ブルーマウンテンって言葉聞いたことあるけど、どこが産地なの?
ブルーマウンテンのおすすめが知りたい!気になる…。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- ブルーマウンテンコーヒーとは、ブルーマウンテン山脈で作られているコーヒーの品種
- ブルーマウンテンコーヒーの特徴は、香りが非常に高く、繊細な味わい
- ミディアムロースト〜シティローストがおすすめ
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
ブルーマウンテンコーヒーとは?
ブルーマウンテンコーヒーとは、ブルーマウンテン山脈で作られているコーヒーの品種です。
じゃあブルーマウンテンはどこの国?
答えはカリブ海に浮かぶ島国、ジャマイカもコーヒーの産地。
そこにブルーマウンテンと呼ばれる山があり、そこで収穫されたコーヒー豆が有名な「ブルーマウンテンコーヒー」です。
香りが非常に高く、繊細な味わいが特徴的。
芳醇な香りから、ほかの香りの弱い品種の豆とブレンドされることが多いのだとか。
ジャマイカコーヒーの特徴については「【決定版】ジャマイカコーヒーの特徴とは?格付けからおすすめまで紹介」の記事をチェック!
ブルーマウンテンコーヒーの特徴
なめらかな舌触りと苦み、酸味、甘み・コクとバランスのとれた味わいで、「コーヒーの王様」と言われているブルーマウンテン。
カリブ海ジャマイカでのコーヒー栽培は1728年に始まりました。
ジャマイカ総督ニコラス・ラウズ卿がフランス領のマルチニークからコーヒー豆の苗木を持ち込みました。
ブルーマウンテンコーヒーが育てられているのは、先程もお話しましたがジャマイカで、その大きさは岐阜県と同じです。
総面積の約8割が山地になります。
好条件な気候からコーヒー豆の栽培は盛ん
好条件な気候からコーヒー豆の栽培は盛んに行われています。
本格的に高品質のブルーマウンテンコーヒーとして市場に出回ることになったのは、1948年のこと。
ジャマイカで制定された法第64章のコーヒーインダストリーボードの設立により、コーヒー生産の永続性と品質向上を目的に様々な援助や規制が国によって行われています。
いわば、国の法律によってコーヒーのおいしさが維持されているのです。
標高800〜1200mのエリア
ブルーマウンテンと呼ばれるのはブルーマウンテン山脈の標高800〜1200mのエリアでのみ栽培されたコーヒーのことを指します。
厳選されたコーヒー豆のみがブルーマウンテンと呼ぶことができるのです。
この地域はコーヒーを栽培するのに最高の条件が揃っています。
1日の寒暖差が8℃以上、急斜面、弱酸性の土壌、極めつけはブルーマウンテンの名前の由来となっている「青みがかって見える霧」。
霧が頻繁に発生することで、土に水分が補給されるのです。
このことによって繊細な味わいが作られます。
厳しい審査を通過する
ブルーマウンテンは、ジャマイカの農水省による厳しいチェックをくぐり抜けたコーヒー豆しか市場に出回りません。
農薬の散布や収穫過程などの生産者の栽培状況まで綿密にチェックを重ねられます。
すべての条件をクリアしているブルーマウンテンでないと、ブルーマウンテンと名乗れないという厳しい決まりがあるのです。
ブルーマウンテンのランク・グレード
ブルーマウンテンは以下の通りにランク・グレード付けがされています。
- No.1
- No.2
- No.3
- ピーベリー
- トライアージ
「ピーベリー」までのランクのブルーマウンテンは樽に入れられて輸送されます。
ピーベリーについてより詳しく知りたい方は「希少豆のピーベリーとは?レアコーヒーの味からおすすめまで紹介」の記事をチェック!
ではなぜ樽で輸送するのでしょうか?
それは樽に使われる木材が湿気を吸収し温度を適度に調整します。
樽で輸送することによって、コーヒー豆の鮮度や高い香りを保つことができるのです。
樽で運ぶという輸送方法は、ブルーマウンテンの特徴ともいえるでしょう。
ブルーマウンテンコーヒーの輸出先の8割は日本
日本では人気のブルーマウンテンコーヒー。
しかし海外ではピンとくるひとが少ないのだとか。
実はブルーマウンテンコーヒーの8割の輸出は、日本だそうです。
またブルーマウンテンコーヒーは偽物が出回ることが多く、別の場所でとれたコーヒー豆がブルーマウンテンと名付けられて出回るという事態がありました。
その数、実に本物のブルーマウンテンコーヒーの3倍の量。
現在は偽物が少なくなり、本物のブルーマウンテンコーヒーだけが販売されるようになりました。
このようにブルーマウンテンは徹底して管理されています。
つまり「ブルーマウンテン」というブランド力によって価格が高いことでも知られています。
逆に日本は輸入に頼っていることの裏付けにもなります。
国産コーヒーについて気になる方は、以下の記事をチェック!
ブルーマウンテンコーヒーの価格なぜ高いのか、より詳しく知りたい方は以下の記事をチェック!
ブルーマウンテンコーヒーにおすすめの焙煎
ブルーマウンテンのおいしさであるバランスのとれた味わいと、香り高いアロマを最大限引き出すためのおすすめの焙煎方法を紹介します。
結論、焙煎度合いはミディアムロースト〜シティローストがおすすめです。
つまり中・深煎りですね。
フルシティロースト以上の深煎りだと酸味のおいしさを壊してしまいます。
ライトローストとシナモンローストは、浅煎りの焙煎度合いになります。
黄色から茶色へと変化する程度の焙煎度合いです。
コーヒーの風味はかなり弱い状態。
中煎りはミディアムローストとハイローストです。
この状態では茶褐色とまだ色は薄いものの、軽やかな風味を楽しめます。
特にハイローストは深煎りに近いため、コクと若干の苦味がありながら飲みやすいのが特徴です。
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
以上の順番で焙煎度合いは増していきます。
シティローストは最も人気な焙煎度合い。
苦みやコク、甘みのバランスが丁度よいのが特徴で、カフェで提供されるコーヒーもシティローストが多いです。
イタリアンローストになると、コーヒー豆の見た目はほぼ真っ黒です。
味もかなり濃く、味わいも濃厚になります。
ブルーマウンテンはコーヒー豆から買うのがおすすめ
ブルーマウンテンはコーヒー豆で購入する方がいいと言われています。
ブルーマウンテンコーヒーは豆の状態と粉の状態では酸化の進み具合が違います。
コーヒー粉の方が酸化しやすいのです。
酸化すると、味わいや香りが失われ本来のコーヒーのおいしさを楽しめなくなります。
そのため、ブルーマウンテンの豆を購入する際は、豆の状態の方が良いでしょう。
おすすめの中・深煎りコーヒーは以下の記事を参考にしてください。
ブルーマウンテンコーヒーにおすすめの飲み方
ブルーマウンテンのおすすめの飲み方は、ブラックのままおいしくいただく飲み方です。
砂糖やミルクを加えずに、ストレートで味わうと、おいしさをダイレクトに感じることができます。
また風味も鼻に突き抜け、よいアロマの匂いがします。
僕も実際にブルーマウンテンコーヒーを飲んだことがあるけど、やっぱりブラックが一番ダイレクトに味わいを楽しめるね!
またドリップコーヒーで飲むのが定番なので、ぜひドリップしてブルーマウンテンコーヒーを楽しんでみてください。
ドリップコーヒーを飲むための方法を解説しているので、気になる方は必見です。
ブルーマウンテンのおすすめコーヒー豆8選!
ここではブルーマウンテンのおすすめコーヒー豆を8つ紹介していきます。
まとめると以下の通り。
- コーヒー豆ブルーマウンテンNO.1
- ブルマン・ミニ樽ギフト
- ブルーマウンテンNO.1
- ヒロコーヒー
- ヨシモトコーヒー 自家焙煎 コーヒー 豆 ジャマイカ ブルーマウンテンマウンテンブレンド
- ブルーマウンテンNO.1
- ブルーマウンテンブレンド
1つ1つ解説します。
1. 100%ブルーマウンテン「bears coffee コーヒー豆 ブルーマウンテンNO.1」
続いて紹介するおすすめのブルーマウンテンは「bears coffee コーヒー豆 ブルーマウンテンNO.1」。
こちらの商品は最高級品種の名を欲しいままにしている世界のプレミアムコーヒー、ブルーマウンテンNO.1を使用しています。
香りが非常に高く、繊細な味であり、限られた地域でしか栽培されないので、収穫量が極めて少なく、希少価値のあるプレミアムコーヒー豆です。
またハンドピックされた綺麗なコーヒー豆を出荷しています。
熟練職人の技と勘によって生豆が持つポテンシャルを余すところなく引き出された逸品のコーヒー豆を是非ご堪能ください。
リピーターが多いことでも有名なコーヒーです。
価格は200g入りで¥3,350。
2. 可愛い樽に詰め込まれているからギフト・プレゼントにおすすめ「珈琲問屋 ブルマン・ミニ樽ギフト」
小さな樽が特徴的な「珈琲問屋 ブルマン・ミニ樽ギフト」。
その中には芳醇な香りを放つブルーマウンテンコーヒーが入っています
使用後、樽はインテリアにしたり小物入れにできることで人気のブルーマウンテンコーヒーです。
価格は2樽で¥10,614。
3. 缶に入っておしゃれ!「澤井珈琲 ブルーマウンテンNO.1」
澤井珈琲の「ブルーマウンテンNO.1」は、かわいいカンに入ったコーヒーです。
高級感があり、見た目や香りのよい毎日飲めるコーヒーです。
店長のおすすめ挽きである中挽きで、コーヒー豆のまま届きます。
特徴としては品質の高いブルーマウンテンNo.1とブルーマウンテンNo.2ブレンドをキャニスターに詰めたギフトセットという点。
是非購入してみてください。
価格は100g×2で¥5,400。
4. ナッツのような香りが楽しめる「ヒロコーヒー ブルーマウンテンNO.1 100g」
クライスデール地区の起伏に富んだ山間部で栽培されたヒロコーヒー。
まろやかな甘みと残る後味とナッツのような香りが特徴的なブルーマウンテンコーヒーです。
カリブ海系の軽やかな風味も特徴的だね!
価格は100gで¥1,800です。
5. 確かな焙煎技術で人気「ヨシモトコーヒー 自家焙煎 コーヒー 豆 ジャマイカ ブルーマウンテン」
こちらのコーヒー豆は、沖縄地方の老舗コーヒー焙煎専門店「ヨシモトコーヒー」が焙煎した特別なコーヒーになります。
味わいを異なる世界中の高級豆を取り扱っている「ヨシモトコーヒー」ですが、ブルーマウンテンコーヒーもそのひとつ。
確かな焙煎技術で、今までに飲んだことのない、驚きのある一杯を体験できます。
価格は200g入りで¥2,980と少々お高めですが、飲んで見る価値アリです。
Amazonチョイスにも選ばれており、信頼できる実績と美味しさがあります。
6. 焙煎職人至芸のコーヒー「マウンテンブレンド」
続いて紹介するおすすめのブルーマウンテンは「焙煎職人至芸の珈琲 ブルーマウンテンブレンド」。
念入りなハンドピックを創業当時から守り続けているこのコーヒーは、消して妥協することなく、最高の状態で焙煎されています。
その秘訣は焙煎士熟年の技術にあります。
酸っぱさのない、上品でコシのアル味わいを是非体験してみてください。
価格は300g入りで¥2,592。
7. 50年守り続けてきたおいしさ「自家焙煎マルワコーヒー ブルーマウンテンNO.1」
続いて紹介するおすすめ商品は、創業50年が経つ自家焙煎マルワコーヒーのブルーマウンテンNO.1です。
世界に一台しかないオリジナルの焙煎機で、丁寧に焙煎されたマルワコーヒーならではのおいしさがつまった「ブルーマウンテンNO.1」。
袋を開けた瞬間から、ブルーマウンテンコーヒーの香りが漂うコーヒー豆をぜひお試しください。
価格は100g入りで¥1,500。
8. 1952年に創業された老舗ブランドのコーヒー「小川珈琲店 ブルーマウンテンブレンド」
最後に紹介するおすすめのコーヒー豆は1952年に創業された小川珈琲店の「ブルーマウンテンブレンド」。
京都の厳しい味の伝統に鍛え上げられた至極の一品。
封を切った途端、部屋中にひろがるコーヒーの香り。
職人が妥協を許さず作り上げた味は飲みやすく、飽きることがありません。
価格は180g入りで¥1,512。
ブルーマウンテンのおすすめコーヒー豆をもっと知りたい方は、以下の記事をチェック!
ブルーマウンテンコーヒーに関するよくある質問
ここではブルーマウンテンコーヒーに関するよくある質問とその回答を紹介します。
- ブルーマウンテンはなぜ高いの?
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やはりブルーマウンテンというブランド力が大きいです。
またジャマイカの限られた地域のエリアで過酷な環境を生き抜け、栽培場所が標高が高く、傾斜もきついので機械を使うことができないため、全てが手作業なことも理由です。
詳しくは「ブルーマウンテンはなぜ高い?詳しい値段から美味しさの理由まで紹介」の記事をチェック!
- ブルーマウンテンナンバーワンの特徴は?
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ブルーマウンテンナンバーワンは、まずコーヒー豆の状態から挽いた時に豊かな香りがしてきます。
“黄金のバランス”と言われるほど、酸味、苦味、香り、コク、甘みの5つのバランスが非常に良く取れています。
コーヒー豆の王様であるブルーマウンテンを試してみよう!
いかがでしたでしょうか?
ブルーマウンテンコーヒーについて、特徴からおすすめの豆まで紹介しました。
ブルーマウンテンという言葉は聞き馴染みがあるかと思いますが、実は海外ではあまり知られていない言葉でもあります。
ジャマイカで主に生産されるコーヒー豆ですが、なめらかな舌触りと苦み、酸味、甘み・コクとバランスのとれた味わいが特徴です。
特に独特にコーヒーの酸味が苦手という方は、是非今回紹介したおすすめを参考にしながら、コーヒー豆の王様であるブルーマウンテンを一度試してみてください。
今回紹介したブルーマウンテンコーヒーは高級な銘柄の部類に入ります。
その他にも高級コーヒー豆が知りたい方は「【厳選】高級なコーヒー豆ランキング6選!ギフトやプレゼントにも合う」の記事をチェック!