
ブラジルコーヒーの特徴が知りたい!



ブラジルコーヒーの美味しい飲み方を教えてほしい…。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
ブラジルコーヒーの特徴は、酸味が穏やかで、ナッツやミルクチョコレートのような甘いコクが感じられる飲みやすさです。クセが少なく後味がすっきりしているため、コーヒーを飲み始めたばかりの方の一杯目にも向いています。ブラジルは生産量が世界第1位を誇り、世界中のブレンドのベースとしても広く使われてきました。
一口にブラジルコーヒーといっても、セラード・モジアナ・南ミナスという三大産地で味わいははっきり変わります。この記事では3,000銘柄以上を実際にカッピングしてきた視点から、味の特徴・産地別の違い・サントスNo.2に代表される等級・おすすめ銘柄・美味しい飲み方まで順番に解説していきます。
- ブラジルコーヒーは酸味が穏やかで、ナッツ・ミルクチョコのような甘いコクが特徴。味のバランスが良くブレンドの土台に向く
- 産地で個性が分かれ、セラードは力強くコクが深い、モジアナはマイルドで甘い、南ミナスはナッツ系の香ばしさが出やすい
- 等級は欠点豆の数とスクリーンサイズで決まり、最高位は「No.2」。No.1が存在しないのは欠点豆ゼロが現実的でないため
- 生産量は世界第1位で、FAO統計では年間約340万トン。世界全体の約3割を占め、2位ベトナムの約1.7倍
- おすすめの焙煎度はミディアムロースト〜フレンチロースト。エスプレッソにはイタリアンローストも好相性


日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。累計3,000商品以上をカッピングスコア基準で評価した上で、厳選して紹介しています。運営する国内最大級のコーヒー情報サイト「コーヒー豆研究所」(月間60万PV)は多くの読者に支持され、テレビ番組『ZIP!』をはじめ各種メディアにも出演。自社ブランド「ラボカフェ」では、厳選したコーヒー豆を累計3,000個以上販売しています。
それでは早速見ていきましょう。
ブラジルコーヒーの味の特徴


まずはブラジルコーヒーの味の全体像から見ていきましょう。結論として、味のバランスが良く、ほかのコーヒー豆と混ぜてブレンドしやすいのがブラジルコーヒーの最大の持ち味です。突出した個性で主張するタイプではなく、土台として周りの豆を引き立てる役回りに向いています。
焙煎度合いによって表情も変わってきます。中煎りなら柔らかく軽やかな口当たりになり、深煎りにすると力強く苦味のはっきりした味に仕上がるのが面白いところです。酸味は穏やかで角がなく、コーヒー特有の酸っぱさが苦手な方でも飲みやすいでしょう。そのバランスの良さから、コーヒーをあまり飲んだことのない初心者の一杯目にもブラジル産はおすすめできます。
コーヒー豆研究所で実際にカッピングした感覚をもとに、ブラジルコーヒーの標準的な味わいを5軸で整理すると次のとおりです。中煎り〜中深煎りで焙煎したときの目安として参考にしてください。
| 評価軸 | 強さの目安(5段階) | 具体的な印象 |
|---|---|---|
| 甘味 | ★★★★☆ | ナッツやブラウンシュガーのような自然な甘さ |
| 酸味 | ★★☆☆☆ | 穏やかで角がなく、すっきり |
| 苦味 | ★★★★☆ | 深煎りで力強く出る。中煎りはマイルド |
| コク | ★★★★☆ | ミルクチョコのような厚みのあるボディ |
| 香り | ★★★★☆ | 香ばしいロースト香とナッツの香り |
味の方向性はおおむね「ナッツ・チョコ・キャラメル」の3つで言い表せます。それぞれどんな風味なのか、もう少し具体的に見ていきましょう。
ナッツのような香ばしさ
ブラジルコーヒーを語るうえで欠かせないのが、アーモンドやヘーゼルナッツを思わせる香ばしい風味です。これは後述するナチュラル(非水洗式)の精製方法と、ローストによって生まれる香りが重なって出てきます。ミルクを加えても香ばしさが消えにくいため、カフェオレやカフェラテにしてもブラジルらしさを楽しめます。
派手なフルーティーさを求める方には物足りなく感じる場合もありますが、毎日飲んでも飽きにくい安定感はナッツ系フレーバーならではの魅力です。
ミルクチョコレートのような甘いコク
中深煎り以上に焙煎したブラジルコーヒーには、ミルクチョコレートやビターチョコのような甘いコクが現れます。スッキリした後味の中に絶妙な甘さが残り、ブラウンシュガーのような印象を持つ方も多いです。砂糖を入れなくてもほのかな甘みを感じられるため、ブラックでじっくり味わうのにも向いています。
この甘いコクの強さこそ、ブラジルがエスプレッソやブレンドのベースに選ばれる大きな理由です。ミルクと合わせたときに負けない厚みがあり、カフェラテの土台としても優秀です。
完熟豆が生むキャラメルのような甘み
樹上でしっかり完熟させたコーヒーチェリーから作られた豆には、キャラメルや黒糖のような濃密な甘みが宿ります。果実が完熟する過程で糖分が増し、それが焙煎で香ばしく引き出されるためです。後ほど紹介する「ラボカフェ ブラジル完熟」のように、収穫のタイミングまで丁寧にこだわった豆ほど、この甘みははっきりと感じられます。
約90%が日光乾燥(ナチュラル精製)で作られる
ブラジルコーヒーの風味を理解するうえで外せないのが精製方法です。ブラジルでは収穫したコーヒーチェリーの約90%を、果肉を付けたまま天日で乾燥させるナチュラル(非水洗式)で精製します。
果肉ごと乾燥させることで果実の甘みが豆に移り、ナッツやチョコのような甘いコクが生まれるのです。一方で水洗式(ウォッシュド)に比べると、加工の途中で発酵がうまくいかないと品質のばらつきが出やすい方法でもあります。そのためブラジルの生産者は乾燥の管理を徹底しており、その丁寧な工程が安定した味わいにつながっています。



果肉を付けたまま乾かすから、果実の甘さが豆に移るんだね!
あまりコーヒー豆の種類や精製についてよく分からない方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。


代表的なブラジル産コーヒー豆の品種・銘柄


続いて、ブラジルコーヒーの品種・銘柄について見ていきましょう。前提として、ブラジルで生産されるコーヒー豆の約80%はアラビカ種で、残りが主にカネフォラ種(ロブスタ)です。アラビカ種は香りと甘みに優れた高品質な品種で、スターバックスなどアメリカ発のカフェ文化が広がった影響もあり、ブラジル国内でも品質を重視する生産者が増えています。
代表的な品種・銘柄をまとめると以下のとおりです。今回はよく流通している4つを紹介していきます。
- サントス(ブラジルを代表する銘柄)
- カドゥアイ(アラビカ種の交配品種)
- ムンドノーボ(収量と品質を両立した品種)
- サンマリノ サンドライ(樹上完熟の天日乾燥豆)
1つずつ解説していきます。
1. サントス
「サントス」と言えば、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。サントスは、ブラジルを代表するもっとも有名な銘柄です。
ブラジル各地で採れたコーヒー豆の大半は、南米最大の港である「サントス港」から輸出されます。そのため、ここから出荷される豆が「ブラジル・サントス」というブランド名で呼ばれるようになりました。特定の品種名ではなく、サントス港経由で輸出されるブラジル産アラビカ豆の総称という位置づけです。味のバランスが良く、ブレンドのベースとして世界中で使われています。


2. カドゥアイ
2つ目は「カドゥアイ」という品種です。カドゥアイはアラビカ種を交配して生まれた品種で、その品質の高さからブラジルの「ブルーマウンテン」と呼ばれることもあります。
風味は爽やかで、すっきりとした甘さと程よいコクのバランスに優れています。背丈が低く風雨に強いため栽培しやすく、ブラジルの主要品種の1つとして広く植えられてきました。
3. ムンドノーボ
3つ目は「ムンドノーボ」という品種です。ムンドノーボは1950年代から本格的に栽培され始めた品種で、ティピカとブルボンという2つの在来種の自然交配から生まれました。
さわやかな酸味と、嫌味のない穏やかな苦味が特徴です。収量が多く病気にも比較的強いため、ブラジルのアラビカ生産を支える主力品種になっています。先に紹介したカドゥアイは、このムンドノーボとカトゥーラを掛け合わせて生まれた品種です。
4. サンマリノ サンドライ
4つ目は、「サンマリノ サンドライ」という銘柄です。真っ赤に完熟したコーヒーチェリーを樹上で熟成させ、そのまま天日乾燥させる独特の方法で作られます。標高1,200m〜1,500mの高原に広がるセラード地方で生産されることが多い銘柄です。
甘みが凝縮されたコーヒー豆になる
樹上でゆっくり乾燥させることで、糖分が凝縮された甘みの強いコーヒー豆に仕上がります。収穫後は未熟豆や欠点豆を取り除くために水で洗浄し、サンドライ(天日乾燥)方式でじっくり乾かします。酸味が少なくマイルドな口当たりで、香り高い味わいが楽しめる銘柄です。
ブラジルの三大産地と味わいの違い


「ブラジルコーヒー」と一括りにされがちですが、産地が変われば味わいも変わります。同じブラジルでも、標高や土壌、気候によってフレーバーの方向性ははっきり分かれるのです。ここでは代表的な三大産地であるセラード・モジアナ・南ミナスの違いを整理します。
まず3産地の特徴を一覧で比較してみましょう。豆を選ぶときは、産地名を手がかりに味の方向性を予想できると失敗しにくくなります。
| 産地 | 味わいの傾向 | 標高の目安 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|---|
| セラード | 力強くコクが深い。チョコのような重厚なボディ | 約1,000〜1,300m | 深煎り・エスプレッソ好き |
| モジアナ | マイルドで甘い。なめらかでフルーティーさも | 約900〜1,100m | バランス重視・ブラック好き |
| 南ミナス | ナッツ系の香ばしさ。やわらかな酸味とコク | 約900〜1,200m | カフェオレ・毎日飲み |
セラード(力強くコクが深い)
セラードはミナス・ジェライス州に広がる高原地帯で、ブラジルを代表する一大産地です。乾季と雨季がはっきり分かれた気候と、灌漑設備や機械化が進んだ大規模農園が多いことから、品質の安定した豆が大量に生産されます。
味わいは力強くコクが深く、ビターチョコのような重厚なボディが特徴です。深煎りにしても痩せず、しっかりとした飲みごたえが残ります。エスプレッソやアイスコーヒーのベースとして人気が高く、ミルクと合わせても負けない厚みがあります。
モジアナ(マイルドで甘い)
モジアナはサンパウロ州北東部からミナス・ジェライス州にまたがる伝統的なコーヒー産地です。肥沃な土壌に恵まれ、マイルドで甘みのある、なめらかな口当たりの豆が育ちます。
セラードよりも酸味とフルーティーさをほどよく感じられ、全体のバランスに優れています。クセが少なくブラックでも飲みやすいため、ブラジルコーヒーらしい「飲みやすさ」を一番素直に体験できる産地でしょう。
南ミナス(ナッツ系の香ばしさ)
南ミナス(スル・デ・ミナス)はミナス・ジェライス州南部に位置し、ブラジル国内でも有数の生産量を誇るエリアです。昼夜の寒暖差がしっかりあり、アーモンドやヘーゼルナッツを思わせる香ばしいフレーバーと、やわらかな酸味・コクのバランスが持ち味になります。
ナッツ系の風味はミルクとの相性が良く、カフェオレやカフェラテにしてもブラジルらしさが消えにくいのが魅力です。毎日のデイリーコーヒーとして使いやすい産地です。なお、ブラジルとコロンビアの味の違いを詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。


ブラジルコーヒーの等級・格付け


ブラジルコーヒーを選ぶうえで知っておくと便利なのが「等級(グレード)」です。ブラジルでは、生豆300gあたりに含まれる欠点豆の数・豆のサイズ(スクリーンサイズ)・カップの味わいを総合して等級が決まります。このうち、もっとも分かりやすい指標が欠点豆の数による格付けです。
欠点豆の数で決まる「No.2〜No.8」
欠点豆とは、未熟豆・割れ豆・虫食い豆・黒豆・小石など、味を損なう要素のことです。これらを点数化し、生豆300g中の欠点点数が少ないほど高い等級になります。最高位は「No.2」で、そこからNo.8まで段階的に下がっていきます。具体的な目安は次のとおりです。
| 等級 | 欠点点数(生豆300g中)の目安 | 品質イメージ |
|---|---|---|
| No.2 | 約4点 | 最高グレード。スペシャルティにも使われる |
| No.3 | 約8点 | 高品質。スーパーの高級豆に多い水準 |
| No.4 | 約26点 | 標準的な品質 |
| No.5 | 約46点 | ブレンド用に多く流通 |
| No.6 | 約86点 | 業務用ブレンドなど |
| No.7〜No.8 | 約160〜360点 | 低価格帯・大量消費向け |
店頭で「ブラジル No.2」と書かれた豆を見かけたら、それは欠点豆がきわめて少ない最高グレードという意味です。等級表示は味そのものではなく「品質の安定度」を示す指標と捉えると分かりやすいです。
なぜ最高位が「No.1」ではなく「No.2」なのか
等級表を見て「No.1はどこにいったの?」と疑問に思う方は多いはずです。結論から言うと、ブラジルの格付けには「No.1」が存在しません。No.1は欠点点数がほぼゼロの完璧な状態を指しますが、農産物であるコーヒー豆で欠点を完全にゼロにするのは現実的に不可能です。
そのため、達成し得ない理想値であるNo.1は実用上の最高位とはされず、現実に到達できる最高水準であるNo.2が実質的なトップグレードとして扱われているのです。「ブラジルの最高等級はNo.2」と覚えておくと、豆選びの目安になります。
スクリーンサイズ(豆の大きさ)も品質の目安
等級にはもう1つ、スクリーンサイズという豆の大きさの基準もあります。スクリーンとは穴の開いた選別用のふるいのことで、1スクリーン=約0.4mm(1/64インチ)刻みで番号が振られる仕組みです。たとえば「スクリーン18」は大粒、「スクリーン13〜14」は小粒という具合になります。
一般に大粒の豆ほど成熟が進み、焙煎にムラが出にくいとされます。等級表示の横に「Sc.17/18」などと書かれていれば、それは大きく揃った豆という意味です。欠点点数とスクリーンサイズの両方を見ると、より正確に品質を判断できます。
ブラジルコーヒーの生産量が世界一の理由


コーヒーの産地と聞くと、コロンビアやエチオピアを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、コーヒー豆の生産量が世界第1位なのはブラジルです。その規模は他国を圧倒しています。
FAO(国連食糧農業機関)の統計(2023年)によると、ブラジルの生豆生産量は約3,405,267トン。これは世界全体(約1,106万トン)の約3割を占め、2位ベトナム(約1,956,782トン)の約1.7倍に達する量です。主要生産国を一覧にすると、ブラジルの突出ぶりが一目で分かります。
| 順位 | 国 | 生産量(2023年) | 世界シェアの目安 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ブラジル | 約3,405,267トン | 約31% |
| 2位 | ベトナム | 約1,956,782トン | 約18% |
| 3位 | インドネシア | 約761,000トン | 約7% |
| 4位 | コロンビア | 約885,100トン | 約8% |
| 5位 | エチオピア | 約482,600トン | 約4% |
これだけの生産量を実現できる理由は、広大な国土とコーヒー栽培に適した環境にあります。ブラジルの国土面積は851万平方キロメートルと日本の約23倍で、その大部分がコーヒー栽培に適した「コーヒーベルト」に含まれます。国土の60%以上を占める高原地帯が、コーヒーの大規模栽培を可能にしているのです。
さらに、灌漑設備や機械収穫を取り入れた大規模農園が多いことも、安定した大量生産を支えています。手摘みが中心の他国に比べ、ブラジルは機械化によって生産効率を高めてきました。生産量の世界ランキングを詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。


また、ブラジルがコーヒーベルトに属する仕組みについては、こちらの記事で詳しく解説しています。


ブラジルコーヒー栽培の歴史
ブラジルにはもともと自生するコーヒーはなく、エチオピア原産のコーヒーがヨーロッパなどを経由して伝わってきました。1727年にパラー州で栽培が始まり、その後ブラジル全土へと広がっていきます。
1960年代初めには、国内のコーヒーの約60%が南部のパラナ州で生産されていました。しかし霜の被害が相次いだことから、1970年代後半に主産地はミナス・ジェライス州のセラード地域へと移っていきます。セラードには灌漑設備や機械化が進んだ大規模農園が多く、今もブラジルを代表するコーヒー産地であり続けています。短い期間で世界一の生産国へと駆け上がった背景には、こうした産地の移り変わりと大規模化がありました。
ブラジルコーヒーの美味しい飲み方とブレンド


最後に、ブラジルコーヒーを美味しく味わう方法を解説していきます。結論として、ブラジルコーヒーはミディアムロースト〜フレンチロースト、エスプレッソ用ならイタリアンローストで飲むのがおすすめです。汎用性が高くどんな淹れ方にも合わせやすいので、焙煎度を変えて好みの味を探してみましょう。
好みによって焙煎度合いを使い分けよう
同じブラジル豆でも、焙煎度合いによって味わいは大きく変わります。好みに合わせて次のように使い分けてみてください。
- ミディアムロースト:苦味を抑えて、穏やかな酸味とナッツの風味を味わいたい方向け
- ハイロースト〜シティロースト:酸味と苦味をバランスよく楽しみたい方向け
- フルシティロースト以上:チョコのようなコクと、はっきりとした苦味を出したい方向け
ブレンドのベースに使うと味が決まる
ブラジルコーヒーは単体で飲むだけでなく、ブレンドの土台として使うと真価を発揮します。酸味が穏やかでコクと甘味がしっかりあるため、ベースに据えると全体の味がぐっと安定するのです。そこに華やかな酸味のエチオピアや、すっきりしたコロンビアを少量足すと、お店のような奥行きのある一杯に仕上がります。
市販のブレンドの多くがブラジルをベースにしているのも、この「合わせやすさ」が理由です。自宅でブレンドを試すなら、まずブラジルを5〜6割にして、好みの豆を組み合わせるところから始めると失敗しにくいでしょう。
フードペアリング(相性の良い食べ物)
ナッツやチョコのような甘いコクを持つブラジルコーヒーは、焼き菓子やチョコレート系のスイーツと好相性です。具体的には次のような組み合わせがおすすめです。
- ミルクチョコレート・ガトーショコラ:チョコ系のコクが重なって相乗効果
- ナッツ入りクッキー・フィナンシェ:香ばしさ同士でまとまりが良い
- カステラ・どら焼き:和菓子の素朴な甘さとも好相性
ライトローストとシナモンローストは、浅煎りの焙煎度合いになります。
黄色から茶色へと変化する程度の焙煎度合いです。
コーヒーの風味はかなり弱い状態。
中煎りはミディアムローストとハイローストです。
この状態では茶褐色とまだ色は薄いものの、軽やかな風味を楽しめます。
特にハイローストは深煎りに近いため、コクと若干の苦味がありながら飲みやすいのが特徴です。
- シティロースト
- フルシティロースト
- フレンチロースト
- イタリアンロースト
以上の順番で焙煎度合いは増していきます。
シティローストは最も人気な焙煎度合い。
苦みやコク、甘みのバランスが丁度よいのが特徴で、カフェで提供されるコーヒーもシティローストが多いです。
イタリアンローストになると、コーヒー豆の見た目はほぼ真っ黒です。
味もかなり濃く、味わいも濃厚になります。



全体的にブラジルコーヒーは飲みやすくて、淹れ方を選ばず使えるんだね!
ブラジル産のおすすめコーヒー豆&粉4選


ここからは、ブラジル産のおすすめコーヒー豆&粉を4つ紹介します。3,000銘柄以上を見てきた中から、ブラジルらしさをしっかり楽しめる銘柄を厳選しました。まとめると以下のとおりです。
- ラボカフェ ブラジル完熟
- 珈琲きゃろっと お試しセット
- 銀座カフェーパウリスタ 森のコーヒー
- UCC ゴールドスペシャル スペシャルブレンド
1つずつ解説します。
1. 赤ワイン色になるまで完熟させたコーヒー「ラボカフェ ブラジル完熟」


- 樹上完熟で甘みとコクが豊か
- JCQAコーヒー鑑定士が監修するスペシャルティ
- ほろ苦さと甘みのバランスが良く飲みやすい
- スーパーの量産品より価格は高め
ラボカフェは、研究(ラボ)×コーヒーをコンセプトに美味しさを追求したコーヒーブランドです。これまで2,000以上を販売し、3,000商品以上を見てきた知見から選りすぐったスペシャルティコーヒーを扱っています。「ブラジル完熟」は、コーヒーチェリーが樹上で赤ワイン色になるまで完熟させた豆を使い、果実の甘みを存分に引き出した一杯です。
味わいはほろ苦さと香ばしさ、そして自然な甘みが調和しており、しっかりとした飲みごたえがあります。全日本コーヒー検定委員会認定のJCQAコーヒー鑑定士が監修しているため、味の信頼度も高いです。価格は量産品より高めですが、ブラジルらしい甘いコクをじっくり味わいたい方に自信を持っておすすめできます。
※スペシャルティコーヒーとは、味や香りなど決められた評価基準を満たし、栽培・工程・品質管理が徹底された高品質な豆のこと
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2. 2つの銘柄が楽しめる「珈琲きゃろっと お試しセット」


- ブラジルとグアテマラを飲み比べできる
- ミルクチョコのようなコクと甘さ
- 受賞歴のある専門店の焙煎で品質が安定
- お試しのため継続には別途注文が必要
「珈琲きゃろっと」は数々の賞を受賞した人気のコーヒー専門店で、メディアにも多く取り上げられています。そんな珈琲きゃろっとのブラジル産コーヒー豆は、スッキリとした後味の中にミルクチョコレートのようなコクと絶妙な甘さが感じられるのが特徴です。ブラウンシュガーを思わせる甘さで、ブラジルらしい味わいを存分に楽しめます。
お試しセットでは、花のような香りが特徴のグアテマラ産コーヒー豆も一緒に試せます。2種類の銘柄を飲み比べて、産地ごとの違いを体感できるのもうれしいポイントでしょう。初めて専門店の豆を試す方の入り口として最適なセットです。
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3. コスパ抜群のマイルドなコーヒー「銀座カフェーパウリスタ 森のコーヒー」


- 生産者直接買い付けで安心安全
- 農薬・化学肥料不使用
- 完熟豆のマイルドで甘い味わい
- 香りや酸味の個性は控えめ
おすすめのブラジルコーヒーの定番がこちらの商品です。創業は明治44年、ジョン・レノンなども通ったという老舗「銀座カフェーパウリスタ」が届ける「森のコーヒー」になります。生産者から直接買い付けているため安心安全で、農薬・化学肥料も不使用。発売以来50万人以上が購入してきたロングセラーです。
完熟豆を使用しており、アロマ・甘み・酸味の絶妙なバランスでブラジルの味わいをしっかり感じられます。挽きタイプと豆タイプに分かれているので、好きな方を選べるのも便利です。コスパを重視しつつブラジルらしいマイルドな一杯を楽しみたい方にぴったりです。


4. 甘い香りと豊かなコクが特徴「UCC ゴールドスペシャル スペシャルブレンド」


- 単品焙煎で素材の個性を活かしたブレンド
- 甘い香りと豊かなコク
- 400gの大容量でコスパが良い
- ブレンドのためブラジル単一の個性は薄まる
こちらはブラジルをベースにしたブレンドコーヒーになります。それぞれの産地・品種に合わせて丁寧に焙煎してからブレンドする「単品焙煎」で仕上げており、素材の個性を最大限に引き出しているのが特徴です。おいしさを引き出す新型ドリッパーを使えば、香り豊かな味わいを手軽に堪能できます。
甘い香りと風味豊かなコクが魅力で、ブラジルらしい飲みやすさをそのまま楽しめるでしょう。400gの大容量で価格も手頃なため、家族で飲むのにも、毎日のデイリーコーヒーにも向いています。スーパーでも手に入りやすく、ブラジルブレンドの入門としておすすめです。
| 価格 | ¥685 |
|---|---|
| 内容量 | 400g |
| 産地 | ブラジル・コロンビア他 |
| コスパ |
UCCのおすすめコーヒー豆・粉をもっと知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。


さらに幅広いブラジル産コーヒーを比較したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。


ブラジルコーヒーに関するよくある質問
- ブラジルコーヒーは「まずい」と言われることがあるのはなぜですか?
-
ブラジルコーヒーは個性が穏やかでクセが少ないため、華やかな酸味やフルーティーさを期待すると「平凡」「物足りない」と感じる方がいるためです。実際には味のバランスが良く飲みやすいのが持ち味で、低価格帯の量産品(No.6以下の等級)を飲んで全体を判断してしまうケースも一因です。No.2クラスの高品質な豆を選べば、ナッツやチョコのような甘いコクをしっかり楽しめます。
- ブラジルコーヒーとコロンビアコーヒーの違いは何ですか?
-
ブラジルは酸味が穏やかでナッツ・チョコのような甘いコクが中心、コロンビアはやや明るい酸味とフルーティーな香りが特徴です。精製方法もブラジルは果肉を付けたまま乾かすナチュラルが約90%、コロンビアは水洗式(ウォッシュド)が主流という違いがあります。すっきり飲みやすいのがブラジル、香りと酸味の華やかさを求めるならコロンビア、と覚えておくと選びやすいです。
- ブラジルコーヒーはどんな味がしますか?
-
酸味が穏やかで、アーモンドなどのナッツやミルクチョコレートを思わせる甘いコクが感じられます。後味はすっきりしており、苦味は焙煎度合いで調整できます。クセが少なくバランスが良いため、毎日飲んでも飽きにくい味わいです。
- ブラジルコーヒーはコーヒー初心者にも向いていますか?
-
はい、初心者の方に特におすすめです。酸味が穏やかでクセが少なく、苦味も焙煎度合いで調整しやすいため飲みやすい一杯になります。ミルクや砂糖との相性も良いので、ブラックが苦手な方でもカフェオレなどで楽しめます。最初の一杯としてミディアム〜中深煎りのブラジルから試すと、コーヒーの味の幅をつかみやすいです。
- ブラジルコーヒーのカフェイン量は多いですか?
-
ブラジルコーヒーは約80%がアラビカ種で、アラビカ種はカネフォラ種(ロブスタ)に比べてカフェイン量が少なめです。そのため、ブラジルのアラビカ豆のカフェイン量は標準的なコーヒーと同程度か、やや控えめになります。カフェインを抑えたい方は浅めの焙煎やカフェインレス商品を選ぶ方法もあります。
ブラジルコーヒーの特徴を知って自分好みの一杯を見つけよう


今回は「ブラジルコーヒーの特徴とは?産地別の味わいと銘柄・飲み方を解説」というテーマでお伝えしました。最後に要点を振り返ります。
- ブラジルコーヒーは酸味が穏やかで、ナッツ・チョコのような甘いコクが特徴。バランスが良くブレンドの土台に向く
- 三大産地で味が変わる。セラードは力強くコク深い、モジアナはマイルドで甘い、南ミナスはナッツ系の香ばしさ
- 等級は欠点豆の数とスクリーンサイズで決まり、最高位はNo.2。No.1が無いのは欠点ゼロが現実的でないため
- 生産量は世界第1位で、FAO統計では年間約340万トン。世界の約3割を占め、2位ベトナムの約1.7倍
- 焙煎はミディアム〜フレンチ、エスプレッソならイタリアンが好相性。チョコや焼き菓子とのペアリングもおすすめ
ブラジルコーヒーは比較的どのショップでも手に入りやすく、初心者でも買いやすく飲みやすい一杯です。産地や等級、焙煎度に注目しながら、ぜひ自分好みのブラジルコーヒーを見つけてみてください。なお、産地ごとの個性をもっと知りたい方は、以下の関連記事もあわせてご覧ください。






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