
コーヒー豆の生産量が多い国はどこ?ランキングと味の違いを知りたい



1位のブラジルが世界の何割を生産しているのか、日本のコーヒー輸入量と合わせて整理してほしい
ICOの2024生産年度の統計では、世界のコーヒー生産量は1億7,482万袋です。ブラジルが約37.4%、ベトナムが約16.7%を占めます。この記事では、生産量と味の評価を分け、国別の数量・順位を同じ年度の資料で比較します。
- 世界生産量は2024生産年度で1億7,482万袋。ブラジル37.4%・ベトナム16.7%(ICO)
- 生産地は赤道を挟む南北回帰線の間「コーヒーベルト」に集中する
- USDAの2024年12月時点の2024/25年度予測はアラビカ約56.0%、ロブスタ約44.0%
- 2025年の日本の生豆輸入量は約359,382トン。輸入元1位はブラジル
- 味の傾向は中南米=酸味とコク、アフリカ=フルーティ、アジア=苦味とボディが強い


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コーヒー豆の生産が集中する「コーヒーベルト」とは?


コーヒーの主要な生産地域は、赤道周辺の「コーヒーベルト」に広がっています。米国コーヒー協会の解説でも、栽培に適した地域は主に赤道沿いに分布すると説明しています。ただし、緯度だけで栽培の可否が決まるわけではありません。
栽培に適した環境は、種・品種や地域によって異なります。World Coffee Researchのアラビカ品種カタログでは、地域への適応性を品種ごとに紹介しています。気温・降水量・標高を一組の数値に固定し、その範囲でしか良質な豆が育たないと考えるのは適切ではありません。
この記事の国別生産量は、栽培量を比較するための統計です。産地から豆を探す手がかりにはなりますが、国名や生産量だけで個々の商品の味を判断することはできません。
同じ品種でも緯度によって適した標高が変わる
World Coffee Researchのブルボンの解説では、品質と栽培上の能力を発揮しやすい標高を、緯度と併せて示しています。赤道に近い地域ほど適した標高は高くなり、同じ標高を世界共通の基準にはできません。
また、高地での品質を特徴とするブルボンのほか、低い標高に適応したアラビカ品種IHCAFE 90もあります。「アラビカは高地、ロブスタは低地」と二分するだけでは、品種ごとの違いを捉えきれません。
コーヒーベルトの詳しい地図や該当エリアの一覧は、別記事で解説しています。


コーヒー豆生産量ランキング:2024生産年度トップ10カ国


国別順位はICOの2024生産年度の数量を比較しています。単位は千袋です。生産年度の開始月は国によって異なり、暦年のFAOSTATとは集計方法が違います。
全日本コーヒー協会の世界生産統計PDFの出典はICO(2025年10月資料)です。FAOSTATを転載した資料ではありません。また、生産量の統計は各国の豆の味や品質を測定した結果ではありません。
| 順位 | 国名 | 生産量(2024生産年度・千袋) | 世界シェア |
|---|---|---|---|
| 1位 | ブラジル | 65,400 | 37.4% |
| 2位 | ベトナム | 29,185 | 16.7% |
| 3位 | コロンビア | 13,633 | 7.8% |
| 4位 | インドネシア | 11,272 | 6.4% |
| 5位 | エチオピア | 9,911 | 5.7% |
| 6位 | ウガンダ | 7,050 | 4.0% |
| 7位 | インド | 6,264 | 3.6% |
| 8位 | ホンジュラス | 5,446 | 3.1% |
| 9位 | メキシコ | 4,265 | 2.4% |
| 10位 | ペルー | 3,750 | 2.1% |
上表には9位のメキシコを含む上位10カ国を掲載しています。以下の解説は順位順ではなく産地ごとの紹介で、上位外のグアテマラと中央アフリカ共和国も取り上げる構成です。
ブラジル(2024生産年度:65,400千袋)


ブラジルは2024生産年度に65,400千袋を生産し、世界総計の約37.4%を占めます。同じICO資料で国別に比較すると第1位です。
USDAの2024年12月報告による2024/25年度予測では、ブラジルはアラビカ45,400千袋、ロブスタ21,000千袋です。それぞれの種の世界生産量予測に占める割合は約46.4%・約27.3%で、順位は1位・2位となります。ICOの生産実績とは区別して比較してください。
酸味と苦味のバランスが取れたクセのない味わい
米国コーヒー協会の産地解説では、ブラジル産を甘みがあり酸味が穏やかな傾向として紹介しています。
「No.2」「ピーベリー」「サントス」は、同じ種類の産地名ではありません。UCCの鑑定解説で示すNo.2は等級の表記、サントスはブラジルのコーヒー輸出港の名称です。ピーベリーはキーコーヒーの商品説明でも丸豆と表記される豆の形の呼び名で、ブラジルだけの産地名や等級ではありません。
- 生産量:65,400千袋(ICO・2024生産年度)
- 国土面積:8,516,000 km²
- 主産地:ミナスジェライス州、サンパウロ州、パラナ州
- 風味の傾向:甘みがあり酸味が穏やか(上記NCA解説)


ベトナム(2024生産年度:29,185千袋)


ベトナムの2024生産年度の数量は29,185千袋で、世界シェア約16.7%の第2位です。ブラジルに次ぐ生産量ですが、ブラジルとの差は36,215千袋あります。
USDAの2024年12月報告による2024/25年度予測では、ベトナムはロブスタ29,000千袋、アラビカ1,100千袋で、ロブスタが国内の約96.3%を占めます。この比率は生産量の構成であり、個々の商品に含まれる豆の配合比率や味の評価ではありません。
伝統的な飲み方は、フィン(金属フィルター)で濃く抽出したコーヒーに練乳を加える「カフェスダー」。深煎りの苦味と練乳の甘みが対照的で、暑い気候に合う独特の飲用文化が根付いています。
- 生産量:29,185千袋(ICO・2024生産年度)
- 国土面積:331,200 km²
- 主産地:ダクラク省、ラムドン省(中部高原)
- 味の特徴:ロブスタ種主体で苦味と渋みが強く、ボディが厚い


インドネシア(2024生産年度:11,272千袋)


インドネシアは2024生産年度に11,272千袋、世界シェア約6.4%で第4位です。
USDAの2024年12月報告による2024/25年度予測では、インドネシアのロブスタは9,500千袋です。ロブスタの世界生産予測77,010千袋に対する割合は約12.3%で、国内の種別構成比とは異なります。


インドネシアは19世紀後半のサビ病で品種が大転換
World Coffee Researchのロブスタ史によると、19世紀末の東南アジアでアラビカにさび病の被害が広がり、世紀の変わり目にロブスタがジャワへ導入されました。収量とさび病への抵抗性が普及の背景として挙げられています。ただし、ロブスタがあらゆる病害に強いという意味ではありません。
インドネシアのコーヒーには「コピ・ルアク」もあります。インドネシア観光省の紹介では、ジャコウネコが食べたコーヒーの実の種子を排泄物から回収し、洗浄・加工したものと説明されています。価格や野生個体由来かどうかは商品ごとの確認が必要で、名称だけでは判断できません。
- 生産量:11,272千袋(ICO・2024生産年度)
- 国土面積:1,905,000 km²
- 主産地:スマトラ島、スラウェシ島、ジャワ島
- 味の特徴:濃厚なボディとアーシーな風味、深い香り


コロンビア(2024生産年度:13,633千袋)


コロンビアの2024生産年度の数量は13,633千袋で、世界シェア約7.8%の第3位です。国全体の生産量から、特定銘柄の認定割合や個々の豆の品質を判断することはできません。
米国コーヒー協会は、コロンビアの産地としてウイラやナリーニョを挙げ、味は穏やかで酸味のバランスがよい傾向と説明しています。個々の商品では農園や精製・焙煎条件も異なります。
- 生産量:13,633千袋(ICO・2024生産年度)
- 国土面積:1,142,000 km²
- 品種:アラビカ種100%
- 風味の傾向:穏やかで酸味のバランスがよい(上記NCA解説)


エチオピア(2024生産年度:9,911千袋)


エチオピアの2024生産年度の数量は9,911千袋で、世界シェア約5.7%の第5位です。このICO資料ではアフリカの生産国の中で最も多くなっています。
エチオピア産コーヒー豆は伝統的に「モカ」と総称されてきました。これは輸出港だったイエメンのモカ港の名残です。地域別では「シダモ」「ハラー」「イルガチェフェ」などが代表的で、特にイルガチェフェは華やかなフローラルとシトラスの香り、シダモは熟したベリーのような甘酸っぱさで知られます。
イルガチェフェのコーヒーを選ぶときは、精製方法や焙煎度、商品ごとの味の説明を比べてみましょう。
- 生産量:9,911千袋(ICO・2024生産年度)
- 国土面積:1,104,000 km²
- 品種:アラビカ種100%
- 味の特徴:モカ特有の華やかで甘い香り、フルーティな酸


ホンジュラス(2024生産年度:5,446千袋)


ホンジュラスの2024生産年度の数量は5,446千袋で、世界シェア約3.1%の第8位です。2023生産年度の5,136千袋から約6.0%増えています。
米国コーヒー協会は、ホンジュラス産には酸味の穏やかなものから、明るい酸味や柑橘の印象を持つ高地産まであると説明しています。国全体を一つの味にまとめず、商品ごとの特徴を見比べましょう。
- 生産量:5,446千袋(ICO・2024生産年度)
- 国土面積:112,500 km²
- 品種:アラビカ種主体
- 風味の例:穏やかな酸味から柑橘の印象まで幅がある(上記NCA解説)


ウガンダ(2024生産年度:7,050千袋)


ウガンダの2024生産年度の数量は7,050千袋、世界シェア約4.0%です。この資料では、アフリカの生産国のうちエチオピアに次ぐ数量となっています。
ウガンダコーヒー開発庁の風味資料は、2014〜2020収穫年度に集めた1,000超のサンプルに基づき、地域別の特徴を紹介しています。ロブスタにもナッツ、熱帯果実、スパイスを思わせる風味が記載されており、国全体を「まろやか」と一括りにはできません。この資料は標高だけによる風味の違いを証明するものではありません。
ウガンダ産の豆を選ぶ際の手がかりは、種や精製方法、焙煎度です。同じ国の豆でも味は異なるため、ケニア産アラビカと同じように楽しめるとは限りません。
- 生産量:7,050千袋(ICO・2024生産年度)
- 国土面積:241,000 km²
- 品種:ロブスタ種主体(高地栽培)
- 風味の例:ナッツ・熱帯果実・スパイス(上記UCDA資料。地域や商品により異なる)


ペルー(2024生産年度:3,750千袋)


ペルーの2024生産年度の数量は3,750千袋で、世界シェア約2.1%の第10位です。同じICO資料では、南米の生産国の中でブラジル・コロンビアに次ぐ数量となっています。
米国コーヒー協会は、ペルー産には穏やかな酸味とナッツの印象を持つものから、果実感のあるものまで幅があると紹介しています。有機栽培やフェアトレードの認証は産地名では決まらず、判断の根拠は商品ごとの表示です。
- 生産量:3,750千袋(ICO・2024生産年度)
- 国土面積:1,285,000 km²
- 種:アラビカ主体。認証の有無は商品ごとに確認
- 風味の例:ナッツや果実の印象(上記NCA解説)


インド(2024生産年度:6,264千袋)


インドの2024生産年度の数量は6,264千袋で、世界シェア約3.6%の第7位です。2023生産年度の6,237千袋から約0.4%増えています。
インドコーヒー局の解説では、日陰を作る樹木の下でコーヒーを栽培し、コショウやカルダモン、果樹を一緒に育てる方法が紹介されています。土壌流出を抑え、気温の変化からコーヒーノキを守ることも樹木の役割です。この説明は、混植した植物の風味が豆に移ることを示すものではありません。
モンスーンコーヒーが代表的
モンスーンコーヒーは、湿った季節風に生豆をさらす加工を施したコーヒーです。インドコーヒー局は、帆船で欧州へ運ぶ間に豆が季節風の影響で変化したことを、その由来として紹介しています。
南インド西海岸の倉庫で湿った風を豆に当て、膨張や黄変を促すのがモンスーン処理です。酸味が穏やかになり、重い口当たりになると説明しています。使用する豆にはナチュラル精製のアラビカとロブスタがあります。
- 生産量:6,264千袋(ICO・2024生産年度)
- 国土面積:3,287,000 km²
- 種:アラビカ・ロブスタ(上記インドコーヒー局資料)
- 加工例:モンスーン処理は酸味を穏やかにし、重い口当たりにする(同局の説明)


中央アフリカ共和国(2024生産年度:32千袋)


中央アフリカ共和国の2024生産年度は32千袋で、上位10カ国には入りません。
ICO資料の中央アフリカ共和国は2021・2022生産年度が各35千袋、2023・2024生産年度が各32千袋です。
- 生産量:32千袋(ICO・2024生産年度)
- 国土面積:623,000 km²
- 品種構成:この生産統計では内訳を確認できません
- 味の評価:今回の統計確認では検証していません
グアテマラ(2024生産年度:3,537千袋)


グアテマラの2024生産年度の数量は3,537千袋で、世界シェア約2.0%です。上位10カ国には含まれませんが、生産量の順位がスペシャルティとしての評価を示すわけではありません。
米国コーヒー協会が挙げるグアテマラの産地はアンティグア、コバン、ウエウエテナンゴです。風味の例にはチョコレートやスパイス、柑橘の印象があり、商品によって違いがあります。
- 生産量:3,537千袋(ICO・2024生産年度)
- 国土面積:108,900 km²
- 品種:アラビカ種主体
- 風味の例:チョコレート・スパイス・柑橘(上記NCA解説)


スペシャルティコーヒーとは?
日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)のスペシャルティコーヒーの定義の冒頭部分の引用です。
消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。
日本スペシャルティコーヒー協会
SCAJは風味の評価に加え、栽培から抽出まで一貫した品質管理を求めています。また、生産履歴を追えることや持続可能性も重視しています。酸味・甘さ・クリアさの3点だけで分類したり、特定の国の豆なら条件を満たすと判断したりする定義ではありません。
コーヒー豆の品種別生産量:アラビカ種とロブスタ種の比率


USDAの2024年12月報告では、2024/25年度の生産予測はアラビカ97,845千袋、ロブスタ77,010千袋です。合計174,855千袋に対し、約56.0%と約44.0%になります。出荷量や確定実績ではなく、当時の予測値です。前節のICO統計とは出典・年度区分・集計時点が異なります。
| 品種 | 生産量シェア予測(2024/25年度) | 主な生産国 | 味わいの傾向 | 用途 |
|---|---|---|---|---|
| アラビカ種 | 約56.0% | ブラジル、コロンビア、エチオピア、グアテマラ | 酸味と香りが豊か、繊細 | レギュラーコーヒー、スペシャルティ |
| ロブスタ種 | 約44.0% | ベトナム、インドネシア、ウガンダ、ブラジル | 強い苦味とボディ、カフェイン多い | インスタント、缶コーヒー、ブレンド |
同じ予測のアラビカ生産量に占める割合は、ブラジル約46.4%、コロンビア約13.2%、エチオピア約8.5%です。ロブスタ生産量ではベトナム約37.7%、ブラジル約27.3%、インドネシア約12.3%となります。分母はそれぞれの種の世界生産予測です。
ブラジルの予測はアラビカ45,400千袋、ロブスタ21,000千袋で、それぞれ1位・2位です。両方を生産する国はブラジルだけではなく、インドネシア、インド、ウガンダも資料に掲載されています。ベトナムは合計30,100千袋のうち29,000千袋がロブスタで、約96.3%です。
コーヒー豆生産量の年次推移:2020〜2024生産年度


2020〜2024生産年度を同じICO資料で比較します。単位は千袋です。
年度別比較表:コーヒー豆生産量ランキングトップ10
| 順位 | 2020生産年度 | 2021生産年度 | 2022生産年度 | 2023生産年度 | 2024生産年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ブラジル 68,960 | ブラジル 58,960 | ブラジル 60,000 | ブラジル 67,240 | ブラジル 65,400 |
| 2位 | ベトナム 28,200 | ベトナム 31,390 | ベトナム 30,721 | ベトナム 26,785 | ベトナム 29,185 |
| 3位 | コロンビア 13,394 | コロンビア 11,683 | インドネシア 11,428 | コロンビア 12,758 | コロンビア 13,633 |
| 4位 | インドネシア 11,826 | インドネシア 11,554 | コロンビア 10,617 | インドネシア 9,219 | インドネシア 11,272 |
| 5位 | エチオピア 7,581 | エチオピア 7,853 | エチオピア 7,932 | エチオピア 8,911 | エチオピア 9,911 |
| 6位 | ホンジュラス 6,200 | ウガンダ 6,033 | ウガンダ 6,424 | ウガンダ 6,796 | ウガンダ 7,050 |
| 7位 | ウガンダ 5,848 | インド 5,700 | インド 5,867 | インド 6,237 | インド 6,264 |
| 8位 | インド 5,567 | ホンジュラス 5,011 | ホンジュラス 5,547 | ホンジュラス 5,136 | ホンジュラス 5,446 |
| 9位 | グアテマラ 4,100 | ペルー 4,350 | メキシコ 4,170 | メキシコ 4,265 | メキシコ 4,265 |
| 10位 | メキシコ 4,000 | メキシコ 4,112 | ペルー 3,564 | ペルー 4,130 | ペルー 3,750 |
この5生産年度ではブラジルとベトナムが1位・2位を維持しています。3位は2022生産年度のみインドネシアで、ほかの4年度はコロンビアです。
国別の増減を確認する
ウガンダは2020生産年度の5,848千袋から2024生産年度の7,050千袋へ増えています。一方、中央アフリカ共和国は55千袋から32千袋へ減っており、同じ増加傾向には分類できません。
ホンジュラスは2022生産年度の5,547千袋から2023生産年度の5,136千袋へ減り、2024生産年度は5,446千袋へ増加しました。
世界全体のコーヒー豆生産量の推移
世界総計も同じICO資料で確認できます。前年比は前の生産年度の総計から計算しています。
| 生産年度 | 世界生産量(千袋) | 前年比 |
|---|---|---|
| 2020 | 173,509 | — |
| 2021 | 165,359 | -4.7% |
| 2022 | 164,011 | -0.8% |
| 2023 | 169,172 | +3.1% |
| 2024 | 174,820 | +3.3% |
この資料では2021生産年度は前年比約4.7%減、2022生産年度は約0.8%減です。2023・2024生産年度は増加しています。数量の変化だけで先物価格や小売価格の変動原因を特定することはできません。
世界のコーヒー消費量と日本の輸入実態


コーヒーの生産量・消費量・輸入量は、それぞれ別の指標です。以下では消費量の予測と日本の輸入実績を分けて紹介します。下の図はICOの統計資料をもとにした国別の消費量シェアで、続くUSDAの予測値とは出典が異なります。


USDAの2024年12月報告が示す2024/25年度の消費量予測では、EUが42,046千袋、アメリカが23,950千袋、ブラジルが22,670千袋、日本が7,176千袋です。EUを1地域として比較した順序であり、国だけの順位ではありません。世界合計168,071千袋に対するEUの割合は約25.0%です(1袋60kg)。
日本のコーヒー輸入量は2025年で359,382トン
全日本コーヒー協会が財務省「貿易統計」からまとめた2025年の生豆輸入量は、359,381,973kg(トン単位で四捨五入すると359,382トン)です。通常の生豆とカフェインを除いた生豆の合計で、焙煎豆やインスタントコーヒーは含みません。上位3カ国のブラジル・ベトナム・コロンビアが約76.4%を占めます。
国別の数値は全日本コーヒー協会の2025年確々報に掲載された生豆輸入量です。輸入量推移PDFに載る加工品を含めた生豆換算の合計418,773トンとは、集計範囲と重量の扱いが異なります。
| 順位 | 輸入元 | 生豆輸入量(kg) | 日本の生豆輸入量に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ブラジル | 146,619,058 | 40.8% |
| 2位 | ベトナム | 89,997,950 | 25.0% |
| 3位 | コロンビア | 38,034,499 | 10.6% |
| 4位 | グアテマラ | 19,629,882 | 5.5% |
| 5位 | エチオピア | 15,068,858 | 4.2% |
日本の消費量は世界全体の約4.3%という予測
同じUSDA予測で、日本の消費量が世界合計に占める割合は約4.3%です。2024年12月時点の2024/25年度予測であり、最新の確定実績ではありません。また、消費量の順位を輸入量の順位として使うことはできません。
国・地域の消費量合計だけでは、1人当たりの消費量やカフェの店舗数は分かりません。人口規模や調査対象が異なる指標を、そのまま比較しないようにしましょう。
コーヒー豆生産量に関するよくある質問
- コーヒー豆の生産量1位はどこの国ですか?
-
ICOの2024生産年度ではブラジルが65,400千袋で第1位です。世界総計174,820千袋に対するシェアは約37.4%で、2位ベトナムの29,185千袋と比べると約2.2倍です。
- 日本のコーヒー豆生産量はどのくらいですか?
-
今回参照したICOの国別生産表には日本の数量が掲載されていないため、この資料から国内の生産量は分かりません。ただし、沖縄のワンステップファームはコーヒーの栽培・販売を案内しています。統計表に数量がないことを理由に、国内生産がない、または試験栽培だけだとは判断できません。
- アラビカ種とロブスタ種ではどちらが多く生産されていますか?
-
USDAが2024年12月に示した2024/25年度の予測では、アラビカが97,845千袋、ロブスタが77,010千袋で、アラビカの方が多くなっています。シェアは約56.0%と約44.0%です。これは当時の予測であり、最新の確定実績を示す数値ではありません。
- 日本はどの国からコーヒーを輸入していますか?
-
全日本コーヒー協会の2025年確々報では、生豆の輸入元は1位ブラジル、2位ベトナム、3位コロンビア、4位グアテマラ、5位エチオピアです。上位3カ国が約76.4%を占め、カフェインを除いた生豆を含む合計は359,381,973kg(約359,382トン)でした。
- コーヒー豆の価格が高騰しているのはなぜですか?
-
この生産量統計だけでは、価格変動の主因は特定できません。価格には、生産量に加えて在庫・需要・輸送費と為替も影響します。
コーヒー豆生産量と消費量を理解して産地で味を選ぼう
国別の生産量と年次推移はICOの同じ資料に統一しました。2024生産年度の上位10カ国を再掲します。生産量の多さだけで豆の品質や好みの味は決まりません。
| 順位 | 国名 | 生産量(2024生産年度・千袋) | 世界シェア |
|---|---|---|---|
| 1位 | ブラジル | 65,400 | 37.4% |
| 2位 | ベトナム | 29,185 | 16.7% |
| 3位 | コロンビア | 13,633 | 7.8% |
| 4位 | インドネシア | 11,272 | 6.4% |
| 5位 | エチオピア | 9,911 | 5.7% |
| 6位 | ウガンダ | 7,050 | 4.0% |
| 7位 | インド | 6,264 | 3.6% |
| 8位 | ホンジュラス | 5,446 | 3.1% |
| 9位 | メキシコ | 4,265 | 2.4% |
| 10位 | ペルー | 3,750 | 2.1% |
- ICOの2024生産年度では、ブラジルが世界生産量の約37.4%、ベトナムが約16.7%を占める
- 主要生産地は赤道周辺に広がるが、適した栽培条件は品種や緯度によって異なる
- USDAの2024年12月時点の2024/25年度予測はアラビカ約56.0%、ロブスタ約44.0%
- 2025年の日本の生豆輸入量は約359,382トン。ブラジル・ベトナム・コロンビアが約76.4%を占める
- 味の傾向は中南米=酸味とコク、アフリカ=フルーティで華やか、アジア=苦味とボディの厚みが個性
生産量ランキングは、各国の供給規模を知る手がかりです。豆を選ぶ際は、産地に加えて品種・精製方法・焙煎度を比べ、自分の好みに合う商品を探してみてください。
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