
コーヒーインストラクター2級は、初めてでも受けられる?



受験料だけでなく、合格までの総額と勉強の進め方も知りたいです。
コーヒーインストラクター2級は、コーヒーの基礎知識と鑑定技術を学ぶ資格です。3級を持っていなくても受験できますが、初回は公式の講習会に参加する必要があります。教本を買って初回で合格した場合、認定までにかかる基本費用は4万円(送料・交通費など別)です。
この記事では、J.C.Q.A.の公式案内をもとに、受験の条件・費用・試験内容をまとめました。講習のために休みを取れるか考えている方や、教本を前にどこから勉強すればいいか迷っている方に向けて、教本のチェック表と、講習前後の勉強の進め方も紹介します。
- 3級がなくても受験できる。ただし初回は講習会の受講が必要
- 基本費用は教本込みで4万円。送料・交通費・再試験料は別にかかる
- 第46回の公式合格率は74%。合格基準は70点以上
- 講習日と試験日を両方チェックし、教本の版と改訂表を見比べて準備する


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コーヒーインストラクター2級とは?受験資格と学べること


コーヒーインストラクター2級は、全日本コーヒー検定委員会(J.C.Q.A.)が認定する資格です。コーヒー豆を選ぶときの説明や、味の違いを確かめるための基礎を学べます。
初心者も3級を取らずに受験できる
受験に年齢や職歴の条件はなく、3級を取っておく必要もありません。ただし、日本語の講習を理解でき、学科と実技の試験を受けられることが条件です。初回は、講習会を受けてから試験に進む流れになります。
仕事や家事の合間に、自分で予習や復習を進めることはできます。ただし、独学だけで初回の試験を受けることはできません。家で勉強する時間に加えて、講習日と試験日に会場へ行けるかを先に考えておきましょう。
身につくのは基礎知識と鑑定技術
ここでいう鑑定技術とは、コーヒーの特徴を見分けて評価する技術のことです。2級では、コーヒーを対面で販売するときに必要な、基礎的な知識と鑑定技術を身につけることを目指します。
たとえば「産地の名前は聞いたことがあるけれど、精選方法との関係は説明できない」という人が、用語を整理して学び直すのにぴったりです。コーヒーを売る仕事をしている人だけでなく、趣味として体系的に学びたい人にも向いています。
| 級 | 学習の位置づけ | 2級を受ける人へのポイント |
|---|---|---|
| 3級 | 入門的な知識 | 2級受験の必須条件ではない |
| 2級 | 基礎知識と鑑定技術 | 講習会を受け、試験に合格する |
| 1級 | 高度な専門知識と鑑定技術 | 2級合格後の次の段階 |
資格全体を比べてから受験先を決めたい方は、難易度別の比較記事を参考にしてください。


【認定までの内訳】コーヒーインストラクター2級の費用は?


初めて申し込むなら、受験料だけでなく講習・教本・合格後の認定登録まで含めて予算を立てておきましょう。支払うタイミングがそれぞれ違うので、次の表で必要な金額を見ておくと安心です。
初回合格・教本購入の場合は基本費用4万円
| 費目 | 金額 | 必要になる人 | 支払うタイミング |
|---|---|---|---|
| 講習会受講料 | 25,000円 | 初回受講者 | 受講案内に従って入金 |
| 検定受験料 | 5,000円 | 受験者 | 受講料と合わせて入金 |
| コーヒー検定教本 | 5,000円 | 教本を持っていない人 | 検定と同時、または先行購入 |
| 認定登録料 | 5,000円 | 合格して認定を受ける人 | 合格後の案内に従って入金 |
| 基本費用の合計 | 40,000円 | 教本購入・初回合格の場合 | 送料や移動費は別 |
計算すると、25,000円+5,000円+5,000円+5,000円=40,000円です。手元にある教本を使うなら、教本代を除いて35,000円になります。ただし古い版の場合は、改訂表で変わった箇所を直してから使うようにしてください。
支払時期と送料・交通費・再試験の追加費用
検定より先に教本だけを申し込む場合は、1個口600円の送料がかかります(1個口は2冊まで)。1冊を先に買って初回で合格するなら、40,000円+600円=40,600円に、振込手数料や交通費などが加わります。
教本と検定を一緒に申し込む場合の請求額は、あとから届く案内で確かめましょう。教本を先に注文するかどうかも含めて予算を考えておくと、見落としが減ります。
教本は公式の教本購入ページから先に買うこともできます。書店では売っていないので、読み始めたい日に間に合うよう早めに注文しておくと安心です。
遠くの会場を選ぶなら、講習と試験の2回分の移動を見込んでおく必要があります。講習と試験は別の日なので、宿泊が必要なら宿泊費も加えます。不合格だった場合は、再試験料が別にかかることも覚えておいてください。
コーヒーインストラクター2級の難易度と試験内容
難易度を考えるときは、合格率の数字だけでなく、何を集計した数字なのかも見ておきましょう。講習を受けてから臨む検定なので、合格率は「予習なしで受かる確率」ではありません。
第46回の公式合格率は74%、合格基準は70点以上
J.C.Q.A.が公表している第46回の2級合格率は74%です。受験者919人に対して合格者は681人で、そのうち19人は再試験での合格者です。
681÷919×100で約74.1%となり、公表されている74%と合います。ただし再試験の合格者も含んだ数字なので、初回受験者だけの合格率ではありません。古い受験記の数字を参考にするときも、何回目の試験の数字なのかに注意してください。
2級の合格基準は70点以上です。合格したあとに認定登録料を納めて、はじめて資格として認定されます。講習に参加しただけでは資格を取ったことにならないので、気をつけましょう。
学科と実技で確認される知識・鑑定技術
2級の試験は学科と実技で、公式の試験時間は60分です。知識の復習に加えて、講習で飲み比べたコーヒーの特徴も振り返っておくことが大切です。
| 項目 | 勉強で整理しておくこと |
|---|---|
| 学科 | 産地・精選・焙煎・抽出・保存など、教本と講習で扱う用語や関係 |
| 実技 | 講習で比較したコーヒーの違いと、その判断に使った香り・味の特徴 |
| 当日の進め方 | 受験票の集合時刻・会場・持ち物・注意事項 |
ネット上には、過去の問題数や配点を紹介する体験記もあります。ただ、毎回同じ問題が出るとは限りません。特定の問題だけに絞らず、受講する回の案内と講習の内容に沿って準備しましょう。
味を比較する視点を整理したい方は、カッピングの解説も参考になります。


コーヒーインストラクター2級の申込から認定までの流れ


まず見ておきたいのは、講習日・試験日・申込締切の3つです。受験料を用意していても、講習日に参加できなければ初回の受験はできません。
講習日と試験日を両方確認して申し込む
第47回の新規申込受付は終了しています。第47回の試験日は2026年12月5日ですが、試験日がまだ先でも、今から新しく申し込むことはできません。
これから受験したい方は、公式サイトのお知らせと年間予定で次回の募集をチェックしましょう。日程に載っている「再試験」は、新しく受験する人向けの募集ではないので注意してください。
申し込みは、公式サイト、所定の用紙での郵送、メール添付のいずれかでできます。会場と講習日を選ぶ前に、移動時間や仕事の予定も見ておくと、申し込んだあとで困りません。
受講確定の案内を確認して支払う
申込フォームのあとに届く受理確認メールは、受講が決まったという通知ではありません。応募が多い会場では締切後に抽選があり、受講・受験できるかどうかがあらためて案内されます。
受講が決まったら、届いた案内に沿って期限内に入金します。抽選で会場と受講日が決まったあとは変更できないので、「とりあえず申し込んで、日程はあとで調整する」のはやめておきましょう。
講習・試験・認定登録を終える
講習会は知識を学ぶだけでなく、実技で感じた違いをメモしておく機会でもあります。講習日から試験日までは、そのメモを使って復習しましょう。試験のあとに合格の案内が届いたら、認定登録の手続きを済ませてください。
当日の開始時刻は、会場や受験番号によって違うことがあります。日程ページに午前と午後の時間が載っていても、自分で選べるわけではありません。当日頼りにするのは、自分の受験票に書かれた時刻です。
コーヒーインストラクター2級の勉強法


勉強は、教材の確認→予習→講習の記録→弱点の復習の順で進めるのがおすすめです。それぞれのステップを順番に見ていきましょう。
教本の版と公式の改訂表・正誤表を確認する
まずは、手元の教本の奥付で何版かを確かめましょう。公式サイトには教本の改訂表・補足説明・正誤表が載っています。古い教本やネット上の問題を使うなら、ここから始めるのが安心です。
公式の改訂表を見ると、グアテマラの標高による格付けや、ジャマイカ・ブルーマウンテンの規格が更新されています。前の版の数字を正しく覚えていても、今の教本とは違うことがあるわけです。
改訂表などは公式の教本補足説明・改訂表・正誤表のページで見られます。改訂は複数の級で共通の教本全体が対象なので、2級の範囲に関わるところを講習案内と見比べておきましょう。
次の記入欄をノートに写しておくと、どの資料を直したかが残ります。資料によってページ番号が違うことがあるので、番号だけでなく項目名もあわせて見てください。
| 見るもの | 書き込むこと | そのあとやること |
|---|---|---|
| 教本の奥付 | 版・発行年月:____ | 対応する改訂表を開く |
| 改訂箇所 | ページ・項目名:____ | 2級の学習範囲か確認する |
| 修正内容 | 旧記載→新記載:____ | 教本や自作メモを直す |
| 再確認 | 確認した日・資料:____ | 問題の答えと解説も見直す |
※編集部作成のチェック表です。
講習前は用語を整理し、質問したい点を残す
予習では、全部を暗記してから講習に行こうとせず、教本に出てくる用語どうしの関係を整理してみましょう。「精選」は収穫したコーヒーチェリーから生豆を取り出す処理、「焙煎」は生豆を加熱する工程です。このように工程ごとに分けておくと、似た用語を取り違えていないか気づけます。
ノートは「用語/自分の説明/わからない点」の3つに分けて書くのがコツです。たとえば格付けなら、豆の大きさ・栽培標高・欠点数を同じ基準だと思いこんでいないかを見直すのに使えます。疑問が残ったところには印を付けておき、講習の説明や質疑応答で解決しましょう。
勉強時間をどれくらい取ればいいか迷ったら、時間数より各段階の完了条件を決めておくと、進み具合をふり返れます。次の表は日数を決めていないので、講習日までの期間に合わせて使ってください。
| 学習段階 | やること | 完了条件 |
|---|---|---|
| 講習前 | 教本を読み、用語と疑問をメモ | わからない項目を挙げられる |
| 講習中 | 説明と飲み比べの違いを記録 | あとで読んでもわかるメモが残る |
| 講習後 | 疑問・間違いを分野別に整理 | 答えの根拠を教本で確認できる |
| 試験前 | 弱点メモと受験票を見直す | 会場・集合時刻・持ち物が決まる |
※編集部による学習計画の例です。
講習後は学科の弱点と実技の違いを復習する
学科は、間違えた問題の正解を書き写すだけでなく、「どの用語を取り違えたか」も残して復習します。国名を間違えたのか、精選と乾燥を混同したのかを分けておくと、教本のどこに戻ればいいかがはっきりします。
実技では、講習で飲んだコーヒーを「おいしい・苦い」だけで終わらせず、どの違いで判断したかを書いておきましょう。感じたことをその場で短くメモしておけば、試験の直前に味の記憶だけで思い出そうとするより、しっかり復習できます。
| 実技メモの項目 | 記入欄 |
|---|---|
| 比較した対象 | A:____/B:____ |
| 香り・酸味・苦味 | A:____/B:____ |
| 口あたり・後味 | A:____/B:____ |
| 判断の根拠 | 違いを感じた点:____ |
| 講師の説明と比べて | 一致した点・確認したい点:____ |
※講習中に書き込む記録用の例です(編集部作成)。
市販の豆で自主練習をするときは、産地や焙煎度など、いくつもの条件が同時に違うことにも気をつけてください。感じた違いをすべて精選方法のせいだと思いこまず、講習での条件と説明に戻って整理しましょう。
コーヒーインストラクター2級のよくある質問
- 過去問や無料の問題集だけで対策できる?
-
非公式の問題集は、復習のきっかけとして使うのがおすすめです。答えと理由は教本で確かめましょう。ネット上の問題例は公式の過去問ではないので、更新日や対象範囲も見ておくと安心です。なお、調べた範囲では、誰でも手に入る公式の過去問一式は見つかりませんでした。初回の受験には、問題集での自習に加えて公式講習会の受講が必要です。
- 不合格だった場合は再試験を受けられる?
-
受講した回の次の回に限り、講習なしで試験だけを受けられます。受験料は5,000円です。それより後になると、もう一度講習会から申し込むことになるので、不合格の案内が届いたら、対象の回と申込方法を確かめましょう。詳しくは公式FAQの再試験案内で見られます。
- 合格後は認定証やバッジがもらえる?
-
認定登録料5,000円には、認定証・認定カード・ブローチの代金が含まれます。合格の通知が届いても、認定登録を済ませるまでは資格として認定されないので、入金を忘れないようにしましょう。
コーヒーインストラクター2級は費用と日程を確認して準備しよう
2級の受験を考えたら、まずは講習と試験に参加できる日程を確かめて、認定までの費用を用意します。勉強では教本の版をそろえたうえで、講習の説明と自分の弱点を結びつけながら復習していきましょう。
- 初回受験は公式講習が必須。3級がなくても申し込める
- 教本購入・初回合格の基本費用は4万円。送料と移動費を別に準備する
- 第46回の合格率は74%だが、無勉強で受かる確率ではない
- 教本の改訂確認、予習、講習の記録、弱点の復習という順で取り組む
これから申し込む方は、J.C.Q.A.の公式日程で、新しく受験する人向けの募集をチェックするところから始めましょう。受付を待つあいだに教本を用意しておけば、講習前の予習に使えます。
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