エルサルバドルコーヒーの特徴って何なの?
味や香りの違いを教えてほしい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- そもそもエルサルバドルとはどこか
- エルサルバドルコーヒーの特徴
- エルサルバドルコーヒー豆の種類
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
実際にエルサルバドルの農園やカフェにも視察
それでは早速見ていきましょう。
コーヒーを知る前に!そもそもエルサルバドルとはどんな国?
そもそもエルサルバドルとはどんな国なのか知らない人も多いのではないでしょうか?
エルサルバドルはメキシコなどがある中央アメリカに位置しており、コーヒー大国のグアテマラとホンジュラスに挟まれています。
面積は、約2万㎢。日本で例えるなら、四国くらいの大きさです。
中央アメリカで最も小さい国とも言われています。
面積は小さいが人口が多い
ですが、人口は約600万人であるため、人口密度の高い国とも言えるでしょう。
エルサルバドルでは、コーヒー豆の輸出が国の経済を支えています。
国花も「コーヒーの花」になっているほど、国民にはコーヒー豆が愛されています。
エルサルバドルの小さな面積に、なんと火山が20以上存在するということでも有名で、火山地帯です。
エルサルバドル産コーヒー豆の特徴
では、本題のエルサルバドル産コーヒー豆の特徴を見ていきます。
ずばり味わいは、飲みやすいマイルドな酸味&すっきりとした後味が特徴的です。
絶妙な甘みを感じることができ、豊かな香りも同時に楽しむことが出来ます。
飲んだ後に変な苦味が残ることもないので、あっさりしたコーヒーが好きな人にとっては飲みやすいです。
ミルクチョコレートやアーモンドのようなフレーバーも感じられるよ。
エルサルバドル産コーヒー豆の品種
エルサルバドル産のコーヒー豆の品種は、世界的には少なくなりつつあるブルボン種です。
世界のコーヒー産地が、ブルボン種から品種改良した新しい品種に植え替えた際に、長く内戦状態にあったので、エルサルバドルだけの植え替えが進まず、結果的にブルボン種が残ったというわけです。
エルサルバドルコーヒーの等級は標高の高さで決まる
また、エルサルバドル産コーヒー豆には等級も存在します。
それはその標高の高さによって決まっており、以下のように分類されます。
- 標高1,500m以上:SHB(ストリクトリー・ハード・ビーンズ)
- 標高1,500m以下:HG(ハイ・グロウ)
このように、高い標高で栽培された方がランクが高くなります。
エルサルバドルでは、国をあげてコーヒー豆の栽培を行っているため、エルサルバドル産のコーヒー豆は今後もたくさんのコーヒーが生まれてくる可能性は高いのではないでしょうか。
飲みやすくマイルドな味わいだったら多くの人に好まれるね!
エルサルバドル産コーヒー豆の栽培方法
上記でも説明しましたが、コーヒー豆の生産国として有名なグアテマラとホンジュラスに挟まれているエルサエルバドル。
それらの国と似ている栽培環境であるため、美味しいコーヒー豆の栽培が可能となっています。
エルサルバドルは一部的に平野ですが、基本的に国土の大部分が標高の高い高地です。
エルサルバドルは、赤道にほぼ面しています。
赤道直下であれば、コーヒー豆の栽培をするには暑すぎます。
エルサルバドルの農園は標高が高く赤道の影響を受けない
しかしエルサルバドルは標高の高さのおかげで、快適な温度でコーヒー豆を栽培をすることが出来ているのです。
また小さな国内に20以上の火山があるため、火山灰性もミネラル分を多く含んだ肥沃な土壌となっているのも特徴的です。
- 5月〜10月までは雨季
- 11月〜4月までは乾季
このように雨季と乾季がはっきりと分かれているため、この期間の両方が必要なコーヒー豆の栽培にとってはまさに最適でしょう。
よりコーヒー豆の栽培について知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
エルサルバドルのコーヒー豆の歴史
エルサルバドルで商業目的のコーヒーの生産が開始されたのは、1,850年代です。
すぐに優遇措置を受ける作物となり、生産者には減税が適用されました。
コーヒー生産は、エルサルバドル全体経済の重要な部分を占めるようになり、主要な輸出品となりました。
1,880年にはエルサルバドルが世界4位のコーヒー生産国となる
1,880年には、エルサルバドルは世界4位のコーヒー生産国となり、現在の2倍以上のコーヒーを生産していたのです。
エルサルバドルでは1980年~90年にかけて内戦が続き、国内は疲弊していますが、現在では政情は安定しています。
※2024年12月時点
おすすめのエルサルバドル産コーヒー豆4選!
ここではおすすめのエルサルバドル産コーヒー豆を4つ紹介していきます。
まとめると以下の通り。
- 土居珈琲 「小さな焙煎」おためしセット
- Happy Belly オーガニックコーヒー
- エルサルバドル モンテカルロス エステート
- 加藤珈琲店 エルサルバドル
1つ1つ解説します。
1. 高品質なコーヒーを飲みたい方におすすめ「土居珈琲 「小さな焙煎」おためしセット」
最初に紹介するエルサルバドル産のおすすめコーヒーは「土居珈琲「小さな焙煎」おためしセット」。
美味しさを追求するのであれば正直これが一番おすすめです。
セットなので、2つの銘柄が超お得に楽しめます。
- エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園
- グァテマラ カペティロ農園
特徴としてはダークチョコレートのようなほろ苦さと甘さのバランスの良さです。
グレープフルーツのような酸味が続きます。
実際に飲んでみたの感想としては、割れたりしている「不良豆」がなく状態が良いのに驚きました。
綺麗にハンドピックされているので、粒が均一に揃っていて焙煎ムラが見られません。
焙煎ムラがないのは、美味しさに直結するよ!
土居珈琲の銘柄を初めて試すなら満足度の高い「小さな焙煎」おためしセットがおすすめです。
土居珈琲「小さな焙煎」おためしセットの詳細情報
銘柄 | ・グァテマラ カペティロ農園 ・エルサルバドル ラ・レフォルマ農園 |
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価格 | ¥2,376 |
内容量 | 200g(100g×2銘柄) |
焙煎度 | 中深煎り |
豆の状態 (選択可) | ・豆のまま ・細挽き ・中挽き ・粗挽き |
\ 多数メディアに掲載 /
2. おすすめのエルサルバドル産コーヒー豆なら「Happy Belly オーガニックコーヒー」
おすすめはやはり「Happy Belly オーガニックコーヒー 粉 350g」。
スタバやカルディのコーヒー豆も多々ありますが、筆者イチオシはこちら。
日本有機栽培認定食品(有機JAS)のコーヒー豆で、安心安全です。
軽やかな酸味&まろやかな苦味が特徴のマイルドコーヒーで、エルサルバドルの特徴がぎっしり詰まっています。
焙煎のこだわりもすごい
コーヒー豆には最適な熱風量、熱風温度に調整することによって、むらがなく、しっかりと煎り上げることができています。
そのため、コーヒー豆の風味特徴を最大限に引き出しているのです。
値段は¥990とコスパも高いですね。
是非購入してみてください。
Happy Belly オーガニックコーヒーの詳細情報
銘柄 | レインフォレスト・アライアンス農園 |
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価格 | ¥1,040 |
内容量 | 350g |
焙煎度 | 中深煎り |
豆の状態 (選択可) | ・細挽き ・中挽き ・粗挽き |
3. スタバのシングルオリジンシリーズ「エルサルバドル モンテカルロス エステート」
スタバから販売されるこちらの「エルサルバドル モンテカルロス エステート」は3種類の品種のエルサルバドルコーヒーです。
左から順番に紹介します。
- パカマラ種の「エルサルバドル モンテカルロス エステート パカマラ」はバラやスミレを思わせるフローラルさや甘みが特長の繊細でバランスのとれた味わいが特徴
- カトゥアイ種の「エルサルバドル モンテカルロス エステート カトゥアイ」は、シトラスのような明るい酸味とアプリコットやピーチを思わせる風味が特徴
- ブルボン種の「エルサルバドル モンテカルロス エステート ブルボン」はミルクチョコレートのような風味とメイヤーレモンを思わせるほのかな甘みが魅力
3種類全て1袋250gあたり¥1672(税込)。
エルサルバドル モンテカルロス エステートの詳細情報
銘柄 | モンテカルロス エステート |
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価格 | ¥1,520 |
内容量 | 250g |
焙煎度 | 中深煎り |
豆の状態 (選択可) | 豆のまま |
4. バランスの取れた酸味が特徴「加藤珈琲店 エルサルバドル」
最後に紹介するエルサルバドル産コーヒーは「加藤珈琲店 エルサルバドル」。
豊かに広がる極上の香り、甘みとコク、バランスの取れた酸味が特徴とされています。
またエルサルバドル世界規格Qグレードのコーヒー豆となっています。
※Qコーヒーとは、アメリカスペシャルティコーヒー協会SCAAの基準で、味覚評価80点以上の高品質のコーヒーです。
つまり、非常に厳格な審査の中で合格してきた厳選されたコーヒーということになります。
加藤珈琲店 エルサルバドルの詳細情報
銘柄 | ソナソテ、チャラテナンゴ、サンタアナ農園 |
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価格 | ¥2,289 |
内容量 | 500g |
焙煎度 | 中煎り |
豆の状態 (選択可) | 豆のまま |
エルサルバドル産コーヒー豆はマイルドで飲みやすいから初心者にもおすすめ!
いかがでしたでしょうか?
エルサルバドル産コーヒー豆の特徴について、味や香りを徹底解説しました!
まとめると、エルサルバドル産コーヒー豆=飲みやすいマイルドな酸味&すっきりとした後味になります。
あまりコーヒーが好きじゃないという方にも、比較的飲みやすいコーヒー豆になっていると思います。
またエルサルバドル産のコーヒーとして最もおすすめなのが「土居珈琲 初めてのセット」です。
是非購入してみてはいかがでしょうか?