エスプレッソ・ドッピオって何?どんな特徴があるの?
エスプレッソ・ドッピオのおすすめの美味しい飲み方は?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- エスプレッソ・ドッピオはエスプレッソを倍量にしたもの
- エスプレッソ・ドッピオは色々なドリンクの応用できる
- エスプレッソ・ドッピオはスタバのメニューにもある
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは詳しく見ていきましょう!
そもそもエスプレッソとは?エスプレッソ・ドッピオの前に知っておこう
エスプレッソとは、深煎りかつ極細に引いたコーヒー豆を使って、加圧しながら水を通して抽出したコーヒーのことをいいます。
抽出される量は1杯分で約30mlと、普通のコーヒーよりも少ないという特徴があります。
濃厚な風味とコクを楽しむことができますよ。
その歴史は古く、初めてエスプレッソが登場したのは20世紀初頭です。
日本では苦味を味わうコーヒーだと思われていますが、本場イタリアでは砂糖やクリームと一緒に飲んで、コーヒーとスイーツを一緒に楽しむような感覚で飲む飲み物です。
小さめのカップのことをデミタスカップと呼ぶため、デミタスと呼ばれることもあります。
大人の飲み物っていうイメージがあるな。
エスプレッソ自体について詳しく知りたい方は「エスプレッソとは?おすすめのマシンから美味しい飲み方まで紹介」の記事をチェック!
エスプレッソ・ドッピオとは?
ドッピオとは、イタリア語で「倍」という意味を表す単語です。
その名の通り、倍量のエスプレッソということですね。
エスプレッソコーヒー2杯分のコーヒー豆を使い、そのまま2杯分の量を抽出します。
通常のエスプレッソがおよそ8gのコーヒー豆を使って30ml抽出するのに対し、エスプレッソ・ドッピオは16g前後のコーヒー豆を使い60mlのエスプレッソができあがります。
単純に2杯エスプレッソを頼むより、1つのコーヒーカップで倍の量を飲める方が手間も少ないし、ゆっくり味わえる気持ちになりますよね。
スタバのメニューにもある
大手コーヒーショップのスターバックスにも、エスプレッソ・ドッピオが存在します。
通常のエスプレッソがあることは、知られていますが、倍量のエスプレッソ・ドッピオがあることは知らない人も多いのではないでしょうか。
日本人にはただでさえエスプレッソを単品で飲む文化があまりないので、それを倍量で注文するのは想像がつかないかもしれません。
それぞれのメニューを比較して表にまとめました。
– | エスプレッソ | エスプレッソ・ドッピオ |
---|---|---|
価格 | 341円 | 385円 |
量 | 30ml | 60ml |
カロリー | 5kcal | 11kcal |
炭水化物 | 1.1g | 2.2g |
エスプレッソ・ドッピオの正しい飲み方
エスプレッソ・ドッピオの飲み方は、基本的にはエスプレッソと変わりません。
おすすめの飲み方を3つ紹介します。まとめると以下の通りです。
- そのまま飲む
- 砂糖を入れて飲む
- ホイップクリームをのせる
順番に解説します。
1. そのまま飲む
まずはエスプレッソ用のコーヒー豆のコクと香りを堪能するために、そのまま飲んでみてください。
エスプレッソは量が少ないため、1~3口ほどで飲むのが一般的です。
濃厚なコクが特徴のため、色も濃く苦いイメージがあるかと思いますが、おいしさも凝縮されているため想像より苦味はありません。
むしろ、一気にコーヒー豆の持つ成分を抽出しているため、雑味が少なく飲みやすささえ感じますよ。
2. 砂糖を入れて飲む
イタリアでは砂糖を入れて飲みます。
入れる砂糖の量はお好みで、1杯程度の場合もあれば大量に入れる人もいるとのことです。
砂糖を入れることでコーヒー豆が持つフルーティーさが際立ち、一気に違った味わいが感じられますよ。
1口目はそのまま飲み、2口目から砂糖を入れるなど、その風味の違いを楽しみながら飲むこともできます。
また、砂糖を大量に入れた場合、溶け切らなかった砂糖がカップの底にたまります。
その底にたまったエスプレッソ風味の砂糖を、スプーンですくって食べるとまるでスイーツを食べているかのような気持ちに。
コーヒーもスイーツも楽しみたいという方におすすめの飲み方です。
3. ホイップクリームをのせる
ホイップクリームをのせると、エスプレッソ・コンパナとよばれる飲み物になります。
ただ砂糖を入れるよりもスイーツ感覚の強い飲み方です。
普通の飲み方に飽きてしまった方や物足りないという方は、ぜひ試してみてください。
エスプレッソ・ドッピオは色々なドリンクに応用可能
エスプレッソ・ドッピオは、色々なドリンクに応用可能です。
ここではエスプレッソ・ドッピオを使って作ることができるドリンクを紹介します。
- エスプレッソ+牛乳→カフェラテ
- エスプレッソ+豆乳→ソイラテ
- エスプレッソ+アーモンドミルク→アーモンドラテ
- エスプレッソ:フォームドミルク=3:7→カプチーノ
- エスプレッソ:フォームドミルク=3:1→マキアート
- エスプレッソ+お湯→アメリカーノ
おおよそのカフェメニューは、エスプレッソをベースにして作られます。
このように応用を利かせることで、幅広いメニューへと変身するエスプレッソ・ドッピオ。
エスプレッソ自体に苦手意識があるという人も、エスプレッソを使ったメニューなら楽しめるのではないでしょうか。
エスプレッソ・ドッピオがおすすめな人・おすすめできない人
エスプレッソ・ドッピオはどのような人におすすめの飲み物かというと、ずばりエスプレッソが好きな人です。
普段からエスプレッソを愛飲している人なら、倍量のエスプレッソを飲みたいと思ったことがあるでしょう。
そのまま飲むにしても、砂糖を入れるにしても、30mlだとすぐ飲み終わってしまって物足りなさを感じることもあるかもしれません。
エスプレッソ・ドッピオは60mlあるため、濃さや甘さの調節もしやすくなりますよ。
思いのままにエスプレッソを飲みたいという人は、エスプレッソ・ドッピオがおすすめです。
濃い味のコーヒーが苦手という人はおすすめできない
反対に、濃い味のコーヒーが苦手という人には、エスプレッソ・ドッピオはおすすめできません。
また、コーヒー豆本来が持つ苦味や酸味といった味わいが苦手な人も、牛乳で割ったメニューの方が適しているといえます。
ブラックコーヒーが飲めない・苦手だという人は、無理せず自分に合ったコーヒーを楽しみましょう。
適材適所ってやつだね。
エスプレッソ・ドッピオ以外のエスプレッソ
エスプレッソには、エスプレッソ・ドッピオ以外にも色々な種類があります。
代表的なものを5つ紹介します。
- エスプレッソ・シングル
- エスプレッソ・コンパナ
- エスプレッソ・マキアート
- エスプレッソ・トニック
- エスプレッソ・コレット
1つずつ解説します。
1. エスプレッソ・シングル
エスプレッソ・ソロとも呼ばれる通常のエスプレッソです。
あらゆるメニューの原点とも言えますね。
2. エスプレッソ・コンパナ
エスプレッソに生クリームをのせたものです。
食後のデザートを食べているかのようなリッチな気分を味わえますよ。
苦味が苦手な人にもおすすめです。
3. エスプレッソ・マキアート
エスプレッソの上にそのままフォームミルクをのせたメニューです。
ふわふわに泡立てられたミルクの甘さとエスプレッソの濃厚なコク、お互いがお互いを引き立ててくれます。
1度で2度美味しいドリンクですよ。
4. エスプレッソ・トニック
エスプレッソにトニックウォーターを混ぜたものです。
炭酸の爽やかな酸味とエスプレッソの苦味が合わさったドリンクは、濃厚な後味が苦手だという人にも飲みやすい仕上がりになっています。
エスプレッソ・トニックについてより詳しく知りたい方は「エスプレッソトニックとは?味の特徴から作り方・おすすめのお店まで」の記事を参考にしてください。
5. エスプレッソ・コレット
コレットとも呼ばれるこのドリンクは、エスプレッソに少量のお酒を混ぜたものです。
お酒は一般的にグラッパを入れますが、自分の好きなお酒を入れてもOKですよ。
エスプレッソの香りをより楽しめます。
また、エスプレッソにお酒を入れることで、体を温める効果が期待できます。
エスプレッソ ドッピオを頼んでいつもとは違うコーヒーを楽しもう!
いかがでしたでしょうか?
今回はエスプレッソ ドッピオについて飲み方からおすすめな人まで完全解説しました!
本記事で紹介した重要な内容をまとめると以下のとおりです。
- そもそもエスプレッソとは、深煎りかつ極細に引いたコーヒー豆を使用し、加圧しながら水を通して抽出したコーヒーのこと
- エスプレッソ ドッピオは、エスプレッソ2杯分のコーヒー豆を使用し、そのまま2杯分の量を抽出する
- エスプレッソ・ドッピオの飲み方は、基本的にはエスプレッソと変わらない
是非エスプレッソ ドッピオを頼んだり、実際に作ったりして、いつもとは違うコーヒーを楽しみましょう!