ぶっちゃけ、コーヒー豆の違いって何なのかな…
コーヒー豆の違いが分かれば買うときも楽そうだよね!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
コーヒー豆の違いとは?多くの方がこの疑問を抱くのではないでしょうか。
この記事ではコーヒー豆の豊富な種類や、味わいについて分かりやすく徹底解説しています。
違いを知って奥深いコーヒーの世界を楽しみましょう!
- コーヒー豆の違いは大きく分けて6種類
- コーヒー豆は同じ豆でも淹れ方や焙煎度を変えるだけで味に変化が出る
- いろいろなコーヒーを楽しく飲むことが違いを知る近道
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒー豆の品種の違い
日本に輸入されるコーヒー豆の品種は2種類と言われています。
それはアラビカ種とロブスタ種。
コーヒー豆を選ぶ際に豆の品種を気にする機会は少ないかもしれませんが、豆知識としても覚えておくと良いでしょう。
いざ「コーヒー豆を買いたい!」となったときに役に立ちます。
アラビカ種の特徴
まずは日本へ輸入されるコーヒー豆のうち約6割を占めるアラビカ種から解説していきます。
アフリカのエチオピアが原産のアラビカ種のコーヒー豆は、フローラルな香りで、比較的酸味が強いとも言われています。
標高1000〜2000mの高地で栽培されていて、自然災害に弱い品種であるため、栽培が難しく時間と手間がかかります。
スターバックスなどのコーヒー専門店で取り扱うコーヒー豆は、アラビカ種100%が使われています。
スタバのおすすめコーヒーが知りたい方は、以下の記事をチェック!
ロブスタ種の特徴
では2種類目のロブスタ種の特徴はどうでしょうか?
残りの4割を占めるロブスタ種は、標高300〜800mの比較的低地で栽培されていることが多いです。
自然災害に強く栽培も容易のため、希少価値が必然的に低くなり、安価な値段で売られていることが多いです。
ロブスタ種の風味は、アラビカ種とはかなり違ってきます。
一般的に独特の風味があり、ブレンドで使われることが多いロブスタ種。
しかし、コーヒー通の中には、美味しいロブスタ種の飲み方を知っているという方もいます。
そういった方たちとの出会いが、よりコーヒー豆の世界を広げてくれるのでしょう。
- アラビカ種:フローラルな香りで、比較的酸味が強い
- ロブスタ種:独特の風味があり、ブレンドで使われることが多い
もっとこの2種類について知りたいという方は「アラビカ種とロブスタ種の違いとは?コーヒー豆の品種の特徴を解説」の記事を参考にしてみてください。
カカオ豆とコーヒー豆の違い
ここでよく疑問に挙がるのがカカオ豆とコーヒー豆の違い。
結論、カカオ豆とコーヒー豆は全く違う植物になります。
コーヒー豆はアカネ科で、カカオ豆はアオイ科の仲間です。
詳しく知りたいという方は「【簡単】コーヒー豆とカカオ豆の違いとは?意外な関係性が明らかに」の記事を参考にしてみてください。
コーヒー豆の焙煎度合いの違い
では、続いて焙煎(ロースト)度合いについて解説していきます。
皆さんは詳しく説明できるでしょうか?
そもそも焙煎とは、コーヒー豆の素の状態である「生豆」に火を加えて炒ることを言います。
焙煎度合いには大きく分けて、浅煎り・中煎り・深煎りという段階があります。
多くの人がカフェや缶コーヒーなどでも、目にしたことがある言葉なのではないでしょうか?
焙煎度合いと味の関係のイメージとしては以下の通り。
コーヒーを飲む以前から、焙煎度合いの違いに注目することで、酸味ベースの華やかなコーヒー豆なのか、それとも苦味ベースのコーヒーなのか、簡単に見分けることが出来ます。
コーヒー豆を買う際にも、ロースト段階が記載されているため、自分の好みに合う豆を買うと良いでしょう。
もっと焙煎について知りたいという方は「コーヒー豆のローストとは?焙煎の違いは全部で8段階【初心者必見】」の記事を参考にしてみてください。
コーヒー豆の風味の違い
続いてその風味の違いについて解説していきます。
実はコーヒーの風味は約130個存在すると言われています。
スペシャリティコーヒーとも言ったりするのですが、最近の傾向として浅煎りの酸味ベースのコーヒー豆を使って、「コーヒー豆本来の味の楽しむ」というコンセプトのカフェやコーヒースタンドが増えてきています。
そのときの味の表現方法として、約130個の風味が指標のひとつとして掲げられています。
ざっくりまとめると以下の通り。
フルーツ風味 | 柑橘系(レモン・ライムなど) トロピカルフルーツ系(りんご・メロンなど) |
---|---|
チョコレート風味 | ダークチョコレート ホワイトチョコレート |
甘い風味 | バニラ、ヌガー |
ナッツ風味 | アーモンド、ヘーゼルナッツ |
穀物・シリアル風味 | 焼きたてパン、大麦 |
スモーキー風味 | 炭、トースト |
スパイス風味 | クローブ、カレー |
植物系 | ベルガモット、ミント |
花の香り | レモングラス、オレンジの花 |
産地による違い
またこれらの風味は産地によって違いが出てきます。
有名な産地で言うとブラジル、コロンビア、エチオピアなどがあげられます。
カフェや喫茶店で取り扱われていることも多く、市販のボトルコーヒーや缶コーヒーにも使用されているため、身近な産地のコーヒーとも言えるでしょう。
代表的な産地別の大まかな風味は以下の通り。
ブラジル | 酸味は少なく、ナッツ系やチョコレート系の風味 |
コロンビア | 酸味と苦味のバランスが良く、ナッツ系やチョコレート系の風味 |
エチオピア | 苦味は少なく、花のような香りやベリーのような風味 |
マンデリン | やや苦味よりで、ハーブやシナモンの風味 |
キリマンジャロ | 酸味が強く、オレンジなど柑橘系の風味 |
グアテマラ | やや酸味よりで、プルーンやナッツ系の甘みとりんごのような風味 |
コスタリカ | やや酸味よりで、キャラメルやメープルシロップのような甘みと柑橘系の風味 |
ホンジュラス | やや酸味よりで、巨砲やドライフルーツ系の風味 |
ハワイコナ | やや酸味よりで、シトラス系フルーツのような風味 |
ブルーマウンテン | 酸味と苦味のバランスが良く、花のような香りや風味 |
より大きな地域ごとの特徴をタブでまとめています。クリックすると詳細が見れます
苦みと深いコクが特徴。いつもと違うコーヒーを飲みたい方におすすめです。
代表的な銘柄はインドネシアの「マンデリン」。
苦みが強く、深いコクが感じられます。また香辛料のような独特な香りも魅力でしょう。
そのため、少しクセのあるコーヒーを試したい際や、普段からミルクや砂糖と一緒に飲んでいる方などの甘党の方にもおすすめです。
以上で紹介したほかにもコーヒーの産地に種類があるため、気になる方はチェックしてみてください。
また同じ産地でも農園や焙煎度、精製方法などが異なれば味わいにも影響してくるため、いろいろな産地や焙煎度で飲み比べするのも面白いです。
コーヒー豆の種類(タイプ)の違い
スーパーなどで取り扱いがあるコーヒーは 、以下の2種類となっています。
- レギュラーコーヒー
- インスタントコーヒー
スーパーなどで購入したいと思ったときに違いが分かりにくいインスタントコーヒーとレギュラーコーヒーですが、大きな違いはお湯に溶けるか溶けないか。
以下からそれぞれ解説していきます。
インスタントコーヒー
まずはインスタントコーヒー。
インスタントコーヒーとは、抽出したコーヒーを加工して粉末状にしたもののことです。
このインスタントコーヒーはお湯に溶かすだけで味わい深いコーヒーが飲めるので、時間を短縮したいときや、手軽にコーヒーが飲みたいときにおすすめ。
味に変化をつけることが難しいですが、いつでも安定した味を楽しめます。
あっさりして飲みやすい印象があるよ。
レギュラーコーヒー
続いてレギュラーコーヒーですが、こちらはコーヒー豆、もしくはコーヒー豆を挽いて粉状にしたもののことです。
レギュラーコーヒーはお湯で溶かすことができず、抽出器具が必ず必要になってきます。
ペーパードリップやコーヒーメーカーなどの器具を使って淹れたい方におすすめ。
少し手間はかかってしまいますが、その分自分好みの美味しい味に仕上げられます。
また豆ごとに味の違いがあるため好みに合わせて選びやすいことも特徴です。
より詳しくレギュラーコーヒーとインスタントコーヒーについて知りたい方は、以下の記事をご覧下さい。
コーヒー豆の販売場所による違い
コーヒー豆が販売されている場所は以下の3か所があります。
- 通販サイト
- スーパー
- 喫茶店やカフェ
それぞれ解説していきます。
通販で販売されているもの
近年の通販サイトでは有名メーカーから個人経営までのさまざまなコーヒー豆が購入可能です。
通常で購入するよりもお得に買えたり、自分に合ったコーヒーを多くの種類の中から探せたりすることも魅力。
今までに見たことのない産地のコーヒーや、斬新なブレンドなどが見つかることもあり、探しているだけでわくわくしてきます。
注文を受けてから焙煎する通販サイトがおすすめ
注文してから焙煎してくれるところもあり、鮮度も高く非常に美味しいコーヒーが楽しめるはず。
こだわりのコーヒー豆はやや高価な場合もありますが、その分味わいは格別。
ぜひお気に入りのコーヒー豆を見つけてみてください。
スーパーなどで販売されているもの
スーパーなどでは有名メーカーのコーヒー豆が多く取り扱われています。
大容量のものがあったり、お手頃価格な豆があったりするので、毎日飲むコーヒーを探している方におすすめです。
百貨店などになると、やや高級志向のブランドが入っていたりもするため、機会があれば覗いてみてはいかがでしょうか。
新しいコーヒー豆と出会える可能性もありますよ。
喫茶店やカフェで販売されているもの
喫茶店やカフェで販売されているものは、主にお店で提供しているコーヒーの豆であることが多いです。
実際に店舗でコーヒーを飲んで味を確かめられるのも嬉しいですよね。
喫茶店やカフェでは自家焙煎されているものから、こだわりの豆を使用されていることも多いため、味わいの種類も豊富。
好きな味のコーヒーを味わったら豆が販売されているかチェックしておきましょう。
コーヒーの淹れ方の違い
コーヒーは淹れ方によっても違いが出てきます。
使用する器具は主に以下があります。
- ペーパードリップ
- コーヒーメーカー
- サイフォン
- カフェプレス
それぞれ淹れ方の違いを見ていきましょう。
ペーパードリップ
ペーパードリップは家庭で使いやすい器具です。
ペーパードリップはペーパーフィルターでコーヒーの雑味や油分が取り除かれ、クリアな味わいに仕上がることが多いです。
豆の特徴や好みに合わせて味の調整がしやすいことも特徴。
個性豊かな豆の味を楽しみたい方はペーパードリップがおすすめです。
コーヒーメーカー
コーヒーメーカーはシンプルで最も家庭で使いやすい便利な機械です。
水と好みの豆を入れるだけで後は自動で抽出してくれます。
すっきりとした味わいのコーヒーに仕上がるでしょう。
細かい味の調整をするのはやや難しい印象ですが、メーカーによっては詳細設定ができるものもあるので、購入の際には機能性をチェックしてください。
エスプレッソマシン
エスプレッソマシンは種類によってはエスプレッソ以外の抽出ができるものもありますが、基本的にエスプレッソを楽しむ機械です。
極細挽きにした深めのコーヒーを楽しめる機械となり、独特の香りや味わいになることが特徴。
抽出にコツが必要なことが多いですが、ミルクとの相性も抜群でアレンジコーヒーを楽しみたい方にもおすすめです。
サイフォン
家庭で扱うにはやや特別感のある器具です。
昔ながらの喫茶店でよく見るサイフォンは、自宅に置いて見ているだけでも気分が上がります。
抽出方法がやや難しい点がありますが、高温で抽出することになるので、コーヒーの香りを存分に楽しめます。
味の特徴としては、コク深いしっかりした風味のコーヒーに仕上がることが多いです。
中煎り~深煎りのコーヒーで苦味やコクを味わいたいときにおすすめ。
カフェプレス
カフェプレスは家庭でも取り扱いやすい器具です。
紅茶にも使われている器具となっており、粗めに挽いた豆にお湯を注いでプレスするだけで抽出できるので簡単に美味しいコーヒーが楽しめます。
カフェプレスはコーヒーの油分ごと抽出し、とろりとした質感とコーヒーそのものの持つ甘さを感じられるでしょう。
中煎り~浅煎りのコーヒー豆で楽しむのがおすすめです。
コーヒー豆の違いの知識を蓄えた後は飲むだけ!
いかがでしたでしょうか?
コーヒー豆の違いについて、種類と味わいを含めて徹底解説しました。
本記事の内容をまとめると以下のとおりです。
- コーヒー豆の違いは大きく分けて品種、焙煎度、風味、タイプ、販売場所、淹れ方の6種類ある
- 産地や品種だけでなく同じ豆でも淹れ方や焙煎度を変えるだけで味に変化が出る
- 気になったコーヒーを意識しながら飲むことが違いを知るポイント
ここまでコーヒー豆の種類と焙煎度合い、さらには風味についての知識がついたと思います。
その後はひたすら、たくさんの気になったコーヒー豆の味の違いを意識しながら飲んでみましょう。
そのときに1つおすすめなポイントは、少し高くても良質なコーヒー豆を購入することです。
理由としては、酸味や苦味の違いだけでなく、美味しい・不味いも徐々に分かるようになってきます。
安価なコーヒー豆を飲んでいると、驚くほど味の違いが実感出来ます。