インスタントコーヒーってカビたりするのですか?
インスタントコーヒーの賞味期限や保存方法なども気になります!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
普段から飲んでいるインスタントコーヒーだからこそ、賞味期限や保存方法についてきちんと知りたい方は多くいらっしゃいます。
本記事では、インスタントコーヒーのカビ対策から、賞味期限や保存方法、美味しいコーヒーの淹れ方まで徹底的に解説していきます。
- インスタントコーヒーは湿気に触れると固まりやすくなる
- インスタントコーヒーにカビが発生する原因は水分!
- 開封後のインスタントコーヒーは瓶に入れて冷暗所で保存!
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
インスタントコーヒーはカビる可能性は少ない
結論から言うと、開封前のインスタントコーヒーがカビる可能性はほぼありません。
未開封状態のインスタントコーヒーであれば、インスタントコーヒー自体にカビが生えてくることはまずありません。
ご安心ください。
ただし、インスタントコーヒーをいったん開封してしまうと、コーヒーの粉が空気に触れることにより空気中の水分を吸収するため、固まりやすくなります。
インスタントコーヒー開封後の天敵は「水分を多く含んだ空気中の湿気」なのです。
インスタントコーヒーが固まる場合
インスタントコーヒーが固まってしまう場合、それは、水分を多く含んだ空気中の湿気が原因です。
湿気の多い季節といえば、梅雨から夏にかけてのシーズン。
夏場は特に気温が上昇し、湿気が多くなるのでインスタントコーヒーも固まりやすくなります。
また、インスタントコーヒーはコーヒー豆やコーヒー豆を挽いたものと比べて水分を吸収しやすい状態にあります。
インスタントコーヒーとは?
そもそもインスタントコーヒーとは、なんでしょう。
インスタントコーヒーというのは、挽いたコーヒー豆を熱湯で抽出し、その抽出したコーヒー液を凍らせて、乾燥させたあとで粉状にしたもの、を指します。
そうです、粉状のインスタントコーヒーは、粉状になる前段階でいったんは液体だったのです。
ですから、インスタントコーヒーは挽いたコーヒー豆よりも、水分を吸収しやすい状態であるといえます。
インスタントコーヒーが固まってしまうと、コーヒー本来の味や香りが損なわれてしまいます。
開封後のインスタントコーヒーは密閉容器に入れるなどして、湿気対策を万全に行いましょう。
おすすめのインスタントコーヒーが知りたい方は以下の記事をチェック!
絶対カビないわけでもない
インスタントコーヒーが湿気に触れれば固まりやすくなることがわかりました。
では、肝心のインスタントコーヒーのカビについてはどうでしょうか?
インスタントコーヒーがカビることはないの?
結論、開封後のインスタントコーヒーが絶対にカビることはないとは言い切れません。
コーヒーもある意味、生鮮食品です。
開封後の保存方法はもちろん、開封してからどのくらい経過しているのかによりますが、とくに常温の状態で長期間放置してしまった場合などはインスタントコーヒーでも黒く固まったり、青カビが発生してしまうことがあります。
注意が必要です。
インスタントコーヒーを嗅いでみて、明らかにカビ臭かったり、酸っぱい臭いような本来のコーヒーではない異臭を感じたら、そのまま破棄するのが懸命です。
ただ闇雲に捨てるのも良くないので詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。
安全のためにもすぐに新しいインスタントコーヒーを買うことを強くおすすめします。
インスタントコーヒーにカビが発生すると言われる理由
開封後のインスタントコーヒーでも、保存方法や長時間放置すれば、カビが発生する可能性があることがわかりました。
一般的に、インスタントコーヒーがカビる主な原因は、コーヒーに付着する水分量だといわれています。
通常インスタントコーヒーに含まれる水分量はわずか2~4%と極めて低く、カビる可能性はまずありません。
水分量10%以下であれば虫もつきにくいですし、時間の経過によって風味が落ちることはあっても、腐ることはありません。
しかしながら、水分量が13~14%に増えれば、カビが発生しやすくなることも覚えておきましょう。
水滴がついたスプーンでそのままインスタントコーヒーをすくったりすると、水滴がコーヒー粉に触れて、そこから一気にカビが発生しやすくなります。
カビを発生させないためにも、インスタントコーヒーが入った瓶や保存容器に水を入れない、インスタントコーヒー時に使用するスプーンはしっかりと水気を切って乾いているものを使うなど、コーヒーに水を触れさせないようにしましょう。
カビると勘違いする前に!インスタントコーヒーの賞味期限とは?
カビてしまったインスタントコーヒーはもちろん破棄しなければなりません。
ときどき、インスタントコーヒーの粉に白い繊維のようなものが付着しているのを見たことはありませんか。
これはカフェインがコーヒー粒子の表面についた白い針状の結晶です。
白カビではありません。
インスタントコーヒーが長時間放置されると、未開封、開封後を問わず、このような白い針状の結晶が付いてしまうことがあります。
白い針状の結晶が付いていたら、インスタントコーヒーが入った瓶や保存容器を振ってみてください。
瓶や保存容器を振ってみて、粉がサラッとする状態であれば多少鮮度は落ちていますが問題なく飲めます。
インスタントコーヒー購入後、未開封状態で賞味期限が切れてしまった場合に飲めるかどうかの判断ですが、ここでも瓶を振ってみてください。
サラサラする状態であれば、問題なく飲めます。
基本的には印字されている賞味期限を確認
インスタントコーヒーには賞味期限があります。
瓶を見れば賞味期限がしっかり印字されているので、購入時に賞味期限を確認します。
以降でインスタントコーヒーの賞味期限、未開封ならびに開封後の賞味期限の目安についてそれぞれ解説していきます。
未開封
まずは、インスタントコーヒー未開封時の賞味期限の目安です。
家庭でよく飲まれている瓶入りタイプ、詰め替え用袋入りタイプ、個包装のスティック入りタイプがありますが、開封前の賞味期限の目安は常温でどれも1年から3年です。
開封前であれば、案外長く持ちます。
開封後
次に、インスタントコーヒー開封後の賞味期限の目安です。
開封後は、賞味期限というより消費期限と理解してください。
個包装スティックタイプをのぞき、開封後はインスタントコーヒーを美味しく飲める期間が一気に短くなります。
個包装のスティックタイプであれば、箱から開封後も、未開封状態の個包装は1年から3年持ちます。
その間は美味しく飲めます。
スティックタイプ以外は賞味期限が一気に短くなる
しかし開封後の瓶入りタイプ、詰め替え用袋入りタイプについては、賞味期限が一気に短くなります。
開封すると空気に触れてしまうので、個包装スティックタイプとは状況が異なります。
瓶入りタイプ、詰め替え用袋入りタイプはいったん開封したら、消費期限約1カ月を目安に使い切ってください。
どのコーヒーメーカーも約1カ月で使い切ることを推奨しています。
インスタントコーヒーの賞味期限は購入時にチェックする。
瓶入りタイプ、詰め替え用袋入りタイプをいったん開封したら、消費期限の目安は約1カ月。知っておきましょう。
インスタントコーヒーだけではなく、コーヒー豆の賞味期限も気になる方は以下の記事をチェック!
インスタントコーヒーの正しい保存方法
開封後のインスタントコーヒーの正しい保存方法を紹介します。
結論、開封後のインスタントコーヒーは、ふたがしっかり閉まる瓶に入れたら冷暗所で常温保存してください。
ふたがしっかり閉まる瓶で酸素に触れるのを避けて、冷暗所で高温・多湿を避けます。
すべてカビ対策です。
インスタントコーヒーに「高温多湿を避け、冷暗所で保存してください」という表示があるのを見かけたことはありませんか?
ここで注意。
インスタントコーヒーを冷蔵庫や冷凍庫で保存すると結露します。
正確にいうと、冷蔵庫や冷凍庫から室内に出したときに、冷えたインスタントコーヒーの容器と屋内の温度差で結露するのです。
結露すればインスタントコーヒーの容器に水分が出てくるので、水分を吸ったコーヒーが固まりやすくなります。
これでインスタントコーヒーの保存方法もバッチリです。
美味しいインスタントコーヒーの淹れ方
美味しいインスタントコーヒーの淹れ方をホットとアイスでそれぞれ紹介します。
- コーヒーカップに小さじ1杯20gの粉を入れる
- 90度の温度のお湯を140ml注ぐ
- よくかき混ぜる
- 耐熱性のグラスに小さじ1杯20gの粉を入れる
- 90度のお湯を90ml注ぐ
- 粉が溶けるまでしっかり混ぜる
- 粉が溶け切ったら氷を入れる
- コーヒーが冷えるまでかき混ぜる
インスタントコーヒーの美味しい作り方・淹れ方をコーヒー豆研究所でもわかりやすく紹介しています。
参考にしてみてください。
カビを疑う場合は違うインスタントコーヒーを購入しよう!
いかがでしたでしょうか?
今回は、インスタントコーヒーの湿気やカビ対策、インスタントコーヒーの賞味期限や正しい保存方法、美味しいインスタントコーヒーの淹れ方を紹介してきました。
本記事で重要なことをもう一度まとめると以下のとおりです。
- インスタントコーヒーは湿気に触れると固まりやすくなる
- インスタントコーヒーにカビが発生する原因は水分にある
- 開封後のインスタントコーヒーは、瓶に入れて冷暗所で保存しよう
インスタントコーヒーにカビが発生してしまった場合、あるいはカビが発生したかどうかわからないけれども異臭がする場合は、該当のインスタントコーヒーを破棄していいと思います。
少しでもカビが疑われる場合は、新しいインスタントコーヒーを購入したほうが賢明です。
手軽に飲めるインスタントコーヒーは正しく保存すれば美味しく飲めます。
これからも、あなただけのコーヒーライフを楽しんでくださいね。
今回はインスタントコーヒーのカビについて解説しましたが、コーヒー豆のカビも心配な方は「【保存版】コーヒー豆にカビ?その根本的な原因から見分け方まで徹底解説」の記事をチェック!