バールって、バリスタと関係あるの?
本場イタリアのバール文化が知りたい!
こういったことにお答えしていきます。
本場イタリアのバールは、カフェと飲み屋を混ぜたようなお店を指します。
この記事では、イタリアのバールの楽しみ方や、都内で味わえるイタリアバールのお店も紹介!
- バールは国によって呼び方が異なる!
- イタリアのバールは朝から夜まで営業している
- イタリアのバールは食事のほかコーヒーやお酒も飲める
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
イタリアのバールとは?
イタリアのバールとは、軽食も食べられるようなカフェであると同時にお酒も取り扱う店を指します。
「バール」と聞いても、日本人にとっては少し耳なじみがないかもしれません。
実はBARという単語は、いくつかの国によって呼び方が変わるのです。
さらに言うと、呼び方が変わるだけでなく、業態も変わってきます。
- イタリア:「バール」軽食を食べられるカフェ、お酒の提供もしている、朝から夜まで開いている
- スペイン:「バル」朝はカフェ、昼はランチ、夜はお酒とおつまみを提供、朝から夜まで開いている
- 英語圏:「バー」バーテンダーが接客とお酒の提供を兼ねている、夜のみ営業
イタリア バールの楽しみ方
イタリアのバールは、コーヒーのほか、夜になるとビール、ワイン、カクテルなども楽しめます。
時間帯によって提供するドリンクやフードなども異なり、雰囲気も変わるのがイタリアバールの魅力。
朝から夜まで、フード、コーヒー、アルコールと、一日中いても飽きさせません。
天気のいい日には、オープンテラスでコーヒーを飲むのもいいですね。
イタリアのバールではコーヒーも飲めるよ!
イタリア バールの平均相場・料金
メニュー | 料金(€:ユーロ) |
---|---|
エスプレッソ | 0.9€ |
カプチーノ | 1.2€ |
クロワッサン | 2.0€ |
パニーノ | 4.0€ |
バールのドリンクやフードの料金をいくつか紹介しました。
繁華街のバールか、空港やサービスエリアのバール、田舎のバール。
立地がどこにあるのかによって、もちろん値段は変わってきます。
それにしてもバールで飲めるコーヒーは、とにかく安いです。
イタリア バールのおすすめコーヒー
イタリアのバールにはおすすめのおいしいコーヒーがあります。
イタリアのナポリは、エスプレッソ発祥地なので、エスプレッソは定番。
エスプレッソの他には、カプチーノ、カフェラテなどもよく飲まれていて、この3種類はどの店にもあります。
ちなみにイタリアのコーヒー豆は10種類あるので、気になる方はこちらの記事でチェック!
エスプレッソはナポリで誕生したよ!
イタリアのバールを利用する際の注意点
イタリアのバールを利用する際に注意したいのが座席です。
- カウンター席(banco バンコ):いわゆる「立ち飲み」
- テーブル席(tavolo ターボロ):テーブル席で飲む
バールの中には2種類の座席があり、カウンター席よりもテーブル席の方が料金が高いので注意しましょう。
また上記で、バールの中の座席と言いましたが、バールの外にはテラス席もあります。
カウンター席やテーブル席よりも、テラス席の方が料金が高いので覚えておいてください。
席によって値段が変わるんだね!
イタリアの雰囲気が楽しめる都内のおすすめバール3選!
イタリアの雰囲気が楽しめる東京都内のおすすめイタリアンバールを紹介します。
- アットホームな本場の雰囲気が楽しめる「Bar Boga(バー ボガ)」/吉祥寺
- ナチュラルワインが自慢「milan(ミラン)」/白山
- 心躍る非日常の空間「IL CADOCCIO(イル カドッチョ)」/上野
それでは順番に見ていきましょう。
1. アットホームな本場の雰囲気が楽しめる「Bar Boga(バール ボガ)吉祥寺」
2010年に本格イタリアンバルとして、吉祥寺にオープンした「Bar Boga(バール ボガ)」。
イタリア修行から帰国した現オーナーが、イタリアで味わった食事やお酒をアットホームな雰囲気で味わえます。
現在の形態になる以前は、先代のオーナーがCafe Boga、カフェとして50年前にお店を始めました。
新鮮な食材を使って、オーナーをはじめ、シェフやスタッフが丹精こめて作った料理はどれも絶品。
おすすめ料理
おすすめ料理は、野菜の素焼き、イベリコ豚肩ロースのグリル、ガルガネッリ、マリトッツォなど。
ドリンクはイタリア産を中心に、スパークリング、ロゼ、白、赤、コーヒーなどが揃います。
カフェラテは、バリスタ自慢のラテアートが楽しめるので、ぜひオーダーしてみてください。
詳細情報
店名 | Bar Boga(バール ボガ) |
場所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-13-6古谷ビル 1F |
営業時間 | 月火木金 17:00〜24:00 土日祝 12:00〜24:00 |
予約方法 | オンライン予約 電話:0422-21-8570 |
ドリンク | イタリア産のスパークリング、ロゼ、白、赤、ソフトドリンク コーヒー(ブレンドコーヒー エスプレッソ アイスコーヒー カフェラテ) |
2. ナチュラルワインが自慢「milan(ミラン)」/白山
2010年にご夫婦で始められたイタリアンバール「milan(ミラン)」。
「気どらず、肩ひじはらず、自分が自分にかえる場所」がお店のコンセプトです。
素材のもつ旨味を活かした料理、自然派ワインが、ゆったりとのんびり味わえるのが魅力。
おすすめ料理は、玉ねぎのキッシュ、挽肉とモッツァレラチーズのタリアテッレ、自家製サルシッチャのグリルなど。
おすすめ料理
通常メニューの他にも、曜日限定で、イタリアンシェフ自慢のハンバーガーが味わえるのです。
ハンバーガーをはじめ、チリチーズバーガー、バーベキューバーガー、お子様用のキッズバーガーもあります。
ドリンクは、自然派ワインを中心に、白、赤、泡、ビール、ウイスキー、ソフトドリンク、コーヒー4種。
おいしい食事と、まるで家にいるような楽しい空間で、何度も通いたくなるお店です。
詳細情報
店名 | milan(ミラン) |
場所 | 東京都文京区白山5-36-6 石上ビル 1F |
営業時間 | 月金土日 17:30~22:00 木(バーガー限定) 11:30〜19:00 土日祝 12:00~14:00 |
予約方法 | 電話:03-3812-4888 |
ドリンク | 白、赤、泡、ビール、ウイスキー、ソフトドリンク コーヒー(アイスコーヒー エスプレッソ カプチーノ) |
3. 心躍る非日常の空間「IL CADOCCIO(イル カドッチョ)上野」
「IL CADOCCIO(イル カドッチョ)」は焼肉屋から生まれたイタリアンバールです。
焼肉屋が母体とあって、肉のプロが厳選した希少部位のエイジングビーフなど、とにかく肉がおいしい。
人気No.1は特製スパイスの「スペアリブ」、ビーフ・ポーク・チキンが入った「男の肉盛り」も定番人気。
おすすめ料理
お料理も幅広く、タパス、ニョッキ、リゾット、ピッツァやパスタまで、イタリア料理が楽しめます。
ドリンクも豊富で、イタリア産のワインから、スペイン、フランス、チリ、ニュージーランドまで勢ぞろい。
おいしいお肉と種類豊富な料理やドリンクで、ご家族やお友達とワイワイしたいときに行きたいお店です。
詳細情報
店名 | IL CADOCCIO(イル カドッチョ) |
場所 | 東京都台東区上野6-13-1 フォーラム味ビルB1 |
営業時間 | 火水木金土17:00~23:00 日12:00~23:00 |
予約方法 | ネット予約 電話:03-3832-5444 |
ドリンク | スパークリング、白、赤、シェリー&ポート、カクテル、ビール、ウイスキー、ソフトドリンクほか コーヒー(コーヒー エスプレッソ カプチーノ) |
そもそもバリスタとは?イタリアと日本の違いはあるの?
イタリアでいう「バリスタ」とは、バールで働く人のことを言います。
バールで働くバリスタは、コーヒーに精通しているだけでなく、アルコール、フードにも詳しいです。
サービスも含め、バールに関するすべてを知っているプロフェッショナルで、とりわけコーヒーには詳しい人。
バリスタの中には、バールマンと呼ばれたがる人もいるそうです。
欧州スペシャルティーコーヒー協会はバリスタの認定試験をしているよ!
バリスタとは何か詳しく知りたい方や資格情報を集めている方は、以下の記事をチェック!
イタリアのバールの一日
イタリアのバールは、朝から夜まで開いていますが、時間帯によってサービスも異なります。
朝、昼、夕方、夜、それぞれの時間帯でどんな様子か見てみましょう。
朝
イタリアのバールは朝早くから開店します。
そもそも、イタリア人は、日本人のように自宅で朝ごはんをとる習慣がほとんどありません。
自宅ではなく、バールに来て朝時間を過ごす人が多いのです。
朝のバールは、出勤前の会社員、近所のお年寄り、若者から大人まで様々な人々が来店します。
様々な人々が来るため、店内はとても混雑し、バリスタもコーヒーマシンもフル稼働。
ディスプレイに陳列された甘いパンと一緒に、エスプレッソやカプチーノを飲む人が多いです。
昼
ランチタイムになると、切り売りピッツァ、パニーノ、総菜パン、サラダなどの軽食が並びます。
バールは軽食をする場所なので、ピッツァやパスタなどしっかり食事をとりたい場合、バールには行きません。
街のバールは開いていますが、地方のバールになると、1時から3時まで店員は休憩時間に入ります。
バールの昼は、「軽食だけが食べられる日本のコーヒーチェーン」をイメージするとわかりやすいでしょう。
昼~夕方
昼から夕方の午後の時間帯は、お店を切り盛りする人々がコーヒーを飲みに立ち寄ります。
飲食店業界で働く人々にとっての休憩時間が、このくらいの時間です。
彼らはコーヒーを飲んだり、ドルチェを食べたり、束の間の休憩をバールで楽しんでいます。
夕方
夕方は午後5時頃になると、仕事が終わった会社員がバールに立ち寄る姿が見られます。
夜よりも夕方のほうがバールは混雑、ディナー前の待ち合わせなどに、バールを活用する人が多いです。
夕方になると、ワイン、ビール、カクテルなどのアルコール類がオーダーできます。
昼から夜へ、店内の雰囲気が一気に変わるのが、夕方の時間帯です。
夜
夜時間は、日本で言うところの、立ち飲みバーのような形態になります。
ピッツェリアやトラットリアなどで食事をした後で、もう一杯飲みに行きたいときに使うのです。
ワイン、ビール、カクテルのほか、蒸留酒やウイスキーなどのハードリカー(hard liquor)を楽しみます。
イタリアのバールにはコーヒーカクテルもあるので、詳しく知りたい方はこちらもチェック!
イタリア人にとってバールはお気に入りの場所!
いかがでしたでしょうか?
イタリアのバール文化、バールでよく飲まれているコーヒー、バールの一日などを紹介しました。
この記事で大事なことをまとめると以下の通りです。
- イタリアのバールは朝早くから開いている
- 朝にバールでコーヒーを飲む人が多い
- 夜はアルコールを中心に提供している
- バールは座席によって値段が変わる!
- イタリアのバリスタはコーヒーにもアルコールにも詳しい!
いつか本場イタリアのバールに行ってみたいですね。