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【決定版】ジャマイカコーヒーの特徴とは?格付けからおすすめまで紹介

ブルーマウンテンって聞いたことがあるけど、どんなコーヒーなの?

ジャマイカ産コーヒーの特徴が気になる…。

このような疑問にお答えしていきます。

日本人であればコーヒーがあまり詳しくなくても一度は聞いたことがあるであろう、ブルーマウンテン。

実はそんなブルーマウンテンは中南米のジャマイカで採れるコーヒー豆なんです。

そこで今回は、ジャマイカコーヒーの味わいからおすすめまで幅広く紹介!

この記事の結論
  • ブルーマウンテンは限られた地域で栽培されている
  • ジャマイカコーヒーの約90%が日本に輸出されている
  • バランスの取れたコーヒーは香りが高く、繊細な味わいが特徴
本記事を監修する専門家
コーヒー豆研究所 げんた
柏倉元太

日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。

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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。

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コーヒー栽培が盛んなジャマイカとは?

カリブ海に浮かぶ島のひとつがジャマイカ。

1494年にコロンブスによって発見されました。

1962年に独立するまでに、スペインやイギリスの統治下に置かれた歴史があります。

独立してからは、イギリス連邦に属し、アフリカ文化の影響を強く受けた独自の文化を築きあげています。

ジャマイカといえばリゾート地としても人気ですが、貧富の差が激しく、多くの住民は約月収4万円で日本と同じような物価の中でで生活をしています。

ジャマイカの首都はキングストン。

人口は約270万人で、国土は秋田県と同じくらいの広さです。

公用語は英語。西アフリカ系が90%の人種を占めており、ほどんどの人がキリスト教を信仰しています。

音楽が盛んで、レゲェの発祥地としても有名です。

国土の80%が山岳地帯

ジャマイカという国名は先住民の言葉で「森や水の地」という意味で、国土の80%が山岳地帯です。

ジャマイカ南東部にある標高2256mのブルーマウンテンは、青みがかった霧に覆われていることからその名が付けられました。

ブルーマウンテンと言えばコーヒーで有名ですね。

コーヒーに詳しくなくても一度は耳にしたことがあるでしょう。

ジャマイカは、年間を通じて20℃以上と温暖な気候なのでコーヒー栽培だけではなく、ココナッツやバナナなども栽培しています。

ブルーマウンテンコーヒーについては「【最新】ブルーマウンテンコーヒーとは?特徴からおすすめの豆まで紹介」の記事で詳しく解説しています。

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ジャマイカ産コーヒー豆の特徴

ジャマイカ産コーヒー豆の特徴

ブルーマウンテンで有名なジャマイカ産のコーヒーは品質にこだわっており、ティピカ種を栽培しています。

ここでは、コーヒーの王様と呼ばれているジャマイカ産のコーヒーであるブルーマウンテンの主な精製方法や味わいを紹介します。

主な精製方法

主な精製方法はウォッシュド(湿式)です。

この精製方法は1845年にジャマイカで発明されたと言われており、ジャマイカ産のコーヒーはすべてウォッシュドで精製されています。

味わい

香り・甘味・苦味・コク・酸味すべてにおいてバランスが良く、繊細な味わいが特徴的です。

香りが強いため、ほかの香りの弱いコーヒー豆とブレンドされることも多いです。

柏倉元太

実際にブルーマウンテンを飲んだことがありますが、バランスが取れている。これに尽きますね。

ジャマイカ産コーヒー豆の種類・銘柄

ジャマイカ産コーヒー豆の種類・銘柄

ここではジャマイカ産のコーヒーの主な銘柄は3つあるので、紹介します。

まとめると以下のとおりです。

ブルーマウンテンブルーマウンテン地区が産地。アラビカ種。最高級。
ハイマウンテンハイマウンテン地区が産地。アラビカ種。
ジャマイカプライムその他の地区が産地。アラビカ種。

ジャマイカコーヒーの栽培方法

ジャマイカコーヒーの栽培方法

ブルーマウンテンのコーヒー豆は、ブルーマウンテン山脈の限られたエリアでのみ栽培されています。

そのため生産量も少なく、希少価値の高いコーヒーとして取り扱われています。

産地

1953年にジャマイカ政府がブルーマウンテンコーヒーに関する法律を制定し、生産エリアの明確化を図りました。

指定されたエリアである、ブルーマウンテン山脈の標高800m~1200mの限られた地域で栽培されたものしかブルーマウンテンと名乗ることができません。

その他の栽培地域は、マンチェスターなどがあります。

ジャマイカのコーヒー栽培量全体の25%がブルーマウンテンです。

コーヒー専門家

かなり限られているね。

栽培環境

数々のコーヒー農園はブルーマウンテンの急な斜面にあるため水はけが良く、コーヒーノキの成長に適しています。

しかし、急斜面にあるため栽培や収穫に機械を使うことができず、すべて手作業で行われています。

ブルーマウンテンはおいしいコーヒーの3つの条件、香り・味・コクが完璧なまでにバランスが取れています。

この黄金バランスの味わいを作るには、栽培環境に秘密が隠されています。

その栽培環境の秘密を紐解いていきましょう。

気温

気温は昼は30℃ほど、夜は15℃ほどと気温差が激しいので、昼間にコーヒー豆の実が膨らみ、夜に実が引き締まります

この繰り返しで実の引き締まった大粒でコクのあるコーヒー豆ができます。

降水量

年間降水量が1500mm~1800mmとコーヒーの栽培環境にぴったり

日本よりも少し雨が多い環境です。

また定期的に濃い霧がブルーマウンテンを覆うことがあり、適度な湿気を与えてくれるので質の良いコーヒー豆ができます。

土壌

海底の有機質を多く含む火山灰で、コーヒーを育てるための養分がたっぷりなのでしっかりとしたコーヒーの実ができます。

生産量

ジャマイカ全体のコービー生産量は約7000トンで、これは世界に占めるコーヒー生産量の0.01%ほどの量です。

そして、ブルーマウンテン生産量の約90%が日本に輸出されています。

通常、輸出の際に麻袋を使用しますが、ジャマイカ産のコーヒー豆は樽詰めで輸出されます。

木製の樽の使用によって湿度が一定に保たれ、梱包材のにおい移りを防ぎ、品質をキープしたまま届けることができます。

ジャマイカ産コーヒー豆の等級・格付け

ジャマイカ産コーヒー豆の等級・格付け

ジャマイカ産のコーヒー豆の等級は「ブルーマウンテン」と「ノン・ブルーマウンテン」の2種類があります。

豆の大きさや欠点豆の少なさを基準に、さらに細かくランク分けされています。

ブルーマウンテン

ブルーマウンテンNo.1S17~18(6.8㎜~7.2㎜)
ブルーマウンテンNo.2S16~17(6.4㎜~6.8㎜)
ブルーマウンテンNo.3S15~16(6.0㎜~6.4㎜)
ピーベリー丸豆
セレクト(またはトリエイジ)S15~18(6.0㎜~7.2㎜)で欠点数が多い

この最上級のブルーマウンテンNo.1の称号を得るには厳しい検査を通過しなければなりません。

その数はブルーマウンテン全体の約30%です。

ノンブルーマウンテン

ハイマウンテンブルーマウンテンエリア以外での栽培、かつ標高1000m~1200mで栽培されたコーヒー豆
プライムウォッシュハイマウンテンの規格外かつ、標高300m~1000mで栽培されたコーヒー豆

ジャマイカのコーヒーの歴史・文化

ジャマイカのコーヒーの歴史・文化

ジャマイカにコーヒーが伝えられたのは1728年のことです。

当時の総督ニコラス・ローズ卿によってフランス領のマルチニークから輸入され、キングストンの丘陵地帯(テンプル・ホール)に植えられたのがはじまりです。

その後、当時ジャマイカを統治していたイギリス政府によるプランテーション(熱帯・亜熱帯地域の植民制度にはじまった単一作物の大規模農業手法)が行われるようになり、コーヒー栽培が広がっていきました。

コーヒーの栽培が急速に広まったのは、1791年にはじまったハイチ革命の難民が持ち込んだコーヒー栽培や生産の技術も影響しているようです。

しかし、傾斜地が多く土壌流出が起こったり、奴隷制度の廃止によって労働力が不足したりと問題が発生し、1930年代までにジャマイカでのコーヒー生産量は減少し、品質も低下していきました。

品質低下を理由に、当時主な輸出先であったカナダはジャマイカ産のコーヒーの輸入を中止しました。

それを機に、ジャマイカは1948年コーヒー産業公社(Coffee Industry Board=CIB)を設立し、コーヒー産業の復興に努め、人気銘柄であるブルーマウンテンが誕生しました。

当初日本に輸入されたのはごくわずか

日本に初めてブルーマウンテンが入荷されたの1938年ですが、このときはごく少量が見本として入荷しただけでした。

そして、1953年、日本珈琲株式会社が10トンのブルーマウンテンを買い付け、そこから本格的に日本に広がりました。

実は日本では最高級として扱われているブルーマウンテンですが、世界的には最高級ではないようです。

国際コーヒー機関(ICO)がコーヒーの格付けを4段階で行っていますが、ブルーマウンテンは3番目のランク。

ブルーマウンテンが日本では高級品となっている理由

では、なぜブルーマウンテンが日本では高級品として扱われているのでしょうか?

それは、日本にはじめに入ってきた際に「英国王室御用達」というキャッチコピーが使われ、高品質で日本人の好みに合っていたことからブルーマウンテンは、高級コーヒー豆として扱われるようになったことが理由として挙げられます。

また、限られた地域で栽培されており、格付けも厳しく管理されているため、このブランド力もまた最高級品として扱われるようになった要因とも言えます。

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ジャマイカ産コーヒー豆・粉のおすすめ3選

ジャマイカ産コーヒー豆・粉のおすすめ3選

最高品質のブルーマウンテン飲んでみたいと思いませんか?

ここではブルーマウンテンを使用したコーヒー豆・粉のおすすめを紹介します!

ジャマイカ産コーヒー豆・粉のおすすめ3選
  1. 土居コーヒー ブルーマウンテンNo.1
  2. ヨシモトコーヒー ブルーマウンテン
  3. マウンテン ブルーマウンテンブレンド

順番に解説します。

1. 超高品質なコーヒーを試したいなら「土居コーヒー ブルーマウンテンNo.1」

土居珈琲

ジャマイカ産のコーヒー豆の中でも「メイビスバンクコーヒーファクトリー社」が昔から伝わる伝統的な農法によって作り出した、最高品質の最高品質のブルーマウンテンです。

素材の甘みと芳醇な味が最大限に引き出され、良質な酸味が感じられる非常にバランスの良いコーヒーです。

また初回の場合「小さな焙煎」おためしセットがおすすめです。

人気銘柄2種類が楽しめて、かなりお得です。ぜひ試してみてください。

商品スペック

土居珈琲の総合評価
価格7,856円( 税込)
内容量100g
原産国ジャマイカ
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2. 沖縄地元の老舗コーヒー店が手掛けるコーヒー「ヨシモトコーヒー ブルーマウンテン」

ヨシモトコーヒー 自家焙煎 コーヒー豆 ジャマイカマウンテン

ヨシモトコーヒーは沖縄市知花の昭和61年の老舗、自家焙煎専門店です。

淹れ方で味が変わる最高のコーヒー。

お湯をはやく注いで淹れるとすっきりとした味わいを、お湯をゆっくり時間をかけて注げばカフェイン多めでまろやかな味をお楽しみいただけます。

商品スペック

ヨシモトコーヒー
価格5,455円(税込)
内容量200g
原産国ジャマイカ

3. 自家焙煎のコーヒー豆・粉「マウンテン ブルーマウンテンブレンド」

ブルーマウンテン No1 100% 焙煎豆

ゴールドキャッスルコーヒーはスペシャリティコーヒー専門店です。

※スペシャルティコーヒーとはいわゆる高品質のコーヒーのこと。

海外でも経験のある焙煎士が自ら豆を調達し、厳選したもののみを使用しています。

ブレンドではなく、ストレートのブルーマウンテン100%なので、なめらかで深い甘味をしっかりと楽しめます。

この高級豆はギフトとしても最適です。

商品スペック

価格2,480円(税込)
内容量100g
原産国ジャマイカ

ジャマイカ産コーヒーのおすすめの飲み方

ジャマイカ産コーヒーのおすすめの飲み方

ジャマイカ産の高級なコーヒー豆、ブルーマウンテンをどのように飲んだら一番おいしく飲めるの?

そのような悩みがあるかと思いますので、ここではおすすめの焙煎度合い・淹れ方を紹介!

おすすめの焙煎

ロースト時間によるコーヒー豆の変化
※焙煎(ロースト)8段階

バランスのとれた味わいと際立つ香りを楽しむには、ミディアムロースト~シティローストがおすすめです。

これ以上深く焙煎すると風味が損なわれる可能性があります。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

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おすすめの抽出方法・淹れ方

中細挽き~中挽きで、ペーパーフィルターでももちろんおいしく飲めますが、ブルーマウンテンの味をしっかりと堪能したいならネルドリップやフレンチプレスで淹れてみてください。

最高級のブルーマウンテンは何も加えずに、ブラックで芳醇な香りをお楽しみください

どうしても甘みを加えたい場合は砂糖ではなくはちみつやメープルシロップを入れるのがおすすめです。

ジャマイカ産のコーヒーから世界を知ろう!

ジャマイカ産のコーヒーから世界を知ろう!

いかがでしたでしょうか?

ジャマイカコーヒー、ブルーマウンテンについて徹底解説しました。

本記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。

  • コーヒーの王様 ブルーマウンテンは限られた地域で栽培されており、厳しい検査に合格した豆にだけ与えられる名前
  • 生産量の約90%が日本に輸出されている
  • 完璧なまでにバランスの取れたコーヒーは香りが高く、繊細な味わい

日本では1月9日を「ジャマイカ ブルーマウンテンの日」と制定されているほど日本ではブルーマウンテンが有名です。

徹底的に品質管理された最上級のコーヒー豆「ブルーマウンテン」は、プレゼントとして贈るときっと喜ばれるでしょう。

あなた自身も、この絶品な1杯をぜひ味わってみてください!

【決定版】ジャマイカコーヒーの特徴とは?格付けからおすすめまでご紹介

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スペシャルブレンドの場合
甘み
95
 酸味
50
苦味
50
コク
90
香り
85

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この記事を書いた人

木村 紀恵のアバター 木村 紀恵 元スターバックス店員/コーヒー豆研究所 公式ライター

カナダ在住主婦。日本とカナダのスターバックスで合計約7年勤めました。

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