
コーヒーフィルターを切らしてしまった!家にあるもので代わりになるものはある?



茶こしやキッチンペーパーで淹れられるなら、手順と分量を知りたい。
コーヒーフィルターがないときは、茶こしで代用可能です。中挽き〜粗挽きの粉15gに熱湯270mlを注いで4分置き、茶こしで濾してカップに移す「漬け置き」なら、紙のフィルターがなくても失敗しにくく1杯分を淹れられます。
口当たりをすっきりさせたいならキッチンペーパー、粉を浸して取り出すだけで済ませたいならお茶パックが便利です。この記事では、茶こしで淹れる手順を写真付きで紹介し、ほかの代用品との違いや、代用に向かない紙も整理します。
- フィルターがないときは茶こしで代用でき、100均の茶こしでも淹れられる
- 失敗しにくいのは粉15g・熱湯270ml・4分の漬け置き(粉とお湯は約1:18)
- ざらつきが気になるなら、キッチンペーパーかお茶パックを使うと微粉がほぼ残らない
- ティッシュやトイレットペーパーは濡れると破れやすく、代用に向かない


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茶こしでコーヒーは淹れられる


コーヒーフィルターを持っていなくても、茶こしがあればコーヒーは淹れられます。ペーパーフィルターの役割は、お湯に溶け出たコーヒー液と粉を分けることです。茶こしの網でも粉の大部分は止められるので、粉とお湯を先に合わせておき、最後に茶こしで濾せば1杯分のコーヒーになります。
ただし、茶こしの網目は紙より粗く、粉の中のごく細かい粒(微粉)が通り抜けるのが難点です。そのため、ペーパードリップより口当たりにざらつきが出て、紙に吸われるはずのコーヒーオイルも残るので、コクの強い味になります。
仕上がりの違いを知っておけば、茶こしとほかの代用品を目的に合わせて使い分けられます。
コーヒーフィルターの代わりになるものは?茶こし以外の代用品を比較


家にあるものでコーヒーフィルターの代わりになるのは、茶こし・キッチンペーパー・お茶パック・油こし紙の4つです。金属の網で濾す茶こしと、紙や不織布で濾すほかの3つでは、カップに残る微粉の量と味わいが変わります。
| 代用品 | 淹れ方 | 微粉 | 味わい | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 茶こし | 漬け置きして最後に濾す | 少し残る | コクが強い | 洗って繰り返し使いたい人 |
| キッチンペーパー | ドリッパーに敷いてドリップ | ほぼ残らない | すっきり | ペーパードリップに近い味にしたい人 |
| お茶パック | 粉を詰めてお湯に浸す | ほぼ残らない | 浸す時間で濃さが決まる | 器具を洗う手間を省きたい人 |
| 油こし紙 | ドリッパーに敷いてドリップ | ほぼ残らない | すっきり | 破れにくい紙を使いたい人 |
ドリッパーがない場合は、茶こしかお茶パックを選ぶと、ほかの器具を使わずに淹れられます。
キッチンペーパーで代用する方法
ドリッパーがあるなら、キッチンペーパーがペーパーフィルターに最も近い代用品です。正方形のキッチンペーパーを三角に2回折り、円すい形に広げてドリッパーに敷いて使います。
選ぶのは、料理の下ごしらえ用として売られている厚手のものです。薄いものはお湯の重みで破れやすく、粉ごとカップに落ちるので避けましょう。紙のにおいが気になる場合は、粉を入れる前に熱湯を回しかけて湯通しし、その湯を捨ててから淹れると和らぎます。
お茶パックで代用する方法
お茶パックに粉を詰めて口を折り、カップのお湯に浸して4分ほど置いたら取り出します。ティーバッグと同じ使い方で、漬け置きなのに微粉がカップに出ないのが利点です。水を注いで冷蔵庫で一晩置けば、水出しコーヒーも作れます。
お茶パックに入れる粉の量と、水出しの作り方は以下の記事で紹介しています。


油こし紙で代用する方法
揚げ油をこすための油こし紙は、厚手で濡れても破れにくい紙です。キッチンペーパーと同じように円すい形に折ってドリッパーに敷けば、ペーパーフィルターに近いすっきりした味に仕上がります。常備している家庭は少ないので、キッチンペーパーを切らしているときの選択肢として覚えておくと便利です。
ティッシュやトイレットペーパーは代用に向かない
ティッシュペーパーやトイレットペーパーは、コーヒーフィルターの代わりに使わないでください。ティッシュは濡れると破れやすく、トイレットペーパーは水にほぐれるように作られているため、お湯を注ぐと粉がカップに流れ込みます。どちらも口に入れる飲み物をこす用途の紙ではありません。
反対に、コピー用紙のように目が詰まった厚い紙は、お湯がほとんど落ちずに抽出が止まります。代用には、食品に使える表示のある紙を選んでください。
茶こしでコーヒーを淹れるにはどれを使えばいい?100均でも代用可能?


茶こしでコーヒーを淹れる時は、100均の茶こしでも代用できます。選ぶときに見るのは、次の3点です。
- 網目が細かいステンレスメッシュのもの
- マグカップやサーバーの縁に掛けられる直径のもの
- 注ぐ間に手を離せる、持ち手やフック付きのもの
コーヒー粉の粒より網目が粗い茶こしだと、濾しても粉がそのままカップに落ちます。



網目の細かさは、明るい方に透かして見ると比べやすいですよ。
家に茶こしが2つあるなら、網目が細かい方を選びましょう。二重の網になっているタイプは微粉が通りにくく、コーヒーに向いています。
【写真付き解説】茶こしを使ったコーヒーの作り方


茶こしを使ったコーヒーの淹れ方は、ドリップ(透過法)と漬け置き(浸漬法)の2通りです。
- ドリップ(透過法):茶こしに粉を入れ、上からお湯を注いで落とす
- 漬け置き(浸漬法):粉とお湯を合わせて置き、最後に茶こしで濾す
ドリップは茶こしの網からお湯がすぐ抜けるため、粉とお湯が触れる時間が短く、薄い味になりがちです。漬け置きなら置く時間で濃さが決まるので、初めてでも味が安定します。
そこで、ここでは初心者の方にもおすすめの、茶こしを使った「漬け置き」でのコーヒーの作り方を紹介します。



漬け置きは、最後にまとめて濾すのが特徴です。
1. 必要なもの
漬け置きでは、コーヒー粉とお湯を一定時間触れ合わせ、最後に茶こしで粉を濾します。必要なものが少なく、シンプルな抽出方法です。



フレンチプレスと同じ抽出方法です!
用意するものは以下のとおりです。
- サーバー(耐熱の計量カップやポットでも可)
- 茶こし
- 中挽き〜粗挽きのコーヒー粉 15g
- 熱湯 270ml
- マグカップ
- かき混ぜるスプーン



コーヒー粉の挽き具合も、フレンチプレスと同じです!
2. コーヒーの粉の挽き具合
茶こしでコーヒーを淹れる時の挽き具合は、中挽きから粗挽きにしましょう。粒の大きさは、ザラメとグラニュー糖の間が目安です。
スーパーなどで売られているコーヒー粉は、中挽きが中心です。
豆から挽ける場合は、市販の粉より少し粗めにすると、茶こしを通り抜ける微粉が減ります。



中挽きのコーヒー粉の場合は、お湯の量や置く時間で調整しましょう。
3. コーヒーと水の分量


分量は粉15gに熱湯270mlで、粉とお湯の比率は約1:18です。2杯分なら粉30g・熱湯540mlのように、比率を保ったまま倍にします。
茶こしはペーパーフィルターほど細かく濾さないため、コーヒーの風味がダイレクトに出て、濃く感じやすい淹れ方です。濃いと感じたらお湯を300ml(約1:20)に増やし、薄いと感じたら粉を18g(1:15)に増やすと調整しやすくなります。



茶こしコーヒーは、味が濃いと感じる場合があります。
4. 抽出にかかる時間


茶こしで漬け置きコーヒーを淹れるときは、4分間置きましょう。
コーヒー粉の入ったサーバーに熱湯を一気に注ぎ、スプーンで粉全体がお湯に浸かるように軽く混ぜたら、そのまま置いておきましょう。4分置いたら、茶こしで濾しながらマグカップへ移します。
味が濃かったり薄かったりする場合は、置く時間を20秒ずつ調整するのがおすすめです!
5. レシピのおさらい


茶こしを使ったコーヒーのレシピはシンプルで、自宅にあるもので手軽にコーヒーを淹れられます。茶こしで作る、漬け置きコーヒーの手順は以下のとおりです。
- コーヒー粉15gの入ったサーバーへ熱湯270mlを注ぐ
- 粉全体がお湯に浸かるように、スプーンで軽く混ぜる
- 4分間待つ
- 茶こしで濾しながらマグカップへ移す
最後に茶こしで濾す時は、サーバーの中身を最後まで注がないようにしましょう。
サーバーの底には細かい粉が沈んでいるため、最後まで注ぐと苦味や口当たりのざらつきが強くなります。



サーバーの下に沈んだ細かいコーヒー粉は、サーバーに残しましょう。
茶こしで作るコーヒーはフレンチプレスコーヒーと似ている


この記事で紹介した茶こしで作るコーヒーは、フレンチプレスと似た淹れ方です。フレンチプレスは浸漬法と呼ばれ、お湯に漬け置きして抽出します。茶こしで作るコーヒーも漬け置きで、最後に濾す抽出方法です。



茶こしのコーヒーとフレンチプレスが、似た淹れ方なのは意外ですね。
フレンチプレスとは?
フレンチプレスとは、コーヒー粉とお湯を一定時間触れ合わせ、漬け置きして抽出する器具です。抽出は次の手順で進みます。
- 器具にコーヒー粉とお湯を入れる
- 4分程度置く
- 金属フィルターを押し下げて濾過する
茶こしで作るコーヒーと同じように、漬け置きして抽出が終わった後に、金属の網で濾過する方法です。
フレンチプレスで抽出されるコーヒーの特徴
フレンチプレスは、コーヒー豆本来の風味をダイレクトに抽出できます。ペーパーフィルターではなく金属のフィルターを使うため、濾過しすぎず、素材の味を味わえるのが特徴です。
ペーパーフィルターではコーヒーオイルが紙に吸収されますが、金属フィルターはオイルも通すので、コクのある味わいに仕上がるのが魅力です。
フレンチプレスの特徴と淹れ方は、以下の記事で詳しく紹介しています。


茶こしで作るコーヒーの特徴
茶こしで作るコーヒーは、香りの成分を含むコーヒーオイルまで味わえます。フレンチプレスと同じく濾過しすぎない抽出方法のため、豆本来の味がそのまま出るのが持ち味です。
また、細かい粉も少し含んだコーヒーに仕上がるので、ペーパードリップより重みのある口当たりです。
紙で濾さないコーヒーとコレステロールの関係
コーヒーオイルには、カフェストールという成分が含まれます。オランダで行われた試験では、煮出したコーヒーを1日6杯、79日間飲んだグループは、同じコーヒーをペーパーフィルターで濾して飲んだグループより、LDLコレステロールが16mg/dl高くなりました。紙のフィルターがオイルを吸着し、この成分を取り除いたためです(van Dusseldorp et al., 1991)。
2025年のスウェーデンの調査でも、フレンチプレスのコーヒーに含まれるカフェストールは、ペーパーで濾したコーヒーの約7倍でした(Orrje et al., 2025)。茶こしで淹れたコーヒーも紙を通さないため、オイルが残りやすい淹れ方です。
フィルターを切らしたときにたまに飲む程度なら、気にしすぎなくて大丈夫です。健康診断でLDLコレステロールの高さを指摘されている方が毎日飲むなら、最後にペーパーやキッチンペーパーで濾した一杯を基本にしましょう。
茶こしで入れたコーヒーの微粉はどうすればいい?


コーヒー本来の風味をダイレクトに味わえる、茶こしで作るコーヒー。



ざらっとした舌触りになるのが好みじゃない……
そんな方に、ここでは微粉の取り除き方を紹介します。
ペーパーフィルターで濾し直す
茶こしで淹れたコーヒーの微粉を取り除くなら、最後にペーパーフィルターで濾し直す方法が確実です。
ペーパーフィルターで濾すと、ざらっとした舌触りの原因になる微粉を取り除けます。
ただし、茶こしで作るコーヒーの持ち味であるコーヒーオイルまで濾過されます。さらっとした舌触りやクリーンな味わいが好みの方は、最後にペーパーフィルターで濾してみてください。
ペーパーフィルターなしで微粉を取り除く方法



コーヒーの器具が家にない!



茶こしのコーヒーに初挑戦したけれど、ざらっとしているのが気になる。
そんな方は、抽出が終わりコーヒーをマグカップに移す時、サーバーから静かに注ぎ、最後の4分の1程度は注がずに残してください。底に沈んだ微粉がカップに入らず、上澄みだけを飲めます。
もしくは、キッチンペーパーで濾すのも有効です!
ただ、薄手のキッチンペーパーや香り付きのものは、紙のにおいがコーヒーに移ることがあります。厚手で無香料のものを使いましょう。
微粉が味に与える影響と、ほかの取り除き方は以下の記事で解説しています。


茶こしで淹れる機会が多いなら、挽いた粉から微粉をふるい落とすセパレーターを使う方法もあります。


コーヒーフィルターの代用に関するよくある質問
- コーヒーフィルターがないとき、粉をお湯に入れてそのまま飲める?
-
粉が底に沈むまで待てば、上澄みだけを飲むことは可能です。ただし微粉が多く口に残るため、茶こしで濾してから飲む方が飲みやすく仕上がります。
- キッチンペーパーで淹れると紙のにおいはする?
-
薄手のものや香り付きのものは、紙のにおいが移りやすいので注意しましょう。料理用の厚手で無香料のものを選び、粉を入れる前に熱湯で湯通しすると和らぎます。
- ドリッパーもないときはどうすればいい?
-
茶こしの漬け置きなら、サーバーとカップだけで淹れられるのでドリッパーは要りません。お茶パックに粉を詰めてカップに浸す方法も、ドリッパーなしで使えます。
- インスタントコーヒーを淹れるときも茶こしは必要?
-
必要ありません。インスタントコーヒーはお湯に溶ける粉なので、濾さずにそのまま飲めます。茶こしやフィルターが要るのは、豆を挽いたレギュラーコーヒーの粉です。
コーヒーフィルターがないときは茶こしで代用しよう


コーヒーフィルターがないときは、茶こしで粉を漬け置きしてから濾せば、専用の器具がなくてもコーヒーを淹れられます。茶こしでコーヒーを淹れるメリットとデメリットは、以下のとおりです。
- 自宅にあるもので手軽にコーヒーを淹れられる
- コーヒーオイルまで残り、豆の風味をダイレクトに味わえる
- 微粉を濾しきれないため、ざらっとした口当たりになる
- オイルが残る分、ペーパードリップより濃く感じる場合がある
- まずは茶こしで、粉15g・熱湯270ml・4分の漬け置きを試す
- ざらつきが気になったら、最後にキッチンペーパーで濾し直す
- ドリッパーがあるなら、厚手のキッチンペーパーを敷いてドリップする
- 洗い物を減らしたいなら、お茶パックに粉を詰めてカップに浸す
- LDLコレステロールが気になる方は、紙で濾した一杯を基本にする
フィルターを買い足すなら、ドリッパーの形に合ったものを選ぶのが基本です。円すい形ドリッパー用のフィルターは、以下の記事で比較しています。


ペットボトルや紙コップを使うなど、茶こし以外で器具がないときにコーヒーを淹れるワザは、以下の記事で紹介しています。


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