忙しい朝に、ハンドドリップよりも手軽にコーヒーを淹れたい!
茶こしを使ったコーヒーの淹れ方を知りたい。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
フィルターを切らしてしまった!代用できるものはないかな…なんてことはよくありますよね。
そこで本記事では、茶こしを使ったコーヒーの淹れ方を、解説していきます!
- 茶こしでコーヒーを淹れる時は100均の茶こしでも代用可能
- 茶こしの目の粗さが細かいものを使うのがおすすめ
- 茶こしを使った「漬け置き」でのコーヒーが初心者にはおすすめ
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは詳しく見ていきましょう!
茶こしでコーヒーは淹れられる
茶こしでコーヒーが淹れられることを知っていますか?
コーヒーフィルターを持っていない方でも、茶こしで代用できます。
「ハンドドリップは難しいけど、おうちでコーヒーを楽しみたい」
そんな方は、茶こしでのコーヒー抽出がおすすめです。
この記事ではコーヒー専用の器具を持っていない方でも、茶こしで手軽にコーヒーを淹れる方法を紹介します。
茶こしでコーヒーを淹れるにはどれを使えばいい?100均でも代用可能?
茶こしでコーヒーを淹れる時、100均の茶こしでも代用可能です。
ただ、茶こしでコーヒーを淹れる場合は、コーヒー粉の粒の大きさよりも、茶こしの目の粗さが細かいものを使いましょう。
コーヒー粉の粒子よりも目の粗い茶こしだと、濾してもコーヒー粉がそのまま落ちてしまいます。
コーヒーを飲んだ時に口にコーヒー粉が入ってしまいます。
100均で茶こしを買ってコーヒーを淹れる場合は、コーヒー粉よりも目の細かいものを選びましょう。
【写真付き解説】茶こしを使ったコーヒーの作り方
茶こしを使ったコーヒーの作り方は、以下の2パターンがあります。
以下の通りです。
- ドリップ(透過法)
- 漬け置き(浸漬法)
茶こしでドリップのコーヒーを淹れるのは、お湯とコーヒー粉が触れ合う時間を、お湯の注ぎ方で調節する必要があります。
そのため、コーヒーが十分に抽出されず薄い味になってしまう場合があります。
そこで、ここでは初心者の方にもおすすめの、茶こしを使った「漬け置き」でのコーヒーの作り方を紹介します。
漬け置きは最後に濾(こ)します。
1. 必要なもの
漬け置きでコーヒーを抽出する方法として、コーヒー粉とお湯を一定時間触れ合わせ、最後に茶こしでコーヒー粉を濾します。
フレンチプレスと同じ抽出方法です!
必要なものが少なく、シンプルな抽出方法です。
そのため、必要なものは以下のとおりです。
- サーバー
- 茶こし
- 中挽きと粗挽きの粗さのコーヒー粉 15g
- お湯 270ml
- マグカップ
コーヒー粉の挽き具合も、フレンチプレスと同じです!
2. コーヒーの粉の挽き具合
茶こしでコーヒーを淹れる時の挽き具合は、中挽きと粗挽きの粗さにしましょう。
挽き具合の粒度は、ザラメとグラニュー糖の間が適しています。
一般的に、量販店のコーヒー粉は中挽きで売られています。
市販のコーヒー粉よりも、少し粗めがよいでしょう。
中挽きのコーヒー粉の場合は、お湯や時間で調整しましょう。
3. コーヒーと水の分量
茶こしで作ったコーヒーが濃いと感じる場合は、水の分量を増やして抽出しましょう。
茶こしコーヒーは、味が濃いと感じる場合があります。
ペーパーフィルターは、細かい繊維でコーヒーオイルやコーヒー粉を濾過できるので、クリーンな味わいになります。
一方、茶こしはペーパーフィルターほどは濾過されないため、コーヒーの風味がダイレクトに抽出されます。
先ほどのレシピは、コーヒー粉15gに対してお湯270mlで紹介しましたが、コーヒー粉と水の割合を調整し、レシピを研究するのもよいかもしれません。
4. 抽出にかかる時間
茶こしで漬け置きコーヒーを淹れるときは、4分間放置しましょう。
コーヒー粉の入ったサーバーにお湯を一気に入れ、スプーンで少し混ぜて待ちます。
4分放置した後は、茶こしで濾しましょう。
味が濃かったり薄かったりする場合は、20秒ずつ調整するのがおすすめです!
5. レシピのおさらい
茶こしを使ったコーヒーのレシピはシンプルで、自宅にあるもので手軽にコーヒーを淹れることができます。
茶こしで作る、漬け置きコーヒーのレシピは以下のとおりです。
- コーヒー粉の入ったサーバーへ熱湯を入れる
- コーヒー粉とお湯が混ざるように、混ぜる
- 4分間待つ
- 茶こしで濾しながらマグカップへ移す
最後に茶こしで濾す時は、サーバーの中身を最後まで注がないようにしましょう。
これは、苦みや口当たりのざらつきを和らげるためです。
サーバーの下に沈んだ細かいコーヒー粉を、サーバーに残しましょう。
茶こしで作るコーヒーはフレンチプレスコーヒーと似ている
実は、この記事で紹介した茶こしで作るコーヒーは、フレンチプレスと似た淹れ方なのです。
フレンチプレスは、浸漬法と言って漬け置きで抽出する方法です。
茶こしで作るコーヒーも漬け置きで、最後に濾す抽出方法です。
茶こしのコーヒーとフレンチプレスが、似た淹れ方なのは意外ですね。
フレンチプレスとは?
フレンチプレスとは、コーヒー粉とお湯を一定時間触れ合わせ、漬け置きして抽出するコーヒーの抽出方法です。
フレンチプレスの抽出の工程は以下のとおりです。
- 器具にコーヒー粉とお湯を入れる
- 4分程度置く
- 金属フィルターを押し下げて濾過する
茶こしで作るコーヒーと同じように、漬け置きして抽出が終わった後に、濾過する方法です。
フレンチプレスで抽出されるコーヒーの特徴
フレンチプレスは、コーヒー豆本来の風味がダイレクトに抽出できる器具です。
ペーパーフィルターではなく、金属のフィルターを使うことで濾過しすぎず、素材の味を味わうことができます。
ペーパーフィルターだと、紙の細かい繊維でコーヒーオイルが紙に吸収されますが、金属フィルターだとオイルも抽出されコクのある味わいになります。
フレンチプレスについてより詳しく知りたい方は「フレンチプレスで美味しいコーヒーを飲もう!特徴からいれ方まで紹介」の記事をチェック!
茶こしで作るコーヒーの特徴
茶こしで作るコーヒーは、コーヒーの香気成分がたくさん含まれている、コーヒーオイルまで味わえます。
フレンチプレスで作るコーヒーと同じように、濾過しすぎない抽出方法のためコーヒー本来の味が抽出されるのです。
また、細かいコーヒー粉も含んだコーヒーに仕上がるので、コクのある風味になります。
茶こしで入れたコーヒーの微粉はどうすればいい?
コーヒー本来の風味をダイレクトに味わえる、茶こしで作るコーヒー。
ざらっとした舌触りになるのが好みじゃない……
そんな方に、ここではおすすめの微粉の取り除き方を紹介します。
ペーパーフィルターで濾してみた
茶こしで淹れたコーヒーの微粉を取り除くのに、もっともおすすめなのが最後にペーパーフィルターで濾す方法です。
ペーパーフィルターで濾すことで、ざらっとした舌触りになる原因の微粉を取り除くことができます。
しかし、茶こしでコーヒーを作るメリットである、コーヒーオイルまで濾過されてしまいます。
さらっとした舌触りやクリーンな味わいのコーヒーが、好みの方は最後にペーパーフィルターで濾すのがおすすめです。
ペーパーフィルターなしで微分を取り除く方法
コーヒーの器具が家にない!
茶こしのコーヒーに初挑戦したけれど、ざらっとしているのが気になる。
そんな方は、抽出が終わりコーヒーをマグカップに移す時、サーバーからコーヒーを静かに注ぎ、最後の4分の1程度は注がずに飲んでみてください。
もしくは、キッチンペーパーで濾すのも有効です!
ただ、こちらの方法はコーヒーを飲んだ時に、紙のにおいを感じる場合があります。
茶こしでコーヒーを作ってみよう!
いかがでしたでしょうか?
茶こしで作るお手軽コーヒーを紹介しました!
茶こしでコーヒーを淹れるメリットとデメリットを、まとめると以下のとおりです。
- 自宅にあるもので手軽にコーヒーを淹れられる
- コーヒーの素材そのものの風味を、ダイレクトに味わえる
- 微粉を濾すことができないため、ざらっとした口当たりになる
- コーヒーオイルも落ちてしまい、濃く感じる場合がある
コーヒー専用の器具を持っていない方でも、簡単にコーヒーを淹れられる茶こしでのコーヒーを、ぜひ試してみてください。
また器具がない場合で、茶こし以外にもコーヒーを淹れる方法はあります。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。