UCCザ・ブレンドは美味しいの?
114と117の2種類があるけど味の違いは?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
ドリップコーヒーのような本格的な味わいを目指して作られた「UCCザ・ブレンド」。114と117は、500種類の中から選び抜かれたものです。
本記事では、114と117の味の違いを、実際に飲んで徹底検証!
口コミや評判、美味しく淹れるコツも解説します。
- UCCザ・ブレンドは、500種類の試作の中から選ばれたロングセラーのインスタントコーヒー
- 瓶・詰め替え・スティック・カップ付きの4種類の商品がある
- 114はマイルドで甘みと香りが強い
- 117は苦みとコクの効いたしっかりした味わい
- ブラックで飲むなら114,カフェオレなら117がおすすめ
- アイスコーヒーにしても美味しく飲める
- 美味しく淹れるには、「少量のお湯で練る」など3つのポイントがある
- 似た味でおすすめのインスタントコーヒーは、「UCC 職人の珈琲 芳醇な味わい」など3種類
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
UCCザ・ブレンドとは?114と117の違い
UCCザ・ブレンドは、発売から30年以上愛されているインスタントコーヒーです。
UCCザ・ブレンドには、「114」と「117」の2つの種類があります。
味の特徴を簡単に比較すると次の通りです。
- 114:まろやかであっさり
- 117:苦味が強くコクがある
117のほうが少し深煎りで、苦みの強い味わいです。
ブラックで飲むなら114、ミルクを入れるなら117がおすすめです。
500種類の試作から選ばれた2種類
114と117は、試作された際の通し番号です。
UCCは、このインスタントコーヒーを作るにあたり、なんと500種類もの試作を重ねたそうです。
その中からコーヒー鑑定士により厳選されたのが、114と117の2つです。
ロングセラーなのも納得ですね
商品タイプは4種類
UCCザ・ブレンドには、以下の4種類の形があります。
- 瓶入り
- 詰め替え用
- スティックタイプ
- カップタイプ
それぞれのメリットとデメリットをまとめると以下の通りです。
商品形状 | メリット | デメリット |
---|---|---|
瓶入り | 次回から詰め替え容器として使える | 重量があり場所をとる |
詰め替え用 | 価格がお得 | 保存容器が必要 |
スティックタイプ | 持ち運びに便利 | 一杯あたりの値段が割高 |
カップタイプ | カップのない環境でも飲める | 一杯あたりの値段が割高 |
瓶入りと詰め替え用は量が多くてお得、スティックタイプとカップタイプは持ち運びに便利です。
特にカップタイプは、コーヒー粉・ミルク・砂糖・カップ・マドラーがセットになっているので、外出先でもいつでも飲むことができます。
それぞれの詳細は以下の通りです。
商品名 | 商品画像 | 形状 | 内容量 | 価格 |
---|---|---|---|---|
UCCザ・ブレンド 114 瓶 | 瓶 | 90g(約45杯分) | 475円(一杯あたり10.57円) | |
UCCザ・ブレンド 117 瓶 | 瓶 | 90g(約45杯分) | 438円(一杯あたり9.74円) | |
UCCザ・ブレンド 114 詰め替え用 | 詰め替え用 | 180g(約90杯分) | 825円(一杯あたり9.16円) | |
UCCザ・ブレンド 117 詰め替え用 | 詰め替え用 | 180g(約90杯分) | 825円(一杯あたり9.16円) | |
UCCザ・ブレンド 114 スティックタイプ | スティックタイプ | 100本 | 2,252円(一杯あたり22.52円) | |
UCCザ・ブレンド 117 スティックタイプ | スティックタイプ | 100本 | 2,027円(一杯あたり20.27円) | |
UCCザ・ブレンド 114 カップタイプ | カップタイプ | 4P×12個 | 2,651円(一杯あたり55.22円) | |
UCCザ・ブレンド 117 カップタイプ | カップタイプ | 4P×12個 | 2,600円(一杯あたり54.16円) |
UCCザ・ブレンド 114 瓶
- バランスのとれた味わい
- 次回から詰め替え容器として使える
- 重量があり場所をとる
商品名 | UCCザ・ブレンド 114 瓶 |
---|---|
内容量 | 90g(約45杯分) |
価格 | 475円(一杯あたり10.57円) |
UCCザ・ブレンド 117 瓶
- しっかりした味わい
- 次回から詰め替え容器として使える
- 重量があり場所をとる
商品名 | UCCザ・ブレンド 117 瓶 |
---|---|
内容量 | 90g(約45杯分) |
価格 | 438円(一杯あたり9.74円) |
UCCザ・ブレンド 114 詰め替え用
- バランスのとれた味わい
- 価格がお得
- 保存容器が必要
商品名 | UCCザ・ブレンド 114 詰め替え用 |
---|---|
内容量 | 180g(約90杯分) |
価格 | 825円(一杯あたり9.16円) |
UCCザ・ブレンド 117 詰め替え用
- しっかりした味わい
- 価格がお得
- 保存容器が必要
商品名 | UCCザ・ブレンド 117 詰め替え用 |
---|---|
内容量 | 180g(約90杯分) |
価格 | 825円(一杯あたり9.16円) |
UCCザ・ブレンド 114 スティックタイプ
- バランスのとれた味わい
- 持ち運びに便利
- 一杯あたりの値段が割高
商品名 | UCCザ・ブレンド 114 スティックタイプ |
---|---|
内容量 | 100本 |
価格 | 2,252円(一杯あたり22.52円) |
UCCザ・ブレンド 117 スティックタイプ
- しっかりした味わい
- 持ち運びに便利
- 一杯あたりの値段が割高
商品名 | UCCザ・ブレンド 117 スティックタイプ |
---|---|
内容量 | 100本 |
価格 | 2,027円(一杯あたり20.27円) |
UCCザ・ブレンド 114 カップタイプ
- バランスのとれた味わい
- カップのない環境でも飲める
- 一杯あたりの値段が割高
商品名 | UCCザ・ブレンド 114 カップタイプ |
---|---|
内容量 | 4P×12個 |
価格 | 2,651円(一杯あたり55.22円) |
UCCザ・ブレンド 117 カップタイプ
- しっかりした味わい
- カップのない環境でも飲める
- 一杯あたりの値段が割高
商品名 | UCCザ・ブレンド 114 カップタイプ |
---|---|
内容量 | 4P×12個 |
価格 | 2,600円(一杯あたり54.16円) |
コーヒー豆の産地
UCCザ・ブレンドに使用されているコーヒー豆の産地は以下の通りです。
- 114:ブラジル/パプアニューギニア
- 117:ブラジル/パプアニューギニア/その他
産地の表記は、配合されている量が多い順に記載されます。
上記の場合、ブラジルが多く配合されているということになります。
ブラジルのコーヒーはクセが少なく、マイルドな味わいが特徴です。
より大きな地域ごとの特徴をタブでまとめています。クリックすると詳細が見れます
苦みと深いコクが特徴。いつもと違うコーヒーを飲みたい方におすすめです。
代表的な銘柄はインドネシアの「マンデリン」。
苦みが強く、深いコクが感じられます。また香辛料のような独特な香りも魅力でしょう。
そのため、少しクセのあるコーヒーを試したい際や、普段からミルクや砂糖と一緒に飲んでいる方などの甘党の方にもおすすめです。
アラビカ種とロブスタ種
コーヒーの品種には、大きく分けて2つの種類があります。
「アラビカ種」と「ロブスタ種」です。
カフェなどで飲む高品質なコーヒーはアラビカ種、インスタントや缶コーヒーなどは安価なロブスタ種が多いです。
味の特徴は下記の通りです。
- アラビカ種:クセが少なく、飲みやすい味わい
- ロブスタ種:苦味とコクが強く独特の香ばしい香りがある
UCCザ・ブレンドに使われているコーヒー豆の産地はブラジルとパプアニューギニアで、これらの国はアラビカ種がメインで栽培されています。
断定はできませんが、UCCザ・ブレンドはアラビカ種の割合が多く、飲みやすい味になっていると思われます。
インスタントコーヒーの製法
インスタントコーヒーには、2種類の製法があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
製法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
フリーズドライ | 製造過程で熱の影響を受けないため、コーヒー本来の風味が楽しめる | 粒子が粗く水に溶けにくい |
スプレードライ | 粒子が細かく冷たい水にも溶けやすい | 熱風で乾燥させる方法のため、フリーズドライに比べ風味が劣る |
UCCザ・ブレンドは、フリーズドライ製法で作られています。
そのため、コーヒー豆本来の自然な味わいが楽しめます。
UCCザ・ブレンドはこんな人におすすめ
UCCザ・ブレンドは、クセがなくマイルドなコーヒーが好きな人におすすめです。
おすすめな人 | 飲みやすくバランスのとれた味が好きな人 |
---|---|
おすすめでない人 | 個性的な味が好きな人 |
飲みやすいため、家族で好みが違ったりしても嫌いな人は少ないでしょう。
逆に極端な深煎りや浅煎りなど、個性的な味が好きな人には向かないかもしれません。
深煎りやフルーティーなインスタントコーヒーを探している人は、下記の記事も参考にしてみてください。
【まずい?美味しい?】UCCザ・ブレンドの評判と口コミ
ここでは、ucc ザブレンドのネット上の評判を紹介します。
良い口コミと悪い口コミは以下のようなものがありました。
良い口コミ
手軽なので日常的に飲んでいる人が多いようです。
カップタイプはアウトドアにも便利なので、キャンプやバーベキューに持っていく人も多いですね。
悪い口コミ
味に対するネガティブなコメントは見られませんでした。
UCCに限りませんが、インスタントコーヒー全般が値上げされており、価格面で残念という声はありました。
UCCザ・ブレンドの実飲レビュー
ここでは、実際にUCCザ・ブレンドの114と117を飲み比べた違いを紹介します。
ホット・アイスで飲んだときにそれぞれ下記のような特徴があります。
- ホット:マイルドで甘味が強い
- アイス:香りが強く少し酸味を感じる
- ホット:苦味とコクが強い
- アイス:スッキリしているが後味まで苦味が残る
詳しい特徴を解説します。
UCCザ・ブレンド114 ホットコーヒー
- 甘い香り
- まろやかでスッキリした味わい
- コクが弱め
ミルクチョコレートのような甘い香りを強く感じます。
お湯を注いだときに少し酸っぱい香りがありますが、飲んでみるとあまり酸味は感じません。
コクは少し弱めでスッキリした後味です。
苦味と酸味のバランスがよく、甘味が強いので、ブラックでも飲みやすいコーヒーです。
UCCザ・ブレンド114 アイスコーヒー
- 甘い香り
- 程よい酸味とすっきりした喉越し
- 後味に粉っぽさが残る
強い甘さがあり、まろやかな口当たりです。
ホットより苦味や香ばしさが弱くなり、甘味と酸味を強く感じます。
香りも甘く、アイスにしても美味しいコーヒーです。
UCCザ・ブレンド117 ホットコーヒー
- 香ばしい香り
- しっかりした苦みとコク
- 冷めると香りが少し弱い
黒砂糖のような香ばしい香りがあります。
114よりも苦味とコクが強く、後味までしっかりしたコーヒー感が感じられました。
深煎りコーヒーが好きな人におすすめです。
カフェオレを作ったり、お菓子に使うにはこちらのほうが合うかもしれません。
UCCザ・ブレンド117 アイスコーヒー
- しっかりした苦みとコク
- 酸味が少ない
- 少し渋みを感じる
アイスにしても負けない苦味とコクがあります。
ホットよりも香りは弱く感じます。
苦味と僅かに渋みを感じるので、ブラックよりもカフェオレに合うかも知れません。
UCCザ・ブレンドの美味しい淹れ方
インスタントコーヒーは、どのように淹れても味は変わらないと思うかもしれません。
しかし、少しポイントを押さえるだけでより美味しいインスタントコーヒーを淹れることができます。
ポイントは次の3つです。
- 粉と水の分量を量る
- 少量のお湯で練ってから残りのお湯を注ぐ
- 軟水を使う
インスタントコーヒーをきっちり計量する人は少ないかもしれませんが、分量を守ったほうが美味しくなります。
一般的には、コーヒー2gに対して140ccのお湯が適量です。
スプーン小さじ2杯で、およそ2gになります。
また少量のお湯で練ってから淹れることで溶け残りを防ぎ、均一な味わいになります。
使用する水は水道水か、ミネラルウォーターなら軟水が適しています。
アイスコーヒーの場合
アイスコーヒーを作る場合は、半量のお湯でインスタントコーヒーを溶かし氷で冷やします。
UCCザ・ブレンドはフリーズドライ製法で作られているため、冷たい水に直接入れると上手く溶けないので注意しましょう。
インスタントコーヒーを使ったアレンジレシピ3選!
インスタントコーヒーは、飲むだけでなく様々なアレンジで楽しめます。
例えば、以下のようなメニューに使えます。
量が多すぎて余ってしまったというときも、ぜひお試しください。
保存方法
インスタントコーヒーは長期保存できますが、保存環境によっては風味が落ちてしまいます。
保存のポイントは以下の2つです。
- 密閉する
- 常温(涼しい場所)で保存する
密閉する
インスタントコーヒーは乾燥しており、湿気を吸いやすいものです。
なるべく密閉性の高い容器に入れるようにしましょう。
瓶のまま保存する場合は、中蓋のフィルムをきれいに剥がすことで、より密閉性が上がります
常温(涼しい場所)で保存する
通常、コーヒー豆を長期保存する場合は冷凍庫での保存をおすすめしています。
しかし、インスタントコーヒーは湿気を吸いやすいことから、何度も出し入れすると温度差で結露が発生し、劣化しやすくなります。
短期間であれば、冷凍庫よりも常温で保存するのがおすすめです。
開封後1ヶ月経っても飲みきれない場合は、小分けにして冷凍保存し、使う分だけ取り出すようにしましょう。
「UCCザ・ブレンド」が好きな人におすすめの似ているインスタントコーヒー
ここでは、ucc ザブレンドが好きな人におすすめのインスタントコーヒーを3つ紹介します。
一覧にしたものがこちらです。
NO. | 商品名 | 商品画像 | 産地 | 内容量 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
1 | UCC 職人の珈琲 芳醇な味わい | ブラジル | 90g(約45杯分) | 1,000円(一杯あたり22.22円) | |
2 | UCC 珈琲探求 ブルーマウンテンブレンド | ジャマイカ/ブラジル/その他 | 45g(約22杯分) | 1,150円(一杯あたり52.27円) | |
3 | ネスカフェ ゴールドブレンド オリジン ホンジュラスブレンド | ホンジュラス/その他 | 65g(約32杯分) | 722円(一杯あたり22.56円) |
詳しい調査・検証内容
- 検証項目
-
コーヒー豆研究所では、コーヒーの美味しさを以下の5つと定義し、各商品をレビュー・判断(スコアリング)しています。
- 苦味
- 酸味
- コク
- 香り
- 甘み
より詳細な商品レビューポリシーは、下記のページに記載しているのでご参照ください。
順番に解説します。
1. ほろ苦く香ばしい味わい「UCC 職人の珈琲 芳醇な味わい」
- マイルドで飲みやすい
- 軽めの口当たり
- 価格が高い
ブラジル産のコーヒーを100%使用したインスタントコーヒーです。
少し酸味がある軽い味わいで、ucc ザブレンドの114に近い風味です。
ブラックでスッキリ飲みたい方におすすめです。
商品詳細
商品名 | UCC 職人の珈琲 芳醇な味わい |
---|---|
コーヒー豆の産地 | ブラジル |
内容量 | 90g(約45杯分) |
価格 | 1,000円(一杯あたり22.22円) |
2. 高級豆を贅沢に使用「UCC 珈琲探求 ブルーマウンテンブレンド」
- 高級なブルーマウンテン豆を使用
- 軽めの口当たり
- 価格が高い
コーヒー鑑定士が厳選した原料で作られる「珈琲探求」シリーズ。
高級なブルーマウンテンを贅沢に使用しています。
香りがよくマイルドな味が好きな人におすすめです。
商品詳細
商品名 | UCC 珈琲探求 ブルーマウンテンブレンド |
---|---|
コーヒー豆の産地 | ジャマイカ/ブラジル/その他 |
内容量 | 45g(約22杯分) |
価格 | 1,150円(一杯あたり52.27円) |
3. 産地にこだわったブレンド「ネスカフェ ゴールドブレンド オリジン ホンジュラスブレンド」
- ホンジュラス産の高品質なコーヒー豆を使用
- まろやかでコクがある
- 価格が高い
酸味が少なく飲みやすい、「ネスカフェゴールドブレンド」のホンジュラスブレンド。
コーヒーの粉末を包み込む「挽き豆包み製法」で、しっかりしたコクと風味が楽しめます。
少し強めなコクを求める方におすすめです。
商品詳細
商品名 | ネスカフェ ゴールドブレンド オリジン ホンジュラスブレンド |
---|---|
コーヒー豆の産地 | ホンジュラス/その他 |
内容量 | 65g(約32杯分) |
価格 | 722円(一杯あたり22.56円) |
UCCザ・ブレンドは一度試す価値あり!
いかがでしたか?
UCCザ・ブレンドの味の特徴や美味しい淹れ方、味の近いおすすめのインスタントコーヒーを紹介しました。
本記事の要点をまとめると以下の通りです。
- UCCザ・ブレンドは、500種類の試作の中から選ばれたロングセラーのインスタントコーヒー
- 瓶・詰め替え・スティック・カップ付きの4種類の商品がある
- 114はマイルドで甘みと香りが強い
- 117は苦みとコクの効いたしっかりした味わい
- ブラックで飲むなら114,カフェオレなら117がおすすめ
- アイスコーヒーにしても美味しく飲める
- 美味しく淹れるには、「少量のお湯で練る」など3つのポイントがある
- 似た味でおすすめのインスタントコーヒーは、「UCC 職人の珈琲 芳醇な味わい」など3種類
UCCザ・ブレンドは、試行錯誤の末に選ばれたインスタントコーヒーです。
コスパも良く、飲むシーンを選ばない味だからこそ、長く愛されているといえます。
まだ試していない人は、ぜひ一度お試しください。