イギリスのコーヒー文化とは?
イギリスで有名なコーヒーショップは?
こういった疑問や要望にお答えします。
イギリスといえば、コーヒーよりも紅茶のイメージが強いですよね。
しかし、イギリスはカフェ文化と深い繋がりのある国なのです。
この記事では国内のコーヒーショップや、カフェの文化を解説していきます。また、国内で人気のコーヒーショップ2選も紹介します!
- イギリスではかつて「コーヒーハウス」という文化があった
- イギリス最古のコーヒーハウスはオックスフォードにある
- 紅茶ブランド「トワイニング」はイギリス発祥
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
続きはこちら
コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
イギリスのコーヒー文化
紅茶のイメージが強いイギリスですが、歴史的に見ると紅茶だけではなくコーヒーとも深い関わりがあります。
イギリスの近代において、市民社会が早く形成され発展したコーヒーハウスの文化。
コーヒーハウスでは文化の発展に大きく関わるような、男性の交流の場所だったのです。
コーヒーハウスに女の人は入れなかったんだって!
この記事では、イギリスのコーヒー文化の発展や、コーヒーハウスの流行、紅茶喫茶について紹介します!
イギリスだけでなくヨーロッパでブームに!「コーヒーハウス」とは?
コーヒーやカフェ文化が広く流行するきっかけとなった「コーヒーハウス」は17世紀のヨーロッパが起源です。
コーヒーハウスは今で言う喫茶店やカフェのようなもので、当時は男性だけのための社交場として使われていました。
コーヒーハウスについてまとめると以下のとおりです。
- コーヒーハウスは女性は入れない
- コーヒーハウスはロンドンから始まり、その後ヨーロッパに広まった
- 当時はメディアの情報や商人もコーヒーハウスに集まっていた
それでは次で、ヨーロッパでのコーヒーの流行や、イギリスでのコーヒーハウスの成り立ちを解説していきます。
ヨーロッパでのコーヒー流行
コーヒーハウスはイギリスのロンドンで始まり、やがてドイツやフランスなどのヨーロッパに広がっていきました。
ヨーロッパに広まってからは、社交場や商談の場所としてではなく、カフェとして広まりました。
イギリスでのコーヒーハウスの登場
イギリスで最初のコーヒーハウスが、ロンドンにオープンしたのは1650年だと言われています。
1つ目のコーヒーハウスのオープンをきっかけに、18世紀の初めには3000軒以上のコーヒーハウスがあったとも言われており、当時はコーヒーハウスが大人気であったことが伺えます。
コーヒーハウスについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をチェック!
現存するイギリス最古のコーヒーハウスはオックスフォードにある!
イギリスで最初のコーヒーハウスである「The Grand Café」は、なんと現存しています。
店内には最初のコーヒーハウスであることを示す盾が飾られており、歴史を感じることができます。
オックスフォードにあるため観光で訪れる方が多いだけでなく、ローカルの人にも人気のようです。
ここで当時の歴史の討論や、商談が行われていたと思うととてもロマンを感じるね!
行った人の口コミ
並外れた伝統と格式を持つお店で店構えも最高にかっこ良い。
食べログ
スコーンはふわもそ系。たっぷりの濃厚クロテッドクリームと苺のジャムを乗っけて食べれば、スコーンの口当たりがとってもまろやかになり、また口の中に苺の風味がふぁっと広がる!
Retty
店舗情報
住所 | The Grand Café, 84 The High Street OXFORD, OX1 4BG United Kingdom |
ホームページ | https://www.thegrandcafe.co.uk/ |
営業時間 | 月〜木 9:00〜18:30 金 9:00〜19:00 |
イギリス国内で人気のコーヒーショップ2選!
カフェ文化の原点とも言えるイギリス。
イギリス国内で人気のコーヒーショップは、日本とは少し違います。
日本ではあまり見かけないコーヒーチェーンも多いので、イギリスを訪れた際は「COSTA coffee」、「カフェネロ」や「プレタ・マンジェ」に行くのもおすすめです。
また次で紹介する2つもよく見かけます。
まとめると以下のとおりです。
- スターバックス
- COSTA coffee
1. イギリスでも人気「スターバックス」
日本で1番と言ってもいいほど大人気なのがスターバックス。
イギリスにもスターバックスがたくさんあり、観光地だけではなく少し栄えている町でもよく見かけます。
2. イギリスではスタバより多い?「COSTA coffee」
イギリスでスタバより多いか、同じくらいよく見かけるのが「コスタコーヒー」。
コスタコーヒーはイギリスのカフェチェーン店です。
最近では日本にも進出してきているね!コンビニでもよくみかけるよ
イギリスのコーヒーハウスは女人禁制だった!女性も入れる紅茶喫茶「ゴールデンライオン」とは
ロンドンにコーヒーハウスができてから150年ほど経った1706年、トーマス・トワイニングはロンドンのストランドに「Tom’s Coffee House」をオープンしました。
このお店はコーヒーハウスが立ち並ぶエリアからは少し離れていたこともあって成功し、トーマス・トワイニングは隣に「ゴールデンライオン」という紅茶専門店を続いてオープン。
ゴールデンライオンは、コーヒーハウスと違って女性の入店も歓迎したことから、多くの客で賑わいました。
その後、イギリスに紅茶の文化が広まり1787年に「TWININGS」のロゴがお店に掲げられることとなりました。
今では「TWININGS」はスーパーで手に入れられる、歴史あるブランドとなったのです。
トーマス・トワイニングとは
トーマス・トワイニングとは、「Tom’s Coffee House」と「ゴールデンライオン」の創業者です。
今ではその名が紅茶ブランドとなっており、トワイニングの紅茶は世界中で手に入れることができます。
旧ゴールデンライオン「Strand 216」は現存する!
なんと「ゴールデンライオン」の建物は現存しており、そこではトワイニングの紅茶を購入することができます。
300年もの歴史のあるトワイニングの発祥のお店なので、ロンドン観光の際はぜひ訪れてみてください。
先ほど紹介した最古のコーヒーハウスから歩いて10分もかからないよ。
トワイニングStand216に行った人の口コミ
こんなにこじんまりしたところに、あの世界的に有名な紅茶メーカーの本店があるのかと驚いた
Googleマップ Stand216
とてもフレンドリーで素敵なスタッフ。
Googleマップ Stand216
トワイニングStand216の店舗情報
住所 | R. Twinings and Co Limited 216 Strand London WC2R 1AP |
ホームページ | https://twinings.co.uk/pages/twinings-flagship-store-216-strand |
営業時間 | 月〜水、金 10~17時 木、土〜日 11〜18時 |
【イギリス発ブランド】おすすめのトワイニングの紅茶3選
ロンドンでゴールデンライオンとして始まったトワイニングは、今では300年もの歴史を持つ世界的な紅茶ブランドとなりました。
トワイニングの紅茶は日本でも手軽に手に入れられます。
例えばスーパーやコンビニ、ドラッグストアでも購入できるほど、流通しています。
おすすめのトワイニングの紅茶をまとめると以下のとおりです。
- トワイニング カフェインレス アールグレイ
- トワイニング ダージリン
- トワイニング ザ・ベストファイブ
順番に解説します。
1. カフェインレスでも美味しく飲める「トワイニング カフェインレス アールグレイ」
カフェインレスの紅茶といえば、ハーブティーなどマイルドな紅茶を想像する方が多いかと思いますが、こちらはアールグレイのフレーバー付きです。
カフェインが気になるけれどアールグレイの香りを楽しみたい方におすすめです。
商品情報
価格 | 524円(税込) |
内容量 | 20p |
原産国名 | ポーランド |
2. しっかりとしたコク「トワイニング ダージリン」
紅茶の香ばしい苦みを味わいたい方におすすめなのが、こちらのダージリンティー。
味わいがしっかりと出るので、スコーンやパンにもぴったりです。
商品情報
価格 | 532円(税込) |
内容量 | 20p |
原産国名 | インド |
3. アソートでいいところ取り「トワイニング ザ・ベストファイブ」
紅茶の好みがまだ定まっておらず、色々試してみたい方にはこちらのアソートがおすすめです!
トワイニングで人気の紅茶が5種類、4バッグずつ入っています。
商品情報
価格 | 540円(税込) |
内容量 | 20p |
原産国名 | ポーランド |
イギリスのコーヒーに関するよくある質問
ここではイギリスのコーヒーに関するよくある質問とその回答を紹介します。
- そもそもコーヒーはいつから飲まれてる?
-
コーヒーの起源は、エチオピアにさかのぼります。
エチオピアでは、おおよそ9世紀から11世紀にかけてコーヒーが発見されたとされています。
説によれば、羊飼いのカルディという人物が、彼の羊がコーヒーチェリーを食べた後、元気になる様子を見て、コーヒーの効果に気づいたとされています。
コーヒーは、その後アラビア半島に伝わり、15世紀にイエメンで栽培が始まりました。
イスラム世界では、コーヒーが覚醒効果や集中力向上の効果を持つことから、宗教的な儀式や学術の場で飲まれるようになりました。
16世紀には、オスマン帝国を通じてコーヒーはヨーロッパに広まりました。
ヨーロッパでは、コーヒーは高級品とされ、当初は主に富裕層や知識階級が飲むものでした。
しかし、17世紀にはコーヒーの消費量が増え、コーヒーハウスが各地に開かれるようになりました。
これにより、コーヒーは一般大衆にも普及していったのです。
今日では、コーヒーは世界中で広く飲まれており、多くの国で栽培されています。
それぞれの国や地域で独自のコーヒー文化が発展し、人々の生活に欠かせない飲み物となっています。
- イギリスに紅茶文化があるのはなぜ?
-
イギリスに紅茶文化が根付いている理由は、歴史的な要因や社会的背景が関係しています。
主な要因は以下の通りです。
- 貿易と植民地時代:17世紀から18世紀にかけて、イギリスは世界中に植民地を拡大し、その中で東インド会社がアジアとの貿易を独占していました。このことが、紅茶の輸入量を増やすきっかけとなりました。特に、中国からの紅茶輸入が多かったため、イギリス人は紅茶を日常的に飲むようになりました。
- 紅茶の普及:18世紀半ばには、紅茶はイギリス国内で大変人気があり、社交の場での飲み物として定着していました。また、紅茶はコーヒーよりも手頃な価格で手に入れることができたため、多くの人に普及しました。
- アフタヌーンティー:19世紀になると、アフタヌーンティーという文化が生まれました。これは、昼食と夕食の間に軽食と紅茶を楽しむ習慣で、イギリスの上流階級から広まりました。現在でも、アフタヌーンティーはイギリス文化の象徴とされています。
- イギリス料理との相性:イギリス料理は、肉料理や煮込み料理などが多く、濃厚な味わいが特徴です。紅茶は、その風味や渋みがこれらの料理と良く合うため、イギリス人に好まれています。
以上のような歴史的・文化的背景から、イギリスでは紅茶が非常に人気があり、紅茶文化が根付いているのです。
イギリスのコーヒーや紅茶を楽しもう!
いかがでしたでしょうか?
この記事では、イギリスのコーヒーや紅茶について徹底解説しました。
本記事の要点をまとめると以下のとおりです。
- イギリスでかつて流行した「コーヒーハウス」は男性だけのための場所だった
- 現存する最古のコーヒーハウスはイギリスのオックスフォードにある
- 紅茶ブランド「トワイニング」の始まりは紅茶喫茶だった
紅茶のイメージが強いイギリス。イギリスのコーヒー文化も紅茶ブランドも楽しみましょう!