食後のコーヒーって何か効果あるの?コーヒーを飲む時間帯ってどれが一番適しているのかな?
食前とのコーヒーの効果の違いは?ダイエットにも効果あるの?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
「コーヒーは食後に飲むほうが良い」「コーヒーは食前の方が吸収に良い」など様々な説が唱えられているので、今回は最新の情報を研究結果を基に解説します。
- 食後のコーヒーは、鉄分の吸収が悪くなり貧血を引き起こす可能性がある
- 食後のコーヒーはリラックス効果やダイエット・美容効果が期待できる
- 食前にコーヒー飲んだ場合、空腹感が抑えられるのもメリット
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
食後のコーヒーの効果
食後のコーヒーの効果はかなりありますが、大きくわけて5つあります。
まとめると以下の通りです。
- コーヒーの香りでリラックス効果が期待できる
- 血糖値を抑えてダイエット・美容効果が期待できる
- 老化予防
- 肝機能改善の効果が期待できる
- 脳の活性化が期待できる
1つ1つ解説します。
コーヒーの香りでリラックス効果が期待できる
コーヒーを飲むことでもたらされるリラックス効果については、コーヒーが発見された当初から指摘されています。
またそれだけでなく、ほどよい緊張感を取り戻す効果があることが知られています。
このことは多くの実験によって証明されています。
我々は、コービー豆6種を選び、脳波の分析によって豆の種類による効果の差異を検討した。リラクセーション効果の測定には、アルファ波の分析を用いた。グアテマラ呈示時のアルファ波パワー値は、マンデリン、ハワイコナに比べて有意に高く、コントロールおよびモカマタリと比較しても高い傾向がみられた。一方マンデリンは、コントロールに対しアルファ波を減少させる傾向がみられた。また、認知機能の生理学的指標としては事象関連電位P300を用いた。 P300潜時は、ブラジルサントスは無臭時、グアテマラ、モカマタリ呈示時に比べて有意に潜時が短かった。また、ブルーマウンテンよりも短い傾向がみられた。
香りが脳機能に与える効果(特別講演3)(第17回生命情報科学シンポジウム)
脳がリラックスするとα波が多く出ることで知られていますが、杏林大学の古賀良彦教授のグループの実験では、コーヒーの香りを嗅いだ際に他の飲み物よりもかなり多いα波が計測されました。
血糖値を抑えてダイエット効果が期待できる
またコーヒーに含まれる「クロロゲン酸」には、脂肪の燃焼を促進するダイエット効果が期待できることが認められています。
そのため、運動の1時間位前に飲むと最も効果が高いという実験結果も出ています。
コーヒーは血糖値を抑えてくれるんだね!
ダイエットについては「【最新】コーヒーダイエットとは?効果・口コミからおすすめまで解説」の記事をチェック!
老化予防・美容効果が期待できる
コーヒーを日常的に飲んでいる方は、お肌にシミが少ないという研究結果が、お茶の水女子大学の近藤和雄教授によって発見されています。
コーヒー摂取により血中や尿中の脂質や蛋白質の酸化が抑えられる。健康に最適なコーヒー摂取量は不明であるが,LDLコレステロールの酸化を遅らせることができる量が総ポリフェノールとして1000~1500mg/日とされていることから,コーヒー3~5杯程度が一つの目安になると思われる。30~60歳女性131人を対象として調査した結果,コーヒーを一日に2杯以上飲む人は加齢によるシミ増加が抑制されることが分かった。
コーヒーの美容・健康効果 | 文献情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター
これは紛れもない事実です。
お肌のシミは最初の老化現象とも言われます。
コーヒーの色や苦味、香りを生み出している「クロロゲン酸」という成分には、シミの元となる「メラニン」の発生を抑える働きがあります。
肝機能改善の効果が期待できる
22年間にわたり12万5000人を対象に調査を行った結果、2006年にイギリスで発表された研究によると、1日に少なくとも1杯のコーヒーを飲む方は、肝硬変を発症する危険性が20%低下するという研究結果が出ました。
コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、ほぼ毎日飲む人では肝がんの発生率が約半分に減少し、1日の摂取量が増えるほど発生率が低下し、1日5杯以上飲む人では、肝がんの発生率は4分の1にまで低下していました。発生率の低下は男女に関係なく見られていました。
コーヒー摂取と肝がんの発生率との関係について
肝硬変という病はお酒の飲みすぎが原因で起こる肝疾患です。
そのため、お酒を良く飲む方にはコーヒーがおすすめということになります。
またコーヒー中のカフェインが肝臓や腎臓の働きを活発にし、アルコールの分解や排出を促進するため、二日酔い防止にも効果抜群です。
脳の活性化が期待できる
コーヒーの匂いにはリラックス効果があるだけではなく、脳の活性化も期待できます。
同時に頭を使っている際にコーヒーの香りを嗅ぐと、認知や計算といった脳の働きが格段に向上するという実験結果も出ているほどです。
The results were eye-opening: the group in the coffee-smelling room scored significantly higher on the test.
Why Even the Smell of Coffee May Boost Performance | Stevens Institute of Technology
以上の研究は、アメリカのスティーブンス工科大学ビジネススクールの研究チームによるものです。
実験は2段階に分けて実施されており、コーヒーの香りの有無でテストの成績がどのように変化するのか調査されています。
食後と食前のコーヒーの違い
食後と食前のコーヒーの違いについてはメリット・デメリットという観点から紹介していきます。
食後のメリットについて上記で解説したので割愛します。
食後のコーヒーのデメリットについてお伝えします。
結論、食後のコーヒーは鉄分の吸収が悪くなり貧血を引き起こすことがあります。
貧血気味の方は、食後の特に30分以内は控えたほうが良いでしょう。
食前にコーヒーを飲むメリット
食前にコーヒー飲んだ場合、空腹感が抑えられるのが一番大きいでしょう。
またコーヒーに含まれるクロロゲン酸が脂質を分解してくれます。
クロロゲン酸は糖分の吸収をゆっくりにしてくれる働きもあるので、食前のタイミングにもおすすめです。
食前にコーヒーを飲むデメリット
食前にコーヒーを飲むデメリットとしては胃が荒れてしまう可能性があることです。
食前は、胃の中が空っぽの状態です。
そのためそこでコーヒーを飲むことによって胃液の分泌が活発になり、胃がただれ腹痛を起こす危険性があります。
胃の弱い方や体調が優れない方は、食前にコーヒーを飲むのは控えたほうが良いでしょう。
食後・食前の前に!コーヒーを飲むベストな時間とは?
では食後・食前の前に、コーヒーを飲むベストな時間は一体いつでしょうか?
結論、運動をする前後に飲むことです。
本格的な運動の前後にコーヒーを飲むとかなり効果的。
コーヒーには脂肪燃焼効果が期待できるので、運動によって脂肪を燃やすことの相乗効果を生んでくれます。
おすすめは朝のランニングやウォーキングの前にコーヒーを飲むことです。
朝の気分転換にもなりますし、ダイエットにも非常に効果が期待できます。
たしかにそうだね!
コーヒーダイエットしたいなら「カフェテイン」がおすすめ!食後・食前でも飲める
ここまでコーヒーの効果や時間帯について紹介してきましたが、コーヒーダイエットする方におすすめの商品をお伝えします。
それは「カフェテイン」です。
カフェテインとは簡単に言うと、プロテインとコーヒーの合わさったボディメイクコーヒーという飲み物です。
ありそうでなかったダイエットの隙間を埋めるような飲み物となっています。
筋力維持・集中力、脂肪燃焼のトリプル3ミックスの効果が期待できるとされるハイブリッドコーヒーです。
コーヒーの美味しさを楽しみながら、筋力の維持に必要なプロテインを摂ることができるため、女性などに特におすすめ。
代表的な成分
カフェテインには以下の代表的な成分が含まれています。
- タンパク質
- カフェイン
- クロロゲン酸
- エラスチン
- ミネラル
- 穀物麹抽出濃縮液
どれもボディメイクをサポートしてくれる成分ばかりですね。
また他のおすすめダイエットコーヒーが知りたい方は「【厳選】ダイエットコーヒーのおすすめランキング13選!市販でも買える」の記事をチェック!
痩せたいなら食後にコーヒーを飲むがおすすめ!
いかがでしたでしょうか?
食後のコーヒーの効果について、食前との違いからおすすめの時間帯まで解説しました!
今回の記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- 食後のコーヒーは鉄分の吸収が悪くなり貧血を引き起こす場合がある
- 食後のコーヒーはリラックス効果やダイエット・美容効果が期待できる
- 食前にコーヒー飲んだ場合、空腹感が抑えられるのがメリット
上記でまとめたように、食後のコーヒーにはたくさんの効果がありますが、食後のコーヒーは鉄分の吸収が悪くなり貧血を引き起こしかねません。
一方食前のコーヒーは、胃が空っぽの状態で飲むわけなのでそれなりのリスクもあります。
痩せたいなら食後にコーヒーを飲むがおすすめですが、お互いのメリット・デメリットを理解しながら、自分にあった時間帯でコーヒータイムを楽しみましょう!