水出しコーヒーはドリップコーヒーよりもカフェイン量は少ない?
水出しコーヒーにおすすめのカフェインレスコーヒーが知りたい
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
ドリップコーヒーよりも簡単に多くの量を抽出できる「水出しコーヒー」。
毎日飲むコーヒーとして常備する人も多いです。
そこで今回は水出しコーヒーのカフェイン量に注目し、違いやカフェインが気になるときにおすすめの商品を紹介します!
- 水出しコーヒーとはお湯ではなく水で抽出したコーヒーのこと
- 水出しコーヒーはドリップコーヒーに比べてカフェイン量はやや少ない
- カフェインには主に覚醒作用と利尿作用があり、控えたい時にはデカフェにする
- カフェインを抑えて普通のコーヒーを飲みたい場合は薄めに抽出する
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
水出しコーヒーとは?
水出しコーヒーとは、コーヒーの粉を水に浸して抽出したコーヒーのことです。
他にコールドブリュー(アメリカ発祥)やダッチコーヒー(インドネシアが起源)と呼ばれることがありますが、いずれも同じものを指します。
味わいは通常のお湯で抽出したドリップコーヒーと比べて、すっきりとした軽めの口当たりになります。
また、時間をかけてゆっくり抽出することで奥行きのある様々なフレーバーを感じることができるのも特徴です。
水出しコーヒーのカフェイン量は多い?少ない?
ここでは水出しコーヒーのカフェイン量について、お湯で抽出するドリップコーヒーとの違いと人気チェーン店であるスターバックスのメニューを比較し、解説します。
ドリップコーヒーとの違い
ドリップコーヒーと水出しコーヒーの主な違いは水で抽出するか、お湯で抽出するかです。
コーヒーに含まれるカフェインには60度以上でよく抽出されるという特徴があります。
ドリップでコーヒーを抽出する場合、お湯の温度は90度近いため、水で抽出した方がカフェインは抽出されづらいと言えます。
よって、水出しのコーヒーはドリップのコーヒーに比べてカフェイン量が少ないと考えられます。
スターバックスのメニューで比較
では、実際にスターバックスのメニューのカフェイン量を比較すると以下の通り。
- コールドブリュー アイス shortサイズ:121mg
- ドリップコーヒー ホット shortサイズ:189mg
- ドリップコーヒー アイス shortサイズ:133mg
スターバックスのメニューで比較すると、コールドブリューはドリップコーヒーに比べてカフェイン量がやや少ない結果になりました。
ただ、「コールドブリュー アイス」と「ドリップコーヒー アイス」で比較するとあまり大きな差はありません。
カフェイン量の違い以上に、味わいの違いが大きいので注文する際は好みで選ぶと良いです。
少しでもカフェイン量を減らしたい場合には、コールドブリューを選ぶのも1つの手段ですね!
水出しコーヒーのカフェインが与える影響
カフェインには様々な作用があることは知られていますが、代表的なものを挙げると以下の通りです。
- 覚醒作用:興奮性の神経伝達物質を抑制する「アデノシン」の効果を抑制することによって脳を興奮、覚醒させる
- 利尿作用:そこまで強い力をもつわけではないが、水分補給には適さない
他にも強心作用や胃酸の分泌、代謝に関わることがわかっていますが、主にカフェインが気になる理由は覚醒作用についてでしょう。
特に夜寝る前にコーヒーを飲むと頭が冴えてしまう可能性があり、気にしている人も多いです。
水出しコーヒーで抑えられるカフェイン量は微量なので、カフェインの摂取量を減らしたい時に特別おすすめはできません。
コーヒーを飲んで睡眠に影響した経験がある人は寝る4時間前からはカフェインレスコーヒー(カフェインを90%以上除去したもの)で楽しむようにしましょう。
また、カフェインレスコーヒーはカフェインの1日の安全な摂取量が成人の半分(200mg)になる妊娠中や授乳中の方にもおすすめです。
水出しコーヒーがおすすめな人・そうではない人
上記を踏まえて水出しコーヒーがおすすめの人の特徴は以下の通り。
- すっきりとした味わいを楽しみたい人
- 微量でもカフェインを抑えてコーヒーを楽しみたい人
- 1日のうちに何度もコーヒーを飲むため、一度にまとまった量を抽出したい人
反対にしっかりとした飲みごたえのあるコーヒーが好きな人や、1杯のコーヒーをゆっくりと抽出して楽しみたい人にはドリップでの抽出がおすすめです。
また、カフェイン量は極端に抑えられるわけではないので、しっかりと抑えたい場合にはカフェインレスのコーヒー豆を選ぶのが最も効果的です。
自身の生活スタイルや味わいの好みを考えて選びましょう!
カフェインを抑えて水出しコーヒーを楽しむ方法
ここではよりカフェインを抑えて水出しコーヒーを楽しむ方法を2つ紹介します。
抽出方法についてはさらに細かく3つのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください!
デカフェのコーヒー豆を使う
カフェインの摂取量を抑えたいなら、デカフェのコーヒー豆を使うのが最もおすすめです。
商品によって、カフェインレスと表記されるものもありますが、どちらも通常のコーヒー豆からカフェインを90%以上除去したものになります。
現在ではカフェインレスの水出し用パックなども売られているので、カフェインが気になる際にはぜひ活用しましょう!
本記事内でおすすめの商品も紹介しているので、参考にしてください!
おすすめを知りたい方はここをクリック
通常のコーヒー豆で薄めに抽出する
デカフェのコーヒー豆を使わずとも、通常よりも薄めに抽出することでカフェイン量を抑えることが可能です。
ただし、味わいも薄くなってしまうので少しずつ違いをつけて、自身に合った味わいを探しましょう!
水出しで淹れる際、薄めの抽出にするための3つのポイントは以下の通り。
- 挽き目を粗くする
- 豆の量を減らす
- お湯の量を増やす
1. 挽き目を粗くする
コーヒーは挽き目が粗いほど、濃度は薄めのコーヒーに仕上がります。
これは抽出時に水にコーヒー豆が触れる面積が少なくなることで、抽出される成分が減るためです。
一般的には水出し用のポットで淹れる際には細挽き、紙のパックに入れて抽出する際には中挽きで使用します。
通常時の挽き目を基準にして粗さを調節することで、カフェイン量を抑えて抽出することができますよ。
2. 豆の量を減らす
コーヒーは水と豆の量によって濃度を調節することができます。
そのため、薄めに抽出する場合にはまず使用する豆の量を減らすと良いです。
ただし一度に5g以上減らしてしまうと極端に薄い味わいになってしまう可能性があります。
初めは1〜2g程度を減らし、徐々に増やすしながら調節していきましょう。
3. 水の量を増やす
「豆の量を減らす」のとは反対に水の量を増やす方法があります。
ただし、この方法の場合抽出するポットの容量によって増やすことが難しい場合もあるので、使っているポットの容量を確認しておきましょう。
この方法では、一度に抽出できる量も増やすことができます。
カフェインが気になるときにもおすすめの水出しコーヒー商品3選!
ここではカフェインが気になる際に楽しめるデカフェ(カフェインレス)の商品の中から厳選した3つを紹介します!
今回紹介する商品は以下の3つ。
- 銀河コーヒー バリ神山(バリ島 インドネシア) デカフェ
- イノセントコーヒー デカフェ コーヒー カフェインレス ノンカフェイン コールドブリュー
- チモトコーヒー 水出しアイスコーヒー カフェインレスコーヒー PONTO DECAF40g×2袋×3袋
1つずつ見ていきます!
1. 飲みごたえ抜群「銀河コーヒー バリ神山(バリ島 インドネシア) デカフェ」
カフェインを99.9%除去した水出しバックの商品です。
焙煎度は中煎り程度でバランスの良さが特徴。
どんな時でも飲みやすいマイルドな味わいを楽しめます。
独自の香味を重視した焙煎で、心地よい香りが豊かに広がるのも魅力です。
商品名 | 銀河コーヒー バリ神山(バリ島 インドネシア) デカフェ |
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内容量 | 40g×4バッグ |
生産国 | バリ島(インドネシア) |
商品タイプ | 水出しバッグ |
2. カフェインレスとは思えない風味の豊かさ「イノセントコーヒー デカフェ コーヒー カフェインレス ノンカフェイン コールドブリュー」
最近注目されている超臨界CO2抽出法によってカフェイン除去された、コーヒー本格派にも嬉しい水出しパックタイプの商品です。
超臨界CO2抽出法とは、二酸化炭素の液体でも期待でもない状態を利用してカフェインを除去したもので、これまでの除去法よりも風味が残りやすいというメリットがあります。
よって、使用しているスペシャルティコーヒー豆の持つ風味の豊かさをしっかり楽しむことができます。
商品名 | イノセントコーヒー デカフェ コーヒー カフェインレス ノンカフェイン コールドブリュー |
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内容量 | 25g×5 |
原産地 | ー |
商品タイプ | 水出しバッグ |
3. 手軽なのに本格派「チモトコーヒー 水出しアイスコーヒー カフェインレスコーヒー PONTO DECAF40g×2袋×3袋」
カフェインを控えている時でも手軽に楽しめるようにと作られたチモトコーヒーの「PONTO DECAF」。
その名の通り、水(500ml)でパックを淹れるだけで作ることができ、使用豆のコロンビアの心地よいコクもしっかり味わえます。
長年業務用コーヒーを製造してきた、確かなプロの味わいを手軽に楽しめる商品です!
商品名 | チモトコーヒー 水出しアイスコーヒー カフェインレスコーヒー PONTO DECAF |
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内容量 | 40g×2袋×3袋 |
原産地 | コロンビア |
商品タイプ | 水出しバッグ |
よりおすすめのデカフェ、カフェインレスのコーヒーを知りたい方は、以下の記事をチェック!
水出しコーヒーも工夫次第でカフェインを抑えて楽しめる!
いかがでしたか?
今回は水出しコーヒーについて、ドリップコーヒーとのカフェイン量の比較やカフェインを抑えて楽しむ方法、おすすめ商品を紹介しました。
本記事の重要ポイントをまとめると以下の通り。
- 水出しコーヒーのカフェイン量はスタバのメニューでもやや少なくなっている
- カフェインには覚醒作用や利尿作用、強心作用があり胃酸の分泌や代謝にも関わるため、特に妊娠中や授乳中は控える方が良い
- 水出しコーヒーはすっきりとした味わいが好みの人や一度に多くの量を抽出したい人におすすめ
- カフェイン量を抑えて楽しみたい時はデカフェのコーヒー豆を選んだり、薄めに抽出すると良い
本記事を参考にして、自身の好みに合わせて抽出方法を選びましょう!
水出しコーヒー以外にもカフェオレやカフェラテのカフェイン量について知りたい方は、以下の記事をチェック!