コーヒー牛乳のカフェイン含有量はどのくらいなの?
カフェインが含まれているコーヒー牛乳の1日当たりの適量ってどのくらい?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
妊娠中の方や子供が普段から飲むコーヒー牛乳ですが、実は多くの成分が含まれています。
その中でも有名なのがカフェイン。そこで今回はコーヒー牛乳のカフェイン含有量から飲む際の注意点、摂取量を抑える方法など幅広く紹介していきます!
- コーヒー牛乳のカフェイン含有量はそこまで高くない
- 最も多い「マイルドカフェオーレ」でも紅茶と同じくらいのカフェイン含有量
- カフェインが気になる人は一日3杯までなら問題なし
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
コーヒー牛乳のカフェイン量の前に!そもそもカフェインとは?
そもそもカフェインはアルカロイドの一種で、世界で最も使用されている精神刺激薬の一つです。
主な効果として、覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用があり、眠気や疲れなどを緩和することができます。
参照:日常生活の中におけるカフェイン摂取 -作用機序と安全性評価-
これは、カフェインが中枢神経系に作用し、人に眠気を誘発させるアデノシンの伝達を阻害することで、結果的に眠気が一時的に来なくなるからです。
カフェインを多く含む飲み物としては、コーヒーが代表的です。
朝起きたときにコーヒーが欲しくなるのは、カフェインが眠気を吹き飛ばしてくれるからなのです。
そのため、私たちの生活の中で、カフェインは非常に身近な存在となっているのです。
しかし、カフェインが全て良い効果を私たちにもたらしてくれるとは限りません。
カフェインの摂り過ぎは、頭痛や吐き気を催すことになります。
また、カフェインは依存性の高い物質です。
カフェインの摂り過ぎはカフェイン依存を引き起こし、最終的にはカフェイン中毒として体に悪影響を与えてしまいます。
そのため、コーヒーの一日の量を決めるなど、カフェインの摂取は適量にしていく必要があるのです。
カフェインの効果、副作用についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をチェック!
コーヒー牛乳のカフェイン含有量はどのくらい?各メーカー紹介
さて、コーヒー牛乳も、コーヒーを含んでいるため、カフェインを含んだ飲み物です。
一般的には、コーヒー牛乳の飲み過ぎで、カフェインの一日の適量を超える人は多くはありませんが、妊婦やカフェインに弱い人だと、コーヒー牛乳のカフェイン含有量は気になるところです。
なので、こちらで各メーカーのコーヒー牛乳のカフェイン含有量を調べてきました!
以下がリストになります。
- 雪印コーヒー
- 酪王カフェオレ
- グリコ マイルドカフェオーレ
- 森永コーヒー
雪印コーヒー
茶・黄・赤のパッケージでお馴染み。雪印による 昭和38年(1963年)発売の超ロングセラー商品です。
誰でも、一度は飲んだことのあると思われる、雪印コーヒーですが、カフェインの含有量は以下になります。
– | 雪印コーヒー |
---|---|
カフェイン含有量(100mlあたり) | 5mg |
カフェイン含有量(500mlあたり パック一本) | 25mg |
この手のコーヒー牛乳としては、最もカフェイン量が少ないのが雪印コーヒー。妊婦や子どもでも安心して飲むことができる量ですね。
酪王カフェオレ
酪王乳業㈱の福島産まれのコーヒー牛乳。
人気の秘密はコクのある生乳と香り高いコーヒーの絶妙なバランスで、生乳を50%以上使用しているので、お子様やご年配の方にもおすすめのコーヒー牛乳です。
福島を代表する酪王カフェオレのカフェイン含有量は以下になります。
– | 酪王カフェオレ |
---|---|
カフェイン含有量(100mlあたり) | 14mg |
カフェイン含有量(500mlあたり パック一本) | 70mg |
グリコ マイルドカフェオーレ
販売量なら、雪印コーヒーと双璧をなす、江崎グリコによるグリコ マイルドカフェオーレ。
発売開始が昭和54年(1979年)のこちらのカフェイン含有量は以下になります。
– | グリコ マイルドカフェオーレ |
---|---|
カフェイン含有量(100mlあたり) | 27mg |
カフェイン含有量(500mlあたり パック一本) | 135mg |
コーヒー牛乳の中では、一番カフェインが含まれています。
しかし、これでも、紅茶と同じくらいのカフェイン含有量なので、そこまで心配する必要はありません。
森永珈琲
森永による「昔ながらの森永珈琲」はこの中では最古参。
昭和32年(1957年)の発売して、ビンから紙パックになっても現役の森永珈琲のカフェイン含有量は、以下の通りです。
– | 昔ながらの森永珈琲 |
---|---|
カフェイン含有量(100mlあたり) | 8mg |
カフェイン含有量(500mlあたり パック一本) | 40mg |
このなかでは、一番カフェインの含有量は少ないです。
以上、各メーカーのコーヒー牛乳のカフェイン含有量を見てきましたが、下に表でまとめてみました!
順位 | コーヒー牛乳 | カフェイン含有量(100mlあたり) |
---|---|---|
1位 | マイルドカフェオーレ | 27mg |
2位 | 酪王カフェオレ | 14mg |
3位 | 森永コーヒー | 8mg |
4位 | 雪印コーヒー | 5mg |
こうしてみると、一番多く含まれているまいるどカフェオーレでも27mgとそこまで多くのカフェインが含まれていませんでした。
これは、コーヒー牛乳がカフェオレと違い、牛乳ベースとなっているのも要因です。
そのためそこまでカフェインを気にせずコーヒー牛乳は飲んでも大丈夫でしょう。
コーヒー牛乳以外でカフェインが含まれているドリンク
カフェインを含んだドリンクは前述のように多くあります。
主に、緑茶、紅茶、エナジードリンクなどが当てはまります。
そこで、カフェインを多く含んだ順にランキングにしてみました。
順位 | 100ml当たり | カフェイン |
---|---|---|
1位 | 玉露 | 160mg |
2位 | コーヒー | 60mg |
3位 | インスタントコーヒー | 57mg |
4位 | リポビタンD | 50mg |
5位 | モンスターエナジー | 40mg |
6位 | レッドブル | 32mg |
7位 | 紅茶 | 30mg |
8位 | ウーロン茶 | 20mg |
票を見ると、中国茶である玉露が160mgと非常に多く含まれています。
また、リポビタンDやモンスターエナジーにも多量のカフェインが含まれていることがわかります。
ここで気をつけたいのが、エナジードリンク。
仕事に集中するためにエナジードリンクを飲む社会人の方も多いと思いますが、エナジードリンクの危ない所は短時間で大量にカフェインを摂取できてしまう点です。
コーヒーと違い、一日に十本以上飲む人もいるようで、大量の添加物と糖分も含まれているため、カフェイン中毒を始め、体に悪影響を与える可能性があります。
そのため、イギリスやリトアニアなど、一部の国では未成年の購入が規制されているところもあるのです。
カフェインが含まれているコーヒー牛乳の1日当たりの適量
では、カフェインは一日どのくらい摂っても良いのか?
日本では、明確なガイドラインが定義されていませんが、欧州食品安全機関(EFSA)が、以下のようなガイドラインを出していました。
- 1回の摂取量が200㎎までは問題なし(体重70kgの成人 約3mg/kg)
- 1日の摂取量が400㎎までは問題なし(体重70kgの成人 約3mg/kg ※妊婦を除く)
これを基準に考えると、コーヒー牛乳の一日当たりの適量を「マイルドカフェオーレ」で換算すると、以下のようになります。
- 一回の飲む量が740mlまでは問題なし
- 一日の飲む量が1480mlまでは問題なし
一回で飲む量はコップ200mlを4杯一気に飲む量なので、相当無理をしなければなりませんので大丈夫でしょう。
しかし、一日で飲む量は500mlのパックが3パック分なので、意外と飲んでしまいそうな量です。
ですので、コーヒー牛乳が大好きな人はもう一度、自分の飲んでいる量を改めて見直してみるのが良いかもしれません。
コーヒー牛乳のカフェイン摂取を抑える方法
欧州食品安全機関(EFSA) によると、カフェインを摂取を控えた方がいい人は、妊婦、うつ病を患っている人、子どもなどとなっています。
例えば、妊婦の場合は一日の摂取量200mgとなっています。
コーヒー牛乳のカフェイン量はそこまで高くないですが、それでもカフェイン摂取を控えたいという方のために下にまとめてみました!
1. 牛乳が多めのコーヒー牛乳を作る
市販のコーヒー牛乳のカフェインが気になるなら、コーヒー牛乳を自作してみるのも良いかもしれません。
その際に、コーヒー1割、牛乳9割で作ることで、カフェインをかなり薄めることができます。
またエスプレッソは圧縮した熱の影響でカフェインが飛び、ドリップコーヒーよりもカフェインの量が少なくなっています。
ですので、エスプレッソでコーヒー牛乳を作ると、かなりのカフェインを抑えることができます。
おすすめのコーヒー牛乳は、以下の記事をチェック!
2. カフェインレスのコーヒー牛乳を飲む
スーパーやコンビニによってはカフェインレスのコーヒー牛乳が販売していることがあります。
例えば、UCCの「ミルクコーヒー カフェインレス」などは、カフェインを取り除いていますので、子どもでも安心して飲めます。
ですので、不眠症野方や妊婦の方でカフェインを気にしている場合は、カフェインレスやデカフェなどの表示がある商品を選ぶようにしましょう。
妊婦さんでコーヒーのカフェインが気になる方は、以下の記事をチェック!
コーヒー牛乳はカフェインより砂糖・カロリーなどに気をつけるべき
さて、ここまでカフェインを中心に話してきましたが、ここで気をつけたいのが、コーヒー牛乳のカロリー。
コーヒー牛乳には砂糖が含まれているため、飲み過ぎは太る原因になってしまいます。
そこで、先ほどの各メーカーのコーヒー牛乳のカロリーを表にまとめてみました。
商品名 | カロリー(100mlあたり) |
---|---|
マイルドカフェオーレ | 50kcal |
酪王カフェオレ | 76kcal |
森永コーヒー | 48kcal |
雪印コーヒー | 93kcal |
この量は、控えめなおやつくらいのカロリーですが、問題はコーヒー牛乳の一リットルパックなどを買っている場合です。
コーヒー牛乳の大容量パックが家にあると、ついつい飲んでしまい、あっという間になくなってしまうものです。
しかし、雪印コーヒーの場合、コップ2杯で180カロリー以上とご飯100グラムに相当するカロリーを摂取することになります。
ですのでダイエット中の人はコーヒー牛乳を控えたほうが良いでしょう。
コーヒー牛乳のカフェイン含有量を把握しよう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒー牛乳のカフェイン含有量について説明をしました!
今回の記事の振り返りとしてもう一度、カフェイン含有量の表を貼っておきます。
順位 | コーヒー牛乳 | カフェイン含有量(100mlあたり) |
---|---|---|
1位 | マイルドカフェオーレ | 27mg |
2位 | 酪王カフェオレ | 14mg |
3位 | 森永コーヒー | 8mg |
4位 | 雪印コーヒー | 5mg |
こうしてみると、記事の要点は以下の通りとなります。
- カフェインは覚醒作用のある精神刺激薬の一つ
- コーヒー牛乳のカフェイン含有量はそこまで高くない
- 最も多いマイルドカフェオーレでも紅茶と同じくらい
- それでも、気になる人は一日3杯までなら問題なし
- カロリーが高いので、ダイエット中の人は避ける
本記事で紹介した情報を参考に、ぜひ、自分に合ったコーヒー牛乳を飲んでください!