コーヒーの原価ってどのくらいんだろう?
そもそもコンビニやスタバの原価率って高そう…。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- そもそも原価率とは、売り上げに対する原価の比率のこと
- 一般的に流通しているコーヒー豆の場合、1kgあたり1,500~2,000円になることが多い
- 全体のコーヒー原価率は、原価が40円だとすると約10%になる
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
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コーヒーの原価はいくら?
コーヒーの原価はいくらなのでしょうか。
原価というのは、商品として用意する為にかかる費用のことを指します。
この原価に利益分を足したものが、商品の値段になるということですね。
コーヒーの原価はコーヒー豆の種類によっても変わります。
一般的に流通しているコーヒー豆だと、1kgあたり1,500~2,000円のものが多いです。
逆に、スペシャルティコーヒーなど、味も品質も高いものだと1kgあたり4,000円程度になる場合も。
コーヒー豆に数多くの種類があるように、原価も多種多様です。
全体的なコーヒーの原価率は低い?高い?
コーヒーを1杯作るのに必要なコーヒー豆は10gですが、これだと小さいコーヒーカップ1杯分の量になります。
およそ120mlなので、お店で飲むコーヒーよりは少ないですよね。
1kg2000円のコーヒー豆を使い、240mlで提供するとなると1杯20gのコーヒー豆を使うので、原価は40円です。
コーヒー1杯の値段が400円だとすると、原価率は10%になります。
90%も商品として上乗せしているのかと思うかもしれませんが、コーヒー豆の状態ではコーヒーは飲めません。
焙煎、抽出、人件費、光熱費、提供するカップを用意するなど、いろいろなお金や労力が必要になってきます。
そのような手間を加味すれば、このくらいの原価率になってくるのではないでしょうか。
飲食店の原価率は30%と言われていますが、フードやドリンクなど全てのメニューのバランスで決まります。
カフェは飲食店と違ってフードよりドリンク主体なので、ドリンク比率が高いほど原価率が抑えられるという計算になりますね。
そもそも原価率とは?
原価率とは、その名の通り売り上げに対する原価の比率のことをいいます。
販売した商品の値段に対して、商品が完成するためにかかった材料費の割合のことですね。
50円で仕入れたものを100円で売った場合、原価率は50÷100×100=50%になります。
なので、上記のコーヒーは40÷400×100=10%になります。
原価率が低ければ売り上げは上がり、原価率を上げれば売り上げは下がります。
ですが、単純に原価率の高低で損得が決まる訳ではありません。
相場や仕入れ価格、人件費、光熱費、家賃などを考えて、商品の価格を決めることが重要です。
スターバックスコーヒーの原価率
日本でも人気で有名なコーヒーショップ「スターバックスコーヒー」の原価率を調べてみました。
スターバックスのドリンクメニューは、Tallサイズでだいたい400~500円という価格帯です。
コーヒーの原価率のところで計算した通り、1杯の原価が40円程度だとすると原価率は10%ほどです。
フラペチーノは500~650円程の値段で売られていますが、こちらはコーヒー豆以外にホイップやシロップなどの材料がかかるので、原価は150~200円だと予想されます。
そうなると原価率は20~30%になります。
スタバにはよく行くけど、原価率について考えたことはなかったから勉強になるなあ!
コンビニコーヒーの原価率
今ではコンビニでも気軽にコーヒーが買えますよね。
コーヒーショップに比べ安価なのも特徴の1つです。
それぞれ原価率はどのくらいなのでしょうか。
セブンイレブン
セブンイレブンのセブンカフェでは、安価ながらもおいしいコーヒーが売られています。
レギュラーサイズだと1杯100円という気軽さから、立ち寄ったらつい買ってしまう人も多いのではないでしょうか。
また、1杯ごとにペーパードリップを使用しているというこだわりもあります。
セブンイレブンのコーヒーは、コーヒー豆が1杯分で40円、提供するカップが10円未満だとして、原価が47~50円だと言われています。
原価率にすると約50%とかなり高い値になります。
カフェに比べるとかなり高くなりますが、基本的にはテイクアウトなので回転率も高いです。
さらに、購入した人が自分でボタンを押してコーヒーを淹れるので、その分の人件費もかかっていません。
コンビニという利点を活かせるからこその原価率設定なのかもしれません。
ファミリーマート
ファミリーマートのコーヒーも、レギュラーサイズは100円で購入できます。
原価率はセブンイレブンとほぼ同等であると考えて良いでしょう。
また、ファミリーマートも2018年からコーヒーマシンが新しくなり、ペーパードリップ式になりました。
コクがありつつすっきりとした味わいは、これから出勤する人や仕事中の人、1日を終えてリラックスしたい人など、様々なシーンにぴったりですよ。
ローソン
ローソンは使用しているコーヒー豆にこだわりがあります。
ブラジル、コロンビア、グアテマラ、タンザニアの4か国で作られたコーヒー豆をブレンドして焙煎し、独自の味わいを楽しんでもらいたいという思いが込められています。
コンビニで安価に買えるコーヒー豆とは思えないくらい品質が高いという特徴があります。
原価率は他の2つのコンビニと変わらず、50%程度であると考えられます。
マシンで淹れられるので人件費が抑えられること、コーヒーだけでなくスイーツやパン類を一緒に買う人が多いことから、高い原価率でも利益が上げられるという計算なのかもしれませんね。
原価率は同じくらいだけど、それぞれのコンビニコーヒーは味わいが全然違うから、それを楽しむのもおすすめだよ。
マクドナルドコーヒーの原価率
手軽にコーヒーが買えるお店として、マクドナルドがあります。
ハンバーガーショップですが、マクドナルドのコーヒーはブレンドや焙煎度、味のバランスが考えられていて、とてもクオリティが高い仕上がりになっていますよ。
ドライブスルーがあるので、車移動をする人はいちいち店舗に入らなくていいというメリットもありますよね。
以前ネット上にマクドナルドの原価が流出したことがあり、その時の資料によるとマクドナルドコーヒーの原価率はなんと3%でした。
一般的な相場に比べても、かなり原価率が低いです。
とはいえハンバーガーメニューはおよそ30%前後という原価率なので、マクドナルド全体として特別原価率が低いという訳ではありません。
原価率を考慮してもカフェ・コーヒーショップを安直に開業するのはおすすめしない
コーヒーの原価率は低いので利益は上げやすいように思われますが、だからと言ってカフェやコーヒーショップを開業するのはおすすめしません。
開業時にはコーヒーマシンの代金や食器・カトラリー類、場所を借りるのであれば家賃、新しく建設するのであれば工事費用、光熱費、人件費など、莫大な料金がかかります。
カフェを建てる場所によっても初期費用に違いが出ますし、人通りが多いところに建てたからといって必ずしも儲かる訳ではありません。
「コーヒーの原価率が低いから儲かる」という安直な考えだけでは、経営が上手くいかずかえって大きな損失に繋がってしまうことも。
開業したいのであればまずはカフェで働いて業界のノウハウを学ぶなど、1歩ずつ着実に進んでいくことをおすすめします。
まずは資格などの勉強をするのが賢明でしょう。
おすすめの資格は「【最新】コーヒーのおすすめ資格12選!種類・難易度から価格まで完全解説」の記事を参考にしてください。
コーヒーの消費は伸びている
コーヒーの消費は年々伸びています。
品目別では、茶飲料やコーヒー飲料は大きく減少していますが、「他の飲料」に含まれる炭酸飲料や乳酸菌飲料、ミネラルウォーター等は増加し、また緑茶葉やコーヒー豆、粉末のコーヒーなども伸び、「飲料」全体としては前年同月比プラスとなっています。
経済産業省
世界だけでなく、日本でも10年前と比べて約10%も消費量が増えてきています。
ライフスタイルが年々変わってきたことによって、多くのシーンでコーヒーが愛飲されるようになりました。
これからもコーヒーは人々の生活に欠かせない飲料として、もっと生活に根付いていくことでしょう。
コーヒーの原価を理解して日々のコーヒーライフを送ろう!
いかがでしたでしょうか?
コーヒーの原価はいくらなのか、またスターバックスやコンビニの原価率についても紹介しました!
本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- そもそも原価率とは、売り上げに対する原価の比率のことを指す
- 一般的に流通しているコーヒー豆の場合、1kgあたり1,500~2,000円のものが多い
- スタバの原価率は、1杯の原価が40円程度だとすると約10%になる
- 全体のコーヒーの原価率は、原価が40円だとすると約10%になる
ぜひこの記事を参考にしながら、コーヒーの原価を理解して充実したコーヒーライフを送ろう!
またこれから開業を考えている方は「【販売者が解説】コーヒー豆の販売に許可は必要?ネット販売についても紹介」の記事は必読です!