生姜コーヒーって相性良いの?
生姜とコーヒーを組み合わせたレシピが知りたい!
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
寒い季節はカラダの冷えが気になりますよね。
そんなときに温かいコーヒーも良いですが、できればもっとカラダの芯から温まりたいはず!
本記事では生姜とコーヒーの美味しいレシピやその効果を詳しく紹介していきます!
- 生姜とコーヒーはスパイシーで美味しい
- 生の生姜は末端冷え性に良いとされている
- 生姜以外にもコーヒーと相性の良いスパイスがいくつかある
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
生姜コーヒー(ジンジャーコーヒー)とは?
もはや美容や健康を語るうえで外せない「温活」ですが、そんな温活の強い味方になってくれるのが生姜だということも、非常に有名な話ですよね。
そんな生姜を使用したスパイシーなアレンジコーヒーこそが、生姜コーヒー(ジンジャーコーヒー)。
ちょっと意外な組み合わせに感じられるかもしれませんが、実は近年大手カフェチェーンなどでも生姜を使用したアレンジコーヒーが冬の定番となっていたりと、中々好相性な組み合わせでもあるんです。
また、サウジアラビアやインドネシアといった国々では、日常的にコーヒーに生姜を入れて飲んでいるのだそう。
そういった国々では、お土産でインスタントの生姜コーヒーも売っているみたい!
生姜コーヒーの味わい
生姜コーヒーは、コーヒーの苦味やコクのあとに爽やかな辛さがやってきて、不思議な調和のある味わいです。
また、生姜のスパイシーな香りが加わることで、コーヒーの甘さが際立ちます。
いつも飲んでいるコーヒーとは全く違い、異国情緒を感じるような後を引く美味しさです。
コーヒーのフレーバーでもスパイシーといった表現を用いることがあるように、コーヒーの魅力を引き立ててくれるような味わいです。
そういったフレーバーを持つコーヒーと合わせたら良いかも知れないね!
生姜コーヒーの持つ効果・効能
冒頭で温活について触れたとおり、生姜の持つ効果には美容と健康に関する様々なメリットが期待されています。
また、健康面では何かと悪者にされがちであったコーヒーも、近年その見方が見直されるようになってきました。
そこでここでは、論文なども引用しながら生姜やコーヒーの持つ成分や効果について解説していきます!
生姜の持つ効果・効能
生姜はその作用から、漢方薬の材料として用いられることもあります。
そんな生姜に期待されている効果は主に以下のとおり。
- 糖尿病リスクの軽減
- 鎮痛・吐き気の緩和
- フィトケミカルによる抗炎症作用
- 減量の助けとなる可能性
- 加熱することでカラダを温める
上記の他にも、様々な効果についての研究がなされているようです。
また生姜とダイエットの因果関係については、ラットを使用した実験結果の論文が見つかっています。
ジンゲロンとジンゲロールを同時に添加すると, 酸素消費量は高糖質食群で34%, ラード食群で28%と有意に増加し, 両成分の相乗効果が観察された。RQも有意な低下をみた。以上の実験結果から, ショウガあるいはその辛味成分であるジンゲロンは酸素消費量を増加させ, かつ体内の脂肪の燃焼を盛んにすることによってエネルギーの消費を促進する作用を持つことが明らかになった。
ショウガの成分がラットのエネルギー代謝に及ぼす効果
つまりダイエットには適度な運動や適切な食事管理が必須ですが、そこに生姜を取り入れることで助力となってくれる可能性もあります!
温活作用には加熱したものにする
生姜の持つ作用で1番有名なものは、カラダを温める働きです。
しかし、生の生姜と加熱した生姜でその作用が変わってくることをご存知でしょうか?
生の生姜が持つジンゲロールという成分は、摂取後に末端の血管を拡張し血行を促進することでカラダの表面を温めてくれます。
しかしその一方で、カラダの内部の熱を下げる効果を持っているのです。
末端冷え性の方には生の生姜がおすすめですが、体温自体が低いタイプの冷え性の人は要注意です!
ショウガオールと呼ばれる成分に変化
ジンゲロールは、加熱や乾燥を施すことでショウガオールと呼ばれる成分に変化します。
このショウガオールという成分はカラダを内部から温めてくれるのです。
もしも内部からの冷え性改善を目的として生姜コーヒーを飲むのであれば、使用する生姜は加熱したものや乾燥したものを選びましょう。
ショウガオールはカラダを温めてくれる分、発熱時には熱がこもりやすいので、熱が出た際の生姜湯は生のものを使用しよう!
求める効果による使い分けが重要です!
コーヒーの持つ効果・効能
近年コーヒーが持つクロロゲン酸の効果が注目を浴びています。
このクロロゲン酸はコーヒーポリフェノールとも呼ばれており、抗酸化作用への強い期待が持たれているのです。
また、肝臓内の脂質代謝を活発にさせるという茶カテキンによく似た作用や、インスリン分泌への影響による糖尿病リスク軽減などの効果も期待されているよう。
コーヒーが持つ成分として有名なカフェインも、リパーゼという酵素への影響があるとされており、こちらもまたダイエットの助けになるのではないかとされているそうです。
生姜とコーヒーの組み合わせで得られる効果に期待大だね!
生姜コーヒーの作り方
生姜コーヒーは自宅でもカンタンに作ることができます。
材料も非常に入手しやすいので、ぜひ作ってみてくださいね!
基本のレシピ
生姜コーヒーの作り方はとってもカンタンで、コーヒーに生姜を加えれば完成です。
しかしその生姜の加え方にはいくつかの方法が存在します。
そこで、それぞれの加え方とそれぞれのメリット・デメリットについて以下の表でまとめてみました。
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
生姜のすりおろしを加える | おろしたてで香りが良い | 毎回おろすのが少し大変・繊維が口に残る |
チューブを使用する | 非常に手軽 | 繊維が口に残る・香りが少し弱い |
生姜パウダーを使用する | 非常に手軽・乾燥しているのでショウガオールが豊富 | 少しだけ繊維感が残る場合がある・香りが弱め |
生姜をお湯で煮出したものでコーヒーを淹れる | 繊維が残らず飲みやすい・辛味が和らぐ | 他の方法と比べると香りが弱い |
乾燥or生のスライスをコーヒーに入れる | おろすよりカンタン・生姜の風味を感じやすい | 繊維感はないが、飲むときにやや邪魔になる |
前項で触れたとおり、生か乾燥かで生姜の持つ効能は変わってきます。
飲み口や風味、効能等も加味したうえで、ご自身のお好みの方法を見つけてみてくださいね!
実際に作ってみました!
今回私は生姜パウダーを使用して作ることにしてみました。
ふりかけるだけで完成なのでとってもお手軽!
生姜パウダーが吸水したことによる繊維感はややあったものの、気になるほどではありませんでした。
スパイシーな香りと風味が爽やかで、冬はもちろん夏に飲んでも美味しいのではないでしょうか。
肝心の体感はというと、飲んだあとからカラダがじんわりと温かくなるのを感じました!
筆者はカラダが冷えやすいので、これからも時々生姜コーヒーを飲んでみようと思いました。
生姜コーヒーのアレンジレシピ
そのまま飲んでもスパイシーで美味しい生姜コーヒーは、アレンジするとさらに美味しく飲みやすいコーヒーになるんです。
ここではそんな生姜コーヒーのアレンジレシピをいくつか紹介していきます。
生姜コーヒーラテ
生姜コーヒーに牛乳や豆乳を加えてみましょう。
辛さがマイルドになってとっても飲みやすくなりますよ!
お好みの甘さを足しても美味しく味わえます。
辛いものが苦手な人におすすめしたいアレンジです!
はちみつ生姜コーヒー
まろやかなはちみつと爽やかな生姜はとっても相性の良い組み合わせ!
生姜コーヒーに甘みとしてはちみつを加えれば、ほっこりと温まる味わいのはちみつ生姜コーヒーの完成です。
上記で紹介した生姜コーヒーラテにはちみつを加えるのも良いですね。
ほっと一息つきたい時におすすめの1杯です。
もともとコーヒーとはちみつは相性が良いのです。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
黒糖生姜コーヒー
黒糖と生姜は、お茶菓子にも使用されるほど人気の組み合わせです。
黒糖のコク深い味わいは、コーヒーと生姜の風味に奥行きを加えてくれます。
生姜コーヒーに粉末状の黒糖を加えれば、和菓子や豆菓子にもぴったりの1杯に。
はちみつ生姜コーヒーと同じく、牛乳を加えても美味しいアレンジレシピです。
生姜コーヒーは有名コーヒー店・カフェにもある
生姜とコーヒーの相性の良さは、近年大手カフェでもメニューとして登場するほど。
例えばスターバックスでは、クリスマス限定メニューとしてジンジャーブレッドラテというメニューを提供しています。
このメニューにはファンが多く、シーズンが来るのを心待ちにしている人もいるんだとか。
また、タリーズでは出雲生姜のジンジャーハニーミルクラテというメニューが取り扱われています。
今度見かけたら是非頼んでみてくださいね!
どちらもすごく美味しそうだ!
生姜コーヒー以外にもあるスパイシーコーヒー
生姜コーヒー以外にも、コーヒーと合わせると美味しいスパイスがいくつも存在します。
ここでは、コーヒーと相性の良いスパイスをいくつか紹介するので是非試してみてくださいね!
シナモン×コーヒー
シナモンとコーヒーは非常に定番の組み合わせのため、試したことのある人も多いかも知れませんね。
シナモンの甘さのある香りと柔らかい辛さがコーヒーと非常にマッチする組み合わせです。
ブラックコーヒーにふりかけるのはもちろん、カプチーノにスティックを挿して香りをつけるのもおすすめ!
幅広いアレンジが魅力的です。
カルダモン×コーヒー
カルダモンの爽やかな香りとすっきりとした辛さは、コーヒーに独特の風味を与えてくれます。
カルダモンは消化機能を手助けしてくれる機能を持つとされていて、味わいはもちろん飲み心地も爽やかな1杯です。
入れすぎると主張が強くなるため、パウダーを軽くふりかけるくらいがちょうど良いかもしれません。
食後のコーヒーとしておすすめの組み合わせです。
ナツメグ×コーヒー
ハンバーグだけではなくお菓子作りにも使用されるナツメグは、香ばしくまろやかな香りと少しピリッとしたアクセントがコーヒーに意外と合うスパイスです。
ミルクの入ったコーヒーに加えると、ほっとする味わいとなります。
また、他のスパイスとの相性も良いため、ブラックペッパーやシナモンなどと合わせてコーヒーに加えるのもおすすめです。
クローブ×コーヒー
甘く複雑な香りと、スーッとする味わいをもつクローブもコーヒーと合わせるのにおすすめのスパイスの1つです。
深い香りを持つコーヒーに入れると高級感のある味わいに。
クローブは非常に香りと味が強いため、足す時は少しずつにしましょう。
エスニックな味わいを楽しみたい方におすすめです。
スパイスコーヒーならサマハンがおすすめ
生姜を始めとした14種類のスパイスとハーブを配合した、アーユルヴェーダティーのサマハンをご存知ですか?
スリランカでは葛根湯のように、風邪のひき始めなどに飲まれるそうです。
キビ糖にスパイスが配合されているため、スパイシーなだけでなく甘さもあり、チャイが好きな方は美味しく飲めます。
これをコーヒーに入れればカンタンに美味しいスパイスコーヒーが楽しめますよ!
スパイスコーヒーについてより詳しく知りたい方は以下の記事必読です!
生姜コーヒーでカラダの中から温まろう!
いかがでしょうか?
寒い冬におすすめの生姜コーヒーについて詳しく紹介してきました。
今回の記事のまとめは以下のとおり。
- 生姜とコーヒーはスパイシーで美味しいコーヒー
- 生の生姜は末端冷え性に良い
- 乾燥や加熱をした生姜は内部の冷えに良い
- 生姜にもコーヒーにも、健康面へのメリットが期待されている
- 生姜コーヒーには様々な作り方がある
- アレンジしても美味しく飲める
- 大手カフェチェーンでも生姜コーヒーをメニューとして取り扱っている
- 生姜以外にもコーヒーと相性の良いスパイスがいくつかある
筆者は年齢的にも温活を意識するようになってきました。
生姜コーヒーは、今後そんな筆者の強い味方になってくれそう!
夏場は生の生姜をアイスコーヒーに入れれば、通年で楽しめます。
美味しいだけでなくカラダにも嬉しい生姜コーヒー、あなたも是非試してみませんか?