台湾のコーヒーってどんな特徴があるの?
台湾産コーヒー豆って美味しいのかな?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
台湾といえばお茶のイメージがありますが、実は美味しいコーヒーの産地でもあるんです。
今回はそんな台湾のコーヒーを歴史から飲み方まで徹底解説します!後半には通販で買えるコーヒーや器具も紹介!
- 台湾のコーヒーは、優しい飲み口でお茶を思わせる軽さがある
- そして、香りや風味が非常に個性豊か
- MITの動きによって、台湾のコーヒーは再び注目されるようになった
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
コーヒーの前に改めて台湾を知ろう
日本から直行便で約4時間程度の位置にある台湾は、人口2344万人で面積が約3.6万kmの温暖な国です。
首都は台北市にあり、親日家が多いことでも知られています。
かつて日本が統治していた時代があるため、80歳以上の方であれば日本語を話せる方も多くいるのだそうです。
若い人の中には日本語を勉強する人も多いそうだよ!
また、食生活の大半が外食であるのも台湾の人々の大きな特徴の一つ。
そのため、深夜まで営業しているような屋台も多く存在します。
タピオカやマンゴーなどのスイーツや、牛肉麵、小籠包、牛肉飯といった美味しいものが沢山あるステキな国です!
台湾コーヒーの特徴
そんなグルメな国である台湾は、実は隠れたコーヒーの産地であることをあなたはご存知でしょうか。
台湾コーヒーの始まりには諸説がありますが、確実な歴史の中でも日本統治時代にはコーヒー栽培が始まっていたようです。
そんな台湾のコーヒーが近年になって国内外から注目されるようになってきました。
この項では、味わいを始めとした台湾のコーヒーの特徴について解説していきます!
味わい
台湾のコーヒーの大きな特徴は、豆の味わいが非常にバラエティ豊かで個性に富んでいるということでしょう。
上質なフルーツのような味わいがするものや、砂糖を入れずとも甘みを感じるようなもの、まるでウイスキーのように深みのある香りがするものなど、いずれも品質が高く個性豊かなものばかり。
全体的な特徴や傾向としては、優しい舌触りでお茶のような軽い飲み口のものが多いようです。
これには台湾の高温多湿な気候が影響しており、その環境下で丁寧に育てられたコーヒーは、苦味と酸味が控えめで非常に香り豊かなものとなります。
それだけでなく、フルーティーで甘みの余韻が長いのも特徴!
台湾コーヒーの品質の高さや味わいは、ハワイのコナコーヒーに並ぶと称されています。
産地・農園
現在、台湾の主なコーヒーの産地は以下の3つのエリアに分けられています。
- 高地生産エリア(嘉義阿里山、雲林古坑石垣地域、屏東の霧台)
- 中低地生産エリア(雲林古坑、台南東山、南投国興)
- 太平洋生産エリア(花蓮、台東)
また、台湾水保局が2021年9月に日本向けに行ったキャンペーン「見る、飲む、楽しむ、香る台湾珈琲」では、厳選された13箇所のコーヒー農園が紹介されています。
以下のリストがその13農園です。
- 嵩岳(ソンユエ)咖啡莊園
- 古峰(グーフォン)咖啡莊園
- 谷泉(グーチュエン)咖啡莊園
- TGC台湾珈琲莊園
- 陳食(チェンシー)舗農特產
- 東泓(ドンホン)咖啡莊園
- 蛍のヒカリ自家焙煎
- 樂野鄒築園(ゾウジュユエン)
- 卓武山(ジュオウーシャン)咖啡農場
- 青葉(チンイェ)咖啡莊園
- 富摩(フーモー)咖啡莊園
- 多麥(ドゥオマイ)農場
- 台灣之心 雅谷莊園
台湾の人々は、非常に真面目な国民性を持つといいます。
台湾のコーヒー農家の人々のコーヒーに対する姿勢は、非常に真摯で勤勉なものである印象が強いと語るプロの方もいるほど。
そのため、上記で紹介した場所以外にも、高品質なコーヒーを栽培する農家はたくさん存在しています。
是非試してみたい!
台湾コーヒーの歴史
台湾コーヒーの歴史には諸説ありますが、台湾にはコーヒーの木が自生していないため、外国から持ち込まれたのは確実のようです。
1600年代にオランダから持ち込まれたという説や、東インド会社から清国に持ち込まれたという説もありますが、最有力説として1884年にイギリス人がフィリピンのコーヒーの苗木を台北に持ち込んだことが始まりであると考えられています。
台湾でのコーヒー栽培が盛んとなったのは、1895年の日本統治時代に天皇への献上品として台湾総督府がコーヒー栽培を奨励したとことがきっかけとなっているようです。
しかし。残念なことにそんな台湾のコーヒー栽培は、終戦とともに内需の減少や外国産コーヒーの進出によってしばらくの間衰退の一途を辿ることとなります。
そこからどうやって盛り返したのだろう?
最近流行りだした理由
台湾のコーヒーが国内外から注目されるようになった背景には一つのブームとも呼べる現象があります。
それが、台湾の特産物を世界に発信していこうとする「MIT(Made In Taiwan)」。
この動きが巻き起こったことで、台湾の高品質なコーヒーが再び脚光を浴びることとなりました。
それに伴いコーヒー生産に関わる人々も増え、2016年にはバリスタの世界チャンピオンを輩出するまでに至ったのです。
台湾コーヒーの美味しい飲み方
ところで台湾のコーヒーはどのように飲むのが美味しいのでしょうか?
おすすめの焙煎度合いやアレンジレシピについて調べてみました!
焙煎度合い
台湾のコーヒーは、浅煎りの傾向が強いようです。
台湾コーヒーの持つフルーティーな甘みや個性豊かな風味を生かすためにそのような傾向になっているのではないかと考えられます。
また、近年日本でもエスプレッソに使用する豆の焙煎が浅めになっている傾向がありますが、台湾にも同じ様な風潮があるそうです。
流行りもあるかもしれないけれど、台湾のコーヒー自体が浅煎りに向いているのかもしれないね!
浅煎りコーヒーの特徴については「【最新】浅煎りコーヒーの特徴とは?美味しい淹れ方からおすすめまで紹介」の記事をチェック!
コーヒーと紅茶を混ぜた「鴛鴦茶」
「鴛鴦茶(えんおうちゃ)」と呼ばれるドリンクは、元はと言えば香港で広く飲まれており、今では中国全土や台湾でも親しまれています。
様々な作り方が存在しているためどれが正解とは言い切れませんが、いずれもコーヒーと紅茶を混ぜるという点は共通です。
現地で注文した際は、特に指定しなければガムシロップと無糖練乳が入った状態で出てくることがほとんどなのだそう。
抽出方法はもちろん、分量でも味わいが大きく変わるレシピなので色々試してみると面白いかも知れませんね!
鴛鴦茶については以下の記事で詳しく解説しています。
浅煎りの豆はよく合いそうですね!
台湾産コーヒー豆&粉のおすすめ4選!通販でも買える
今注目されている台湾のコーヒーはぜひ試してみたいですよね!
ここでは通販でも購入可能な台湾のおすすめコーヒーを4つほど紹介していきます。
以下がそのラインナップです。
- SOT Coffee Roaster 台湾嵩岳ゲイシャ
- マタタビ珈琲豆店 マタタビ珈琲豆店 人気ブレンド 100g 3種類 飲み比べセット コーヒー豆
- 阿里山 ドリップコーヒー
- 神農生活 台湾コーヒー ドリップコーヒー
ぜひチェックしてみてください!
1. アメリカの老舗コーヒーレビューサイトにて高評価「SOT Coffee Roaster 台湾嵩岳ゲイシャ」
アメリカの老舗コーヒーレビューサイトにて、94ポイントという高ポイントを獲得したのがこのコーヒーです。
年間生産量は約1300kgと、非常に希少な豆でもあります。
2020年段階で、米国コーヒー品質協会において世界No.1の点数を勝ち取ったコーヒーは、コーヒー好きなら人生で一度は飲んでみたい味わいです!
商品詳細
価格 | 50g:2640円、100g:5280円 |
内容量 | 50g、100g |
2. 3つの農園の飲み比べセット「マタタビ珈琲豆店 人気ブレンド 100g 3種類 飲み比べセット コーヒー豆」
- (カシスブレンド)ケニア・ブラジル・コロンビア:心地よい苦味と甘み。甘酸っぱいカシスの香り
- (ショコラブレンド)ブラジル・タンザニア・コスタリカ:甘いチョコとナッツの香り。柑橘系の甘みのある酸味とほろ苦さ
- (アメリカンブレンド)ブラジル・メキシコ・コロンビア:浅煎りでも甘酸っぱくない。優しい口当たりと華やかな甘み
以上の3つの農園のコーヒー豆を飲み比べできます。
人気ブレンドのコーヒー豆がお得なセットになっています。
飲み比べをして、それぞれの味と個性を楽しんでみてください!
商品詳細
価格 | 1,550円 |
内容量 | 100g×3個 |
3. 2種類の精製方法をご用意「阿里山 ドリップコーヒー」
上質なコーヒーを栽培する環境が整っている阿里山の豆を、2種類の精製方法から選べるコーヒーです。
また、豆とドリップタイプも選べるため抽出道具を持っていなくても安心!
密処理コーヒーは、華やかな香りや深いコクが楽しめ、天日干しコーヒーはアフターまでフルーティーさが楽しめます。
商品詳細
価格 | 5244円 |
内容量 | ドリップコーヒー:10パック、豆:227g |
4. 希少な阿里山の豆を手軽にドリップ「神農生活 台湾コーヒー ドリップコーヒー」
こちらも希少な阿里山のコーヒーを使用したお手軽なドリップタイプのコーヒーです。
中煎りの焙煎度合いで、口に含んだ瞬間は存分にフルーティーさが楽しめます。
余韻は烏龍茶のような風味が残り、鼻を抜けるときの香りで飲んだあとも美味しいコーヒーです。
商品詳細
価格 | 2484円 |
内容量 | 10g×5パック |
台湾発のおすすめコーヒー器具3選
コーヒー業界が急成長を見せる台湾には、斬新なコーヒーアイテムも存在します。
ここではそんな台湾発のコーヒーアイテムを紹介!
それが以下の商品です。
- クレバー コーヒー ドリッパー
- ハンディブリュー HandyBrew
- 1ZPRESSO コーヒーグラインダー JPPRO
では順番に紹介していきます。
1. 正にクレバーな仕掛け「クレバー コーヒー ドリッパー」
一見普通のドリッパーにも見えるこの商品は、実は底に仕掛けがあるんです。
このドリッパーの底にはシリコン製の弁がついており、平らなところではお湯が漏れることはありません。
フィルターをセットしコーヒーの粉とお湯を淹れ、コーヒーが抽出されたらカップやサーバーの上にドリッパーを置きます。
そうすると弁が開き、コーヒーが一気に落ちる仕組みとなっているのです。
抽出方法としては、サイフォンやフレンチプレスと同じ浸漬式となります。
つまり時間や分量を守りさえすれば、誰でも安定した味わいのコーヒーが楽しめる正にクレバーなドリッパーなのです!
商品詳細
価格 | 1782円 |
商品サイズ | 長さ14.5 x幅 11.4 x 高さ12 cm |


2. クレバーコーヒードリッパーの後継機「ハンディブリュー HandyBrew」
この商品は先程紹介した、クレバードリッパーの後継機にあたります。
クレバーコーヒードリッパーとの大きな違いは、ステンレスフィルターが内蔵されているということ。
つまり、抽出の際にペーパーフィルターを必要としません。
また、ステンレスフィルターで抽出を行なうとコーヒーオイルも一緒に抽出されるのでコーヒー本来の味わいが楽しめます。
フレンチプレスの味わいが好きな方はこちらの商品を選ぶとよいでしょう。
商品詳細
価格 | 4125円 |
商品サイズ | 長さ17.5 x 幅12.2 x 高さ21.7 cm |


3. 挽目が120段階で調節可能「1ZPRESSO コーヒーグラインダー JPPRO」
このミルは驚くことに、120段階もの粒度調整が可能となっています。
また、調整ダイヤルが外側にあるため粒度の調整がしやすいのも非常に嬉しいポイントです。
高性能のベアリングで振動を減らし、さらに豆を砕くのではなく切ってくれるため微粉の発生量が抑えられています。
持ち手の形状も挽きやすいようにこだわっており、高性能ながらパーツを減らすことでお手入れのしやすさまで実現。
値段こそ張りますが、いたれりつくせりで買って後悔はしない一品です。
商品詳細
価格 | 43870円 |
商品サイズ | 幅6.0×高さ20cm |


ホットな台湾のコーヒーを今のうちにチェックしておこう!
いかがでしたでしょうか?
近年注目を浴び始めた台湾のコーヒーについて、味わいや産地、歴史に至るまでを解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
今回の記事のまとめが以下となります。
- 優しい飲み口でお茶を思わせる軽さがある
- 香りや風味が非常に個性豊か
- 勤勉な国民性によって、非常に高い品質のコーヒーが生産されている
- MITの動きによって、再び注目されるようになった
- コーヒーと紅茶を混ぜた「鴛鴦茶」というアレンジドリンクがある
- 台湾発のコーヒーアイテムもある
丁寧に育てられ、厳しく真摯に品質管理が行われた台湾のコーヒーは、本当に様々なフレーバーを持っています。
高品質で希少な台湾のコーヒーは、コーヒー好きならぜひ一度は試してみたいですよね!
これからさらにホットになっていくであろう台湾のコーヒーを、ぜひあなたも味わってみませんか?
また台湾ということで、同じアジアのコーヒーについて知っておくと良いでしょう!詳しくは以下の記事をチェック!