就職先で必要な資格を取っておきたい
コーヒーの知識を深めたい
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
魅力的なコーヒー鑑定士の資格の内容や試験について、さらにどんな仕事で活かせることができるか紹介していきます。
- コーヒー鑑定士は味覚、嗅覚、視覚を駆使してコーヒーの品質を評価する
- 難易度の高いく合格率は低いコーヒー鑑定士ですが、コーヒー店で働く人やこれから独立を考えているバリスタなどは、勉強して損はない資格
- コーヒー鑑定士の勉強には、教本を使用することができる
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒー鑑定士とは?
コーヒー鑑定士は味覚、嗅覚、視覚を駆使してコーヒーの品質を評価します。
コーヒーの品質を見極める番人ともいわれるほどです。
コーヒー業界の団体「全日本コーヒー検定委員会(JCQA)」によって認定された高難易度の資格です。
現在は45名ほどしかいません。
※2024年11月時点
コーヒー鑑定士になるには、コーヒーインストラクター1級に合格する必要があり、その後に3つの講習を受ける必要があります。
講習の内容は、商品設計、生豆鑑定、品質管理となっており、全ての試験に80点以上で合格しなくてはいけません。
コーヒーインストラクターとコーヒー鑑定士の違い
コーヒー鑑定士と調べると併せて出てくるのがコーヒーインストラクターですが、どのような違いがあるのかわかりやすく説明していきます。
コーヒーインストラクター
コーヒーインストラクターは、全日本コーヒー商工組合連合会が認定している試験です。
基礎的なコーヒーの知識と鑑定技術が求められる2級ではコーヒーの販売などの際に役に立ちます。
専門的な高度なコーヒー知識と鑑定技術が必要になる1級はさらに深堀していくので、コーヒーの製造などにかかわるレベルの知識が必要です。
他の検定とは異なり、いきなり1級の受験などはできず、2級合格後に1級を受けることができる仕組みになっています。
コーヒーインストラクターは試験だけでなく、それぞれ学科と実技を受ける必要があります。
コーヒー鑑定士
コーヒーインストラクター1級合格後に受けることのできるコーヒー鑑定士。
コーヒー鑑定士は市場に対しての品質やコスト問題を想定したうえでの商品設計や品質の格付けや品質管理の知識も必要です。
味の番人といわれていますが、味だけでなく品質もしっかりと見極める必要があり、難易度の高い資格となっています。
コーヒー鑑定士の資格について
難易度の高いといわれているコーヒー鑑定士ですが、合格率は低いものの、コーヒー店で働く人やこれから独立を考えているバリスタなどは、勉強して損はない資格です。
よりコーヒーの魅力にも気づくことができ、さらに広めることもできる素晴らしい資格です。
コーヒー鑑定士になるための資格の詳細を紹介していきます。
受験資格 | コーヒーインストラクター1級合格後、3教科の講習会を受講 1. 商品設計 2. 生豆鑑定 3. 品質管理 |
受験内容 | 3教科の講習会の内容から出題(学科・実技) |
受験方法 | 申し込み期間中にメール・FAXで申し込みを行う |
受験料 | 10,000円(税込)/1教科 合計 30,000円(税込)/3教科分 ※講習料は別途必要 |
講習 | 1日1教科(9:20~17:00) |
合格率 | 約4%(2021年度合格率) |
難易度 | 受験者124名、うち合格者5名 ※3教科の合格者数 |
受験資格
コーヒー鑑定士になるにはコーヒーインストラクター1級を取得しなくてはいけません。
コーヒーインストラクターへの受験資格は特にないので、誰でも受けることはできます。
2級、1級と合格する必要があるので、長期的なスパンでの計画が必要です。
試験内容
試験は講習と試験を行います。
3つの教科を学ぶ必要があり、商品設計、生豆鑑定、品質管理を1日1教科で学びます。
全ての教科の試験では80点以上獲得しなければなりません。
受験方法
申し込みは公式のサイトよりメールやFAXでの申し込みが必要です。
教科ごとの申し込みが必要になるので、全て受講するのであれば忘れないようにしましょう。
試験は年に1度しか開催されないので、スケジュールの確認も必須です。
受験料
受験料は1教科10,000円(税込)です。
しかし3教科の受験が必要になるので、試験で合計30,000円(税込)。
認定登録料も別途5,000円(税込)必要になります。
講習
講習は9:20〜17:00の時間で休憩をはさみながら行います。
講習会は金曜日から日曜日まで連続3日間行われ、その月の月末に試験が実施されます。
試験とは別に講習の費用が別途掛かり、1教科40,000円(税込)です。
3教科の講習を行うので、合計で120,000円(税込)になります。
合格率
2021年の合格率は約4%です。
124名の受験者のうち、全ての強化に合格した人数は5名しかいません。
1度ですべての試験に合格する必要はなく、再試験の受験も可能になっています。
難易度
商品設計合格者4名、生豆鑑定合格者10名、品質管理合格者4名と、それぞれの教科での合格者も少なく、難易度が大変高いことがうかがえます。
コーヒー鑑定士の仕事
難易度の高いコーヒー鑑定士ですが、資格取得ができると、どんな仕事に生かすことができるのかを紹介していきます。
まとめると以下の通りです。
- コーヒーのオリジナルブレンド
- コーヒー教室の開催
- カフェ開業
コーヒーのオリジナルブレンド
コーヒーの知識があるコーヒー鑑定士はオリジナルのブレンドを作ることもできます。
産地や焙煎方法を吟味し、自分のオリジナルブレンドのコーヒーを創ることができるようになります。
「コーヒー鑑定士監修」となると、消費者にとっての信頼感も高いです。
コーヒー教室の開催
最近では色々な教室が開催されていますが、その中でもコーヒーの教室も多くなっています。
日本は世界でもコーヒー消費量が多い国なので、コーヒーに対する意識も高いです。
カフェ開業
コーヒー鑑定士によるコーヒーの解説やコーヒーのブレンドの仕方など、消費者に向けた教室やセミナーを開催することもできます。
コーヒー鑑定士の試験では、商品設計や品質管理なども行うので、カフェの開業にも向いています。
実際にバリスタの方などは、開業を夢見る方も多いでしょう。
カフェ開業の際、コーヒー鑑定士がやっているともなれば、他のカフェとの差別化をすることもできます。
コーヒー鑑定士取得のメリット
コーヒー鑑定士は取得までの道のりはあっても、取得した後の恩恵はあるので安心しましょう。
転職や就職の際にも有利に働くこと間違いないです。
年収は上がる?
現在コーヒーを扱っている仕事を行っている場合、会社によっては資格手当がつくことがあります。
コーヒーの焙煎を仕事にしていたり、コーヒーショップで働いている場合、資格によって給料を上げることもできます。
職場によって手当は異なるので、就業規則や上司への相談をしてみるのも手です。
就職に有利?
コーヒー業界で働きたいのであれば、資格のメリットは大きいです。
コーヒー業界での仕事は様々ですが、コーヒーのブレンドや焙煎、商品の品質管理など、知識を生かせる幅は広く、職場でも重宝されるでしょう。
就職後に仕事のためと取得する人も多いので、履歴書に書いてあるだけで、会社からの評価は上がります。
独立に役立つ?
バリスタという肩書よりも、”コーヒー鑑定士を持っているバリスタ”の方が独立はしやすくなります。
最近では大手チェーン以外でも、多くのカフェを街中で見かけることでしょう。
多くのカフェがある中で、他との差別化を行わないと、カフェ業界で生き残るのは大変です。
コーヒー鑑定士のブレンドしたオリジナルコーヒーがあれば、自然とファンが増えるはずです。
コーヒー鑑定士取得のデメリット
資格にはメリットがあればもちろんデメリットも存在します。
コーヒー鑑定士という業界の限られた資格にはどのようなデメリットが存在するのでしょうか。
まとめると以下の通りです。
- 資格取得までが長い
- 費用が掛かる
- コーヒー業界以外では生かしにくい
資格取得までが長い
コーヒー鑑定士は、コーヒーインストラクターの資格を2級、1級と取得してからでないと試験を受けることができません。
2級の試験は年に2回のチャンスがありますが、1級とコーヒー鑑定士は年に1回です。
全て1度で合格できても、約1年かけて資格を取る必要があります。
費用が掛かる
コーヒー鑑定士の講習や試験でも、約160,000円ほどの費用が掛かります。
それに加え講習と受験料で、2級で30,000円(税込)と1級で50,000円(税込)、それぞれの登録料に5,000円(税込)が必要です。
全ての資格取得には約250,000円が必要になってきます。
コーヒー業界以外では生かしにくい
コーヒー業界では需要の高い資格ですが、それ以外の場所ではなかなか生かすことができません。
費用も時間もかかるので、趣味での取得には向かない資格です。
コーヒー鑑定士の勉強法
コーヒー鑑定士の勉強には、教本を使用することができます。
JCQAが公式で出している教本となっており、コーヒーインストラクターの試験でも共通して使用可能です。
教本は4,000円(税込み・送料別)なので、そこまでの出費にはならず、全ての試験で使用できるので、資格取得する人には必須のアイテムです。
教本での勉強は一番やりやすいですが、教本だけでは賄うのは難しいので、様々な本を読むことをおすすめします。
生豆に関する知識や焙煎度合い、産地別のコーヒーの特徴など、コーヒーに関する書籍はたくさん出ているので、自分に足りない知識は何か考え、徐々に補填していきましょう。
コーヒー鑑定士の試験には、講習を受ける時間もあるので、講習をしっかりと受けることが必要です。
コーヒー鑑定士に似た資格
コーヒー鑑定士以外にもコーヒー関係の資格は様々なものがあります。
その中でも似ている資格や、有名な資格を紹介するので、気になる資格があればぜひチャレンジしてみてください。
- コーヒーインストラクター
- コーヒーマイスター
- コーヒーソムリエ
- コーヒースペシャリスト
- コーヒーコーディネーター
- JBAバリスタライセンス
- Qグレーダー
コーヒーインストラクター
コーヒー鑑定士を取得するのに必要な資格です。
JCQAから申し込むことができ、教本もあるので、資格取得のハードルはやや低めといえるでしょう。
3級の試験もあるので、気軽にコーヒーの知識を試してみたい、と思う方は3級取得にチャレンジしてみましょう。
コーヒーマイスター
コーヒーマイスターはコーヒーのおいしさや楽しみを伝えるプロフェッショナルです。
日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)から申し込めます。
自宅での通信講座のような学習と、実技講習会を受けることで、資格取得が可能です。
合格率も80%前後と高めなので、コーヒーの知識をより深めたい人におすすめです。
コーヒーソムリエ
コーヒーソムリエは日本安全食料料理協会(JSFCA)が認定する資格となっており、食文化のレベル向上のためレベル向上のために設立されました。
コーヒーソムリエは 10,000円(税込)で試験を受けることができ、70%以上の評価で合格できます。
費用も安いので、コーヒー資格の入り口にもしやすい資格になっています。
コーヒースペシャリスト
コーヒースペシャリストは日本能力教育促進協会(JAFA)が認定している資格です。
他の資格とは異なり、おいしいコーヒーの淹れ方やアレンジコーヒー、フードとのペアリングなども学びます。
ラテアートの技術も学べるので、カフェでバリスタの仕事をしている人と相性の良い資格です。
コーヒーコーディネーター
コーヒー豆の知識だけでなく、焙煎方法から抽出方法まで本格的にコーヒーを淹れることができるようになります。
他の資格のように、試験会場へ出向く事はなく、通信講座のテキストやDVDで学び、計8回の添削試験に合格すれば認定証が発行されます。
自分のペースでの勉強が得意な人には向いている資格です。
JBAバリスタライセンス
日本バリスタ協会がプロのバリスタを対象として、業界の進行に貢献できる事を目的とした資格です。
受講日の時点で、アルバイトでもバリスタとして従事している必要があるので、コーヒーショップで働いていない場合、ライセンス取得は難しくなりますが、JBA認定のカリキュラムの必要課程修了後1年未満の方も受講することができます。
レベル1~3まであるので、バリスタとして働いている場合、腕試しにもなりますね。
Qグレーダー
Qグレーダーは国際資格となっており、コーヒーの資格の中でも最難関といわれています。
コーヒーの評価をする資格となっており、Qグレーダーの審査で「スペシャルティ」と認められたコーヒーについては「Q認定証」が発行されます。
自分の評価したコーヒーが認証マークを付けて販売されるのは大変光栄なことですね。
しかし試験は、コーヒー鑑定士を上回る難しさなので、受験には覚悟も必要です。
おすすめのコーヒー資格を探している方は、以下の記事を参考にしてください!
コーヒー鑑定士になってコーヒーの魅力を伝えよう
いかがでしょうか?
コーヒー鑑定士について徹底解説しました!
本記事で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- コーヒー鑑定士は味覚、嗅覚、視覚を駆使してコーヒーの品質を評価する
- 難易度の高いく合格率は低いコーヒー鑑定士ですが、コーヒー店で働く人やこれから独立を考えているバリスタなどは、勉強して損はない資格
- コーヒー鑑定士の勉強には、教本を使用することができる
コーヒー鑑定士は資格取得も難しくはありますが、それ以上に素晴らしい資格です。
コーヒーの魅力を多くの人に伝えることもでき、会社への貢献もできます。
自分好みにブレンドしたコーヒーを楽しめるようにもなるので、新しい発見があるのも魅力の一つです。
コーヒーの資格を取得して、コーヒー生活のクオリティをぐっと上げて、コーヒーの魅力を伝えてみてください!