パプアニューギニアは、南太平洋の高地で栽培されるアラビカ種の産地です。ジャマイカ・ブルーマウンテンと同じ系統の品種が導入された歴史を持ち、クリーンで華やかな味わいが評価されています。
特徴
標高1,500〜1,800m前後の東ハイランド州などの高地で、小規模農家を中心に栽培されています。1960年代にジャマイカからティピカ系の苗木が導入されたことをきっかけに栽培が広がった歴史があり、精製はウォッシュト(水洗式)が主流です。火山性土壌と冷涼な気候により、じっくりと実が熟すことが風味の複雑さにつながっています。国土の多くが山岳地帯で道路網の整備が難しいことから、多くの豆が家族経営の小規模農園やコーヒー協同組合を通じて出荷されています。近年は品質重視の農園によるマイクロロットも増え、専門店からの評価も高まりつつあります。
味わい
トロピカルフルーツを思わせる華やかな香りと、穏やかな酸味のバランスが良い味わいです。コクもしっかりあり、甘さと酸味のコントラストを楽しめます。クセが少なく、幅広い人に受け入れられやすい味わいです。ケニアのような鮮烈な酸味とは異なり、落ち着いた酸味の中に果実感が広がる、奥行きのある味わいです。
おすすめの焙煎度
香りとコクを引き出す中煎りが標準的です。浅めに煎ると華やかな香りがより引き立ちます。深めに煎るとコクが強調され、まろやかな印象に変わります。
合う淹れ方
香りを生かせるハンドドリップとの相性が良好です。エアロプレスでもクリアな味わいを楽しめます。低めの湯温でじっくり抽出すると、トロピカルフルーツを思わせる香りがより引き立ちます。
選び方のポイント
標高や農園単位の情報が記載された豆は、品質の目安になります。まだ流通量は多くないため、専門店での取り扱いを確認するとよいでしょう。ジャマイカ・ブルーマウンテンと同系統の品種であることを知った上で飲み比べると、産地による違いをより楽しめます。











