カフェを開業したいけど、費用がいくらかかるのかわからない
00万円でカフェの開業は可能なの?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
結論、100万円での開業は難しいですが、実際に100万円以内で開業した人もいます。
そこで今回はカフェの開業にかかる費用について解説し、費用を抑えるコツも紹介します!
- 予算100万円での開業は一般的にはできない
- カフェ開業の資金相場は約700万〜1360万円
- カフェ開業の費用を抑えるコツは5つある
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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それでは早速見ていきましょう!
100万円でカフェの開業はできる?できない?
結論、100万円のみでのカフェ開業は一般的にはできません。
カフェの開業には小さなカフェでも500万以上かかるのが一般的です。
特別なパターンとして、物件がすでに用意されており内装工事や設備費などがほとんどかからない場合や別業態からの開業である程度の利益が見込める場合にはできる可能性もあります。
ですが、一般的には物件関連の費用だけで100万円ほどかかるので、自己資金100万円とした上で融資などの資金調達が必要になるでしょう。
100万円でのカフェ開業に必要な費用一覧
ここではカフェの開業にかかる費用について具体的な内訳と資金相場を規模別に紹介します。
費用についての内訳をまとめると以下の通り。
- 物件関連費:およそ家賃の10倍、10坪程度で平均100〜200万
- 施工費:スケルトンの場合300万〜
- 備品購入費
- 人件費
- 広告費
- 運転資金:半年分の自身の生活費
最もかかる費用は物件関連費、または内装にかかる施工費です。
カフェ開業の資金相場
UCCによれば、カフェ開業の資金相場は約700万〜1360万円。
10坪程度、席数10席ほどのカフェでも最低700万円は必要になります。
さらに大きな規模で席数27席ほどのカフェになると平均は1000万円を超えます。
あくまで上記は平均値なので、工夫次第では費用を抑えることも可能ですが、概ねの予算として参考にすると良いでしょう。
100万円でのカフェ開業で費用を抑えるコツ
ここではカフェ開業の費用を少しでも抑えるコツについて、以下の5つを紹介します!
- 物件は居抜きか残置物件を探す
- 内装工事はできるだけ自身も参加する
- 人件費はかけない
- 備品や厨房設備はできるだけ中古かリースを利用する
- 広告費は予算内を徹底する
早速見ていきます。
物件は居抜きか残置物件を探す
物件を探す際にはスケルトン物件か、居抜き物件を探すことになります。
スケルトン物件とは、内装工事がなされておらず、自身で一からお店のレイアウトを考えられる物件。
対して、居抜き物件とは前の業態の内装がそのまま残されており、内装工事費を抑えられるという利点があります。
居抜き物件と区別して書かれていることは少ないですが、中の家具などの残置物がある状態の物件を残置物件と表記することがあります。
居抜き物件と残置物件の大きな違いは譲渡料
居抜き物件と残置物件の大きな違いは譲渡料がかかるかどうか。
残置物件は物件が空いてから時間が経過しているものが多く、譲渡料がかからずに設備などを使用できます。
ただし、時間の経過による設備の劣化などで補修や修理が必要になる場合があるので注意が必要です。
費用面では残置物件が最も費用を抑えられますが、場合によっては使用できる状態にするまでの費用が最もかかる場合があります。
費用を抑えることだけを考えるのではなく、自身が開きたいお店のイメージと合っているか、さらに内装をイメージ通りに近づけられるかどうかをよく検討して選びましょう。
内装工事はできるだけ自身も参加する
内装工事の費用を少しでも抑えるのにおすすめなのが、自身も施工に参加する「セルフビルド」を行うこと。
施工費の予算を伝えると内装の業者から提案されることもあるようです。
全てを業者に任せるのではなく、自身も一員として参加することでお店への愛着も高まります。
また、店内のレイタアウトに使用する雑貨や家具を自身で作るDIYも費用を抑えるのに効果的です。
その場合は、お店で使用しても危険がないか、強度はあるかを確認しましょう。
人件費はかけない
開業予定のカフェの規模感にもよりますが、費用を抑えるなら人件費はかけずにスタートするのがおすすめです。
開業当初から人を雇う場合には、求人の広告費や採用活動など負担になり得る業務が増えてしまいます。
できる限り自身1人で行えるようなオペレーションを考えておき、オープン後の様子を見てアルバイトなどを採用すると良いです、
ただし、準備期間からある程度の人数が必要だと判断した場合にはきちんとした教育体制を整え、オープン後の負担を減らせるよう工夫しましょう。
備品や厨房設備はできるだけ中古かリースを利用する
店舗内の家具などの備品や厨房設備で価格を抑えるなら中古品やリースを検討しましょう。
中古品は近くのリサイクルショップやフリマアプリなどで購入できます。
リース品は専門の業者から借りることになり、主に業務用の冷蔵庫や食洗機などの大型の電化製品が対象です。
自身のカフェの規模感によっては家庭用でも賄える場合もあるので検討が必要になります。
また中古品でもリースの場合でも注意したいのが、アフターケアについて。
特に中古の電化製品の場合はメーカーの修理や点検の対象になっているか、しっかり確認しましょう。
中古品の焙煎機やエスプレッソマシーンについても取り扱っている業者があります。
広告費は予算内を徹底する
費用の中でについつい膨らみやすいのが広告費です。
広告については、すぐに効果を発揮するものとそうでないものがあります。
初めは長期的に考えた広告戦略を立てていても、反応があまり感じられないと様々な広告に手を出してしまう場合があります。
特にSNSを活用した広告については様々な勧誘もあるでしょう。
広告費を予算内でおさめるためにも、自身での広告活動(SNSの活用など)を充実させたり、大手の広告サイトでの掲載に限定するなどルールを決めておきましょう。
100万円でのカフェ開業で資金を集める方法
カフェの開業には以下の費用がかかります。
- 物件関連費:およそ家賃の10倍、10坪程度で平均100〜200万
- 施工費:スケルトンの場合300万〜
- 備品購入費
- 人件費
- 広告費
- 運転資金:半年分の自身の生活費
上記の総額は小さなカフェの開業でも500万円以上になります。
そのため自己資金100万円で開業する際には足りない分を融資またはクラウドファンディングなどで集める必要があります。
足りない分の資金調達は主に以下の方法です。
- 銀行や金融機関からのローン
- 都道府県などの自治体による助成金や政府からの補助金
- 日本政策金融公庫からの借入
- 投資家やビジネスパートナーからの調達
- クラウドファンディング
中でも「銀行や金融機関からのローン」は審査が厳しめで、開業者の中でも利用者が多いのは「日本政策金融公庫からの借入」です。
また、応援者からの投げ銭形式で資金調達できるクラウドファンディングには目標達成した場合に金額が入るものと、未達成でも集まった分を貰えるタイプのものがあります。
それぞれ利率が変わりますが、どちらでも返済の必要がないため新規開業者にとっては特に有効な手段です。
100万円でのカフェ開業後に必要なこと
100万円でのカフェ開業後に必要なことは以下です。
- 毎月のお金の管理
- メニューの改善
- リピートしてきてもらう工夫
- 資格
1つずつみていきます。
毎月のお金の管理
開業後には設定した売上目標が達成できるのか、また見直す必要があるかを確認するためにもお金の出入りを把握する必要があります。
具体的には日々記録するものと月毎に記録するものがあり、それぞれお店の売上高や客数、客単価などを記録します。
現在はレジの端末で数値を出してくれたり、商品ごとの売れ行きも把握できたりするので上手に活用していくと良いです。
また、同時に備品の購入費などの支出もきちんと管理しておきましょう。
Excelやスプレッドシートなどを活用して入力しやすいフォーマットを作っておくのも1つです。
忙しくなると月末にまとめて行うこともあるかもしれませんが、できる限り適宜入力しておくと修正もしやすくなります。
メニューの改善
オープンしてからしばらくすると提供しているメニューの原価率やオペレーションなどについて、さまざまな意見が出てくるでしょう。
そうした意見を生かしたメニューの改善も、オープンから定期的に行う業務の1つとして考えましょう。
もちろん提供するお客さんの意見を取り入れる必要もありますが、お店として変えられる部分とそうでない部分を明確にしておくのも必要です。
また、少しずつ変化を加えることは生きたお店づくりにも繋がるので、効果的に取り入れられると良いですね!
リピートしてきてもらう工夫
開業当初は新しさや珍しさで足を運んでくれるお客さんもいますが、開業後3ヶ月もするとそうしたお客さんは一気に少なくなります。
そのためにも繰り返し足を運んでくださるリピーターの獲得はお店を続けていくためにも必要です。
リピーターを獲得する方法としては、ポイントカードの作成や次回来店時に使える割引券の配布などがあります。
開店時にセールをするお店も見受けられますが、その後のリピーターに繋がりづらくなる可能性もあります。
店舗のコンセプトなども踏まえて、自身のお店ならではのサービスが考えられると良いです。
資格
コーヒーの専門店としてお店を開く場合、コーヒー関連の資格取得もおすすめです。
自身の知識力が上がるだけでなく、お客さんにとっても信頼感を持てる要素になるでしょう。
コーヒー関連のおすすめの資格は以下の5つです。
コーヒー関連のおすすめの資格は以下の5つです。
- コーヒープロフェッショナル
- コーヒーソムリエ
- コーヒーインストラクター
- JBAバリスタ ライセンス
- コーヒーマイスター
- CSP(コーヒースキルズプログラム)
コーヒー初心者から開業する場合には、比較的取得しやすいコーヒーソムリエやコーヒーインストラクターの資格を開店前に取得しておくのもおすすめです。
その他紅茶や製菓の資格などもあるので、自身のお店にあった資格取得もぜひ視野に入れてみてください!
100万円でのカフェ開業は工夫が必要!
いかがでしたか?
今回は予算100万円でのカフェ開業について、カフェ開業にかかる費用から費用を抑えるコツ、開業までのステップなどを解説しました。
本記事の重要ポイントをまとめると以下の通り。
- 予算100万円での開業は通常できない
- カフェ開業には物件関連費をはじめとした、概ね約700万〜1360万円の費用が必要
- 物件関連費を抑えるには居抜き、または残置物件を探すのがおすすめ、開業費用を抑えるコツは他に4つある
- 開業資金の調達方法は銀行や日本政策金融公庫からの借入、クラウドファンディングなどがある
- カフェの開業後にも毎月のお金の管理やメニューの改善など、行うことがある
本記事を参考にして、予算100万円でのカフェ開業を現実的にしていきましょう!