カフェインレスコーヒーの副作用が知りたい!
カフェインレスコーヒーのメリットは知っているけど、デメリットがあまり分からない…。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
実はカフェインレスコーヒーには驚くべき様々な効果があるとともに副作用も存在します。
そこで本記事では、カフェインレスコーヒーの副作用・デメリットを深堀りしつつ、おすすめの飲み方も紹介していきます!
寝る前に飲みたい方や肌荒れが気になる方は必見です。
- カフェインレスコーヒーはカフェイン除去方法に最も注意するべき
- カフェインレスに含まれるクロロゲン酸の過剰摂取には注意が必要
- カフェインレスコーヒーなので、そもそものカフェインのメリットがない
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう!
カフェインレスコーヒーとは?副作用を知る前に理解しておこう
カフェインレスコーヒーとは、含まれているカフェインが少ないコーヒーのことを指します。
日本でカフェインレスコーヒーという表記が許されるのは、カフェインを90%以上取り除いたものになっています。
コーヒーの生豆から特殊な抽出法によってカフェインを取り除いて、カフェインレスコーヒーが出来上がるということですね。
もっとも、全くカフェインが含まれていない訳ではないので、そこは注意が必要です。
日本ではまだ取り扱っている店舗が少ないものの、海外では健康志向の人々によってカフェインレスコーヒーが多く出回っています。
コーヒーを飲み過ぎると眠れないという人や、妊娠中・授乳中の人におすすめだね。
ノンカフェインとデカフェは、ほとんど同じ意味で使われることが多いです。
- デカフェ:カフェインを取り除いたもので微量のカフェインを含むドリンク
- ノンカフェイン:カフェインが全く含まれていないドリンク
- カフェインレス:デカフェと同様
カフェイン、デカフェコーヒーについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をチェック!
カフェインレスコーヒーの副作用・デメリット
カフェインレスコーヒーに、副作用・デメリットはあるのでしょうか。
人体に与える影響などについて調べてまとめました。
カフェインの除去方法に注意
カフェインを除去する方法には、以下の3つがあります。
- 有機溶媒抽出法
- 水抽出法
- 超臨界二酸化炭素抽出法
この中で有機溶媒抽出法とは、ジクロロメタンと呼ばれる有機溶媒を使用してコーヒー豆からカフェインを抽出します。
このジクロロメタンは触れると肌が荒れてしまうくらい強い薬品なのです。
もちろん、抽出する過程で高温になった時に揮発するので、安全性に問題はないと言われてます。
ですが、日本ではこの抽出法が禁止されていて、人体に有害な影響を与える物質であることは間違いありません。
日本国内では安全な抽出法でカフェインレスコーヒーがつくられていますが、健康面を気にする方は、海外でカフェインレスコーヒーを買ったり注文したりする際は注意が必要です。
詳しいカフェインレスコーヒーの作り方は「【決定版】カフェインレスコーヒーの作り方とは?不眠・妊婦におすすめ」の記事をチェック!
カフェインのメリットが受けられない
カフェインそのもののメリットとして、以下の3つがあげられます。
- 眠気を覚ます覚醒作用
- 血管拡張による血行促進・基礎代謝上昇
- 興奮作用による疲労感の軽減
カフェインが含まれていないことで、これらの恩恵を受けにくくなってしまいます。
過剰摂取は体に悪影響を及ぼしますが、カフェインはうまく付き合っていけばさまざまなメリットがあります。
眠くて仕方ないけれど寝るわけにいかない時などは、カフェインが含まれたコーヒーを飲むことをおすすめします。
カフェインレスコーヒーの効果・メリット
まだ普及率の低く、味も普通のコーヒーに比べて薄いのではないかと言われているカフェインレスコーヒー。
ですが、カフェインを取り除くことで苦味が抑えられ、すっきりとした味わいのコーヒーになりますよ。
他にもこのような効果・メリットがあります。
アンチエイジング・美肌効果
カフェインレスコーヒーはカフェインのみ除去されているので、他の成分は残っています。
コーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールも残っていますよ。
このポリフェノールは、老化の原因である活性酸素という物質を体内から取り除いてくれます。
そして、肌の酸化を防ぐ抗酸化作用によって、若々しい肌を保つことが可能です。
カフェインを摂取しないことで睡眠の妨げにもならないので、ターンオーバーが活発化して肌がきれいになるなど嬉しい効果が盛りだくさん。
肌が荒れていたりくすんでいたりすると実年齢より老けて見られることが増えてしまうので、美容面でもカフェインレスコーヒーは強い味方です。
コーヒーと肌の関係については「【決定版】コーヒーは肌荒れの原因になる?美肌を保つ飲み方を徹底解説」の記事をチェック!
ダイエット
クロロゲン酸が脂肪の燃焼を促し、痩せやすい体になるという研究結果があります。
また、カフェインには利尿作用があって体内の水分量を減らしてしまうので、相対的に体脂肪率を高めてしまう結果に。
その点カフェインレスコーヒーはカフェインの利尿作用を受けないので、ダイエットにはこちらの方がおすすめです。
より詳しくカフェインレスコーヒーの効果について知りたい方は「【決定版】カフェインレスコーヒーの効果とは?実は良いことばかりだった」の記事をチェック!
カフェインレスコーヒーに含まれる「クロロゲン酸」の副作用・デメリット
カフェインレスコーヒーに含まれているクロロゲン酸というポリフェノールは、いろいろな効果をもたらしてくれる物質です。
とはいえ、どんなに体に良いとされるものでも、摂り過ぎは厳禁。
クロロゲン酸には以下のような副作用・デメリットがあります。
過剰に摂取するとミネラルの吸収を阻害する
鉄分や亜鉛といったミネラルは、人の体・健康に欠かせない重要な栄養素です。
クロロゲン酸を過剰摂取すると、ミネラルの吸収を阻害するという結果に繋がります。
この過剰摂取の基準は1日5杯とされているので、カフェインが含まれていないからといって飲み過ぎないように注意しましょう。
カフェインレスコーヒーも、1日2~3杯に抑えるのが良いのかもしれないね。
カフェインレスコーヒーの含まれる「クロロゲン酸」の効果・メリット
クロロゲン酸は、適量摂取すると体にとって嬉しい効果をもたらしてくれます。
メリットを2つ紹介します。
脂肪・コレステロールの吸収を抑えてくれる
クロロゲン酸は体内に蓄積した脂肪を除去する役割を果たしてくれます。
また、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールの吸収を阻害するので、生活習慣病の予防に繋がりますよ。
健康に良いだけでなく、脂肪の吸収を抑えてくれるのでスリムなボディランを目指せますね。
血糖値の上昇を抑えてくれる
血糖値が上昇すると肥満の原因になる、血管が詰まりやすくなる、糖尿病になるなど、デメリットだらけです。
この予防に最適なのがクロロゲン酸で、血糖値の上昇を抑えてくれる効果があります。
食後のコーヒーとはよく言いますが、まさにうってつけの飲み物という訳ですね。
カフェインレスコーヒーなら睡眠の邪魔をしないので、夕食後に飲んでも心配ありません。
クロロゲン酸についてより詳しく知りたい方は「コーヒーに含まれるクロロゲン酸の効果とは?含有量から飲み方まで解説」の記事をチェック!
カフェインレスコーヒー・デカフェの健康効果!体に悪い?
カフェインレスコーヒーの健康効果についてまとめました。
まだカフェインレスコーヒーにあまりなじみがなく、どのような飲み物なのか、体に悪くないかなど不安に思う人も少なくないのではないでしょうか。
カフェインを除去する方法で有機溶媒を使うのには抵抗を感じますが、日本で売られているカフェインレスコーヒーに関してはその心配がないので安心ですよね。
また、個人差がありますがカフェインを摂り過ぎることで動悸や息切れ、睡眠障害、カフェイン中毒などを引き起こします。
妊娠しているときにコーヒーを飲み過ぎると、胎児の発育に影響を与えるという研究結果も出ています。
その心配がないという点でも、カフェインレスコーヒーは体に良く安全な飲み物だと言えるでしょう。
カフェインレスコーヒーの副作用をなるべく避けるための方法
日本国内で製造されたカフェインレスコーヒーは安全だとわかっていても、不安材料は少しでも少ない方が良いですよね。
副作用をなるべく避けるために、以下の方法をおすすめします。
天然のカフェインレスにする
コーヒー豆からカフェインを取り除くのではなく、もともと含まれているカフェインの量が少ないコーヒー豆を選びましょう。
そうすればどのような方法でカフェインを除去しているのか気にしなくでも大丈夫です。
現在は遺伝子組み換えや人工交配によって、カフェインの少ないコーヒー豆の栽培が進んでいます。
既にカフェイン含有量を3分の1程度まで減らした品種がつくられていますが、カフェインレスコーヒーの基準である90%にはまだ及んでいません。
将来的に研究が進めば、カフェインを除去する以外でもカフェインレスコーヒーが飲める時代が来ることに期待です。
おすすめのカフェインレスコーヒーは「【徹底比較】カフェインレスコーヒーのおすすめ人気ランキング13選」の記事を参考にしてください。
カフェインレスコーヒーの副作用・デメリットに関するよくある質問
ここではカフェインレスコーヒーの副作用・デメリットに関するよくある質問とその回答を紹介します・
- そもそもカフェインはなぜ体に悪いの?
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カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまいや、震え、不眠症などの健康被害をもたらすことがあります。
このため、国際機関などにおいて注意喚起等がなされています。
参照:厚生労働省
- デカフェの安全性は?
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デカフェはいろいろな方法でカフェインを除去しますが、日本において流通しているデカフェは有機溶媒(薬品)を使用せず水か二酸化炭素によって処理されています。
そのため、薬品の残存等の心配はありません。
- コーヒーはガン予防になりますか?
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コーヒーがガン予防になるかどうかについては、科学的な研究が行われていますが、結論は明確ではありません。
しかし、一部の研究は、コーヒー摂取量が多い人々は、がんにかかるリスクが低いという傾向があることを示唆しています。
たとえば、2016年に発表されたメタ分析によると、コーヒーを飲む習慣がある人々は、コーヒーを飲まない人々に比べて、肝臓がん、大腸がん、乳がん、前立腺がんなど、多くのがんの発症リスクが低い可能性があることが示されています。
ただし、これらの研究は、観察研究であり、原因と結果の関係を直接証明しているわけではありません。
さらに、コーヒーががん予防になるメカニズムについては、いくつかの説がありますが、まだ完全に理解されていません。
コーヒーに含まれるポリフェノールやカフェインなどの化合物が、がん細胞の成長を抑制する可能性があるとされています。
ただコーヒーは大量に摂取すると副作用があるため、健康的な範囲内での摂取が望ましいとされています。
- コーヒーは腎臓に悪いですか?
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適度な量であれば、コーヒーは一般的に腎臓に悪影響を与えることはありません。
実際、多くの研究は、コーヒー摂取と腎臓疾患リスクとの間に逆の関係があることを示唆しています。
つまり、コーヒーを適度に摂取することで、腎臓機能を改善する可能性があるということです。
しかし、コーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールの量が多い場合、または大量に摂取する場合には、腎臓に悪影響を与える可能性があります。
カフェインは、腎臓を刺激して尿量を増やすため、大量摂取すると過剰な尿量による脱水症状を引き起こす可能性があります。
また、カフェインやポリフェノールは尿路の炎症を引き起こすことがあるため、これが原因で腎臓に悪影響を与える可能性があります。
総じて言えることは、適度な量であれば、コーヒーは腎臓に悪影響を与えることはないとされています。
しかし、個人差があるため、過剰な摂取は避けるようにし、腎臓に問題がある場合は医師に相談することが望ましいです。
カフェインレスコーヒーの副作用を理解しよう!
いかがでしたでしょうか?
カフェインレスコーヒーの副作用・デメリットについて完全解説しました!
本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- カフェインレスコーヒーに含まれるクロロゲン酸の過剰摂取には注意が必要
- カフェイン除去方法によって副作用も変わる
- カフェインレスコーヒーなので、そもそものカフェインのメリットを享受できない
ぜひこの記事を参考にしながら、美味しいカフェインレスコーヒーを購入しよう!