イエメン産のモカマタリは、乾燥地帯特有の環境で育つ野性味あふれる味わいが特徴のコーヒーです。「モカ」の名を冠する代表的な銘柄として、長い歴史を持つコーヒー発祥地の一つでもあります。
特徴
標高2,000m前後のアラビア半島の山岳地帯で、伝統的な天日乾燥(ナチュラル)による精製が行われます。灌漑設備が乏しい環境での栽培が、独特の凝縮感を生み出します。近代的な設備を使わない昔ながらの農法が今も続いており、他の産地にはない個性を保っています。「モカ」はもともとイエメンの港町の名前に由来し、かつてはヨーロッパへ輸出されるコーヒーの多くがこの港を経由していました。
味わい
ワインやドライフルーツを思わせる複雑で野性的な香りと、チョコレートのような濃厚なコクが特徴です。酸味と苦味がともにしっかりしており、飲みごたえのある味わいです。一杯で満足感の高い、力強い個性を持つ豆です。強い個性のため好みが分かれますが、コーヒー通の間では根強い人気を保っている銘柄です。
おすすめの焙煎度
複雑な香りとコクを引き出す中深煎りが定番です。深煎りにするとさらに力強さが増しますが、個性が強すぎると感じる場合は中煎り寄りに調整するとよいでしょう。
合う淹れ方
濃厚さを楽しめるネルドリップやフレンチプレスとの相性が特に良好です。しっかりしたコクを生かして、少量を濃く淹れる飲み方もおすすめです。
選び方のポイント
精製環境によって欠点豆が混入しやすい銘柄のため、信頼できる焙煎店のハンドピック済みの豆を選ぶと安心です。独特の個性がある豆のため、まずは少量から試してみるとよいでしょう。強い個性を持つ豆のため、単体で飲むだけでなく、他の産地とブレンドして個性を和らげる楽しみ方もあります。











