コーヒーで便秘になるの?
コーヒーは便秘解消になる?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
コーヒーに含まれるカフェインは体に悪影響を及ぼす、そんなイメージを持っていませんか?
この記事では、コーヒーが身体に及ぼす影響や便秘になるのかを解説します。また逆に便秘に効くのかや、おすすめのダイエットコーヒー2選も紹介します。
- コーヒーで便秘になるかどうかは個人差がある
- 妊婦の方のカフェイン摂取量は200mgまでと、英国食品基準庁(FSA)は推奨している
- 便秘解消にはダイエットコーヒーもおすすめ
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒーと便秘の関係
コーヒーを飲むと便秘になる、もしくは便秘解消になると、1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ブラックコーヒーやカフェラテを飲みすぎて、お腹が痛くなった経験がある方は少なくないはずです。
コーヒーと便秘の関係を語るには「カフェイン」がキーワードです。
この記事では、コーヒーに含まれるカフェインに特に注目し、コーヒーで便秘になるのか、もしくは便秘解消になるのかを解説します。
また、1日のカフェインの摂取量の目安も紹介するので、コーヒーやエナジードリンクを毎日多量に飲む方も必見です。
コーヒーで便秘になるかどうかは飲む量や人によって異なる
結論、コーヒーと便秘の関係には個人差があります。
そのため「コーヒーをこのように飲むと便秘解消をできます」と断言できる証拠はないのが現状です。
例えば、刺激物であるカフェインを多量に飲めば、体に不調が出ることがあります。
また、カフェオレを飲むと腹痛になる方は、牛乳の「食物不耐症」によって体に不調が現れている可能性があります。
カフェラテでお腹の調子が悪くなるのは、牛乳が関係あるかも!
このように個人によって、コーヒーを飲んだ時にはいくつかの不調が見られる場合もあります。
コーヒーが便秘解消になると言われている4つの理由
「コーヒーが便秘解消になる」と断言している論文や研究結果は、ないのが現状です。
しかし、いくつかの論文や研究結果では、消化とコーヒーの関係を述べており、コーヒーは便秘解消のサポートをしてくれる可能性があります。
まとめると以下のとおりです。
- クロロゲン酸がエネルギー消費を高める
- カフェインの利尿作用が働く
- カフェインが胃の働きを促進する
- 牛乳でお腹をくだす
早速、1つずつ見ていきましょう。
1. クロロゲン酸がエネルギー消費を高める
「クロロゲン酸」とは、コーヒーに含まれているポリフェノールの1種です。
クロロゲン酸は、血糖値の急上昇を緩やかにしたり、エネルギー消費を高めたりする効果を期待できます。
健康的な方が習慣的にクロロゲン酸を摂取すると、食後の脂肪がエネルギーとして消費されやすいという、研究結果もあります。
クロロゲン酸飲料を4週間摂取すると、対照飲料よりも食後のエネルギー消費量が大幅に増加することが示されました。
クロロゲン酸の毎日の消費による健康な人間の食後の脂肪利用の刺激
コーヒーとクロロゲン酸に関しては「コーヒーに含まれるクロロゲン酸の効果とは?含有量から飲み方まで解説」の記事で詳しく解説しています。
2. カフェインの利尿作用が働く
カフェインと言えば、利尿や覚醒の作用のイメージが強いのではないでしょうか。
コーヒーに含まれるカフェインは、弱い利尿作用があると言われています。
また、ある説によると、水もコーヒーと似たように利尿作用があるというのです。
These data suggest thAT COFFEE, when consumed in moderation by caffeine habituated males provides similar hydrating qualities to water.
No Evidence of Dehydration with Moderate Daily Coffee Intake: A Counterbalanced Cross-Over Study in a Free-Living Population
コーヒーのカフェイン効果については「コーヒーに含まれるカフェイン効果とは?摂取量の目安からおすすめまで」の記事をチェック!
3. カフェインが腸の働きを促進する
カフェインは、腸の「ぜんどう運動」を促進すると言われています。
ぜんどう運動とは、腸の中身を押し出そうと腸の壁が収縮することを言います。
カフェイン含有コーヒーの効果(ぜんどう)は、お湯だけの摂取より60%、脱カフェインコーヒーの摂取より23%高かった。
コーヒー/カフェイン摂取と日常生活- 循環器・消化器系機能に及ぼす影響評価 -
この研究結果から、コーヒーのカフェインは腸のぜんどうを、促進することを期待できます。
4. 牛乳でお腹をくだす
カフェラテやカフェオレを飲んだ時に、よくお腹をくだす方は「乳糖不耐症」の可能性があります。
乳糖不耐症は、牛乳に含まれる「乳糖」を分解する酵素の不足が原因で起きます。
量が多いとラクターゼの分泌が間に合わないと考えられるので、数回に分けて飲めば症状が出にくいでしょう。
「乳糖不耐症」と「牛乳アレルギー」
乳糖不耐症が考えられる場合は、牛乳の温度を変えたり量を減らしたりすると、不調をきたすことなく牛乳を飲むことができることもあります。
コーヒーが便秘の悪化を招くと言われる2つの理由
コーヒーを飲む量や個人の体質によっては、消化器官に悪い影響を与える場合があります。
コーヒーによる便秘や消化器官の不調は、カフェインによって胃酸が過剰に分泌されていることが、原因である可能性があります。
消化器官の不調を感じている時は、刺激物や冷たいものを控えるのが好ましいでしょう。
コーヒーが便秘の悪化を招くと言われている、2つの理由は以下のとおりです。
- カフェインの利尿作用による水分不足
- カフェインの摂りすぎによる胃酸の過剰分泌
順番に解説します。
1. カフェインの利尿作用による水分不足
健康な成人が適度な量のコーヒーを飲んだ場合は、カフェインによる利尿作用で水分不足になる可能性は低いと考えられています。
しかし、普段カフェインを含む飲み物を摂取しない方が、多量のカフェインを取り入れると、利尿の量が急激に増加したという研究結果があります。
Although the data are somewhat varied, the general trend is that higher doses of caffeine in caffeine-naive individuals will elicit an acute increase in urine volume, yet a low to moderate dose of caffeine does not induce a diuretic effect.
No Evidence of Dehydration with Moderate Daily Coffee Intake: A Counterbalanced Cross-Over Study in a Free-Living Population
そのため、体調と相談しながらコーヒーを飲むのが良いでしょう。
2. カフェインの摂りすぎによる胃酸の過剰分泌
東京都病院経営本部は、胃液の分泌を高める食品の1つとして、コーヒーを例に出しています。
胃腸の調子が悪い時に適した食品・料理例:嗜好飲料(アルコール飲料、炭酸飲料、コーヒー、紅茶、濃い緑茶など)ビール コーヒー
東京都病院経営本部
そのため、胃腸の調子が悪い時や、ストレスによる胃酸過多の時は、コーヒーを控えるのが好ましいと考えられます。
コーヒーだけでなく、紅茶や緑茶などのカフェインを含むドリンクも避けたほうが良いでしょう。
カフェインの適量については「【最新】コーヒーのカフェイン量はどのくらい?その効果と副作用も解説」の記事をチェック!
コーヒーで便秘改善をしたい妊婦の方は摂取量に注意が必要
カフェインの摂取量について、日本の農林水産省だけでなく、国際機関も目安量を発表しています。
カフェインの過剰摂取による健康被害や、中毒になってしまう案件も少なくないため、注意が必要です。
機関によってカフェイン摂取の目安量が異なっているため、自分の体調と相談しながらコーヒーを飲むか、妊娠中の方はカフェインを控えるのが良いと考えられます。
米国食品医薬品局(FDA)は、妊娠中や授乳中の方はカフェインによる影響を受けやすいため、カフェインの摂取量について医師に相談数することを推奨しています。
このように、妊婦や授乳中の方は、特にカフェインの摂取に注意が必要です。
英国食品基準庁(FSA)が定める妊婦の方のカフェイン摂取量の制限
英国食品基準庁(FSA)は、他の国際的な機関が推奨する1日のカフェイン量に比べて、厳しい数値を推奨しています。
FSAは、妊婦の方の1日のカフェイン摂取量を、200mlまでにするべきと推奨しています。
これは、コーヒーマグカップ2杯程度です。
コーヒーを日常的に飲んでいる妊婦の方は、摂取量について医師に相談するのが良いでしょう。
妊婦さんがコーヒーを飲む場合は「妊婦さんとコーヒーの付き合い方とは?おすすめの飲み方も紹介」の記事は必読です!
コーヒーで便秘解消を狙いたい時のおすすめの飲み方3選
便秘気味でも薬に頼りたくない方や、コーヒーとの付き合い方を考えたい方は、コーヒーを飲むタイミングを意識して、コーヒーを生活に取り入れてみましょう。
おすすめのコーヒーの飲み方は、以下のとおりです。
- 朝食と一緒にコーヒーを飲む
- 運動前にコーヒーを飲む
- リラックスタイムに飲む
論文や研究結果と一緒に、1つずつ解説します。
1. 朝食と一緒にコーヒーを飲む
コーヒーに含まれるカフェインは、腸の働きを促進すると言われています。
カップ1杯の適量の、温かいコーヒーを朝食に取り入れるのがおすすめです。
1日の始まりである朝にカフェインの含まれたコーヒーを飲むことで、体もリセットして新しい1日の準備をしましょう。
朝のコーヒーについては「【論文付き】朝コーヒーのメリット・デメリット!おすすめの飲み方も紹介」の記事をチェック!
2. 運動前にコーヒーを飲む
東京慈恵会医科大学臨床検査医学教授の鈴木政登教授によると、カフェインが含まれるコーヒーを摂取し、一定時間置いてから運動をすると、エネルギー消費が高まるというのです。
カフェインには中枢神経系の興奮、覚醒を促す作用があります。すると交感神経系が興奮してアドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、それを受けて内臓の脂肪分解が進むのではないか、と考えたわけです
コーヒーと運動の関係を読み解く。
健康的な食生活と適度な運動を取り入れた上で、コーヒーを飲んでから運動に出かけるのが良いでしょう。
3. リラックスタイムに飲む
コーヒーにはリラックス効果があると、よく言われますが、ストレス解消やリラックスにどの程度、効果をもたらしてくれるのでしょうか。
杏林大学医学部精神神経科の古賀良彦教授らの研究によると、コーヒー粉、レモン油、蒸留水の3つを用意し、脳波を調べると、もっともα波が出たのはコーヒー粉だったというのです。
α波とは人間がリラックスしている時の脳波のことで、コーヒー粉の香りはリラックス効果をもたらすと考えられます。
コーヒーのリラックス効果については「コーヒーにはリラックス効果がある?落ち着く理由からおすすめまで」の記事で詳しく解説しています。
便秘におすすめのダイエットコーヒー2選
せっかくコーヒーを取り入れるのなら、より多くの恩恵を受けたいですよね。
そんな方におすすめしたいのは、ダイエットコーヒーです。
ダイエットコーヒーといえば「我慢」というイメージを持たれがちですが、最近のダイエットコーヒーはコーヒーの焙煎にこだわって、美味しく飲むことができるものが多く販売されています。
おすすめのダイエットコーヒーをまとめると、以下のとおりです。
- AT COFFEE
- カフェリーチェ
順番に解説します。
1. ダイエットを日常に-886kcal!美容成分も含まれている「AT COFFEE」
最初のおすすめダイエットコーヒーは「AT COFFEE」。
最近よく聞く「置き換えダイエット」で、人気を集めているのがこちらのAT COFFEEです。
置き換えダイエットを行うことで、-886kcalもカットできるダイエッターには嬉しいコーヒーです。
コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸だけでなく、栄養成分のマヌカハニーや、吸収されやすいフィッシュコラーゲンも配合されています。
お湯を注いですぐに飲めるAT COFFEEは、現在セール中なのでお試しするのがおすすめです。
通常5,980円のAT COFFEEを今なら980円で購入できるのも嬉しいね!
※ここでの「ダイエット」はダイエットする人の健康をサポートすることです。
商品スペック
価格 | 5,980円(税込)※今なら初回限定約83%OFFの980円。 |
容量 | 100g |
原材料 | コーヒーパウダー(国内製造)、赤松炭、オオバコ種子末、HMBカルシウム、β-ニコチンアミドモノヌクレオチド、ジンジャー末、コラーゲンペプチド(ゼラチンを含む)、乳酸菌末(乳成分を含む)、粉末油脂(中鎖脂肪酸油)、はちみつ末/植物炭末色素、トレハロース、ヘマトコッカス藻色素 |
\ 初回限定で約83%OFFの980円 /
2. 最新の置き換えダイエットコーヒー「カフェリーチェ」
続いてのおすすめダイエットコーヒーは「カフェリーチェ」。
カフェリーチェは、置き換えダイエットにおすすめの最新ダイエットコーヒーです。
1杯あたり1億個の乳酸菌と、生姜とシナモン、ビタミンが配合されており、ダイエットだけでなく美容に関心の深い女性にもおすすめです。
カフェリーチェは、普段の食事で補いきれない栄養素を配合し、ダイエットをサポートしてくれます。
実際にお笑い芸人で有名な「にしおかすみこ」さんもカフェリーチェを試して、体重が-5.6kg、ウエストが-20cmまでなっています。
これは非常に嬉しい情報だね!
商品スペック
価格 | 4,800円(税込)※初回限定81%OFFの980円(送料無料) |
容量 | 102g |
原材料 | インスタントコーヒー(コーヒー豆(インドネシア、エチオピア))、難消化性デキストリン(水溶性食物繊維)、デキストリン、イヌリン(水溶性食物繊維)、有胞子性乳酸菌末、ショウガ末、チオクト酸(α-リポ酸)、プランタゴオバタ末、酪酸菌末(乳成分・大豆を含む)、L-カルニチン酒石酸塩、γ-アミノ酪酸、ケイヒ末、黒胡椒エキス、青トウガラシ発酵エキス、白桃花エキス(ももを含む)/ビタミンB6、ビタミンB1、L-アラニン、L-アルギニン |
おすすめのダイエットコーヒーをもっと知りたい方は、以下の記事をチェック!
コーヒーを利用して便秘とうまく付き合おう
いかがでしたでしょうか?
コーヒーと便秘の関係について紹介しました。
本記事の内容で重要なことをまとめると以下のとおりです。
- コーヒーで便秘になるかどうかは個人の体質により異なる
- カフェインの摂りすぎは、胃酸の過剰分泌により腹痛やお腹の張りにつながる
- ダイエットコーヒーは美容成分や、不足しがちな成分の摂取のサポートになる
コーヒーによる便秘に困っている方は、コーヒーの飲み方を見直したり、カフェインの量に注意してみたりして、うまく便秘と付き合いましょう。
便秘の状態はお肌の状態にも非常に関係しています。
美容について詳しく知りたい方は「コーヒーの美容効果はウソ?ホント?正しい飲み方や活用法を徹底解説」の記事をチェック!