メキシコ産のおすすめコーヒー豆が知りたいな!
メキシコのコーヒーってどんな特徴があるの?美味しい飲み方も気になる…。
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
- メキシコのコーヒーの特徴
- 美味しい飲み方
- メキシコのコーヒーの歴史・等級・格付け
- メキシコのコーヒーの農園
- メキシコのコーヒー銘柄・ブランド
- メキシコ産のおすすめコーヒー豆3選
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
メキシコのコーヒーの特徴
メキシコのコーヒーの特徴はずばり、圧倒的な飲みやすさです。
味わいは酸味も香りもほど良くバランスがとれているので、コーヒー初心者から上級者まで幅広い方が楽しめるコーヒーでもあります。
またやわらかく上品な風味なので、日常使いにも合うおすすめのコーヒーです。
反対に苦味が少ないので、カフェラテやエスプレッソには不向きです。
ブラックコーヒーで楽しむのが1番でしょう。
ストレートでも十分にバランスよく堪能できますが、ブレンドのベースとしても、使いやすく、他のコーヒー豆との相性も抜群に良いです。
浅煎りの場合はキレイな酸味と甘味が感じら、深煎りの場合はボディのある苦味とチョコレートのような甘みが印象的です。
※浅煎り、深煎りというのは焙煎度合いを示します。
浅煎りは焙煎度合いが低く、反対に深煎りは焙煎度合いが高いです。
メキシコのコーヒーの美味しい飲み方
メキシコのコーヒーの美味しい飲み方は、やはりブラックコーヒーで飲むことです。
淹れ方としてはドリップコーヒーがおすすめです。
理由は手軽かつ美味しくブラックコーヒーが楽しめるから。
そもそもメキシコのコーヒーは普段使いに非常におすすめです。
毎回作業が多い淹れ方をしてしまうとコーヒーを飲むことが鬱屈になってしまいます。
そのため、メキシコのコーヒーを飲む際はブラックコーヒー&ペーパドリップで淹れることをおすすめします。
詳しいペーパードリップの淹れ方については「【コツ公開】ペーパードリップとは?美味しいコーヒーのいれ方を完全解説」の記事をチェック!
よりメキシココーヒーの風味を味わえるようなまた中深煎りのコーヒー豆がおすすめ。
メキシコでのコーヒーの一般的な飲まれ方
メキシコでのコーヒーの一般的な飲まれ方は「カフェ・デ・オーヤ」と呼ばれます。
メキシコでは深煎りのコーヒーを細挽きにしつつ、水と一緒に鍋に入れます。
火にかけて混ぜながら、沸騰させないように煮出します。
その煮出されたコーヒーを布フィルターで濾過して飲むというやり方です。
これはメキシコ伝統のコーヒーの飲み方で、メキシコでは古くから親しまれています。
素焼きのカップに注ぎ、シナモンや塩を入れて飲むこともあるそうです。
メキシコのコーヒー栽培
意外にも知られていないことですが、メキシコは世界最大のコーヒー産地の1つとされています。
また世界の市場に出回っている約60%のオーガニックコーヒーは、メキシコで栽培されたものです。
※オーガニックコーヒーとは、日本でいう「有機農法」「有機栽培」のことです。
つまり、農薬や化学肥料を使用しないで栽培したコーヒー豆のことを指します。
メキシコはオーガニックコーヒーの宝庫だね!
メキシコのコーヒー、特にこれらのオーガニックコーヒーの大半は、チアパス州とオアハカ州の小規模農家によって栽培されています。
これらの2つの州はメキシコ国内の中でも先住民が多く住み、経済面ではメキシコ国内でも最も貧しい地域の1つとされています。
そしてコーヒーはメキシコの中でも有数の輸出品で、約50万人の小規模生産者とその家族の生活は、コーヒーに委ねられている部分があります。
それぞれの生産国については、以下の記事を参考にしてください。
メキシコのコーヒー農園
メキシコのコーヒー農園の中でも、特に有名な産地として、オアハカ州プルマ地方「メルセデス農園」があります。
プルマ地方は太平洋に面していて、山岳地区にあります。
標高が高い「メルセデス農園」は、昼と夜の温度差が激しいので、身の引き締まったコーヒーが出来上があります。
コーヒー豆にとっては最高の環境というわけだね!
山深い地域のため、低産地に比べて労働生産性が悪く、生産量は限られますがその分美味しいコーヒー豆が生産されるというわけです。
メルセデス農園の品種と風味
品種としては、ティピカ種が主流です。
この地区だけに見られる、ティピカの一種である「プルマヒダルゴ」と言われる品種が主になります。
柔らかい酸味と甘味がバランスよく取れています。
芳醇な香りはコーヒーの女王と呼ぶにふさわしいでしょう。
生豆も粒が揃っていて、欠点豆も非常に少ないのが特徴。
「メルセデス農園」の丁寧な作業ぶりが想像できますね。
ただこのコーヒー豆の多くは、ドイツに輸出されてます。
日本に輸出されるのは少ないそう。
メキシコのコーヒーの等級・格付け
メキシコ国全体のコーヒーは栽培では、大部分がアラビカ種です。
またその約9割がウォッシュド式による脱穀方式。
メキシコ国での格付けの基準は、産地の標高によって決定されていて、4つに区別されます。
まとめると以下の通り。
- STRIETHY HIGH GROWN(ストリクトリー・ハイ・グロウン):標高約1700m以上
- HIGH GROWN(ハイ・グロウン):標高約1000m以上1700m未満
- STANDARD(スタンダード):標高約1000m以上700m未満
- GOOD WASHED(グッド・ウォッシュド):標高約700m未満
コーヒーの格付けは国によって異なります。
コロンビアのようにスクリーンサイズによって決定する国もあれば、欠点豆数により決定されるエチオピアなど様々です。
注意して等級を判断しましょう。
なぜ標高で等級が決まるかというと、標高が高いことで寒暖差が大きいので、美味しいコーヒー豆が生まれるからだよ!
ウォッシュドについてより詳しく知りたい方は「【専門家が解説】コーヒー豆のウォッシュドとは?特徴やおすすめも紹介」の記事をチェック!
メキシコのコーヒーの歴史
そもそもメキシコとはどんな歴史や文化があるのかをお伝えします。
メキシコは北アメリカ南部に位置しており、約197km²の面積を誇る超大国です。
これは日本の約5倍の面積です。
西は太平洋に面していて、東はメキシコ湾とカリブ海があります。
気温も非常に温暖で、世界的に有名なビーチがたくさんあります。
コーヒー豆はスペイン人によって持ち込まれた
メキシコは世界でも有数のコーヒー豆の産地です。
しかしこの機会を作ったのがスペイン人です。
スペイン植民地時代に、スペイン人によりコーヒー豆の木が持ち込まれたことがきっかけとされています。
コーヒー豆の栽培に適した環境のメキシコですが、コーヒー豆以外の豊富な資源があったため、コーヒー豆栽培の発展はあまり順調ではありませんでした。
しかしながら第2次世界大戦後に大きな転機を迎え、小規模農家でコーヒー豆栽培が盛んになり、現在では中米の主要生産国です。※2022年3月現在
スペインのコーヒー事情については、以下の記事を参考にして下さい!
メキシコのコーヒー銘柄・ブランド
結論、メキシコの大きなコーヒー銘柄・ブランドは今のところありません。
しかしながら、隣の国のグアテマラはコーヒー産地としてブランド力が相当あります。
そのほかにも、以下のようなたくさんの近隣国がコーヒーブランドとして大成しています。
これはその国々一帯の栽培環境がコーヒー豆に適しているため。
つまりメキシコ産コーヒー豆もその魅力が必ずあります。
多くの方が有名なコーヒー銘柄を飲んだことがありますが、メキシコ産のコーヒーを飲んだことがある方は少ないはずです。
メキシコのコーヒーはオーガニックコーヒーとして今人気の出ているコーヒー豆でもあります。
今現在、有力な銘柄はありませんが、今後出てくるであろうと考えています。
メキシコ産のおすすめコーヒー豆3選!通販で買える
ここではメキシコ産のおすすめコーヒー豆を3つ紹介していきます。
まとめると以下の通り。
- メキシコ・アルチュラ
- ばいせん工房 珈琲倶楽部 メキシコ コーヒー豆
- キーコーヒー VP トラジャブレンド
1つずつ紹介します。
1. 熱風焙煎で仕上げたコーヒー豆「メキシコ・アルチュラ」
最初に紹介するメキシコ産のおすすめコーヒー豆は「メキシコ・アルチュラ」。
こちらのコーヒー豆は、1700m級の最高グレードの高地栽培コーヒーになります。
酸味と香りのバランスが良く、メキシコらしいコーヒーが堪能できます。
コーヒー初心者から豆の味にこだわるコーヒー通の方まで満足できる上質なコーヒー豆でしょう。
ストレートで飲んでもミルクを入れても美味しいです。
創業50年以上の老舗が販売
こちらのコーヒー豆は、日本で販売しており、創業50年以上の老舗店が担当しています。
高品質なアルチュラ豆を、熱風式の焙煎機で芯までしっかりと焼いています。
価格は400g入りで¥1,000。
2. 酸味・香りのバランスが良い「ばいせん工房 珈琲倶楽部 メキシコ コーヒー豆」
続いて紹介するメキシコ産のおすすめコーヒー豆は「ばいせん工房 珈琲倶楽部 メキシコ コーヒー豆」。
酸味と香りのバランスが良く、独特な嫌なコーヒーの酸味が出てきません。
ミディアムローストと浅煎りですが、普段のコーヒーとは違った味わいが楽しめます。
他の焙煎度合いもあるので、Amazonや楽天、yahooショッピングなどで探してみてください。
価格は200g入りで¥794。
3. 上品でやわらかな甘みが特徴「キーコーヒー VP トラジャブレンド」
最後に紹介するメキシコ産のおすすめコーヒー豆は「キーコーヒー VP トラジャブレンド」。
こちらはなんといっても、上品でやわらかな甘みが特徴です。
挽きたての香りをそのままパックした豆タイプのレギュラーコーヒーになります。
トラジャコーヒーを基調にした、香り高い味わいをお楽しみください。
厳選した生豆を使用しているよ!
焙煎度合いとしては、やや深煎りで挽き方は中挽き。
価格は200g入りで¥829。
メキシココーヒーのおすすめをもっと知りたい方は、以下の記事をチェック!
メキシコのコーヒーには魅力がたくさんある!
いかがでしたでしょうか?
メキシコのコーヒーの特徴について、美味しい飲み方からおすすめの豆まで紹介しました。
メキシコのコーヒーは未だ日本では有名ではありませんが、コーヒー豆の生産量は世界のなかでもトップクラスです。
また約6割のオーガニックコーヒーがメキシコから生産されています。
これから人気になっていくであろう、メキシコのコーヒーを是非今回紹介したおすすめの中から選んでみてください。
そしてメキシコのコーヒーの魅力に触れてみて下さい。