
フランスのスタバはおしゃれなのかな?

フランスにあるおすすめスタバは?
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
「フランス」と聞くと、石畳の通り沿いに並ぶクラシックなカフェを思い浮かべる方が多いでしょう。実際、パリには何世紀もの歴史をもつカフェが点在し、文化人や芸術家の集う場所として愛されてきました。
そんな伝統のあるカフェ文化の国に、アメリカ発のスターバックスがどう根付いているのか本記事で解説します!
- フランスのスターバックスは、伝統的なカフェ文化と共存しながら独自の地位を築いている
- パリのスターバックス店舗は、豪華な内装や歴史的建造物を活用し、特別な体験を提供している
- 地元の文化や顧客のニーズに合わせたサービスを展開
- 今後もフランス国内でのスターバックスの拡大が期待されており、さらなる進化が注目される

日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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それでは早速見ていきましょう!
フランスのスタバは都市と空港を中心に拡大中
2024年時点で、フランス国内にはスターバックスが248店舗展開されています。今後5年以内には、この数を倍にするという計画も発表されており、出店ペースはかなり速いと言えるでしょう。
※2025年6月時点
比較として、日本には約1991店舗が存在しますので、数字だけを見るとまだまだ少なく感じるかもしれません。
しかし、フランスのカフェ市場において、これほど急速な拡大は異例のことです。
空港・観光地・主要都市に集中
出店傾向としては、シャルル・ド・ゴール空港(9店舗)、オルリー空港(2店舗)など、空港内に複数の店舗が展開されています。また、パリをはじめとした観光地や都市の中心部に集中しています。
観光で訪れた人が「安心して入れるカフェ」として選びやすい立地となっており、言語やサービス面でのサポートも整っているのが特徴です。
パリ・オペラ通りのスターバックスがまるで宮殿のような豪華な空間
パリ・オペラ座近くの店舗(スターバックス カプシーヌ店)は、宮殿のような豪華な内装で観光客にも人気です。
内装の写真を見るだけでも、とてもゴージャスな雰囲気に溢れています。
立地とアクセス
「スターバックス カプシーヌ店(Starbucks Coffee – Capucines)」は、パリの中心部、オペラ座(オペラ・ガルニエ)から徒歩3分ほどの場所にあります。
地下鉄3・7・8号線「Opéra」駅が最寄りで、カプシーヌ通り沿いに位置しています。
外観と内装の魅力
外観はシンプルで、周囲の街並みに自然にとけ込んでいますが、中に入ると驚くほど豪華な内装が広がります。
天井には金の装飾や美しい天井画が描かれ、シャンデリアが輝く様子は、まさに宮殿のよう。奥行きのある広い店内には、重厚なテーブルとふかふかのソファが並び、つい長居したくなる空間です。
利用者層と雰囲気
観光客だけでなく、地元のパリ市民も多く訪れるこの店舗。平日の午前中は比較的空いていますが、午後から夕方にかけては混雑しやすくなります。
写真映えする空間ということもあり、SNSでの投稿も多く、インスタグラマーにも人気のスポットです。
サービスと設備
無料Wi-Fi、テーブルや足元にある電源など、テレワークやスマホ利用にも便利な設備が整っています。スタッフは英語も対応できるため、観光客も安心して利用できます。
メニューと価格帯
メニューは日本と大きくは変わりませんが、ペストリーやサンドイッチの種類が豊富で、現地の味を感じられる構成になっています。
パリ限定デザインのマグやタンブラーなどのグッズも販売されており、旅の記念としても人気。
価格は日本の2〜3割増しほど。日本と比べてもそこまで大きな差はありません。
フランスのカフェ文化
フランスのカフェはスタバのような最新、今どきという感じではなく、伝統的な要素があります。
日本との違いを意識しつつ、フランスのカフェ文化に触れてみると、歴史も感じるし違いも面白く感じるはずです。
こういう背景があるからフランスのカフェは豪華なんだなとか、他の国と違うんだなというのがわかります。
フランスの伝統的なカフェ文化とは?
フランスには、ギャルソンが給仕し、小さなカップでエスプレッソを楽しむスタイルのカフェ文化が根付いています。
テラス席で日光を浴びながらゆったり過ごす時間は、フランス人の日常の一部。
こうしたカフェでは「自分の時間を過ごす場」であり、新聞や本を読んだり、人と語らったりするのが普通です。
ヨーロッパのカフェ文化の背景
ヨーロッパのカフェ文化は17世紀ごろから始まりました。
最初のカフェは1645年にヴェネツィアで、1652年にはロンドンにも開店。その後、パリやウィーンといった都市に広まっていきました。
当時のカフェは、ただの飲食店ではなく、知識人や芸術家が集まる社交の場。政治や文学の議論が交わされる「知の交差点」でした。
カフェ・ド・プロコープに見る象徴的存在
パリで最も有名なカフェの一つ、「カフェ・ド・プロコープ」は1686年に創業されました。パリ最古のカフェであり、歴史的建造物として昔と変わらず同じ場所で営業しています。
カフェ文化の本場フランス:その象徴「カフェ・ド・プロコープ」
パリのカフェ文化を語るうえで外せない存在が、「カフェ・ド・プロコープ(Le Procope)」
1686年に創業されたこの店は、現存するパリ最古のカフェとして知られています。サンジェルマン・デ・プレ地区、ランシエンヌ・コメディー通り沿いにあり、今もなお観光客や文化人に愛され続けています。
カフェ・ド・プロコープは単なる飲食店ではない
ここはフランスの歴史の舞台そのものといえます。
啓蒙思想家ルソー、ヴォルテール、さらにはナポレオン・ボナパルトまでもが足を運び、知識人たちが政治や哲学、芸術を語り合った場所。18世紀の革命前夜、激しい議論の火花が散り、フランス革命の精神的な土壌を育んだとも言われています。
内装は、当時の趣を今に残す重厚なヨーロピアンスタイル。赤と金を基調とした装飾、鏡張りの壁、大理石のテーブル、そしてシャンデリアの明かりが柔らかく照らす空間は、まるで時間が止まったような雰囲気を漂わせています。
創業者がフランス初のジェラート販売者
創業者プロコピオは、フランスで初めてジェラート(氷菓)を販売した人物としても知られており、このカフェではアイスクリームが特別な存在として親しまれてきました。
現代でも、カフェ・ド・プロコープでは伝統的なフランス料理とともに、アイスクリームやデザートを楽しむことができます。※店名の「プロコープ」は創業者プロコピオのフランス語読みです。
歴史を感じながら過ごすカフェタイムがここにはあります。
フランスのカフェ文化の原点を体感できる場所として、スターバックスとは対極にあるようでいて、両者を体験することで、現代のフランスが大切にする「過去と現在の共存」を実感できるかもしれません。
歴史あるカフェの多いフランスでスタバが人気な理由
歴史のある街、歴史のあるカフェがあるフランスに飛び込んできたスタバ。
なぜこんなに店舗が増えて拡大中なのか?フランスで受け入れられている背景には何かあるのか?
大きな理由としては、今時のスタイルで運営している事が背景にありそうです。
スターバックスの立ち位置
このような歴史深い背景をもつカフェ文化の中で、スターバックスが人気な理由の1つは「今の時代のニーズに合っている」という点にあります。
スターバックスは、フランスの伝統的なカフェとは違い、次のような現代的なニーズに応える点で人気を集めています。
- セルフサービスで気軽に入れる
- 豊富なドリンクやフードメニュー
- 無料Wi-Fiと快適な座席
- テイクアウトもOK
- 英語対応可能
また、注文時に名前を聞かれ、その名がカップに書かれる「スターバックスネーム」も、フランスのカフェ文化にはない体験です。
日本人からしても特殊で馴染みのない貴重な対応。いざ名前で呼ばれると少し照れくさそうですが、これもフランス旅行の醍醐味と思えば楽しさが倍増です。
また、知らない人からしたらなぜ名前を聞かれるのか?とドキドキしてしまいそうです。
一緒に行く人に知らせず、サプライズとして行くのも面白いかもしれませんね。
フランスと日本のスタバを比較
フランスと日本のスタバの違いはなんでしょうか?ここが分かれば違いもイメージできそうですね。
今回は以下の観点で比較していきます。
- メニューの違い
- 人気の違いと利用スタイル
- 店舗デザイン・接客の違い
- フランスのスタバで買えるグッズたち
メニューの違い
フランスではアーモンドミルクやオーツミルクなど、植物性ミルクの選択肢が豊富で、健康志向の人にも好まれています。ペストリーやサンドイッチも本格的です。
一方、日本では抹茶やさくらフレーバーなど、和風の限定メニューが多く、見た目にもこだわった商品展開が特徴です。
人気の違いと利用スタイル
フランスではテラス席が非常に人気で、春夏はすぐ満席になります。
新作ドリンクに飛びつくような動きは少なく、定番をじっくり楽しむスタイルが主流です。
日本では新作や限定品への反応が早く、SNSを中心に大きな話題となる傾向があります。
店舗デザイン・接客の違い
フランスのスタバは、美術館のように豪華な内装の店舗が目立ちます。
特にオペラ通り店などは重厚なデザインで、歴史的な建築を活かした造りが印象的。
日本のスタバは、木目を使ったシンプルで落ち着いた内装が多く、地域ごとに異なるコンセプト店舗が展開されています。
フランスのスタバで買えるグッズたち
フランスでは、パリ限定のタンブラーやマグなど、旅のおみやげにぴったりなグッズが販売されています。
日本のような「かわいさ重視」のデザインというよりは、モダンでアート性の高いものが多く、大人っぽく洗練された印象です。
また、ヨーロッパ共通デザインのグッズもあり、「その都市でしか買えないものを手に入れたい」という人には特に魅力的。
フランスの他のコーヒーチェーン事情
フランスにはスターバックス以外にも、人気のコーヒーチェーンが存在します。
- PAUL(ポール):フランス発のベーカリー&カフェ。クロワッサンやキッシュが充実
- Brioche Dorée(ブリオッシュ・ドレ):手軽に軽食とコーヒーが楽しめるチェーン
- Costa Coffee(コスタコーヒー):イギリス発。ヨーロッパ各地に展開中
こうしたチェーン店は、スタバとはまた違った個性を持ち、地元民や観光客のニーズに応えています。
特に2020年以降、テレワークや健康志向の広がりとともに、新しいスタイルのコーヒーショップも増え、コーヒー文化はさらに多様化している状況です。
スタバで感じるフランスらしさを楽しもう!
いかがでしたか?
フランスのスタバについて徹底解説しました。
本記事で重要なことをまとめると以下の通りです。
- フランスのスターバックスは、伝統的なカフェ文化と共存しながら独自の地位を築いている
- パリのスターバックス店舗は、豪華な内装や歴史的建造物を活用し、特別な体験を提供している
- 地元の文化や顧客のニーズに合わせたサービスを展開
- 今後もフランス国内でのスターバックスの拡大が期待されており、さらなる進化が注目される
フランスのスタバは、ただのアメリカ型カフェではありません。伝統的なカフェ文化の国にあって、スタバはあえて「異なる存在」でありながら、しっかりと受け入れられています。
その理由は、「自由で気軽」「使いやすくて安心」「でもちょっと特別」そんな現代のライフスタイルに合った空間だからこそだと思います。
せっかく行くならマルっと楽しみたいですよね。
観光で訪れたとき、あるいはフランスに滞在しているとき。
カフェ・ド・プロコープのような伝統的なカフェと、フランスのスタバに入ってみると、意外と深い“フランスらしさ”に気づけるかもしれません。