タンザニアのコーヒーとは?
タンザニアのコーヒーの味わいの特徴とは?
こういった疑問や要望にお答えします。
コーヒー生産国として有名なタンザニア。
コーヒー好きには聞き馴染みのある「キリマンジャロ」は、タンザニア産のコーヒーです。
この記事では、タンザニア産コーヒーの特徴や、生産地域、歴史も解説します。
さらにおすすめのキリマンジャロコーヒーも紹介!
- キリマンジャロはタンザニアという国で栽培されている
- キリマンジャロのコーヒーはスーパーでも購入できる
- キリマンジャロのコーヒーは酸味や苦味が特徴
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒーの生産国「タンザニア」とは?
タンザニアは東アフリカの国で、面している国はケニアやコンゴがタンザニアです。
タンザニアは自然が豊かなことで知られており、国立公園には野生のゾウやシマウマ、チーターなどが生息しています。
「キリマンジャロ」は標高5895mとアフリカ大陸最大級の山で、コーヒーの品種名にもなっています。
タンザニアは赤道直下で、1年を通して蒸し暑い気候です。
コーヒーが作られているような地域では、標高が高いため平地より涼しく、朝晩は冷え込む気候です。
タンザニア産コーヒーの味の特徴
タンザニア産のコーヒーはキリッとした酸味と、程よい苦みが特徴のコーヒーが多いです。
アフリカ産のコーヒーは果実のような酸味や、フローラルな香りが特徴のものが多いですが、タンザニア産のコーヒーもまさにアフリカ産コーヒーらしい風味を持ったコーヒーです。
キリマンジャロは、ストレートで深煎りの焙煎で販売されていることが多いです。
これは、深煎りにすると酸味がややまろやかになり、キリッとした特有の苦みやコクが生きるためだと考えられます。
僕もキリマンジャロのコーヒーは大好きです
タンザニアのコーヒー産業とは?栽培環境や歴史を徹底解説
タンザニアは国土の半分以上が標高1500m近くで、大変標高の高い国です。
そんなタンザニアの東部は比較的標高が低いのですが、特に標高の高い南部と、北部の一部でコーヒー生産が行なわれています。
タンザニアのコーヒー産業をまとめると以下のとおりです。
- タンザニアに初めて持ち込まれたコーヒーはロブスタ種
- タンザニアにコーヒーが伝えられたのは16世紀ごろと言われている
- ドイツの植民地時代にタンザニアにアラビカ種のコーヒーが持ち込まれた
コーヒー産業の歴史
タンザニアに初めてコーヒーが持ち込まれたのは、16世紀ごろだと言われています。
この時持ち込まれたのはロブスタ種のコーヒーだったと言われています。
その後、ドイツの植民地時代にアラビカ種のコーヒーが持ち込まれ、タンザニアのブコバという地域以外にはコーヒー生産が根付きました。
コーヒー産業の地域
タンザニアには複数のコーヒー生産地域があり、標高の高さが特徴です。
キリマンジャロ山の周辺地域と隣接している「アルーシャ」や、香辛料も多く栽培されている主要地域のムベヤなど、標高が高い地域が多く、広い地域でコーヒーが生産されています。
コーヒー生産量
タンザニアのコーヒー生産量は世界で15〜20番目程度です。
USDA によると、2020年のタンザニアのコーヒー生産量はコーヒーの60kg袋、1350袋分でした。
世界の生産量が気になる方は、以下の記事をチェック!
コーヒー輸出額
statista によると、タンザニアの2020年のコーヒー輸出額は1億45千万USドルでした。
これは日本円で約166億円にも及びます。
タンザニア産コーヒー豆の種類
タンザニアで生産されているコーヒーは、キリマンジャロで有名なアラビカ種だけではなくロブスタ種もあります。
タンザニアで生産されているコーヒーのうち、70%がアラビカ種、30%がロブスタ種です。
特にアラビカ種は、他の産地に比べて標高が高いことから、高品質なコーヒーとして広く知られています。
アラビカ種についてまとめると以下のとおりです。
- スクリーンサイズによってグレード分けされる
- 「AA」が最高の規格
ロブスタ種とは?
ロブスタ種とは一般的にストレートでは飲まず、缶コーヒーやインスタントコーヒーの原料になるコーヒーです。
アラビカ種は酸味と豊かな風味が特徴なのに対し、ロブスタ種は苦みと渋いコクが特徴です。
以下の記事では、ロブスタ種とアラビカ種の違いについてより詳しく解説しています!
等級・グレード
タンザニアのコーヒーは、コーヒー豆の生豆のサイズによって生産国で格付けされます。
タンザニアのコーヒーで最もグレードが高いのは「AA」と呼びます。
その次のサイズは「AB」となります。
キリマンジャロはタンザニアのコーヒー!定義や特徴を解説
ここではタンザニア産のコーヒー「キリマンジャロ」の定義を解説します。
他の産地では、特定の地域のみで獲れたコーヒーに銘柄をつけることが多いのですが、キリマンジャロの定義は少し異なっています。
まとめると以下のとおりです。
- 「キリマンジャロ」はタンザニアで生産されたアラビカ種コーヒー
- タンザニアのブコバ地区で生産されたコーヒーはキリマンジャロではない
次でキリマンジャロの定義と、特徴を解説します。
定義
キリマンジャロの定義は「タンザニアで生産されたアラビカ種コーヒー豆」です。
ただし、ロブスタ種が多く生産されているブコバ地区は除きます。
特徴
タンザニアのコーヒー豆は、粒が大きいのが特徴です。
コーヒー豆を複数種類持っている方は、比較してみると面白いですよ。
キリマンジャロコーヒーについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をチェック!
おすすめのタンザニア産キリマンジャロコーヒー3選
スーパーや通販で手軽に購入できるキリマンジャロは、ブレンドコーヒーである場合が多いです。
ブレンドコーヒーだと、ストレートよりもバランスが良く飲みやすい風味になります。
ここで紹介するアイテムは、どれもスーパーで人気のキリマンジャロだよ!
ここで紹介するキリマンジャロのコーヒーをまとめると、以下のとおりです。
- キーコーヒー キリマンジャロブレンド
- コーヒー粉でドリップ
- モンカフェ キリマンジャロブレンド
1. 豆から入れてアロマを楽しむ「キーコーヒー キリマンジャロブレンド」
豆からコーヒーを挽いて、より新鮮なドリップコーヒーを飲みたい方におすすめなのがこちらのコーヒー。
キリッとした酸味とコクがありつつ、やや深煎りのコーヒーなので飲みやすいです。
商品情報
価格 | 807円(税込) |
容量 | 200g |
原材料 | コーヒー豆(生豆生産国名:タンザニア、コロンビア他) |
2. コーヒー粉でドリップ「AGF 贅沢な珈琲店 キリマンジャロブレンド」
Amazonのドリップバッグランキング1位で、根強い人気なのがこちらのドリップバッグ。
上置きタイプなのでコーヒーの味が出過ぎず、力強いコクがありつつもすっきりとした味わいに仕上がります。
商品情報
価格 | 545円(税込) |
容量 | 8g×14 |
原材料 | 生豆生産国名:タンザニア、ブラジル、他 |
3. 高品質のドリップバッグ「モンカフェ キリマンジャロブレンド」
上置きのドリップバッグの中で、高品質で有名なのがモンカフェ。
モンカフェのキリマンジャロブレンドは中煎りコロンビアも入っているため、酸味や甘みの引き立つコーヒーです。
商品情報
価格 | 540円(税込) |
容量 | 10p |
原材料 | コーヒー豆(生豆生産国名:タンザニア、コロンビア他) |
タンザニア産コーヒーのおすすめをもっと知りたい方は、以下の記事をチェック!
タンザニア産コーヒーのおすすめの飲み方
タンザニア産のコーヒーは、 煎り具合によっておすすめの飲み方が異なります。
- 砂糖ミルクなし
- 熱いうちにブラックで飲む
- 少量のミルクと合わせる
- コーヒー粉を細かく挽きすぎないよう注意
キリマンジャロはメーカーによって焙煎の深さが異なります。
浅煎りから中煎りの場合は、ブラックでキリマンジャロそのものの酸味を味わうのがおすすめです。
一方、深煎りの場合は適切な粒度のコーヒー粉でドリップし、ミルクを入れてまろやかに味わうのがおすすめです。
そもそも浅煎りや深煎りって何?という方は、以下の記事を参考にして下さい!
タンザニア産のコーヒーを楽しもう!
いかがだったでしょうか。
この記事ではタンザニアのコーヒーについて詳しく解説しました。
本記事の結論をまとめると以下のとおりです。
- タンザニアのコーヒーは「キリマンジャロ」で有名
- キリマンジャロのコーヒーはスーパーでも手軽に手に入れられる
- タンザニアのコーヒーはブラックで飲むのがおすすめ
タンザニア産のコーヒーを飲んだことがない方も、今もすでにファンの方も、タンザニア産のコーヒーをより一層楽しみましょう!