「コク」とはどんな意味?
おすすめのコク深いコーヒーを知りたい!
こういった疑問や要望にお答えします。
ミルクを入れてもコーヒーの深みがしっかりと感じられる、どっしりとした舌触りのコーヒーは美味しいですよね。
「コク」とは、コーヒーを飲んだ後に舌で感じられる余韻のことです。
この記事では、コーヒーのコクについてコーヒーインストラクターが徹底解説します!
- コーヒーの風味はコク以外にも、酸味や甘みなどで表現できる
- バランスが良くより深みのあるコーヒーが好みの方は、ブレンドコーヒーがおすすめ
- ハンドドリップでコクをしっかりと抽出するには、蒸らしが重要
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
それでは早速見ていきましょう。
コーヒーの「コク」とは?
結論、コーヒーのコクとは「味」ではありません。
コーヒーのコクを英訳すると「body」や「rich」と表現されることが多いです。
「コクがある」
対訳:to be full-bodied (e.g. wine, sake); to be rich; to be robust (in flavor); to be full-flavored
weblio
richやbodyというと、舌に感じる余韻や味わいの奥深さを表します。
そのため、コーヒーのコクは味わいではなく舌で感じる「深さ」のことを言います。
コーヒーを表現する風味はコクだけではない!苦みや酸味とは?
コーヒーの風味や特徴を表現する要素は、コク以外にも苦みや酸味などがあります。
一般的に、以下の5種類の要素でコーヒーを表現されることが多いです。
- 苦み
- 酸味
- 甘み
- 香り
- コク
コーヒー豆専門店やコーヒーショップでは、以上の5つの特徴を指標にして、コーヒー豆の説明がパッケージに書かれていることが多いです。
この5つを少しでも理解すれば、お気に入りのコーヒーを見つけやすいかも。
ここでは、5つの要素についてどのような風味や特徴のことを言うのか、紹介していきます。
苦み
苦みは料理でも感じるような、比較的わかりやすいコーヒーの風味です。
舌にツンとくる「えぐみ」とは違うよ。
深煎りのブレンドコーヒーは苦みが強いものが多く、浅煎りのシングルオリジンは苦みが抑え目のものが多い傾向にあります。
酸味
酸味も苦みと同じで、コーヒーの味わいの中でも比較的わかりやすい風味です。
例えばエチオピア産のコーヒーの酸味は、まるでドライチェリーのような酸味です。
コーヒーの酸味にネガティブな印象を持つ方も多いかと思いますが、上質な酸味のコーヒーはとてもジューシーで、スッキリとした後味になります。
甘み
コーヒーの風味を表す時に使う「甘み」とは、砂糖のような甘みではなく、まろやかさのような風味を言います。
丸みのある味わいを「甘い」と言うこともあるみたい。
例えば、ブラジル産のナッツのような香りの甘みや、エチオピア産の柑橘系の甘みなど種類があります。
香り
香りはコーヒーのフレーバーを言います。
古いコーヒーはコーヒー粉の状態で香りがしなくなるよ。
例えば、アフリカのコーヒーはフローラルな香り、アジアのコーヒーは土や葉の香りがすることが多いです。
コーヒーの香りについては奥深いので、こちらの記事でも解説しています。
コク
コクとは舌で感じる深みのことを言います。
コーヒーのコクがない時は、抽出のお湯の温度をあげるといいよ。
コクがないコーヒーは余韻がなく、香りが少なくなってしまいます。
コーヒー豆研究所では、商品レビューポリシーというものを策定しており、上記の5つの項目に則って日々商品を比較しています。
詳しくは以下の記事を参考にして下さい!
コーヒーの風味の要素「苦み」と「コク」の違い
そもそも、コーヒーの苦みとコクは異なる風味です。
苦みについてまとめると以下のとおりです。
- ビター感
- 深煎りの方が苦みが強い
コクについてまとめると以下のとおりです。
- 味の余韻
- 舌に重さを感じる
市販のインスタントコーヒーは苦みが強くコクが弱いものが多く、深煎りのブレンドコーヒーは苦みもコクもしっかりしたものが多いです。
レギュラーコーヒーでドリップコーヒーを作った時に、コクが感じられない場合は以下のような理由があげられます。
- お湯が多すぎる
- 抽出にかける時間が短すぎる
- コーヒーが劣化している
ブレンドコーヒーとシングルオリジンはどちらがコク深いのか
ブレンドコーヒーとシングルオリジンの2つを比べると、一般的にはブレンドコーヒーの方がコクが深いと感じられることが多いです。
シングルオリジンで、コクが深くバランスの良い種類もあります!
ブレンドコーヒーの方がコクが深いと感じられるのは、複数種類のコーヒーがブレンドされているからです。
また、ブレンドコーヒーはそれぞれの種類のコーヒーの足りない部分を補えることで、バランスが良い味わいになります。
コクが深く、しっかりとした苦みのある味わいのコーヒーを欲しい方は、深煎りのブレンドコーヒーを選ぶのがおすすめです。
コク深いコーヒーが好きな方におすすめのコーヒー3選
ここでは、まだコーヒーの好みが定まっておらず、自分のお気に入りのコーヒーを見つけたい方におすすめのコーヒーを3つ紹介します。
飲み比べをすることで、自分の好みを探れるはずです。
3つとも味わいの指標が書かれているため、コーヒー選びの参考になります。
まとめると以下のとおりです。
- BLUE BOTTLE COFFEE ブレンドセレクション
- やなか珈琲店 レギュラーコーヒーギフトセット
- 丸山珈琲 軽井沢 ブレンドセレクション
1. 3種類のコーヒーを試せる「BLUE BOTTLE COFFEE ブレンドセレクション」
ブルーボトルの人気のブレンドコーヒーを試すことができる、こちらのブレンドセレクション。
このブレンドセレクションを頼んだことがあるけれど、ブレンドコーヒーを3種類飲めて満足感があったよ。
200g入りのコーヒーを3種類試すことができるため、かなりボリューム感があります。
商品情報
価格 | 4,320円(税込) |
容量 | 200g×3 |
内容 | ・ベラ・ドノヴァン(エチオピア、グアテマラ、他) ・ジャイアント・ステップス(コロンビア、グアテマラ) ・スリー・アフリカズ(エチオピア) |
2. 深めの焙煎でどっしりとした味わい「やなか珈琲店 人気ブレンド3種類」
やなか珈琲の人気のブレンドを3種類試すことができる、こちらの人気ブレンド3種類セット。
やなか珈琲はを飲んだことがあるけれど、比較的深煎りな印象があったよ!
どちらもしっかりとしたボディー感のあるコーヒーで、バランスの良い味わいです。
商品情報
価格 | 3,930円(税込) |
容量 | 200g×3 |
内容 | ・やなか珈琲オリジナルブレンド(ブラジル、コロンビア) ・マイルドブレンド(ブラジル、タンザニア) ・リッチブレンド(コロンビア、ブラジル) |
3. スーパーでも購入できる「丸山珈琲 軽井沢 ブレンドセレクション」
通販や直営店だけではなく、百貨店やロピアなどでも購入できる丸山珈琲。
直接買い付けを行なっている丸山珈琲は、品質へのこだわりを感じる商品紹介のカードがついていたのが印象的です。
どちらも特徴の異なるコーヒーで、自分の好きなコーヒー探しに役立つはずです。
商品情報
価格 | 3,780円(税込) |
容量 | 80g×3 |
内容 | ・軽井沢ブレンド フォレスト 中深煎り ・軽井沢ブレンド マウンテン 深煎り ・軽井沢ブレンド ブロッサム モカ |
コーヒーのコクをしっかり出すための美味しい淹れ方
せっかくハンドドリップでコーヒーを入れたのに、コーヒーのコクや苦みが十分に抽出されずに、薄いコーヒーになってしまった経験はありませんか?
コーヒーのコクをしっかりと出すには、以下の2つに特に気をつけると良いでしょう。
- コーヒー粉の挽き具合
- お湯の温度
コーヒーの粉の挽き具合が粗すぎると、十分にコーヒーの成分が抽出されずに薄いコーヒーになってしまうため、グラニュー糖の粒子くらいの引き目にするのがおすすめです。
また、お湯の温度が低すぎるとコーヒーの成分が十分に抽出されないため、90〜95度を目安にするのが良いでしょう。
コーヒーのコクを理解してコーヒー探しに役立てよう
いかがだったでしょうか。
この記事では、コーヒーのコクについて詳しく紹介しました。
本記事の要点をまとめると以下のとおりです。
- コーヒーの味わいを表現するのはコク以外にも、酸味や甘みもある
- コク深くバランスの良いコーヒーが好みの方にはブレンドコーヒーがおすすめ
- コーヒーのコクとは舌に感じる重みのこと
コーヒーの「コク」を理解することで、好みのコーヒーを探す指標にもなりますので、ぜひコーヒー探しに役立ててみてください。