カフェの開業について詳しく知りたい
自分でカフェを始めてみたい
こういった疑問や要望にお答えしていきます。
コーヒーやスイーツなどにこだわりがあり、将来カフェを経営したいと考えていませんか?
カフェ開業は、1つずつ段取りを踏んでいけば比較的実現しやすいものです!
本記事では、開業に向けての流れとともに、必要な資格や資金などを紹介していきます。
- カフェ開業の魅力は自分のこだわりが詰まったお店作りができること
- カフェ開業の方法は「ゼロからはじめる」「フランチャイズからはじめる」の2通りがある
- カフェ開業までの流れは以下の7ステップ
- 知識・スキルの習得
- コンセプト作り
- 資金調達
- 資格取得・届出申請
- 物件選び・内装準備
- メニュー・価格設定
- 営業準備
- 開業のコツ・ポイントは「コンセプト作り」「資格と申請」「資金調達」
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
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カフェ開業の魅力
気軽に立ち寄ることができ、ゆっくりくつろげるカフェ。
友人同士でスイーツやランチを目当てに訪れたり、美味しいコーヒーを飲みながら読書タイムを過ごしたり。
最近では日常的にカフェでテレワークしている方も多く見られます。
さまざまな人が訪れるカフェですが、その開業の魅力はなんと言っても、自分のこだわりが詰まったお店を経営できることではないでしょうか。
おしゃれで美味しいワンプレートメニューがあったり、本や雑誌を読みながらゆっくりとくつろげる雰囲気があったりと、多種多様なコンセプトが可能です。
自分もお客様も楽しめる、オリジナリティ溢れる居心地のよい空間作りをしてみませんか?
カフェを開業する方法には、大きく分けて2つあります。
- ゼロからはじめる
- フランチャイズからはじめる
1つずつ見ていきましょう。
ゼロからはじめる
ゼロから始める個人店での開業は、自由度が高く理想的なコンセプトでお店作りができることが大きな魅力。
ただ、全てにおいて自分で行わなくてはならず、カフェ開業の知識や技術を身に付けた上で、経営スキルや余裕ある資金なども必要になってきます。
自分のスタイルにこだわりのある方、妥協したくないコンセプトを考えている方にはおすすめの方法です。
フランチャイズからはじめる
カフェを開業するには、個人店としてオープンする以外に、フランチャイズ加盟店として始める方法もあります。
フランチャイズ加盟とは、本部企業に加盟金と月々のロイヤリティを支払うことで、開業・運営のノウハウやサポートを受けられるシステムのことです。
個人店と比較すると、ある程度マニュアル化されている点が多いため、自由度が低くなり自分のスタイルを前面に盛り込むことはできませんが、カフェ開業が未経験の方にとっては動きやすいとも言えるでしょう。
カフェ開業の流れ
カフェの開業までの、おおまかな流れを見てみましょう。
- 知識・スキルを身に付ける
- カフェのコンセプトを想定する
- 資金の調達
- カフェ開業に必要な資格取得・届出申請
- 物件選び・内装備品の準備
- メニュー作成・価格設定
- 営業準備・PR
順番に見ていきましょう。
1. 知識・スキルを身に付ける
飲食業が未経験であっても、カフェを開業することは可能です。
ただ、知識と技術を身に付けておかなければ長く経営を続けていくことはできません。
そのノウハウを取得する手段としては、主に次のような方法があります。
- スクール・講習・通信講座などを受講する
- カフェで働いて実績を積む
それぞれメリット・デメリットがあるので、比較しながら自分に合った方法をとりましょう。
スクール・講習・通信講座を受ける
カルチャーセンターなどで開催される教室・スクール・講座などでは、学べる範囲が限られているため、カフェ開業に関する分野を幅広く多く学ぶには、さまざまな講座を受講しなければなりません。
一方、通信講座の中には、カフェ開業・経営に関する知識をまとめて学べる講座もあります。
日本安全食料料理協会主催の「カフェオーナー経営士資格講座」がそれにあたり、カフェ経営を目指す方にはおすすめの講座。
コーヒーの知識だけでなくマーケティングや企画力なども身に付けることができます。
他にも、カフェ経営に役立つ「コーヒーマイスター」「コーヒープロフェッショナル」「カフェテリアマネージャー」などの資格講座もあります。
ただ、スクール・講習・通信講座の受講には学びに時間を必要とするため、準備期間を考慮に入れて取り組むようにしましょう。
カフェなどで経験を積む
実際にカフェなどで働いて実地経験を積む方法も、経営のノウハウを身に付ける手段としておすすめです。
開業までに必要なことがイメージしやすく、業務の流れや雰囲気を身をもって掴めることが大きなメリット。
また、学びながら収入を得ることができるため、開業・運営の資金作りができます。
デメリットとしては、勤務しているカフェが個人店なのかフランチャイズ店なのかによって運営形態が異なるため、得られる知識が限られることが挙げられます。
2. カフェのコンセプトを想定する
カフェを開業したい方は、こんなお店を作りたい!というイメージをお持ちですよね。
そのイメージや想い・アイデアを、具体的なコンセプトとして作り込んでいきましょう。
コンセプトが定まることで、物件選びや内装、メニューなども自ずと決まってきます。
特に個人カフェでは、オリジナリティを持った魅力的なコンセプトであるかどうかは、重要なポイントとなるでしょう。
コンセプト作りのポイント
カフェの開業・経営を成功させるためには、ぶれないコンセプトをしっかり作り込んでおくことがとても大切です。
「あのカフェに行きたい」と目指してもらうためには、そのカフェならではの雰囲気やメニューなど、魅力的な独自性が必要。
また、利用してもらいたいターゲット層、時間帯、人数、目的なども考えておきましょう。
5W2Hを明確に
想いやアイデアは、目に見える形にすることでより具体的になるものです。
頭に思い描いているコンセプトを文字で表現してみましょう。
文字にすることで想いがより明確になり、まとめることで新しい発想が生まれてくることもあります。
- いつ(When)
- どこで(Where)
- なぜ(Why)
- 何を(What)
- 誰に(Who)
- どのように(How)
- いくらで(H0w much)
この7項目について、自分の思い描いていることをどんどん書き出していきましょう!
曖昧さがなくなり、開業したいカフェのコンセプトをより具体的にすることができるでしょう。
3. 資金の調達
カフェの開業に必要な資金は、およそ平均500~600万円ほどと言われています。
立地や規模にもよりますが、物件の補償金・礼金をはじめ、設備・備品、内装・外装、広告宣伝費などが挙げられます。
また、開業後しばらく赤字でも経営できるよう、1年程度の「運転資金」を用意しておくとよいでしょう。
資金を抑えるコツ
開業・運営にかかる費用はできるだけ抑えたいものです。
資金を抑えるコツとして、次のような点に配慮するとよいでしょう。
- 内装・設備が整っている居抜き物件を活用する
- 共同経営者と開業する
- 備品などは中古の良品を購入するか自作する
このうち、居抜き物件を利用する方法はもっともコストを抑えやすい手段。
もともとカフェ経営をしていた店舗であれば、備品や設備もそのまま活用できるため、開業資金を大幅にコストカットできます。
また、1人ではなく共同経営者を募って開業すれば、資金の調達も相手と折半できるので、見合った知人がいるのであれば共同開業もひとつの手ですね。
助成金・補助金制度の利用
カフェ開業者は、国や自治体による助成金・補助金などの保証金制度が利用できる場合もあります。
例えば自治体ごとに「創業支援補助金」の制度があったり、POSレジを導入するときなどに利用できる「IT導入補助金」など、さまざまな種類があります。
注意すべき点としては、こうした制度は年度の変わり目などに変更がでる可能性もあるため、利用の際は最新情報をチェックするようにしましょう。
資金ゼロでカフェ開業を考えている方は、以下の記事をチェック!
4. カフェ開業に必要な資格取得・届出申請
カフェ開業に必要な資格・届出申請は次のとおりです。
- 必要な資格
- 食品衛生責任者
- 防火管理者
- 必要な届出申請
- 飲食店営業許可申請
- 開業(廃業)等届出書
- 防火管理者選任届
1つずつ詳しく見ていきましょう。
必要な資格
食品衛生責任者
カフェに限らず、飲食店を開業する時に必要な資格が「食品衛生責任者」です。
1店舗につき1名以上の「食品衛生責任者」を置くことが法律で定められており、保健所にお店の営業許可申請をする際にも必要となる資格。
資格内容は、食品の管理方法や調理器具の扱い方、衛生管理などの知識の習得などです。
都道府県ごとに食品衛生協会が催す1日講習を受けることで簡単に取得でき、栄養士、調理師などの資格を持っている方は講習が免除されます。
講習予約が1ヵ月先まで満席になっていることもあるため、申し込みは早めにしておきましょう。
防火管理者
キャパシティが30名以上のカフェを開業するならば、「防災管理者」の資格も必要。
日本防火・防災協会、または、管轄の消防署が行っている講習を受講することで、資格を取得することができます。
講習は、カフェの延べ面積により必要とする日数・時間が異なり、次のようになっています。
- 300平方メートル以上・・甲種講習:2日で約10時間の講習
- 300平方メートル未満・・乙種講習:1日で約5時間の講習
必要な届出申請
飲食店営業許可申請
「飲食店営業許可申請」は保健所に提出するもので、カフェだけでなく全ての飲食店において必須の申請です。
厨房やトイレ、店舗設備などの細かい規定があり、店の見取り図や食品衛生責任者手帳が必要となります。
申請期限や保健所の施設検査までの期間は自治体によって異なるため、必要書類と合わせて確認しておきましょう。
開業(廃業)等届出書
個人カフェを開業する場合には、開業日より1ヵ月以内に「開業(廃業)等届」を税務署に提出する必要があります。
確定申告の際には、この開業届と青色申告承認申請書を提出しなければなりません。
防火管理者選任届
カフェの防火管理者を消防署に届け出る際に必要となるのが「防火管理者選任届」。
届出用紙に必要事項を記入し、管轄の消防署予防課に提出します。
また、上記の他にも、カフェの営業形態によって資格や申請が必要な場合があります。
よく確認して不備がないようにしましょう。
5. 物件選び・内装備品の準備
手続・申請等の準備が整ったら、お店作りにとりかかりましょう!
まずは物件選び。
テナントを借りたり、自宅の一部を改装してカフェにするなど、いろいろな方法がありますが、お店の立地は集客に大きく影響します。
自分のカフェのコンセプトやターゲットにしている客層、利用目的などを軸として、それに適した場所を選ぶようにしましょう。
内装備品も同じように、コンセプトに合ったデザイン・機能性のものをセレクトし、無駄なものは省いて焦点をはっきりさせましょう。
6. メニュー作成・価格設定
カフェのメニューや価格の設定も大切。
やはりここでもカフェのコンセプトを軸として、それにマッチしたメニューを考案しましょう。
オープン当初はメニューを最低限に絞り、準備に費用と時間がかからないようにすることをおすすめします。
まずは利用の多い定番メニューとコンセプトに合ったオリジナルメニューを中心に、徐々にメニューを増やしていくとよいでしょう。
また、価格設定は来客しやすい適度な価格、かつ経営を維持できる程度の利益の出る価格を見定めて決めていきましょう。
7.営業準備・PR
ここまでの準備が整ったら、いろいろ営業の準備・促進活動に入りましょう。
飲食店では一般的に客席10名につき1人のスタッフが必要と言われています。
カフェの規模によってスタッフ雇用が必要な場合は求人募集をしましょう。
他にも、備品の不備はないか、メニューの調理はスムーズに進めることができるか、衛生面の準備は徹底されているか、などを見直します。
可能であればプレオープンの機会を設けると、いろいろな面の確認・調整ができる上、お客様からの意見を直接聞くことができます。
プレオープンは、お披露目だけではなく、来店してくださったお客様に口コミ・評判を宣伝してもらう意味もあるため、積極的に行いましょう。
また、Webサイトの作成、InstagramなどのSNSも活用するとお店のPRに効果的です。
カフェ開業する際のコツ・ポイント
カフェを開業する際に大切なことをまとめてみましょう。
コツ・ポイントを大きくまとめると次の3つです。
- コンセプト作り
- 資格と申請
- 資金調達
「コンセプト作り」はカフェの開業をするにあたり全ての軸となるため、最も大切なポイント。
前述の5W2Hを基に、オリジナリティに溢れた、需要のある魅力的なコンセプト作りをしましょう。
また、コンセプトに沿った資格の取得や必要な申請は、準備期間を考慮して早めに取り組むことをおすすめします。
カフェの開業には、思わぬところでなにかと必要な出費がかさむものです。
資金の調達も余裕を持った数字で準備できるように、方法を考えておきましょう。
実際にラボカフェというコーヒーブランドを立ち上げた経験から、やはりコンセプトをいかに持っているか、それをどう伝えるのかが非常に重要になってくると思っています。
自分のコンセプトをしっかり持ってカフェ開業を実現しよう!
いかがでしたか?
カフェ開業を志す方に向けて、必要となる準備やその流れ、コツやポイントなどを紹介しました。
本記事の要点をまとめると次のとおりです。
- カフェ開業の魅力はオリジナリティを持った独自のお店作りができること
- カフェ開業の方法は「ゼロからはじめる」「フランチャイズからはじめる」の2通りがある
- カフェ開業までの流れは「知識・スキルの習得」「コンセプト作り」「資金調達」「資格取得・届出申請」「物件選び・内装準備」「メニュー・価格設定」「営業準備」の7ステップ
- 開業のコツ・ポイントは「コンセプト作り」「資格と申請」「資金調達」
たくさんのカフェがありますが、「あのお店に行こう!」と思えるカフェは、やはりそのお店にしかない独自の魅力を持っています。
ぜひ本記事を参考に、あなただけの魅力あふれる素敵なカフェを開業してください!