
コーヒーの下に置く金色のボールは何?



パラゴンの冷却球です。仕組みと、買う前に知っておきたいポイントを見ていきましょう。
パラゴンは、抽出したコーヒーを冷却球に触れさせ、香りを液体に残すことを狙った器具です。豆の種類や焙煎方法の名前ではなく、いつものドリップに足して使います。
買うかどうか迷ったら、味への期待だけでなく、手持ちのドリッパーに合うかや、冷却球を凍らせる手間も考えておきたいところです。この記事では、メーカーと国内の取扱元が公開している情報をもとに、V2で変わった点から使い方まで紹介します。
- パラゴンはドリップ後のコーヒーを冷やすための器具
- V2はドリッパーホルダーを改良。載るかどうかは機種ごとに確かめる
- 標準セットはスタンド1個と冷却球2個。ドリッパーなどは別途用意する
- 球の冷凍や洗浄を続けられるかも、買う前に考えておく


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パラゴンコーヒーとは?抽出液を冷やす仕組み


Paragon(パラゴン)は、Nucleus Coffee Toolsのコーヒー器具です。スタンドにドリッパーと冷却球をセットし、落ちてくるコーヒーを球に当てて冷やします。メーカーがExtract Chilling(抽出液の冷却)と呼んでいるのが、この方法です。
水出しや氷への直接抽出とは冷やす場所が違う
水出しは水でコーヒーを抽出しますが、パラゴンはお湯で抽出したあとのコーヒーを冷やす仕組みです。また、サーバーに氷を入れる方法と違い、冷却球が溶けてコーヒーに混ざることはありません。
つまり、豆やミル、ドリッパーを買い替える必要はなく、いつもの抽出に「冷やす」工程をひとつ足すイメージです。仕上がりの温度をどこまで下げたいのか、香りの違いを試したいのか、目的を分けて考えておきましょう。
「最大40%」を味の点数として読まない
Nucleusは、冷却しない同じ条件の抽出と比べて、主要な揮発性の香り成分を最大40%多くとらえたと説明しています。ただし、「40%おいしくなる」「誰でも香りを40%強く感じる」という意味ではありません。あくまでメーカーが示した香り成分の量で、好みの評価とは別ものです。
数字だけで決めずに、どの豆で、どんな違いを楽しみたいかを考えてから選びましょう。
パラゴンV2の仕様と旧型との違い


V2のおもな変更点は、ドリッパーを載せるホルダーの形です。2024年半ばに上部アームが更新され、対応するドリッパーが増えました。ただし例外もあるので、「V2なら何でも載る」わけではありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 国内での製品名・品番 | Paragon V2・NUC-015 |
| 価格(国内取扱元) | 19,800円(税込) |
| 標準セット | ドリップスタンド1個・アイスロック2個 |
| 素材 | スタンド:アルミニウム アイスロック:ステンレス |
| 外形の目安 | 幅約165 × 奥行約120 × 高さ約260mm |
| V2の変更 | ドリッパーホルダーの形状を改良。対応には例外あり |
標準セットだけではコーヒーを淹れられない
スタンドと球のセットなので、ドリッパーやサーバー、スケールは付いていません。
販売店には、ドリッパーを組み合わせたセットもあります。商品写真に写っている道具がすべて付いてくるとは限らないので、「同梱物」の欄と選んでいる商品名を見比べておきましょう。すでに道具がそろっている人と、これから一式そろえる人では、かかる費用も変わります。
ドリップの基本の道具をこれからそろえるなら、先に必要なものを整理しておくと、同じ道具を二重に買わずにすみます。


パラゴンのおすすめは?手持ちの器具に合わせた選び方
いつものドリッパーを使いたい人には、Paragon V2の標準セットがおすすめです。ホルダーに載るドリッパーなら、使い慣れた道具をそのまま生かせます。ドリッパーも新しくそろえるなら、Suprima Dripper SD1とペーパーが付いたセットが便利です。
| セット | おすすめの人 | 価格(税込) | 同梱物 |
|---|---|---|---|
| Paragon V2 NUC-015 標準セット | 手持ちのドリッパーを使いたい人 | 19,800円 | スタンド1個・アイスロック2個 |
| Paragon V2 × Suprima SD1 ペーパー付きセット | ドリッパーも一緒にそろえたい人 | 25,520円 | V2標準セット・SD1・ハリオ02ペーパーフィルター100枚 |
ここでは、手持ちのドリッパーを使うか、新しくそろえるかで選べるように、2つのセットを紹介します。
1. 手持ちのドリッパーを生かす「Nucleus Paragon V2 NUC-015 標準セット」


- 使い慣れたドリッパーを生かせる
- アイスロックが2個付属する
- ドリッパーの適合確認と別途準備が必要
- サーバーやスケールは付属しない
普段使っているドリッパーがある人には、Paragon V2の標準セットがおすすめです。スタンド1個とアイスロック2個のセットなので、ホルダーに合うドリッパーがあれば、道具を買い直さずに冷却を試せます。
選ぶ前に、使いたいドリッパーの型番と底の形を確かめておきましょう。V2でも載らないドリッパーがあるので、型番を販売店に伝えて聞いておくと確実です。サーバーとスケールを重ねた高さも測り、お湯を注ぐすき間が残るかまで見ておくと安心です。
必要な道具がそろっているなら、SD1付きセットとの差額5,720円をかけてドリッパーを買い足す必要はありません。今の淹れ方はそのままに、冷やすかどうかだけを比べたい人に向いています。
Nucleus Paragon V2 NUC-015 標準セットの詳細スペック
| おすすめの人 | 手持ちのドリッパーを使いたい人 |
|---|---|
| 同梱物 | スタンド1個・アイスロック2個 |
| Paragonの素材 | スタンド:アルミニウム アイスロック:ステンレス |
| Paragonの外形 | 幅約165 × 奥行約120 × 高さ約260mm |
| 別に必要な道具 | 適合するドリッパー・ペーパー・サーバー・スケール・ケトル・ミル |
| 価格(税込) | 19,800円 |
2. ドリッパーもそろえる「Nucleus Paragon V2 × Suprima SD1 ペーパー付きセット」


- ドリッパーとペーパー100枚も一緒にそろう
- 標準セットとの追加費用を比較しやすい
- 標準セットより5,720円高い
- 手持ちのドリッパーと用途が重複する場合がある
ドリッパーも一緒にそろえたい人には、Suprima Dripper SD1とペーパーが付くセットがおすすめです。Paragon V2の標準セットにSD1とハリオ02ペーパーフィルター100枚が付くので、買い足す道具と費用をまとめて把握できます。
価格は25,520円で、標準セットとの差額は5,720円。この差額は、ドリッパーとペーパーの分と考えましょう。Paragon本体は同じV2なので、高いほうのセットだからといって冷却の性能が上がるわけではありません。
すでに好みのドリッパーがあるなら、SD1を試してみたいかどうかで決めるとよいでしょう。サーバー・スケール・ケトル・ミルはこのセットにも含まれないので、これから一式そろえる場合は、足りない道具を足した金額で予算を考えてください。
Nucleus Paragon V2 × Suprima SD1 ペーパー付きセットの詳細スペック
| おすすめの人 | ドリッパーも新しくそろえたい人 |
|---|---|
| 同梱物 | スタンド1個・アイスロック2個・Suprima Dripper SD1・ハリオ02ペーパーフィルター100枚 |
| Paragonの素材 | スタンド:アルミニウム アイスロック:ステンレス |
| SD1の素材・色 | ポリカーボネート・クリア |
| Paragonの外形 | 幅約165 × 奥行約120 × 高さ約260mm |
| 別に必要な道具 | サーバー・スケール・ケトル・ミル |
| 価格(税込) | 25,520円 |
パラゴンの使い方と冷却球の準備


冷却球を冷凍し、触れない位置にセットする
メーカーの目安は−10〜−20℃の冷凍庫で1時間です。冷えた球をドリッパーのすぐ下に置き、ドリッパーの底に触れない高さに調整します。手持ちの器具で位置が合うか、お湯を注ぐ前に確かめましょう。
冷凍に1時間かかるので、飲みたいと思ってから準備を始めても間に合いません。飲む時間に合わせて前もって球を凍らせておく習慣を続けられるか、考えてみてください。
最初は普段のレシピを使い、冷やす条件を記録する
まずは豆の量・挽き目・お湯の温度・湯量をいつものレシピのままにして試してみてください。パラゴンを使い始めるのと同時にこれらを変えてしまうと、味が変わった理由がどれなのか、わかりにくくなるからです。
A-DININGは、使い始めの目安として「抽出前半の25%」を冷やす方法を紹介しています。一方、豆によってちょうどよい冷やす量は違います。どの豆にも同じ割合が合うとは考えず、少しずつ調整してみましょう。
| 記録する項目 | 比べやすくするコツ |
|---|---|
| 豆と抽出条件 | 同じ豆・豆量・挽き目・湯温・湯量を使う |
| 冷やす条件 | 球の有無と、球を外した時点の抽出液量を記録する |
| 飲む条件 | 一方だけが熱すぎる状態を避け、近い温度で比べる |
| 感想 | 感じた香りと、その違いが好きかを別々にメモする |
たとえば、球を使った一杯の香りを強く感じても、それが好みの味とは限りません。変化を感じたかどうかと、また飲みたいかどうかを分けてメモしておくと、自分にとって使う価値があるかを判断しやすくなります。量をはかるスケールは、手持ちのものがスタンドの下に収まるかを先に見ておきましょう。


球とスタンドで洗い方を分ける
球は使ったあと水かぬるま湯ですすぎ、洗剤を使わずに清潔な布で乾かしてから冷凍庫へ戻します。スタンドは、湿らせた布とやさしい洗浄剤で拭くようにメーカーが案内しています。
メーカーがすすめているのは、一杯ごとに凍った球を使うことです。標準セットの2個を交互に使う場合でも、2個あるからといって、どちらも十分に冷えているとは限りません。続けて何杯も淹れたい人は、凍らせ直す時間まで考えておきましょう。
パラゴンを購入する前に確認したいこと


買う前に「取り付けられるか」「一式でいくらかかるか」「準備を続けられるか」を見ておくと、使い始めてから困ることを減らせます。チェックしたい点を表にまとめました。
| 確認するもの | 買う前にやること |
|---|---|
| ドリッパー | メーカー名と型番を控え、ホルダーに安定して載るかを販売店に確認する |
| サーバー・スケール | 組み合わせた高さと幅を測っておく |
| 同梱物と予算 | 標準品か追加セットかを区別し、不足器具と送料を総額に加える |
| 置き場所・冷凍庫 | 注湯できる上部空間と、球を準備・保管する場所を確保する |
| 飲む頻度 | 続けて淹れる杯数と、球を凍らせ直す時間が合うか考える |
向いているのは抽出条件の違いを楽しみたい人
パラゴンは、基本の道具がそろっていて、同じ豆でも淹れ方による違いを試したい人に向いています。冷却球を準備する手間も、コーヒーを楽しむ時間のうちと思えるかが、選ぶときの目安になります。
反対に、朝の手順を増やしたくない人や、ドリップの道具をまだ持っていない人は、まず普段使いの道具からそろえるのもひとつの方法です。高価な道具を足すこと自体を目的にせず、自分が試したいことに合うかで選んでください。
パラゴンコーヒーについてよくある疑問
- 家にある氷や金属球でも代用できますか?
-
氷は溶けた水が加わるので、専用の冷却球とはコーヒーの濃さが変わってしまいます。また、見た目が似た金属球でも、食品に使えるか、どのくらい冷やせるかはわかりません。パラゴンと同じ効果が得られる代わりの道具としては、おすすめできません。
- エスプレッソ用のパラゴンも同じ製品ですか?
-
Nucleusは「Paragon Espresso」を別の製品として出しています。この記事で紹介しているのはドリップ用のParagon V2なので、買うときは用途と商品名をよく見てください。
- 冷却球にへこみや傷みを見つけたら?
-
メーカーは、ひび・へこみ・穴を球の損傷として挙げています。傷んだまま使い続けず、購入したお店に交換などを相談してください。
- パラゴンを使ったコーヒーはどこで飲めますか?
-
提供しているかどうかは、お店によって違います。行きたいお店にパラゴンを使うメニューがあるか、どの豆で頼めるかを聞いてみましょう。器具を紹介する投稿があっても、いつも注文できるメニューとは限りません。
パラゴンは手持ちの器具と準備時間を確認して選ぼう
パラゴンは、抽出したあとに冷やすことで生まれる違いを試せる器具です。買うなら、香りへの期待だけでなく、いつもの道具や毎日の暮らしの中で無理なく使えるかも考えてみてください。
- 使いたいドリッパー・サーバー・スケールの型番と寸法を控えておく
- 標準セットとドリッパー付きセットの違いを見て、必要な金額を出す
- 冷凍・洗浄の時間を含めて使い続けられるか考える
- 使い始めはいつものレシピのままで、冷やしたときの違いを試す
まずは手持ちの道具を書き出して、買いたいお店に載るかどうかを聞くところから始めましょう。自分の淹れ方に合うとわかれば、どの豆で試すかも決めやすくなります。
コーヒー豆研究所の記事を根拠に、関連情報と一緒に回答します。
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