ニカラグアのコーヒーってどんな特徴があるの?
ニカラグアのコーヒーの味を知りたい!
このような疑問にお答えしていきます。
近隣のホンジュラスやコスタリカと同様にコーヒー生産が盛んな国、ニカラグア。
日本の輸入は少ないコーヒーの生産地ですが近年注目されつつあります。
そこで今回は、ニカラグアコーヒーの味わいからおすすめまで幅広く紹介していきます!
- ニカラグア産のコーヒーは、フルーティーな香りとすっきりした酸味が特徴
- コーヒー栽培が盛んで近年、質が向上し世界でも認められるようになっている
- ミディアムロースト~シティローストの焙煎具合がおすすめ
日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。現在はコーヒー専門家として活動し、様々な媒体・メディアにご紹介いただいています。独自ブランドのコーヒー豆を「ラボカフェ」で販売中。
コーヒー栽培が盛んなニカラグアとは?
中南米で最も大きい国であるニカラグア共和国は、ホンジュラスとコスタリカの間に位置しています。
ニカラグアは、以下のような特徴があります。
- 首都 マナグア
- 人口 約646万人
- 国土 日本の約3分の1程度で、中南米で最も大きい
- 公用語 スペイン語
- 日本との時差は-15時間
- 中南米最貧国のひとつ
- 通貨はコルドバ
ニカラグアは長い間スペインに支配されていましたが、1821年に独立宣言し、1823年にグアテマラ・エルサルバドル・ホンジュラス・コスタリカと共に中央アメリカ連邦を結成しました。
その後、1838年にニカラグア共和国として分離しました。
湖と火山の国と呼ばれるニカラグア。
ニカラグア湖やマナグア湖などがありますが、特にニカラグア湖は中米で一番大きな湖です。
また、ニカラグアには国のシンボルとも言える標高1290mのモモトンボ火山があります。
1905年に噴火、そして110年の時を経て2015年に再び噴火しました。
熱帯性気候
ニカラグアの気候は、雨季(5月~10月)と乾季(11月~4月)がある熱帯性気候に属しており、年間平均気温は27℃。
この気候を活かし、コーヒー・落花生・サトウキビ・バナナなどの栽培が有名です。
日本はニカラグアから主にコーヒーを輸入していますが、ニカラグア産のコーヒーのほとんどはヨーロッパに輸出されているため、その量はあまり多くはありません。
ニカラグア産コーヒー豆の特徴
ニカラグア産のコーヒーはあまり馴染みがないかもしれません。
しかし一度飲むとその味に魅了され、虜になってしまう人も多いと言われるニカラグア産のコーヒー。
ここでは、その味わいや精製方法を紹介します。
味わい
すっきりとした酸味と豊かなコクがあり、口当たりの良い味わいです。
甘さが口の中に広がり、ほんのりと苦みが残るバランスの良いコーヒー。
ベリー系や柑橘系のようなフルーティーな香りの際立っています。
基本的にニカラグア産のコーヒーはこのような味わいが特徴ですが、ニカラグアで栽培されているコーヒーには様々な品種があるので、その違いを楽しんでみるのも面白いかもしれません。
主な精製方法
- ナチュラル
- ウォッシュド
- パイプドナチュラル
主にナチュラル、近年ではウォッシュドやパイプドナチュラルも増えてきました。
ニカラグア産コーヒー豆の種類・銘柄
ニカラグアでの栽培品種は、アラビカ種のみを使用しています。
細かく見てみると、以下のような品種があります。
- ブルボン種
- カトゥーラ種
- マラゴジッペ種
- パカマラ種
- ジャバニカ種
このようにニカラグアで栽培されているコーヒーは品種が豊富なのが特徴的です。
ブルボン種とカトゥーラ種がニカラグア全体の75%を占めています。
ジャバニカ種とは?
中でもニカラグアのコーヒーで人気が高いのが「ジャバニカ種」です。
ジャバニカ種の正確な品種はティピカロングベリーです。
このティピカロングベリーはインドネシアのジャワ島で栽培が始まった、ジャバという品種です。
ニカラグアで育てられているジャバ種ということから、「ジャバニカ種」と名付けられました。
このジャバニカ種のほとんどは日本に輸出されています。
マイルドで飲みやすく酸味や苦みのバランスが良いのが特徴です。
ニカラグアのコーヒーの栽培方法
ニカラグアのコーヒーの栽培方法を産地、栽培環境、生産量を軸に解説してきます。
まずは産地・農園から紹介。
産地・農園
コーヒー栽培がとても盛んなニカラグア。
コーヒー農業を営む農家は、4万世帯を超えると言われています。
そのため各地でコーヒー栽培が行われていますが、以下のような地域が主なニカラグアのコーヒー生産地域です。
- マナグア
- マタガルパ
- ヒノテガ
- ディリアンバ
- サンマルコス
- ヒノテペ
- ヌエバ・セゴビア
この中でも、マナグアでの生産量が最も多く、マタガルパのコーヒー豆が最も品質が良いと言われています。
また、近年ではヌエバ・セゴビアのコーヒーは国際品評価会で高評価を受けており、年々ニカラグア産のコーヒーの質は向上し世界で認められるようになってきています。
栽培環境
ニカラグアは南北にわたり、モモトンボ火山を主とする山岳地帯となっています。
この山岳地帯でコーヒー栽培が盛んに行われています。
ニカラグアはミネラルが豊富な火山灰の土壌、温暖な気候、雨季と乾季があり、適度な降水量が確保できるためコーヒー栽培に適しています。
生産量
2019年の年間生産量は、174,000トンで世界第11位を記録しました。
生産量もかなり多いね!
より詳しい生産量については「コーヒー豆の生産量が多い国トップ10選!種類や味の違いを徹底解説」の記事をチェック!
ニカラグア産コーヒー豆の等級・格付け
ニカラグアのコーヒー豆は産地の標高によって4段階に格付けされています。
ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG) | 標高2500m~1500m |
ハイ・グロウン(HG) | 標高1500m~1300m |
ミディアム・グロウン(MG) | 標高1300m~1000m |
ロー・グロウン(LG) | 標高1000m~500m |
標高が高いところで生産されるほど、高品質です。
ニカラグアのコーヒーの歴史・文化
ニカラグアにコーヒーが伝わったのは1700年代後期のことです。
キリスト教の宣教師がコーヒーノキの苗を持ち込んだことからはじまりました。
しかし、コーヒー栽培が本格化したのは1850年代です。
ニカラグア政府がコーヒー産業の発展を目指しプランテーション栽培を推奨したことによって、1870年代には国の主要輸出作物になるほど成長しました。
紛争や国内情勢が不安定だったり、ハリケーンなどの自然災害によって生産が伸び悩んだ時期もありましたが、1992年にはニカラグアで最大の農作物になるまでに成長しました。
ニカラグア産コーヒー豆・粉のおすすめ3選
ニカラグア産のコーヒーは日本にあまり輸入されていないので、飲める機会はあまりないかもしれません。
希少価値のあるニカラグア産のコーヒーですが、通販でも購入することができるので、最高の1杯をぜひご自宅でもお楽しみください。
まとめると以下のとおりです。
- 青海スペシャリティ珈琲 ニカラグア サンタアナ農園SHG
- 自家焙煎コーヒー ニカラグア RCP 400g
- 加藤珈琲店 ニカラグア世界規格Qグレード
順番に解説します。
1. 90年の歴史を持つ伝統あるコーヒー「青海スペシャリティ珈琲 ニカラグア産コーヒー豆 サンタアナ農園 SHG」
90年の歴史を持つ伝統ある自然豊かな「サンタアナ農園」で生産されたコーヒーを使用しています。
口当たりが優しく、香り・酸味・甘味・コクのバランスが非常に良いのが特徴です。
行列のできるコーヒー専門店の味をご自宅でもお楽しみいただけます。
商品詳細
価格 | 760円~3,040円(税込) |
内容量 | 100g~500g |
原産地 | ニカラグア サンタアナ農園 |
2. 良質な酸味が特徴「自家焙煎コーヒー ニカラグア RCP400g」
通販でも薫り高い新鮮なコーヒーをお楽しみいただけます。
焙煎歴50年余りの匠が自信を持ってお届けします。
まろやかな酸味とコクがほのかに広がる上品な味わいのニカラグア・スペシャリティコーヒーです。
商品詳細
価格 | 1,000円(税込) |
内容量 | 400g |
品種 | アラビカ種 |
原産地 | ニカラグア |
3. 業務用でお得な値段「加藤珈琲店 ニカラグア世界規格Qグレード」
キャラメルのような甘い香りと上品でクリーミーなコク、良い香りが口の中に広がるコーヒーです。
中深煎り(フルシティ)の焙煎で仕上げました。
世界の珈琲鑑定士が認めたQグレードの高品質コーヒーです。
口コミも良く、リピートが多い珈琲をぜひお試しください。
商品詳細
価格 | 2,289円(税込) |
内容量 | 500g |
品種 | カトゥアイ |
原産地 | ニカラグア サンタマティルデ農園 |
ニカラグア産コーヒーのおすすめの飲み方
ニカラグア産の特徴を最大限に活かした焙煎度合い、淹れ方を紹介します。
おすすめの焙煎
フルーティーな香りが特徴なので、それを活かすにはミディアムロースト~シティローストでの焙煎がおすすめです。
フルシティロースト以上での焙煎だと、淹れたては苦味が際立ち、時間が経つとフルーティーな酸味が感じられます。
おすすめの抽出方法・淹れ方
中挽き~中粗挽きで挽いたコーヒー豆を、ペーパードリップで淹れるのがおすすめです。
ペーパードリップで抽出することにより、優しい酸味とすっきりした味わいを楽しめます。
チョコレートと相性が抜群なので、ぜひ何も入れないそのままのコーヒーと一緒にお楽しみください。
ニカラグア産のコーヒーから世界を知ろう!
いかがでしたでしょうか?
ニカラグア産のコーヒーの特徴について、詳しく解説してきました。
本記事の要点は以下の通りです。
- ニカラグア産のコーヒーは、フルーティーな香りとすっきりした酸味のある口当たりが良い
- コーヒー栽培が盛んで、近年質が向上し世界でも認められるようになってきている
- 等級は産地の標高によって4段階
- ミディアムロースト~シティローストの焙煎具合がおすすめ
- フードペアリングにはチョコレートがおすすめ
様々な品種があって同じ産地のコーヒーでも違った味を楽しめる、ニカラグア産のコーヒー。
ぜひ飲み比べて、あなたのお気に入りの1杯を見つけてはいかがでしょうか?
また他にも似たような国のコーヒーが知りたい方は以下の記事を参考にしてください!