
コーヒー豆のランクって、そもそも何で決まるのかな?



「スペシャルティ」と「Qグレード」って、どこが違うのだろう…?
こうした疑問にお答えします。コーヒー豆のランク(格付け)は、価格と品質を読み解くいちばんの手がかりです。袋に書かれた「SHB」「AA」「スプレモ」といった記号の意味がわかると、同じ予算でも自分好みの一杯に近づけます。
コーヒー豆研究所では3,000種類を超える豆をカッピングしてきました。その検証を通じて見えてきたのは、ランクは「価格の根拠」ではあっても「美味しさの保証」ではない、という事実です。本記事ではランクを決める仕組みを総論として整理し、専門家が使う評価制度「Qグレード」まで踏み込んで解説します。
- コーヒー豆のランクはスペシャルティ・プレミアム・コモディティ・ローグレードの4階級に分かれる
- 専門家による官能評価で100点満点中80点以上を取った豆が「Qグレード」に認定される
- 格付けを決める主な基準は「標高」「生豆の粒の大きさ(スクリーンサイズ)」「精製方法(欠点豆)」の3つ
- ランク・等級・値段は美味しさにそのまま比例しない。焙煎・鮮度・淹れ方の影響が大きい


日本安全食料料理協会(JSFCA)認定のコーヒーソムリエ、げんた(@topcoffeelab)が監修。
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コーヒーを愛し続けて約10年。累計3,000商品以上をカッピングスコア基準で評価した上で、厳選して紹介しています。運営する国内最大級のコーヒー情報サイト「コーヒー豆研究所」(月間60万PV)は多くの読者に支持され、テレビ番組『ZIP!』をはじめ各種メディアにも出演。自社ブランド「ラボカフェ」では、厳選したコーヒー豆を累計3,000個以上販売しています。
コーヒー豆のランク(格付け)とは?4階級の全体像


コーヒー豆のランク(格付け)とは、生豆の品質を一定の基準で評価し、序列をつけた指標です。価格はこの序列におおむね連動すると考えてください。上位から並べると次の4階級に分かれます。
- スペシャルティコーヒー(最上位)
- プレミアムコーヒー
- コモディティコーヒー
- ローグレードコーヒー(最下位)
上位2つの「スペシャルティ」「プレミアム」は、味や付加価値そのものに価格がつき、買い手と売り手の相対取引で値段が決まります。一方の「コモディティ」「ローグレード」は、ニューヨークやロンドンの先物市場の相場に連動して価格が動く仕組みです。同じ「コーヒー豆」でも、値付けの土台からして別物だと考えてください。
カッピングの現場でも、この4階級は明確に質感が違いました。スペシャルティはフルーツや花のような際立った香りがあり、ローグレードは香りが平坦で苦味が前に出ます。それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。
スペシャルティコーヒー


専門家による官能評価で100点満点中80点以上を取った豆が、スペシャルティコーヒーです。
生産から消費者の手元に届くまでの履歴をたどれるトレーサビリティ、環境や生産者に配慮したサステナビリティも問われます。農園・品種・精製方法まで明確で、生豆の背景にあるストーリーごと取引される豆だと考えてください。
専門店や自家焙煎店が扱う高品質コーヒーの多くがこの階級に入ります。コーヒー好きなら一度は味わってほしい豆です。


プレミアムコーヒー


官能評価で75〜80点未満に位置づけられるのがプレミアムコーヒーです。生産国だけでなく、農園・生産者・品種まで絞り込める豆が多く揃います。
スペシャルティには一歩届かないものの、自家焙煎店のラインナップでは主力になる充実したランクです。日常的に良い豆を飲みたい方には、価格と質のバランスが取りやすい選択肢になります。


コモディティコーヒー


コモディティコーヒーは、世界で最も普及しているランクの豆です。スーパーや量販店で見かける「200g 500円前後」の商品をイメージするとわかりやすいでしょう。
先物相場に価格が連動するため、世界の収穫量や為替で値段が上下します。このランクは幅が広く、内部でさらに細かい等級に枝分かれするのも特徴でしょう。普段使いのコーヒーの大部分が、このコモディティに含まれます。


ローグレードコーヒー


ローグレードコーヒーは、主に缶コーヒーやインスタントコーヒーの原料です。「ロー」は英語の「Low(低い)」を指しますが、品質が低いからといって不味いわけではありません。
大量生産の飲料に向くようブレンドされており、安定した味とコストを両立させます。この4階級すべてを合わせて「コーヒー」と呼びます。価値観は人それぞれなので、まずは色々なランクを飲み比べてみてください。
Qグレードとは?スペシャルティコーヒーとの違い


ランクの話で必ず出てくるのが「Qグレード」です。これはコーヒー品質研究所(CQI)が運営する、生豆の品質を100点満点で採点する国際的な評価制度を指します。Qグレーダーと呼ばれる認定資格者が、決められた手順で官能評価をおこないます。
採点する項目は、香り(フレグランス/アロマ)・風味(フレーバー)・後味・酸味・コク(ボディ)・バランス・甘さ・クリーンカップなど10項目です。合計で80点以上を獲得した豆がQグレードに認定され、スペシャルティコーヒーの目安になります。
80点という基準の意味
「80点以上」という数字は、世界共通のものさしとして機能します。日本で買ったエチオピアと、海外で買ったコロンビアを、同じ尺度で比較できるわけです。スペシャルティコーヒー協会(SCA)も、スペシャルティを「最高品質のグリーンコーヒー(生豆)」と定義し、Qグレードの80点を実質的な合格ラインに据えています。
SCAによるスペシャルティの定義は、以下の公式ページで確認できます。
日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)「スペシャルティコーヒーの定義」
スペシャルティとコモディティは採点方式が逆
Qグレードを理解するうえで押さえておきたいのが、上位と下位で採点の向きが正反対だという事実です。同じ「100点満点」でも、加点していくのか、減点していくのかで意味がまるで変わります。
| 採点方式 | 対象ランク | 考え方 |
|---|---|---|
| 加点法 | スペシャルティ プレミアム | 香り・風味・甘さなど良い特徴を加点し、80点を超えれば合格 |
| 減点法 | コモディティ ローグレード | 欠点豆やネガティブな風味を見つけて減点し、相場で値付け |
つまりスペシャルティは「どれだけ素晴らしいか」を測り、コモディティは「どれだけ欠点が少ないか」を測ります。カッピングの場でも、上位の豆は良い香りを探して点を積み上げ、普及帯の豆は雑味や発酵臭などの欠点を拾って評価しました。同じテーブルでも頭の使い方が逆になる作業です。



同じ100点満点でも、点数の積み上げ方が逆だったとは知らなかった…!
QグレードとスペシャルティとSCAJの関係
「Qグレード」と「スペシャルティコーヒー」は、ほぼ同じ意味で使われる場面が増えています。ただ厳密には役割が違います。Qグレードは採点する評価制度の名前、スペシャルティは80点以上をクリアした豆の品質カテゴリーの名前です。CQIが採点し、その結果としてスペシャルティと呼べるかが決まる、と整理するとわかりやすいでしょう。
日本国内のスペシャルティコーヒーの普及は、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が中心的な役割を担います。コーヒー全般の統計や基礎データは、全日本コーヒー協会の公開情報も参考になります。
コーヒー豆の格付けを決める3つの基準


では、それぞれの国はどんな基準で豆を格付けしているのでしょうか。生産国ごとに細部は異なりますが、土台になる基準は次の3つに集約されます。
- 栽培地の標高
- 生豆の粒の大きさ(スクリーンサイズ)
- 精製方法と欠点豆の数
1つずつ解説します。
1. 栽培地の標高
1つ目の基準は、栽培地の標高です。「グアテマラ SHB」「コスタリカ GHB」といった銘柄表記を見たことはありませんか。これは標高でランク分けしている国の代表例です。
コーヒーは標高が高い土地で育つほど、酸味が明るく、香りが豊かになります。高地では昼夜の寒暖差が大きく、コーヒーの実がゆっくり締まりながら熟すためです。実が締まる分だけ風味が凝縮し、品質も価格も上がります。
カッピングでも、同じ農園の豆を標高別に並べると高地区画ほど香りの輪郭がはっきりしました。具体的な等級記号の例を挙げます。
- グアテマラ:標高約1,350〜1,500m(4,500〜5,000フィート)で収穫された最高級の豆がSHB(ストリクトリー・ハードビーン)
- コスタリカ:標高約1,170〜1,620m(3,900〜5,400フィート)の豆が、同じくSHB(ストリクトリー・ハードビーン)
同じ高地でも、国によって等級記号の呼び名は変わります。標高を物差しにしてランク付けする国は、ほかにも数多くあるので順に見ていきましょう。
- メキシコ
- エルサルバドル
- ホンジュラス
- コスタリカ
各国の標高別の等級表は、こちらの記事で個別に確認できます。










2. 生豆の粒の大きさ(スクリーンサイズ)


2つ目の基準は、生豆の粒の大きさです。「タンザニア AA」「コロンビア スプレモ」といった表記は、粒の大きさでランクを示しています。豆の大きさは「スクリーン」という単位で表し、1スクリーン=64分の1インチ(約0.4mm)刻みで測る決まりです。
粒が大きいほど高品質とされ、7〜8段階ほどに分類してランク分けします。大粒の豆は成熟が十分で、欠点が出にくいという考え方が背景にあるからでしょう。代表的な等級記号を、次の3カ国で見てみましょう。
- タンザニア:スクリーン18以上の豆が最上位の「AA」
- ケニア:スクリーン17〜18の豆が「AA」
- コロンビア:スクリーン17〜18が「スプレモ」、スクリーン15〜17が「エクセルソ(EX)」
コロンビアのスプレモやエクセルソについては、こちらの記事で詳しく解説しています。




3. 精製方法と欠点豆の数
3つ目の基準は、精製方法と欠点豆の数です。欠点豆を基準に格付けする代表的な国がブラジルです。虫食い・発酵・割れなどの欠点豆を種類と個数で点数化し、その合計で品質を決めます。
この方式では合計の点数が低いほどランクが高くなります。ブラジルの等級はNo.2からNo.8まであり、実質的にNo.1は存在しません。No.1は欠点豆がゼロを意味しますが、農作物である以上、欠点が一つもないことはあり得ないためです。
欠点豆の数で格付けする方式は、エチオピアやペルーでも採用されています。






番外編:品種・ブランドによる格付け
すべての豆が品種で格付けされるわけではありませんが、人気の品種やブランドは「名前そのもの」で高値がつきます。代表例は以下の3つです。
- パナマ・ゲイシャ種
- ブルーマウンテン(ジャマイカ)
- ハワイコナ
パナマ・ゲイシャは、栽培が難しく希少性が高い品種です。際立った香りとフルーティーな味わいで、エスメラルダ農園の豆が品評会で高値落札されたことから世界的に知られるようになりました。ブルーマウンテンとハワイコナは産地名がそのままブランドとして扱われ、地区・標高・粒の大きさ・欠点豆の混入率で厳しく格付けされます。各品種の詳細はこちらをご覧ください。










4階級それぞれの特徴と価格帯


ここまでの内容を、4階級の特徴と価格帯の表にまとめます。価格は200gあたりの小売価格の目安です。
| ランク | Qグレード点数 | 価格帯の目安 (200gあたり) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| スペシャルティ | 80点以上 | 1,500〜3,000円 | 農園・品種が明確。際立つ香りと個性。専門店の主力 |
| プレミアム | 75〜80点未満 | 1,000〜1,800円 | 農園や品種を絞り込める。自家焙煎店の充実ランク |
| コモディティ | 相場で値付け | 400〜900円 | 世界で最も流通。スーパーや量販店の主力 |
| ローグレード | 相場で値付け | 〜400円 | 缶コーヒーやインスタントの原料。安定供給向け |
上位2つは相対取引で値段が決まるため、品質が上がるほど価格も素直に上がります。下位2つは先物相場が基準なので、品質よりも需給で値段が動く点が大きな違いでしょう。価格を見るときは「どの仕組みで値付けされた豆か」を意識すると、コスパの判断がしやすくなります。
各国の細かい等級記号(コロンビアのスプレモ/ケニアのAAなど)は、生産国別にまとめた以下の記事で一覧化しています。記号の読み方を国ごとに調べたい方はあわせてご覧ください。


より大きな地域ごとの特徴をタブでまとめています。クリックすると詳細が見れます
苦みと深いコクが特徴。いつもと違うコーヒーを飲みたい方におすすめです。
代表的な銘柄はインドネシアの「マンデリン」。
苦みが強く、深いコクが感じられます。また香辛料のような独特な香りも魅力でしょう。
そのため、少しクセのあるコーヒーを試したい際や、普段からミルクや砂糖と一緒に飲んでいる方などの甘党の方にもおすすめです。
ランク・等級と値段は美味しさに必ずしも比例しない


コーヒー豆のランクや値段は、そのまま「美味しさ」に直結するわけではありません。カップに注がれるコーヒーの味は、生豆の品質だけで決まらないからです。最終的な味わいは、次の5つの要素が積み重なって生まれます。
- 生産国
- 加工法(精製方法)
- 焙煎
- 鮮度
- 淹れ方
生産国と加工法は自分の好みで選べます。一方で高評価のスペシャルティを買っても、焙煎・鮮度・淹れ方を外すと本来の味は出てきません。コーヒーは料理と同じで、良い食材でも調理を間違えれば台無しになります。
カッピングの現場でも、80点台のスペシャルティが鮮度落ちでコモディティに負ける場面を何度も見てきました。スペシャルティばかりを追い求めるより、自分の好みの味を探るほうが満足度の高い一杯に出会えます。価格と味の関係はこちらの記事でも掘り下げています。


大手コーヒーチェーンのコーヒー豆のこだわり


大手コーヒーチェーンは、スペシャルティを前面に押し出してはいません。では品質は大丈夫なのでしょうか。答えは、大手チェーンが独自の基準を設けて、スペシャルティと同等の高品質な豆を買い付けているということです。
たとえばシアトル系チェーンのスターバックスは、全世界に多数の店舗を展開します。その全店をスペシャルティだけでまかなうのは、量的に現実的ではありません。そこで「C.A.F.E.プラクティス」という独自の調達基準を設け、品質・経済の透明性・社会的責任・環境保護の観点で評価した豆を仕入れています。スタバの品質基準は、以下のページで確認できます。
最高グレードを扱う有名おすすめコーヒー専門店


ここからは、最高グレードのスペシャルティコーヒーを扱う有名専門店を見ていきましょう。今回取り上げるのは以下の4店です。
- 珈琲きゃろっと
- 土居珈琲
- 丸山珈琲
- ロクメイコーヒー
1店ずつ紹介します。
珈琲きゃろっと




珈琲きゃろっとは、ネット通販を中心に展開する自家焙煎コーヒー豆店です。北海道恵庭市には実店舗のカフェ「花カフェきゃろっと」もあります。ローストマスターズチャンピオンシップで優勝した実績を持つ人気店で、1つずつ丁寧に焙煎された高品質なコーヒーを手軽に楽しめるでしょう。
コスパの良さが魅力
初回限定セットのコスパが優れています。コーヒー豆400g(約40杯分)が1,980円で購入でき、世界が認めた焙煎士のクオリティを気軽に試せるのが魅力でしょう。時期によってはゲイシャ種を数量限定で扱うなど、ラインナップも豊富です。コーヒー好きの方には一度試してほしい一杯が揃います。
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土居珈琲




土居珈琲は、1971年創業のコーヒー専門店です。一度に少量しか焙煎できない特別な焙煎釜を6台使用し、丁寧に焙煎された高品質な豆を揃えます。ネット通販がメインで、楽天やAmazonでも購入できるため、手軽に土居珈琲の味を楽しめるでしょう。
豊富なラインナップのコーヒー豆
土居珈琲の豆は、農園や生産者の情報が丁寧に記載され、作り手の想いが伝わってきます。ホームページが見やすく、自分好みの豆を見つけやすい点も使い勝手の良さにつながります。さらに焙煎度合いを好みで選べるのも、「小さな焙煎」にこだわる土居珈琲ならではのサービスです。
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丸山珈琲


丸山珈琲は、1991年に軽井沢で創業したコーヒーショップです。素材本来の味を生かす丸山珈琲独自の焙煎技術で、香り高い高品質な豆を揃えます。カフェは軽井沢や都内、山梨などに複数店舗を構える人気店です。
産地直接買い付けのスペシャルティコーヒー
丸山珈琲のコーヒーは、創業者の丸山健太郎さんが年間の約半数を産地で過ごし、現地で直接買い付けています。生産者とコミュニケーションを取りながら選ぶ豆は、高品質なだけでなく、作り手の想いまで込められた一杯になります。


ロクメイコーヒー




ロクメイコーヒーは、1974年に奈良で創業したスペシャルティコーヒーと厳選豆を扱う自家焙煎店です。奈良の実店舗に加え、こだわり抜いた豆をネット通販でも販売しています。おしゃれなパッケージなので、プレゼント用にもぴったりでしょう。
初めての方限定のお得なセット
初めての方向けの飲み比べセットでは、28%オフで3種類のコーヒー(各100g)を2,160円で飲み比べできます。バランスの取れた「ロクメイブレンド」、キャラメルのような甘さの「サスサワブレンド」、華やかな香りの「エチオピアシダモグジナチュラル」の3種です。ロクメイコーヒーの味を知るのにぴったりなので、初めての方は試す価値があります。


コーヒー豆のランク・等級に関するよくある質問
コーヒー豆のランク・等級についてよく寄せられる質問に回答します。
- Qグレードとスペシャルティコーヒーの違いは何ですか?
-
Qグレードは、コーヒー品質研究所(CQI)が運営する100点満点の評価制度の名前です。認定資格者のQグレーダーが、香り・風味・酸味・甘さなど10項目を採点します。
一方のスペシャルティコーヒーは、その採点で80点以上を獲得した豆の品質カテゴリーを指します。つまりQグレードは「採点する仕組み」、スペシャルティは「合格した豆の呼び名」です。実際の会話では同じ意味で使われる場面も多くあります。
- コーヒー豆のランクや等級は明確に決まっているのですか?
-
ランクや等級は、生産国・地域・品種によって異なる基準で決まります。本記事で紹介した標高・スクリーンサイズ・欠点豆の数が主な物差しです。
ただし基準は絶対的ではなく、生産者やバイヤー間の取引で再評価される場合もあります。とくに特定の農園やマイクロロット(農園の一区画から収穫した豆)では、等級よりも個々の風味が重視される場合も多いでしょう。
- スクリーンサイズの「AA」や「スプレモ」はどう違うのですか?
-
どちらも生豆の粒の大きさを表す等級記号ですが、使う国が異なります。「AA」はケニアやタンザニアで使われ、スクリーン17〜18以上の大粒の豆を指します。
「スプレモ」はコロンビアで使われる記号で、スクリーン17以上の大粒の豆です。同じ大粒でも、産地が違えば呼び名が変わると覚えておくとわかりやすいでしょう。
- 高いランクの豆を買えば必ず美味しいですか?
-
必ずしもそうとは限りません。コーヒーの味は生豆の品質だけでなく、焙煎・鮮度・淹れ方で大きく変わります。スペシャルティを買っても、鮮度が落ちたり抽出を外したりすると本来の味は出ません。
ランクは「自分に合う豆を探す出発点」として活用し、最終的には自分の好みの味を基準に選ぶのがおすすめです。
まとめ:コーヒー豆のランクをおさえて自分好みの一杯を


- コーヒー豆のランクはスペシャルティ・プレミアム・コモディティ・ローグレードの4階級
- Qグレードは100点満点の評価制度で、80点以上がスペシャルティの目安
- 上位は良い特徴を加点、下位は欠点を減点と、採点の向きが逆になる
- 格付けの主な基準は標高・スクリーンサイズ・精製方法(欠点豆)の3つ
- ランクや値段は美味しさに必ずしも比例しない。最後は自分の好みで選ぶのが近道
コーヒー豆のランクと格付けの仕組み、そしてQグレードの考え方を整理しました。ランクは価格の根拠を読み解く便利なものさしですが、味の保証書ではありません。袋に書かれた記号の意味がわかると、専門店でもスーパーでも豆選びの精度が上がります。
大切なのは、ランクを入り口にしながら、最終的には自分の舌で価値観を確かめることです。色々なランク・産地の豆を飲み比べてみると、これまで見えなかったコーヒーの奥行きに出会えます。ぜひ自分好みの一杯を探してみてください。
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